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2013年1月の記事

2013年1月31日 (木)

妊娠~出産でお母さんの歯は悪くなるってホント? (改訂版)

昔の人は(イマドキのお母さんでも?)、「赤ちゃんをひとり産む度に、歯が1本ダメになる。」と言われました。

そして、その理由として、「歯のカルシウムが溶けて、赤ちゃんに取られてしまうから。」と、まことしやかに伝えられてきました。

何だかもっともらしい話ですね。

実際、妊娠中に虫歯が酷くなるお母さんは結構多いし、厚生労働省が毎年データを取っていますが、日本人に唯一不足している栄養素がカルシウムだってことは、栄養士さんでなくても周知の事実ですしね。

でもね、「歯のカルシウムが溶けてしまうから。」というのは違うんだなぁ。
妊娠中は悪阻(=つわり)のある方はえづいてしまうから歯磨きが出来ない方が多いし、一度にたくさん食べると吐き気を誘発しやすいので、小分けにして食べている方が多いのですね。

また、レモンなど酸度が高く、クエン酸などが入っているものを好まれる方も多いです。
酸度が高いということはpH的にもどういうことなのか?それが何を意味するのか?・・・読者のみなさんだったら既にご存知ですよね?

その他、吐き気はなくて、“食べつわり”の方もおられますね。(“食べつわり”とは、おなかに何か入れないと気持ち悪くなるため、ダラダラ喰いをすることです。)

これらのことから、妊娠中は口腔ケアのレベルがダウンしているし、飲食回数が多い⇒脱灰優位で⇒再石灰化がし辛い状況にあることこそが、理由なんですね。

産後はどうなのかですって?
産後は”早食い族”になるお母さんがメッチャ多いのですね。
唾液がたくさん出ないうちにゴックンしてしまうことと、おなかが空きやすいので、これまたちょこちょこ喰いになりがちなんですね。

お口のケアをして、適度にカルシウムを含むものを摂取することは大事ですね。

そうそう、カルシウムといえば牛乳ですが、がぶ飲みしちゃうと乳腺炎リスク高まります。

サプリメントですか?
う~ん。どうかなぁ。

いけなくはないけど、小魚や野菜にだってカルシウムは含まれるし、マグネシウムや他の微量元素との兼ね合いで吸収率も変わってきますからね。

カルシウムだけ頑張って摂取すればいいのではないから、普段のお食事のバランスを良くすればいいと思いますよ。

卒乳は焦らずゆっくりでいいのです!

SOLANINの勤務先の母乳外来に通っているお母さんにに限らず、このブログをご愛読くださるお母さんもそうですが、一昔前と比較しておっぱいを長くあげる傾向は出てきています。

でも、そんなお母さんとお子さんに「まだ飲んでるの?(まだあげてるの?)」という大きなお節介である、“おっぱいやめろコール”は、あちこちから聞こえてきます。
大人になるまで飲んでいるのならいざ知らず、幼児期におっぱいを飲むことは、基本的に何の問題もありません。

WHO/ユニセフによりますと、卒乳の世界平均は4.2歳なんですね。
4.2歳ですよ。
今この記事を読んでおられる、画面の向こうのあなた、どう感じられますか?

2歳を過ぎても、おっぱい星人のお子さんは、日本ではまだ少数派かもしれません。
でも、何も悪いことしているのではなく、良いことなんです。
「健診でドクターに言われたから。」
「おばあちゃんに叱られたから。」
「ママ友にびっくりされたから。」ということで傷つき、凹むこともありますが、それがナンボのもんですか!

全く御飯を食べず、外遊びも喜ばず、遊びはTV漬けで、発達面にかなりの遅れがあり、おっぱいにばかりしがみついてばかりいるなら、お母さんのお子さんに対する関わり方に何か問題があるのでしょうが、そんなんぢゃないでしょう?

だったら、気にしなくていいんですよ。
いつ卒乳するのかはお子さん自身が決めますからねっ♪

おっぱいとお薬その31『小青龍湯®』(改訂版)

漢方の風邪薬の一種で『小青龍湯®』というものがあります。

お母さんが鼻水がズビズビ状態の際、処方されることがあります。
早く治して赤ちゃんに感染らないようにするために内服することになります。おっぱいの立ち上げ時期である産科入院中にも処方されることがありますが、鼻水をセーブするということは、カラダから出て行こうとするモノをセーブするということです。

それはつまり、ややもすると、日齢に対しておっぱいの分泌が遅れる可能性があることを意味するようです。

詳しいことは薬剤師さんに確認すべきことですが、おっぱいの分泌が遅れる可能性があるのは、恐らく『小青龍湯®』は抗ヒスタミン剤的な作用を示してしまうからではないかと思われます。
もちろん、お母さんの鼻水が軽快し、『小青龍湯®』の内服を中止できれば、挽回は充分可能です。

一人目さんの時はおっぱいが充分出て(もちろん立ち上げも上々で。)二人目さんで、おっぱいの立ち上げが遅れる因子が考えられず、よく考えてみたら、『小青龍湯®』を内服していたなぁ~というお母さんに遭遇して、ハッと閃いた次第です。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

お勧めしたい書籍『子どもは親を選んで生まれてくる』

ここのところ恒例の月末企画“お勧めしたい書籍”です。
今月は尊敬する池川明ドクターの書籍『子どもは親を選んで生まれてくる』です。
多くのご著書がおありの池川明ドクターですが、尊敬する故、私もかなりの書籍を所持しております。

その中でいくつか選ぶとしたら・・・のうちの1冊がこれです。
「どの点を推すのか?」ですって?

そうですね~、おなかに宿る前からどうしてお母さんを選ぶのか、お母さんを想う赤ちゃんの気持ちに触れることができるからでしょうか。
毎日の子育てにちょっと疲れてしまった時、初心に帰り、元気を注入することができます。

流死産に関する記述については意見が分かれるのでしょうが、耳に痛い個所はあってもそれはそれで受け止める度量が、お母さんとなる方には必要とされるのかなぁと個人的には思います。

統計に基づく分析もあるので、スピリッチュアルな書籍はちょっと苦手という方にも受け入れて貰えるかと思います。

                    最強母乳外来-子どもは親を選んで生まれてくる

日本教文社から出版されています。
222頁で1200円。

密林でも販売されているようです。

2013年1月30日 (水)

碌に歯磨きをしていないのに虫歯ゼロってアリ? (改訂版)

アリます。

虫歯菌に感染していなくて、酸性の飲み物や食べ物(=糖分)の摂取が少なくて、唾液が多く分泌されていたら、プラークが出来にくく、歯の脱灰が軽微で、再石灰化がスムーズですから、アルにはアリます。

