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2013年1月20日 (日)

3歳以下の幼児に起こる牛乳貧血とは?

当ブログでは、かつて牛乳に関する記事(某講演の引用とSOLANINの感じたこと)を書きましたが、講演主催者(?)や酪農関係のお仕事の方を中心に強烈な圧力やバッシングを受けた経緯があります。

それ以降牛乳に関する記事はめっきり書く気が失せてしまいましたが、一般常識として知っていて欲しいことなので、この記事を書きます。
おっぱいを飲まなくなった幼児、それも3歳以下のお子さんに、「牛乳はカルシウムが豊富だから」「子どもがお茶を好まず牛乳だったら飲んでくれるから」「甘いジュ―スをあげるよりはマシだから」等の理由で欲しがるままに与えるのは止めてください。

なぜなら、牛乳には鉄分の含有量が極端に少なく(100ml当り0.1mg)、鉄分の吸収を阻害するカルシウムが多く含まれています。
お茶代わりの感覚で、多量摂取(おなかが一杯になり、三度の食事に支障を来たすくらいのガブ飲み。大体600ml以上/日)を継続すると、食事バランスが崩れることも相まって重度の貧血になる恐れがあるからです。

乳幼児が貧血になると、早急に治療をしなければならない理由や、だからと言って、フォローアップミルクを飲ませればいいんでしょ?ではないことも、過去記事に沢山書いておりますので、読者のみなさんはご存知ですよね?

また、余談ですが、昔(10年以上前?)粉ミルクの代替えとして、安価な低脂肪乳を白湯で薄めて赤ちゃんに飲ませ続け、結果、赤ちゃんが重症貧血になった症例に遭遇したという話を最近ある方面から聞きました。

一種の虐待ですかね・・・恐ろしい話です。

※ご注意
SOLANINは、絶対に幼児に牛乳を飲ませてはいけないというつもりはありません。
常時当ブログをご訪問いただいている読者のみなさんであれば、充分この記事の文意を斟酌していただけると期待しています。
SOLANINの記事をまだ読み慣れていない読者のみなさんは、くれぐれも飛ばし読みをして早トチリをしたり、無闇にテンパったりしないでくださいね。

何故こんなことを申し上げるかというと、困ったことに、過去に牛乳(やミルク)に関する記事を書くと、捨てID使ってまで当ブログを炎上させようと画策する悪意のある人が出現したからです。
また、アラシらしき人が訳知り顔でコメントしてきます。
そういう人達に惑わされないように気をつけてください。

一般的な乳牛の搾乳環境や牛乳生産の工程を理解したうえで牛乳を嗜むのは各自の自由だと思います。
スタンス的には、牛乳の栄養価を否定する気は毛頭ありませんが、逆に過剰評価して、浴びるように飲むのは如何なものかという・・・つまり中庸です。
勿論、酪農家の方や乳業メーカーの方を非難しているわけでもありませんので、この記事は冷静にお読みください。
また、ヘンな圧力を掛けて、世界中の母乳育児をされるお母さんの知的共有財産的存在である、当ブログを消滅させる画策もしないでください。

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☆幼児の栄養とお食事」カテゴリの記事

コメント

免疫医学の書籍で、大量の牛乳摂取はヨロシクないことが書かれていました。
同じ方かもしれません。
初めて知る方は、衝撃を受けると思います。

なぜ、あんなに牛乳を推進してきたのか…が、私の謎です。

牛乳推進キャンペーン…オトナの事情がいろいろあるのでしょうね。
9カ月健診を受けた際も、小児科医に、「1歳までに母乳はやめて、牛乳飲ませるように」と言われました。
人間の赤ちゃんに飲ませるのに、ヒトの母乳よりウシの母乳の方がいいなんて…意味不明で笑えました。
本当に自分の母乳よりも他の種の母乳に切り替えた方がいいのなら、哺乳類界は大混乱ですね。

厳密に言うと、「胃の小さい幼児に牛乳’だけ’を飲ませすぎると お腹がいっぱいになり、
他の食事をとれなくなる。
結果、本来必要な鉄分が足りずに貧血症状=牛乳貧血がおこる」が正しいかと。
牛乳に含まれる鉄分は極端に少ないので、
他の栄養はバツグンに取れますが栄養が偏っちゃうんですよね。
だから牛乳貧血は 牛乳が原因というよりは親の知識不足が原因かと思っております。

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