おっぱいとお薬その27『リンデロン®』(改訂版)
『リンデロン®』はステロイドの一種です。
お薬の添付文書では「授乳禁止」の決まり文句が表示されています。
けれども、実際にはおっぱいへの移行は少なく、点滴などでの大量投与でなければおっぱいを続けても差し支えないと考えられています。
『リンデロン®』は色々な診療科で使用されているお薬です。
結膜炎、中耳炎、皮膚炎・・・などでも処方されることがあります。
『リンデロン®』には様々な形状のお薬がラインナップされています。
注射薬、内服薬だけではなく、点耳薬、点眼薬、軟膏やクリームやローションもあります。
外用薬ですと、内服薬よりもさらにおっぱいに移行する量は少ないです。
母乳育児に理解のあるドクターであっても、産婦人科以外の診療科のドクターは「授乳中のお母さんには、ステロイドの類を処方して授乳継続するのは無理。」とお考えになられる方が大半のようです。
赤ちゃんのお母さんにしても、「ステロイドは怖いお薬。」というイメージが先行しているようで、使用すれば断乳しなくてはと思いつめたり、使用を拒否って治療が進まなかったりということが、往々にして見受けられるようで、SOLANINとしましても憂慮してしまいます。
しかし、おっぱいが続けられるかどうかのポイントは、過去記事でも述べておりますように、『リンデロン®』などのステロイドの場合、投与量なのですね。
「どうしても使用するしかない。」と、受診された科のドクターに言われても、ここで得た正しい知識を活用し、診察室でうろたえたりしないでね。
お母さんの病状が進み、ドン詰まりになってから大量投与することのリスクを思えば、短期間のごく少量投与で治療効果が高まるならば、そちらを選ばれたほうが賢明だとSOLANINは思います。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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