但し、こういう条件の方はかなりの少数派なので、何の根拠もなく、「ウチの赤ちゃんはこれだ。」と決めつけないでくださいね。

1歳過ぎておっぱいを楽しく(必需品として?)飲んでいる『おっぱい星人』の赤ちゃんのお母さんはは自衛のため&念のため、赤ちゃんのお口の中に虫歯菌がいないかどうか、調べてもらう機会を作ってくださいね。(健康保険は利きませんが、サリバチェックといいます。オトナだったら歯周病菌の検査も出来ます。)

お母さんが虫歯ゼロですと、そうでない方よりも、赤ちゃんも虫歯ゼロになれる可能性大です。

でも、私のように虫歯治療歴があるお母さんであっても、適切なケアをすれば、子どもが大きくなっても虫歯ゼロを達成できるので、歯は一生モノですから、大事にしていきましょうね。

断乳を焦るお母さん3

生まれてこのかた、お母さんが大好きで、毎日何度もおっぱいを飲んできたのです。
初めてのお子さんならば、尚のこと、日中何時間もお母さんと離れることなんて、殆ど経験が無い筈です。
なのに、ある日お母さんが何処かに行ってしまう。
子どもは(特に赤ちゃんに近いほど)暦なんて関係ないのです。
それは大人の都合に過ぎないんです。
寂しくて、悲しい想いをするのです。

そりゃあ、少しずつ、保育園には慣れますよ。
ウチにはないおもちゃがあって、お友達がいて、色々な遊びを楽しんで、みんなと同じおやつやお給食を食べて、お昼寝して・・・
保育士さんっていい人なんだな、優しいんだなということに、気がつきますよ。

でも、いいことばっかりじゃない。
お友達と喧嘩したり、先生に叱られちゃったり、トイレに失敗して情けない気持ちになることだってあるでしょう。
運動会前ならば、お遊戯やかけっこの練習があります。
頑張ってるのにお友達より上手に出来なかったり、負けて悔しい想いを抱えていることだってあるでしょう。
そんな時、お迎えに来てくれたお母さんが抱っこしておっぱいを飲ませてくれたら、子供はモヤモヤした気持ちをリセット出来るんですね。
魔法のように。

お母さんだってそうですよ。
仕事が上手くいかない日だってあります。
お客さんからクレームがあったり、書類をうっかり間違えて上司に叱られることだってあります。
早く帰りたいのに、余計な仕事を押し付けられることだってあります。
訳の分からないズブズブの濡れ衣を着せられることだってあります。

旦那さんと言い争いになることだって、義母とバトルの火ぶたが切って落とされることだってあります。

そんな時、抱っこしたわが子が安心しきった表情で、おっぱいを飲んでいるのを見ると、自分のささくれ立った気持ちが癒されます。
お母さん自身が、おっぱいで気持ちのリセットが出来るんですね。
簡単に手放すようなことじゃないと思いますよ。
あまりにも勿体ないですよ。

おっぱいとお薬その30『レンドルミン®』『マイスリー®』(改訂版)

『レンドルミン®』も『マイスリー®』もベンゾジアゼピン系の催眠薬です。おっぱいにも分泌はしてきます。

可能であれば内服せずに済めばいいのですが、指示量を守ってかつ常用しなければ、母乳育児は継続できます。

気を付けるべきことは、赤ちゃんが嗜眠状態にならないかということです。
元気で体動活発で哺乳意欲も旺盛ならば問題ないです。

そうそう、これらのお薬を内服した後は、自動車の運転をしないようにお願いします。
眠気を催し、居眠り運転をしでかしたら大変ですからな。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

おっぱい星人の離乳食開始のタイミングとは?

離乳食を開始する時期は、一般的に5~6ヶ月頃からボチボチと・・・とされています。(あっ、勿論、早産児は修正月齢ですよ。)
その他、意欲関心が、高まってきているか?というのもココロの準備として大事なチェック項目ですね。
例:離乳食や食事風景をほぼ常にガン見している。食べたそうに口をモグモグしている。ダラダラと涎をたらす。食べ物に手を伸ばす等々。(←これらは一般的な育児書に書かれている項目ですな。)

では、“おっぱい星人の”カラダの準備となるチェック項目は、何か分かりますか?
えっ?「だからそれは5~6ヶ月頃になれば、消化能力が徐々に高まってくるからでしょ?」ですって?

う~ん。

まっ、確かにそうなのですが、それはどちらかというと、時期的なチェック項目でして、SOLANINの意図するものとはちょっとニュアンスが違うんだなぁ・・・

“おっぱい星人の”カラダの準備が出来ているかどうかのチェック項目とはですね、端的に言えば、「頻回直母なのに、更に頻回直母になるタイミング」なのです。

5~6ヶ月ともなれば、さすがに一日中眠っていることは無いと思います。
早ければ、腹這いになり、その場でグルグル旋回したり、コマンドみたいにズリ這いをしたり、コロコロ寝返りしたりするかもしれません。

そこまで行かなくても、起きている時間が長くなり、吊り下げ式のベビージムで遊んだり、拳骨舐めを楽しみつつも、おっぱいの要求が度々になる傾向が見受けられるかと思います。

起きている時間は眠っている時間よりも消費カロリーが多いから、カラダが自然にエネルギー源を求めるのですね。

具体的な例としては、「30分前にしっかり飲んだじゃないの!お母さんの乳房はフワフワになったよ。決してチャラ飲みじゃなかったよ。その後に、うんちが出たわけでも、おっぱいを吐いたわけでもないのに、また欲しくなったの?マジで?」というようなことが度々見受けられるということです。

その時に、「はいはい。分かった。おっぱいね。」と直ぐに乳房を差し出すのではなく、「はいはい。分かった。じゃ、ごはんにしようね。」と展開していくのです。

上記のようなシチュエーションであれば、幾らなんでも極限までおなかが空いているとは考え難いので、離乳食を食べさせる(受け入れてくれる)タイミングとしては、好適なのですね。

しっかり過去記事を読んでいらっしゃる読者のみなさんはご存知かと思いますが、“何かが出来るようになる前は、たくさん欲しがります。”というのがありますよね?

