おっぱいとお薬その26『タイレノールA®』(改訂版)
乳腺炎になってお薬の処方を受ける時、発熱の程度が強かったり(私が知る範囲ではMAXで40.7℃という方がおられました。)頭痛や関節痛や背部痛などを伴ない身体的な苦痛が強ければ、産婦人科のドクターは頓服で解熱鎮痛剤を処方されることもあります。
病産院にもよりますが、小児科領域でも処方がなされる『カロナール®』『ペレックス®』『PL顆粒®』などの、いわゆる“アセトアミノフェン”などが比較的処方されることが多いようです。
服用に際しては「38.0℃(ドクターによっては38.5℃)以上の場合」「6時間(ドクターによっては8時間)以上の間隔を空けて」「1日に3回まで」などの条件がつきます。
“アセトアミノフェン”の解熱効果は少ないと仰る薬剤師さんもいらしゃいますが、安全性が高いことや痛みを和らげる働きを考えると、授乳中の服用に供するには決して悪くはないと個人的には考えます。
ただ、服用条件を守っていても、次回の受診までにお薬を服用し切ってしまい、足りなくなった時(夜間であり朝まで辛抱できない時や祝祭日でどうにもならない時)などの困窮時には市販薬で代用することが出来ます。
市販薬には解熱鎮痛剤といっても、様々な成分が含まれています。
なので出来れば、ドクターから処方を受けたものと同成分のお薬の方が無難ですし、安心ですね。
となると、何がそれに該当するのか?
調べましたよSOLANINは。
大きなドラッグストアの店頭で、お薬の箱の裏側片っ端からひっくり返して成分表をチェックしてきました。
お店の薬剤師さんから、不審者と思われたみたい(?)で「何をお探しでしょうか?」と尋ねられましたが、「痛み止めですが、自分で探せますから大丈夫です。」と返答し、ひたすらお薬の箱の裏側の成分表をチェックすること30分、14種類以上の解熱鎮痛剤を手に取りました。(見落としが無いよう3回確認しました。)
その結果“アセトアミノフェン”単味なのは『タイレノールA®』だけでした。
このお薬を内服することを殊更に推奨するわけではありませんが、万一の際に備えるとしたら、これではないかと思います。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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