おっぱいとお薬その9『葛根湯®』(改訂版)
『葛根湯®』・・・風邪薬ってことは、みなさんご存知ですよね?
妊婦さんでも赤ちゃんのお母さんで授乳中の方でも風邪をひいた時に安全に内服できるお薬のひとつですね。
で、この、『葛根湯®』ですが、うっ滞性乳腺炎の際、安全性が高く、著明な効果があるのをご存知でしたか。
そうなんです。意外でしょう?
知らない方もおられると思います。
薬剤師さんか助産師か、乳腺炎になって、処方を受けたお母さんでなければ知らない方も多いと思います。
まぁ、それは置いといて。
風邪の話に戻りますが、お母さんが風邪をひくと、赤ちゃんも鼻水が出たり・・・と風邪の初期症状がみられることが、多いです。
小児科を受診するほどでもないけど・・・の場合、お母さんが『葛根湯®』を内服することで、『葛根湯®』の薬効成分がごく微量ですがおっぱいに移します。
つまり、赤ちゃんにお薬を飲ませなくても、ウィルスの抗体だけではなく、お薬入りのおっぱいが出てきてくれるということなんですね。
一石二鳥だと思いませんか?
このお話は数年前の母乳育児シンポジウム(富山)で教育講演をされた富山医科薬科大学の先生が講演された中で聞いたことです。
確かな情報ですので、みなさんにお知らせしますね。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
« 授乳中のお食事を一日一食にしないでください。 | トップページ | 歯磨き粉選びととお口のクリーニングは重要です。(改訂版) »
「☆おっぱいとお薬」カテゴリの記事
- おっぱいとお薬その74『ピバレフリン®点眼薬』(2016.01.07)
- お薬を内服したら授乳は出来ないの?(2015.12.15)
- アンテドラッグとは?(2015.11.21)
- 風邪薬を内服してから寝過ぎなくらい眠る。(3ヶ月)(2015.10.03)
- リンパ節炎の治療時の内服について。(1歳2ヶ月)(2015.09.07)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 授乳中のお食事を一日一食にしないでください。 | トップページ | 歯磨き粉選びととお口のクリーニングは重要です。(改訂版) »
よかった!葛根湯はやっぱり飲めるんですね!!以前アメブロで読んでいて確かよかったはずなのに、薬剤師さんに聞いたら授乳中と聞いたら売れません的なこと言われたかと思いきや、違う薬剤師さんは小さいお子さんにも処方される薬なので大丈夫です!気になるなら授乳後に!と言っていただき購入して服用しています。
しかし強制退会されていたのには気づかなかったです^^;
隠れ読者でしたが読ませていただいていたので・・・・
最近更新ないなぁ~くらいでした!!
お薬の記事はとても助かるんですが、結局飲んでいいの?って思うのがあるので、はっきりOKかNGか書いてもらうとありがたいです・・・
すいません、頭よくないもので・・・
投稿: ひよ | 2013年1月19日 (土) 13時26分
いつもお世話になっております。
授乳時は、こちらを愛読していて、おっぱいに関わる内容ですごく助かりました。ありがとうございます。
ただ、葛根湯は、飲んでも風邪に効かず、乳腺炎にも効きませんでした。
時が経ち、胃腸の調子が悪くなり、漢方クリニックで漢方を選んでもらったときに、そのことを聞きました。
すると、葛根湯は体力があり、胃腸が丈夫な人に向いている漢方。私の証には全く合っていないそうです。
漢方は、証に基づいて使う薬が違う旨を、どこかに記載いただけていれば、有り難かったと思います。
投稿: 育休中 | 2013年12月 6日 (金) 13時52分