この場合、“おっぱい星人の”離乳食を受け入れるカラダの準備が出来ているかどうか?のチェック項目が、まさに合致するということです。
焦らず、ダメ元で、「食べてくれたらラッキーだよね!」くらいのスタンスで、そのタイミングをキャッチしましょうね。

2013年1月29日 (火)

高級獣毛歯ブラシって良くないんです!(改訂版)

久しぶりにスーパーのオーラルケアグッズ売り場をチェックしたら、売り場の片隅に豚毛の歯ブラシが置いてありました。

昔から根強い人気があるので、販売していると思われます。
天然素材だから、ナチュラルで良さげでしょう?
でもね、実はこれって良くないんです。
いや、はっきり言って悪いんです。
一般的な歯ブラシよりもヘッドが大きいから・・・という条件が改善されてもNGです。

理由ですか?

それはですね、天然素材ゆえに、乾燥が遅いんです。
朝磨いてから濯いで、水気を振り切って、歯ブラシスタンドに立てて乾燥させるべしなのですが、夕方になってもまだ乾燥しません。

「なぁんだ。そんなことか・・・」と、思ったアナタ。
乾燥しないことを甘く見てはいけないのですよ。

なぜならば、成人の大半には歯周病菌がお口の中にうようよいるのです。歯周病菌は除菌しなくては、歯周病が進行してしまいます。
でも、使用済み濯ぎ後の歯ブラシが乾燥しないと、そこで歯周病菌の大繁殖が執り行われます。

デンタルリンスを日々使用しても、定期的に歯科でクリーニングをしてもらっても、キレイにする筈の歯ブラシが歯周病菌だらけだったら、意味がないのですね。
その点、ナイロン毛の歯ブラシは乾燥は速いですから安心して使用出来ます。

年配の男性に愛好者の多い豚毛の歯ブラシ。
実家のお父さんに(できれば、義父さんにも)教えてあげてはいかがですか。
特に舐めるように赤ちゃんを可愛がるタイプ、しょっちゅう会いに来るタイプのおじいちゃんは要注意です。

断乳を焦るお母さん2

断乳・・・やろうと思えば出来ますよ。

でもねぇ、ある日突然お母さんと離れて、そんでもって生まれてこのかた一番大好きなおっぱいが無くなったら、子どもがどんな想いをするだろうか?
子どもの気持ちを忖度(そんたく)するというか、想いを馳せるという発想がないのですかねぇ?

断乳を強行したら、食の細い子だったら反動で食べるようになることもありますが、逆にハンストして、弱っていったお子さんを私は知っています。
チック症状が出た子もいます。

仕事に明け暮れてても、子どもが病気になったら、保育園はお休みしなくちゃなりませんからね。
病気の子どもは、一体誰がお世話してくれるのだろう?
勤務先に病児保育の受け入れ部門があるのでしょうか?
それとも、子どもが病気になれば、何日でも好きなだけお休みを頂けるのかしら?
そんなオン・デマンドな勤務先なんて聞いたことがありませんよ。
近くに住むおばあちゃんが見てくれないから、仕事復帰の際に保育園のお世話になるのよね?

おっぱいを止めたら、病気に罹り易くなるのにね。
治りだって遅くなるし。
軽い鼻水や咳くらいでお休みなんかさせませんから、なにがしかのウィルスが、お子さんの周囲をグルグル回っていることだってありますよ。

SOLANINは長男が1歳、次男と長女は2歳から保育園にお世話になりましたから、未満児がどのくらい感染症に罹るかは、身をもって体験してますからね。
まして、途中入所の0歳児でしょう?

下手すりゃ毎週小児科通いしつつ、保育園にお薬持参で、それこそ薄氷を踏む思いで、出勤しなくちゃなりませんわな。

子供が病気になったら、大事な仕事に大穴空けてしまうのは、確実ですな。

お母さんが仕事を続けることは、もちろん家族や職場の理解と協力が必要ですが、
わが子が健康でいてくれればこそ・・・なんですね。

これまでずっと自宅にいて、初めての赤ちゃんならば、大きな病気なんてしませんからねぇ。(二人目以降は、上の子が園や学校から、何やかやと”仕入れて”きます。)

せいぜい、軽い風邪か突発性発疹くらいでしょうから、イメージがつかないのかも。

でも、はっきりと言えることは、仕事復帰されたお母さんがどんな形にせよおっぱいを続けることは、離れて過ごすわが子に『免疫の護符』を持たせているようなものなんですね。

お母さんの方から易々と手放してはいかんのです。

(以下続く)

おっぱいとお薬その29『アプレゾリン®』(改訂版)

妊娠高血圧症候群(従来は妊娠中毒症と呼ばれていた疾患)という妊産褥婦さんの病気があります。
浮腫みやタンパク尿とともに、血圧が高くなり、母体だけではなく、胎児の発育不良や生命にも関わる危険な病気です。

産後も安静とともに服薬が必要なことが多々あります。
頭痛や頸筋の凝りや嘔気や目の前がチカチカする等自覚症状が無くても、計測した血圧値が基準値よりも高ければ内服は必要です。
特に危険なのは、自己判断で服薬を中止することです。
自覚症状が無い=血圧高くないではないのです。
自己判断で服薬を中止することがどれほど恐ろしいことか!
自覚症状が無くても血圧メッチャ高いということは、いきなり血管がプッツンする恐れがあることを意味します。
そのまま意識消失⇒意識戻っても半身麻痺or天に召されることになりかねないということですからな。
『アプレゾリン®』は末梢血管を拡張させることで血圧を下げるお薬です。
母乳移行量が少ないので、赤ちゃんに対する危険性は低いとされています。
アメリカ小児科学会では「通常、授乳婦に投与しうる薬剤」に分類しています。(日本のお薬の添付文書にはいつもの決まり文句が書かれているようですが・・・)
この病気の発症は年齢や体質的な要因もありますが、食事に気をつけることも、予防効果として大きいものがあります。
減塩食は必須ですな。

また、病名に「妊娠」とあるので、産後は自然に治るとか、あとを引かないと思われがちですが、超重症の妊娠高血圧症候群のお母さんは、不摂生を続けると、10~15年後に人工透析を導入しなくてはならない羽目に陥る危険性があるので、産後も減塩食の摂取を心がけるなどして、血圧上昇しないように出来る限りのことを努めましょう。
きちんと服薬しなかったばっかりに、自分の身動きも取れなくなって、周囲の方の手助けなしには生活できなくなったら大変です。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

夏野菜や果物の多食を止められると乳質や分泌量が変わる。

季節に関わりなく(残暑厳しい時期なら尚更のことでしょうが)、「お菓子を食べるくらいなら、胡瓜を齧ったり、果物を食べている方が、乳房トラブルになりにくいでしょう?」とばかりに三度の食事やおやつタイムにも多食されるお母さんが時々いらっしゃいます。

元々の体質もあるかもしれませんが、そういう食生活が続くと乳房がね、冷え冷えになります。
そんでもって、乳質が明らかに悪くなります。
ドロドロ・ネチョネチョしたマヨ乳っぽい感じになります。
「こんなんじゃ、赤ちゃんが嫌がっても仕方ないよね。」と言いたくなるくらいです。
野菜や果物中心で、お肉やお餅やジャンクフードでなくても?

