おっぱいとお薬その8『ガスター®』(改訂版)
『ガスター®』というお薬、CMで見たことありますよね?
市販のは1錠10mgですが、病院で処方される場合、1錠20mgというのもありますが、基本的に成分は同じです。
H2ブロッカーと呼ばれるお薬の一種です。胃痛・胃炎・胃潰瘍などに処方されるお薬です。
授乳中にはどうなのか?
勿論添付文書にはNGと書いてありますが・・・
実はこのお薬、乳児の胃食道逆流の治療に使用されることもあるのです。
早い話が、直接赤ちゃんに投与されることもあるお薬でもあるのですね。
なので、おっぱいをあげているお母さんが内服をされても心配ないものと考えられています。
赤ちゃんに直接投与する量と、母乳に混じって出てくる量を比較したら、圧倒的に後者が少ないですから。
胃腸の調子が悪いとおっぱいにも影響がありますから、内服が必要になったら少しでも早く治療を開始された方がいいと思います。
というのも、効果が出るまでに4週間以上かかると言われるからです。症状が悪化すれば内服期間がこれよりも長くなる可能性大ですので、早期治療に努めてください。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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いつもblogにお世話になっています。
昨夜、急に体調を崩して夜間緊急に行き点滴等の処置をして貰って帰宅したのですが、授乳中だと言って薬を処方されたのですが、そのうちの一種類がH2ブロッカーの一つでネットで検索すると『授乳禁止』となっていて、飲むかどうか迷って出産した母乳推進病院に電話して助産師さんに指示を仰いだのですが……
「どんな薬も多少は母乳に移行します。特殊な薬以外は飲んでも授乳出来ると指導したでしょう?でも飲むかやめるかはご自分で決めて下さい」と言われてしまい、藁をもつかむ思いだったのにと泣きそうになりました。
病院に行っている間両親に預かって貰っていたちびちゃんは、帰宅するとおっぱいが貰えずミルクを拒否してずっとギャン泣きして泣きつかれて寝ていました。
それをみて、一番酷かった時より少し落ち着いたことだし、多少の具合悪さは我慢しよう。授乳を止めるくらいならミルク・哺乳瓶拒否の10ヶ月(修正8ヶ月)になったばかり我が子の為に服用を見合わせようと思っていました。
でも念のためにこちらのblogで何か参考になる記事がないか伺って今回の記事を読み、H2ブロッカーは服用しても授乳出来ると分かりほっと致しました。
これで服用しても安心しておっぱいをあげられます!
本当に本当に有り難うございましたm(_ _)m
投稿: サリー☆ママ | 2013年1月29日 (火) 16時41分