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2013年1月29日 (火)

おっぱいとお薬その29『アプレゾリン®』(改訂版)

妊娠高血圧症候群(従来は妊娠中毒症と呼ばれていた疾患)という妊産褥婦さんの病気があります。
浮腫みやタンパク尿とともに、血圧が高くなり、母体だけではなく、胎児の発育不良や生命にも関わる危険な病気です。

産後も安静とともに服薬が必要なことが多々あります。
頭痛や頸筋の凝りや嘔気や目の前がチカチカする等自覚症状が無くても、計測した血圧値が基準値よりも高ければ内服は必要です。
特に危険なのは、自己判断で服薬を中止することです。
自覚症状が無い=血圧高くないではないのです。
自己判断で服薬を中止することがどれほど恐ろしいことか!
自覚症状が無くても血圧メッチャ高いということは、いきなり血管がプッツンする恐れがあることを意味します。
そのまま意識消失⇒意識戻っても半身麻痺or天に召されることになりかねないということですからな。
『アプレゾリン®』は末梢血管を拡張させることで血圧を下げるお薬です。
母乳移行量が少ないので、赤ちゃんに対する危険性は低いとされています。
アメリカ小児科学会では「通常、授乳婦に投与しうる薬剤」に分類しています。(日本のお薬の添付文書にはいつもの決まり文句が書かれているようですが・・・)
この病気の発症は年齢や体質的な要因もありますが、食事に気をつけることも、予防効果として大きいものがあります。
減塩食は必須ですな。

また、病名に「妊娠」とあるので、産後は自然に治るとか、あとを引かないと思われがちですが、超重症の妊娠高血圧症候群のお母さんは、不摂生を続けると、10~15年後に人工透析を導入しなくてはならない羽目に陥る危険性があるので、産後も減塩食の摂取を心がけるなどして、血圧上昇しないように出来る限りのことを努めましょう。
きちんと服薬しなかったばっかりに、自分の身動きも取れなくなって、周囲の方の手助けなしには生活できなくなったら大変です。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

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