はい。
当事者のお母さんがSOLANINに嘘をついていないのであれば。
相対的に根菜類や豆類や海藻などを増やしてもらうと、乳房がほんわか温かくなってきますし、乳質もサラサラしてきます。
場合によってはドクターにお願いして、葛根湯を処方していただくこともありますが、更に好転します。
服装を改めると更に好転します。
肩凝りが酷くならないようにストレッチや旦那さんに肩揉みしてもらうと更に好転します。
そして・・・分泌が今イチだった方は、分泌も増えてくるようです。

きっとおっぱいが美味しくなって、赤ちゃんが嫌がることが少なくなるから、効果的な乳頭刺激が得られるようになるからではないかと、SOLANINは睨んでいます。

2013年1月28日 (月)

フッ素塗布はいつ頃から出来るの?(改訂版)

歯科ドクターや歯科衛生士さんにに聞いたのですが、フッ素塗布は1歳代でも充分出来るとのことです。

思い返せば、SOLANINも、3人の子ども達にフッ素塗布を初めてしてもらったのは、1歳半過ぎでした。
初回は暴れましたが、2回目からは、言い聞かせをしていたのでギャーギャーと騒ぐこともなかったです。
1歳代になれば、恐らく上下4本づつは生え揃っているかと思います。
早ければ臼歯(奥歯)が生えてくるお子さんもおられることでしょう。
1歳代になれば、食べられる食物の種類も増えてきますから、虫歯予防のためにも、フッ素塗布は、されたほうがいいと思います。
WHOもフッ素塗布の安全性と有効性について、検証のうえ提唱しています。
(ただ、一部の小児科のドクターは反対しておられる方もおられるようですが。)

乳幼児の虫歯については、新聞・雑誌などのメディアによく登場される、A保育園の有名な園長先生は、「もし子どもが歯磨きを嫌がるなら、何もしゃかりきになって、歯磨きさせなくてもいいじゃない?少々虫歯になったっていいじゃないの。」という、到底、保育士さんとは思えないブッ飛び発言をされていますが・・・でも、私には、そんな達観したような発言は出来ませんです。)

クリニックでのフッ素塗布の後や、ホームケアによるフッ素塗布の後も、30分間は飲食禁止をしてくださいね。

折角フッ素塗布しても、効果が減弱してしまいますからねっ!

断乳を焦るお母さん1

約1ヶ月後にお仕事に復帰されるお母さんがSOLANINの勤務先の母乳外来に来られました。

赤ちゃんは、3週間後から、慣らし保育で、その2週間後からお母さんはフルタイム勤務だそうです。

離乳食は一応3回食に入ったトコロで、食べっぷりはフツーとのことでしたが、おっぱいは日中5回で夜中2~3回は咥えたがるとのことでした。

お話から、「お仕事は幼児教育関係」「休憩時間は昼休みがあるものの、のんびりとはお休み出来ない」「以前1度だけ乳腺炎になったが、物凄く痛くて辛かった」「まともに搾れるのは多分1回/日」「仕事復帰してからの断乳は、夜中ギャン泣きされると次の日の仕事に差しさわりがあるので、とても不可能」⇒「なので、今のうちに断乳したい」とのことでした。

う~ん。
断乳したいオーラ全開ですな。

このお母さん、お仕事に復帰されることにしか見えてないですね。
赤ちゃんは10ヶ月で、お母さんの悩みとは無関係に元気にハイハイしたり、つかまり立ちして笑っていました。

オメメがキラキラのいたずらっ子でした。
「君の大事なおっぱいの一大事なんだぞ。笑ってる場合じゃないんだからね。」

このお母さん、仕事大好きなんだろうな。
団塊の世代風に言えば、「モーレツ社員」ってトコロかな。
もしかして、これまでの育児休暇中、おっぱいあげることを全く楽しめなかったのかな?

恐らく幼児教育では立派なキャリアを積んでおられるものの、わが子=乳児のお世話は苦手だったのかな?

相談の言葉から、赤ちゃんやおっぱいへの想いが一言も述べられないことに、私は言いようのない違和感を感じました。

(以下続く)

おっぱいとお薬その28『ジェネリック薬』

「厚労省が医薬分業を推進していることをご存知ですか?」
処方箋は院外の調剤薬局で受け付けていただき、そこで薬剤師さんから処方薬を受け取ったり、副作用の説明を受けたりします。

「処方箋に書かれている情報はどんなことでしょう?」
患者さんの名前・年齢・保険者番号、院外処方箋を発行した病院名・ドクターの名前・押印・発行年月日・処方箋の有効期限・医薬品の名前・薬剤の形状・用法・用量・何日分かなどが書かれています。
個人情報に関することなので、基本的に患者さん自身が調剤薬局に処方箋を持参します。
処方までの時間を短縮化するために、大抵の病院では、院外処方箋受付のFAXで希望される調剤薬局宛にあらかじめ処方箋を送信しておきます。

「ジェネリック薬とは?」
後発薬のこと。
先発薬と同じ有効成分と効き目であることが国から承認された医薬品です。
開発費用がかからない分だけ、先発薬よりも単価がお安くなっています。
医療費の削減に有効とされています。(患者さんの自己負担額も減額されます。)
但し、全てのお薬にジェネリック薬があるわけではありません。
新しいタイプのお薬の場合代替えが効かないこともあります。

「ジェネリックに変更してもらえるかどうかの見極め方は?」
院外処方箋の右下に
後発薬(ジェネリック薬)への変更が不可の場合署名・押印という空欄があります。
そこに処方箋を出したドクターの署名・押印が書いてさえなければ、ジェネリック薬に変更することができます。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

腹這いが苦手で頸据わりが遅くて心配です。(4ヶ月)

過去記事を読みこんでいらっしゃる読者のみなさんは、生後2週間以降であれば、フラットな布団やマットの上で腹這い遊びをすると良いこと、その理由として、頸の据わりがしっかりして早くなること、視界が拡がり赤ちゃんが喜ぶこと等が挙げられることをご存知かと思います。
ただ、生後2週間頃は、まだ授乳リズムもしっちゃかめっちゃかでお母さんの気持ちにゆとりの欠片(かけら)も無い方が多々いらっしゃるのも事実です。
ゆとりが出来次第、取り組んでもらうのがベターですが、ゆとり皆無で4ヶ月健診を迎え、担当のドクターや保健師さんから、「未だ頸がグラグラして据わっていないから、腹這い遊びをしっかりさせて、来月再チェックね!」と言われ、ガビ~ンとなったお母さんもいらっしゃるかと存じます。

