おっぱいとお薬その13『十味敗毒湯®』(改訂版)
ごっつい名前のお薬です。
”じゅうみはいどくとう”と、読みます。
一般的には湿疹やにきびのお薬として知られています。
ということは、「母乳育児中のにきびで悩むお母さん向けのお薬か。」と思う方もおられるかもしれません。
確かに湿疹やにきびなどは、早く治ってほしいものです。
でも、そういう目的で処方されるのは私は見たことがないです。
実はこのお薬、うっ滞性乳腺炎が抉(こじ)れてしまい、化膿性乳腺炎になってしまった際に効果大なのです。
抗生物質とどっちが効くのか?
う~む・・・作用機序が違うし、そもそも比較したことが無いのでその辺りは何とも言えませんが。
耐性菌云々の心配は無用です。
化膿性乳腺炎の時のおっぱいは赤ちゃんが心底嫌がりますから、一刻も早く治すべきですが、その時に頼りになるお薬であることは確かです。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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