おっぱいとお薬その1+α『タミフル®』追記(改訂版)
ご存知のように、インフルエンザウィルスはおっぱいから感染りません。
お母さんが赤ちゃんに感染さないようにするには、含嗽・手洗い・マスク・アルコールジェルでの手指消毒などできることはたくさんあります。
『タミフル®』の成分はお母さんが摂取された量の0.5%程度がおっぱいに分泌する、つまり赤ちゃんのカラダに移行するそうです。
しかし通常、この程度の移行量でしたら赤ちゃんには支障を来たさないと言われています。
『タミフル®』は抗インフルエンザ薬ですが、インフルエンザそのものを治す働きがあるのではなく、ウィルスを排出する期間が1日短くなる、解熱が1日早くなる働きがあるのです。
(ここを間違えないでね。)
また、肺炎などの合併症にならずに済むのではなく、肺炎などの合併症を起こしにくくする働きがあるのです。(ここも間違えないでね。)
これらの情報を鑑み、最終的に内服する・しないの判断は主治医に読者さんが相談されて決められることです。
ちなみに、、『タミフル®』耐性のインフルエンザウィルスが2009年12月以降で日本国内で次々に検出されているという事実もあります。
参考までに世界中の『タミフル®』の70%以上は日本国内で処方されています。(ということは、裏返せば、世界中でインフルエンザに罹患されるかたはゴマンとおられるわけですが、大多数の方は『タミフル®』を内服されずに治癒されていることを意味します。)
また、迅速判定キットの90%以上は日本国内で消費されています。(ということは、裏を返せば、世界中でインフルエンザの判定というのは当然ですがドクターがされているわけです。判定キットが診断していると思い込んでいる方が日本国内には相当いらっしゃるようですが・・・違うんですね。
ついでに言うなら、判定キットの結果は100%の正確性はありません。(意外でしたか?)
間違いなくインフルエンザなのに《陰性》と出たり、ホントは違うのに《陽性》と出るコトだってあるんですな。判定キットはあくまで診断の補助となるものです。)(ここも間違えないでね。)
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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