頸の据わりは一番最初にするであろう運動機能の発達の目安ですから、そこで我が子が引っかかってしまうのは、お母さんとしてはやはりショックで、凹んでしまうかと思います。

かと言って、肉付きは新生児の頃とは打って変わって、小粒ちゃんであろうとジャンボちゃんであろうと、特に腹周りがむっちりしてきているので、いきなり腹這いなんかさせようものなら、10秒後くらいには「腹這いは苦手でありんす。お止めくだされ!」とばかりに赤ちゃんから抗議の泣きが入り断念・・・というパターン、多くないですか?

そういう時は、U字型の授乳クッションの登場です!
浮き輪に捕まっているかのように、赤ちゃんの上体をクッションに載せるようにして腹這い姿勢を取るのです。
そうすると、むっちりしたおなかのお肉が邪魔にならず、腹這い姿勢がいつもよりも長く保てるのです。

この話を勤務先の母乳外来で、該当者のお母さんにしたところ、「でも、ウチの子3分も保ちませんよ。」と嘆きの声が。
どんな風にしているのか、詳しく事情聴取したところ、「そりゃそうでしょ!」なことがあったので、お知らせします。

なんとそのお母さんは、赤ちゃんをU字クッションに載せるのはいいのですが、その間ご自身は近くでチラチラ様子見しながらケータイいじったり、雑誌読んだりしているんですと。
それって、赤ちゃんにしてみたら、孤独感いっぱいなシゴキ同然ですやん。
赤ちゃんが頑張っている時は、きちんとお母さんも向き合ってあげないと!

なのでSOLANINは、お母さんの目の前で実演をやって見せましたよ。
U字クッションに載っかってる赤ちゃんと視線を合わせて手遊びしたり、おもちゃで遊んだり。(勿論ですが笑顔で声掛けしたり、歌を歌ったりしながらです。)
見知らぬおばちゃんであるSOLANINに対し、その赤ちゃんはキャッキャ声をあげて笑い、喃語を喋りながら、15分以上苦手な腹這い姿勢を保ちましたよ。
途中、足の方に摺り下がってきたので、何度かU字クッションに捕まり直しましたが、決して嫌がらなかったですよ。
我が子が泣きを入れられたからといって、直ぐに抱き上げて腹這い中断するのではなく、頑張ってトレーニングに励む赤ちゃんを応援する気持ちで相手をしてあげればいいのです。
U字クッションに載せて腹這いにしても3分も保てず泣くというのは、まだ腹這いに慣れなくて筋力が付いていないということもあるかもしれませんが、大抵は孤独なシゴキに耐えられず泣いているということです。

それから、一日に何度も授乳の合間を縫って行うことで更に効果が高まります。
同じ道具を使っても効果に差があるのは、関わり方の違いなんですな。
地道に繰り返し続けることで、頸はしっかり据わりますよ。
そして、やがてはU字クッションなんか無くたって、腕のチカラで自分の上体を支えて、「どや顔」でお母さんを見てくれる日が来ますよ。
赤ちゃんだけに頑張らせるのではなく、お母さんも傍で見守って応援してあげてくださいね。
どうかよろしくお願いします。

追記:生まれた時から反り返りの強い赤ちゃんの場合、腹這いはわりかし得意で、反対に丸々抱っこが苦手だったりします。
神経的な発達面で小児科ドクターから経過観察中の場合は(厳密には健常乳児とは言えないので)、腹這いを控えた方がいいと指導されるかもしれません。
この記事で述べたいのは、健常乳児の筈なのに、赤ちゃんの発達を案じる場合、お母さんの関わり方に工夫の余地がありますよ、そのためには、こんな方法がありますよ~ということです。
くれぐれも、誤読なさらないでくださいね。

2013年1月27日 (日)

子供の歯が虫歯になっていないかどうかの見分け方 。(改訂版)

子どもの歯を診てくださる、かかりつけの小児歯科のドクターを決めて、定期検診を受けることは大変重要です。

上下の乳中切歯が生え揃う頃には初回の受診ができるといいですが、毎日お口の中を覗いているのは、お母さんかお父さんのどちらかでしょうから、早期発見のために、簡単に判るポイントを述べますね。

それは『歯の表面の一部が白く濁っていないか。』ということです。

乳歯のエナメル質は永久歯の半分程度の厚みしかないこと。
しかも、その半分の厚みに達するまでに、歯が生えてから2~3年を要するのは、以前からの読者の皆さんはもうご存知ですよね。

特におっぱいを飲んでいるお子さんは(哺乳瓶授乳のお子さんもそうですが)上顎の乳中切歯の裏側が一番の虫歯好発部位ですから、そこは要チェックですね。
逆に下顎の乳中切歯の裏側は、唾液腺から出る唾液で、虫歯にはなり難いとも言えます。

何せ、水が滲みるとか、痛いとかの訴えをしてくれませんから、お母さんかお父さんの眼力が必要なんですね。

尚、1歳代以上のお子さんでは、おっぱいを飲んでいる・いないに拘わらず、虫歯になりやすいのは乳中切歯に加えて奥歯(臼歯)ですが、これは、生えたての歯は溝だらけで、食べ物のカスが溜まり易いからです。

但し、虫歯発見のために、仕上げ磨きの際にお口を覗く時、目を凝らし過ぎると、お子さんには「怖い顔」になってしまいますから、スマイルを忘れずにね♪

卒乳していたのに、おっぱいが復活?

