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2013年1月25日 (金)

おっぱいとお薬その25『柴苓湯®』(改訂版)

『柴苓湯®』は“さいれいとう”と読みます。
産後に処方してもらうことがあるとしたら、助産師サイドから、褥婦さんの乳輪の浮腫みが酷く、先搾りの際に痛みがあったり、上手く搾乳出来ない時、乳頭・乳輪はもとより乳房がパンパンなのにおっぱいが湧き出すまでに時間がかかる時(冷え性や肩凝りのある方は浮腫みが増強することが経験的に分かっていますので。)つまり強度のうっ積とうっ滞が一緒くたの状態の際に産婦人科のドクターに処方の依頼をするといいでしょう。

だいたい、3包/分3×1日分で事足ります。(今までSOLANINの知る限り、一番長期で3日分の処方を受けた褥婦さんが1人だけいらっしゃいましたが。)
このお薬は産褥早期の乳房うっ積とうっ滞が一緒くたの状態の場合については、漢方薬とは思えないくらい短期間で改善効果が見られます。
そのため、通常の漢方薬の処方のように2週間とかの処方をする必要性は無いと思われます。
っていうか、何日も内服すると、おっぱいがぺしゃんこになってしまいます。
乳輪の浮腫みも取れ、乳房うっ積も軽くなり、やれやれと思いきや、分泌自体がガーンと減少しちゃったりしたら、何のために内服したのかってことになりかねませんからな。(汗)
内服1回毎に助産師に乳房の状態をチェックしてもらった方がいいですね。(どこでストップするか見極めてもらうためと、若干お値段が高いお薬でもあるので。)

大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

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☆おっぱいとお薬」カテゴリの記事

コメント

いつも拝読しております。

柴苓湯、産後の退院前日に一週間分処方されました。
私は産後血圧が上がり、血圧を下げるために一日二回、朝夕の服用でしたが、乳輪の浮腫み解消のために処方されることもあるのですね。
退院後一週間検診で追加され、一ヶ月検診では血圧も正常になったと判断されるまで服用していました。

母乳の出が良く、乳房もパンパンに張っていましたが、知らないうちに柴苓湯の恩恵を受けていたのかもしれません。
乳頭にトラブルはありませんでした。
しかし、逆に分泌低下の可能性というリスクもあったのですね。

一日二回の服用だったせいか、幸いにも母乳のみでしたが、我が子の体重増加度は一ヶ月検診までで一日あたり37.8gで問題はありませんでした。
医師もそのあたりは経過を見ながら考えて処方していたのかもしれませんが、知らないというのは怖いものですね。

柴苓湯とは、そのような作用があったのですね。
こちらのブログと出会うのが遅かったこともあり、
残念ながら4ヶ月半で混合です。
今回突発性難聴を煩い、柴苓湯を4日分処方されました。
2年前にも同じ症状を経験したことがあり、その際はステロイドが処方されたため、
ステロイドがある程度までなら授乳可能であることを確認して受診したのですが、
医師が授乳中であることを考慮して柴苓湯を処方したようです。
帰宅後にこちらのページを検索してびっくり。
ただでさえ母乳量が少なくて混合なのに・・・
不安でしかたがありませんが、難聴が治らないのも不安なので・・・
泣く泣く服用しようと思います。

長くなりますが、実は産後の入院中に全身のむくみがひどく、
入院時から柴苓湯が1ヶ月分処方されていました。
今回のことでこの記事を読んで、本当にびっくり&がっくりしました。
入院中から悩んで、独りがんばっていた私は。一体なんだったんだろう・・・
母乳に悩む、そしてそんなお母さんの周りにいる家族や医療に携わるすべての人に、
こちらのブログを読んでもらいたいです。

この記事へのコメントは終了しました。

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