何かがきっかけで、卒乳したものの、次の赤ちゃんが生まれたら、またおっぱいが欲しくなるお兄ちゃん・お姉ちゃんはかなり多く見られます。

お母さんによっては、赤ちゃんにおっぱいをあげるのは当然として、上の子におっぱいを飲ませることに、抵抗感のある方もおられることでしょう。

でも、そんな時、「もう大きいのだから駄目よ。」なぁ~んて言わないでね。
上の子にとっては♥おっぱい=お母さん♥という公式が頭の中にあるんですね。

「自分はホントにお母さんに愛されているのか?」
「自分だって、赤ちゃんみたいにお母さんにくっつきたい♥」
・・・という心境なんです。

つまり、本気でおっぱいを欲しがってるのではないのです。
飲もうとしても、ブランクがあれば、以前のように上手に吸啜できませんし、味的にも「あれっ?こんなんだったっけ?」ってな具合で、イメージとのズレが生じますので、ご心配無用です。

それより、上の子を拒否ってしまう方が大問題ですな。
下手すると、赤ちゃんへのジェラシーが暴発して、危害を加えるかもしれません。
そこまでいかなくても、情緒不安定になってお付き合いしにくくなりそうです。

上の子が言い寄ってくる前にお母さんから「ねぇ、おっぱいあげようか。飲んでいいよ。」と、誘ってあげてくださいね。
嬉し恥ずかしでニヤニヤしながら乳房にタッチしたり、少し吸う真似をするくらいで納得してくれます。

おっぱいとお薬その27『リンデロン®』(改訂版)

『リンデロン®』はステロイドの一種です。
お薬の添付文書では「授乳禁止」の決まり文句が表示されています。
けれども、実際にはおっぱいへの移行は少なく、点滴などでの大量投与でなければおっぱいを続けても差し支えないと考えられています。

『リンデロン®』は色々な診療科で使用されているお薬です。
結膜炎、中耳炎、皮膚炎・・・などでも処方されることがあります。

『リンデロン®』には様々な形状のお薬がラインナップされています。
注射薬、内服薬だけではなく、点耳薬、点眼薬、軟膏やクリームやローションもあります。
外用薬ですと、内服薬よりもさらにおっぱいに移行する量は少ないです。

母乳育児に理解のあるドクターであっても、産婦人科以外の診療科のドクターは「授乳中のお母さんには、ステロイドの類を処方して授乳継続するのは無理。」とお考えになられる方が大半のようです。
赤ちゃんのお母さんにしても、「ステロイドは怖いお薬。」というイメージが先行しているようで、使用すれば断乳しなくてはと思いつめたり、使用を拒否って治療が進まなかったりということが、往々にして見受けられるようで、SOLANINとしましても憂慮してしまいます。


しかし、おっぱいが続けられるかどうかのポイントは、過去記事でも述べておりますように、『リンデロン®』などのステロイドの場合、投与量なのですね。

「どうしても使用するしかない。」と、受診された科のドクターに言われても、ここで得た正しい知識を活用し、診察室でうろたえたりしないでね。
お母さんの病状が進み、ドン詰まりになってから大量投与することのリスクを思えば、短期間のごく少量投与で治療効果が高まるならば、そちらを選ばれたほうが賢明だとSOLANINは思います。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

片方のおっぱいで満足する。

「甚だしく」おっぱいの分泌が多いと、片方1回でおっぱいが終了してしまうことがあります。
量的に飲めていれば体重増加度は月齢相当にあるのでしょうから、「それでいいんじゃないの?」と思われがちです。

しかし、赤ちゃんのためのおっぱいではありますが、主権はお母さんにもあります。
片方1回のおっぱいで、ウトウトしても直ぐに目が覚めて、残った方のおっぱいを欲しがるなら、それは「普通くらい」の飲み方なので問題にはなりません。
「甚だしく」というのは、片方1回飲んだら1時間半~2時間以上授乳間隔が空くことを意味します。
つまり、おっぱいの消化時間が丸々すっぽりと入ってしまうくらいの間隔が空いてしまうことです。

これを常態化してしまうと、直ぐに乳腺炎の世界へGO!GO!GO!という展開になってしまいます。
乳母のアルバイトでもしなくては、捌ききれないおっぱいの製造工場の工場長さんになってしまいます。

痛い目に遭うのはお産で充分ですから、片方のおっぱいの吸わせる時間を短くしてでも、1回のおっぱいで両方から飲ませてあげてくださいね。

おっぱいを卒業したら、是非ともしていただきたいこと。

現在この記事を読んでくださる大多数の読者さんにとっては、卒乳はまだ先のことかと思います。

しかし、やがてその日はやって来ます。
自然卒乳であれば、お子さんの年齢にもよりますが、母乳外来や助産院での後のケアは不要であると考えて差支えないです。(詳しくは過去記事を読みましょう!)
ケアとしては不要だとしても、これだけはしてね!ということがあります。

それはですね、乳がんの自己検診です。
確かに長期授乳をしてらした方が閉経前に乳がんに罹ることは稀です。
しかし、家系的な要素や食生活や環境因子の影響で、乳がん患者さんの数は右肩上がりに増えていることもまた事実です。

油断してはいけませんぞ!
マンモグラフィーや超音波検査等、専門家の目で診て頂く機会を持つことも大事ですが、他の多くのがんとは異なり、乳がんは特殊な器具を使わなくても、痛みが無くても、自分で見て触って発見することが出来ます。

月に一回、月経のある方だったら、月経終了直後の日、月経が再来してない方だったら、同じ日に、ご自分の乳房を触ってみましょう。
先ず、見る時は、嫁入り道具のドレッサーの鏡か風呂場の鏡など上半身が映る大きさの鏡の前に立ちましょう。(勿論、上半身裸になってください。)
腕を挙げてバンザイして次に下げてください。
乳房の形にいびつなトコロや腋窩の辺りが引き攣れた感じはありませんか?
正面からと側面からの両方でチェックします。

乳腺炎の時のように、乳房の一部が赤くなったり腫れていたりしませんか?
突出していた筈の乳首が陥没したりしていませんか?
乳汁とは明らかに異なるヘンな汁のようなものが分泌していませんか?
ヘンな汁のようなもののせいで、皮膚が爛れたりしていませんか?

次に触る時は、仰向けに寝転がってください。
チェックする乳房と反対側の手を当てます。
乳房と同じ側の手では、特に異常が出易い乳房の外側半分が見つかり難くなるからです。)
人差し指・中指・薬指の3本の指を揃えて乳房全体を丸く渦巻きのように撫でたり、腋の方から乳頭の方向に向かってお肉を寄せるように指の腹で軽く扱くような感じで撫でたり、胸骨から乳頭の方向に同様に撫でていきます。
(摘まむのはNGですよ。あくまで撫でてください。)

かなりざっくりした説明になりましたが、大体こんな感じです。
これを月イチペースで面倒臭がらすにやり続けてください。
そして、「あれっ?先月は見た感じでこんなに左右差は無かった筈だけどなぁ。」とか、「おや?このしこりって先月は無かったような・・・」という違和感があれば、違うかもしれないけれど(違っていたら僥倖だと思ってください。)早急に乳腺外科を受診しましょう。

大切な家族のために&自分のために、乳がんの自己検診だけは怠らないでくださいね

※くれぐれも、「なにか見つかったら怖い。」ではなく、「早く見つけなかったら怖い。」ですからね!

2013年1月26日 (土)

歩ける子の歯磨きは一人でさせないで!(改訂版)

先日、洗面所のお子様ステップの上に立ち、一人で歯磨きしていた2歳児が足を踏み外し、弾みで歯ブラシの先が上顎方向に突き刺さり,SOLANINの勤務先で、QQ受診されました。

数年前綿あめの割りばし事件があったこともあり、大事をとってレントゲン撮影したそうです。
レントゲン所見的には問題なかったのですが、万一に備え、経過観察のため2日間入院されました。
入院中も特変なく退院されました。
しかし退院翌日、高熱が出て、患部から膿がどろりと出たそうで、即刻受診され、緊急手術となりました。
数日間の入院加療の後、無事退院されました。

歯磨きは、床の上でしましょう。
動き回るのもNGです。
理由は、転倒・転落による事故防止のためです。
念のため、歯磨きの際はお子さんを一人にしないでね。

おっぱいを飲まなくなった後、乳房がゴリゴリしてきた!

自然卒乳の後は乳房は張らないのですが、お子さんが何故か唐突に飲まなくなったり、妊娠中に卒乳してしまうと、乳房が張ってゴリゴリになってくることがあります。

お子さんの頭がコツンと当たったら「ぎゃ~!」という痛さです。

特に妊娠中はお母さんのカラダがいつもよりデリケートですし、お近くに助産院や母乳外来があれば、ケアを受けられた方がいいです。

自力となると、乳房基底部(=付け根)から、おにぎり搾りをして、左右の乳房合わせてマックス50mlまでの搾乳を自然卒乳するまでの授乳回数より少ない回数(最多で3回/日)でお願いします。

きついブラジャーもNG!ワイヤー入りなんて絶対あきまへん!

それから、以前記事にしたと思いますが「じゃがいも湿布」とてもいいです。
数日間貼布してくださいませ。
かなりラクになると思いますよ。

おっぱいとお薬その26『タイレノールA®』(改訂版)

乳腺炎になってお薬の処方を受ける時、発熱の程度が強かったり(私が知る範囲ではMAXで40.7℃という方がおられました。)頭痛や関節痛や背部痛などを伴ない身体的な苦痛が強ければ、産婦人科のドクターは頓服で解熱鎮痛剤を処方されることもあります。

病産院にもよりますが、小児科領域でも処方がなされる『カロナール®』『ペレックス®』『PL顆粒®』などの、いわゆる“アセトアミノフェン”などが比較的処方されることが多いようです。
服用に際しては「38.0℃(ドクターによっては38.5℃)以上の場合」「6時間(ドクターによっては8時間)以上の間隔を空けて」「1日に3回まで」などの条件がつきます。
“アセトアミノフェン”の解熱効果は少ないと仰る薬剤師さんもいらしゃいますが、安全性が高いことや痛みを和らげる働きを考えると、授乳中の服用に供するには決して悪くはないと個人的には考えます。

ただ、服用条件を守っていても、次回の受診までにお薬を服用し切ってしまい、足りなくなった時(夜間であり朝まで辛抱できない時や祝祭日でどうにもならない時)などの困窮時には市販薬で代用することが出来ます。

市販薬には解熱鎮痛剤といっても、様々な成分が含まれています。
なので出来れば、ドクターから処方を受けたものと同成分のお薬の方が無難ですし、安心ですね。

となると、何がそれに該当するのか?
調べましたよSOLANINは。
大きなドラッグストアの店頭で、お薬の箱の裏側片っ端からひっくり返して成分表をチェックしてきました。
お店の薬剤師さんから、不審者と思われたみたい(?)で「何をお探しでしょうか?」と尋ねられましたが、「痛み止めですが、自分で探せますから大丈夫です。」と返答し、ひたすらお薬の箱の裏側の成分表をチェックすること30分、14種類以上の解熱鎮痛剤を手に取りました。(見落としが無いよう3回確認しました。)
その結果“アセトアミノフェン”単味なのは『タイレノールA®』だけでした。

このお薬を内服することを殊更に推奨するわけではありませんが、万一の際に備えるとしたら、これではないかと思います。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

感染性胃腸炎で下痢をしていたら、イオン飲料を飲ませるの?

もう少し先になりますが、ロタウィルスやアデノウィルス等による、いわゆる胃腸風邪に罹ると、下痢便がノンストップで出続けることがあります。

受診先の小児科ドクターから、「イオン飲料を飲ませてあげるように。」と、指示されることもあるかもしれません。
指示があった場合は、飲ませてあげてもいいかもしれません。

但し、飲ませる目的が脱水予防という観点からであれば、わざわざイオン飲料を購入しなくても、おっぱいをあげているのであれば、おっぱいを頻回に飲ませてあげることで、充分に脱水予防の効果が得られます。
白湯や薄めた番茶・麦茶の準備も不要です。
下痢だけではなく嘔気がある場合でも、何故かおっぱいだったら嫌がらず且つムカつかずに飲めることが多いものです。
受診先の小児科ドクターが、どういう目的でイオン飲料を指示されるのか、確認してから購入しても遅くはないですよ。

どうしてこのようなことを申し上げるかという理由ですが、稀に(だとは思いますが)小児科ドクターであっても、おっぱいと粉ミルクの消化時間が全く異なることをご存じない方がいらっしゃるからです。

「授乳間隔って3時間は空けないといけないからねぇ。イオン飲料をだったら、間隔を気にせずあげられるから下痢で脱水になりそうな場合は効果的だからねぇ。」としたり顔で指示の補足的コメントを仰る。
ええ~っと・・・先生!3時間ってミルクの消化時間ですよ。」
おっぱいの消化時間はミルクの約半分なんですけど。」
・・・
予め両者の違いをご存じであれば、こういう補足的コメントはされないと思うのです。
何も知らないお母さんがこういう補足コメントを聞かれたら、鵜呑みにしちゃうのではないかしら?(汗)
それに加えて、「先生、じゃあ、イオン飲料は哺乳瓶で飲ませていいのですか?」と何気に尋ね「そうだね、それでいいんじゃない?」なぁんて返事が返ってきた日にはどうなるのか?

歯が生えている赤ちゃんに対し、安易に哺乳瓶でイオン飲料を飲む習慣をつけてしまうと、虫歯警報が鳴り響きますが、そのリスクは考えなくていい・・・わけないですよねっ!

私ごときがこんなことを申し上げるのは甚だ僭越で恐縮ですが・・・小児科ドクターって、子どもをまるごと診てくださるには違いないけれど、名医と呼ばれる方であっても、お口のケアに関することは、必ずしもお詳しいとは限らないのです。
(その方面は小児歯科のドクターや歯科衛生士さんにお尋ねするのがスジなのです。)
考えてもみてください。子どもが虫歯になってしまったら、小児科受診しますか?違うでしょ?
小児科では虫歯治療は出来ませんよね?
それはどんなに名医であっても、小児科ドクターにとって子どもの虫歯治療は、専門外だからです。

※たかがイオン飲料ですが、「おっぱいで充分な理由」と「あげ方による虫歯リスクの違い」を知らないがために、ずんずんミスリードされちゃうお母さんが大勢出現しそうで怖いので、老婆心ながら記事にした次第です。

2013年1月25日 (金)

祖父母が孫に甘いものを与えようとして困る。(改訂版)

お母さんやお父さんは赤ちゃんのうちから甘いものを控え、虫歯にならないようにと心をくばっておられることでしょう。

乳幼児期の虫歯予防のためには甘いものデビューは遅い方が無難です。

ところが、1歳を過ぎる頃から、おじいちゃん、おばあちゃんが孫可愛さ&懐かせたさで、お母さんやお父さんの意向を無視したり、隠れて甘いものを与え、トラブル話をよく聞きます。

「甘いものは美味しいのにお母さんが厳し過ぎて、全く食べられないなんて、何と不憫なことか。」とか「乳歯は抜けるから虫歯云々、堅いこと言いなさんな。」とか「脳のエネルギーは糖分だけなのに、甘いものを食べないと頭が悪くなるんぢゃないか。」とか、色々なことを言われます。

お子さんのために、一生懸命なお母さん、お父さんの気持ちをおじいちゃん、おばあちゃんが台無しにしていることは往々にしてあり、バトル勃発の火種でもあります。

3歳までは、キシリトール以外の甘味は与えるべきではないと私は思います。
お母さんやお父さんの方針を翻し、勝手なことをする場合は、毅然とした態度を見せ「歯医者さんで、この綺麗な歯を守ってあげましょうって言われたから。」とか「私が小さい頃、虫歯治療で痛い思いをしたから、この子にだけはそんな思いをさせたくないんです。」とか「この子が虫歯になったら歯医者さんに連れていって、暴れて泣き叫ぶのを押さえつけて、治療に立ち会ってくれるんですか。」くらいは言ってもいいのではないでしょうか。

可愛い孫が痛みと恐怖で暴れて泣き叫ぶのを押さえつける自分を想像したら、少しは理性がはたらくと思います。
祖父母自身に懐かせる手段(orぐずりを宥めるための手段)としての餌付けは決して愛情からの行為ではなく、単にその場限りの猫可愛がり(or口封じ)行為に過ぎませんからな。

多分一番円満にフィナーレを迎えられる卒乳・自然卒乳

年齢にかかわらず、自然にお子さんからおっぱいを飲まなくなる、生活に溶け込んでいたおっぱいがなくなることを、自然卒乳といいます。

夜間のおっぱいは個人差があるものの、3歳を越えると殆どのお子さんは飲まなくなります。
どうしてもほしい時だけ飲みに来るのですね。

『お母さんが無理やり止めたりしない。』
『お子さんが自分から離れていくまで待ちましょう。』
『お子さんが欲しがるなら気持ちを汲んであげましょう。』・・・という考え方です。
ラ・レーチェ・リーグやユニセフ、日本母乳の会などではこういう捉え方を推奨しています。

乳房のケアもこれといって必要ナシなので、お母さんはラクだど思います。

お子さんもストレスフリーなので、可能であれば、私もこれがいいと考えます。
ちなみにユニセフの調査によれば世界平均の卒乳時期は4.2歳とのことです。

えぇぇぇぇ~!   
びっくりしたでしょう?

これまで、わが国では早期離乳の考え方が頭から離れない方々が子育て情報を発信していたので、『早く、断乳しないと、自立しなくなる。』『甘えん坊になる。』『虫歯になる。』『発達が遅れる。』『1歳過ぎれば栄養なんかなくなる。』『離乳食が進まないのはおっぱいのせい。』などと、まことしやかに言われていました。

でも、そんなことは医学的根拠のないことが判明してきました。

無理やりおっぱいを止めるのは、お子さんを傷つけることもあることも分かってきました。
私が出産した頃は、恐らく国内ではそういう考え方を発信する方が存在しなかったので叶わなかったけれど、もう一人でも産んで育てられるのならば、是非そうしたいですね。

おっぱいとお薬その25『柴苓湯®』(改訂版)

『柴苓湯®』は“さいれいとう”と読みます。
産後に処方してもらうことがあるとしたら、助産師サイドから、褥婦さんの乳輪の浮腫みが酷く、先搾りの際に痛みがあったり、上手く搾乳出来ない時、乳頭・乳輪はもとより乳房がパンパンなのにおっぱいが湧き出すまでに時間がかかる時(冷え性や肩凝りのある方は浮腫みが増強することが経験的に分かっていますので。)つまり強度のうっ積とうっ滞が一緒くたの状態の際に産婦人科のドクターに処方の依頼をするといいでしょう。

だいたい、3包/分3×1日分で事足ります。(今までSOLANINの知る限り、一番長期で3日分の処方を受けた褥婦さんが1人だけいらっしゃいましたが。)
このお薬は産褥早期の乳房うっ積とうっ滞が一緒くたの状態の場合については、漢方薬とは思えないくらい短期間で改善効果が見られます。
そのため、通常の漢方薬の処方のように2週間とかの処方をする必要性は無いと思われます。
っていうか、何日も内服すると、おっぱいがぺしゃんこになってしまいます。
乳輪の浮腫みも取れ、乳房うっ積も軽くなり、やれやれと思いきや、分泌自体がガーンと減少しちゃったりしたら、何のために内服したのかってことになりかねませんからな。(汗)
内服1回毎に助産師に乳房の状態をチェックしてもらった方がいいですね。(どこでストップするか見極めてもらうためと、若干お値段が高いお薬でもあるので。)

大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

先搾りの要否は、即座にチェックできますよ!

直母前に先搾りをした方がいいのか、しなくても大丈夫そうなのかの簡単な見分け方、ありますよ。

乳輪外縁に親指・人差し指・中指を置いて、乳頭頂に向かって摘まみ出してください。
その時、乳頭・乳輪がゴリっと硬かったり、引き攣れて痛く感じたり、ムニョ~っと伸ばし難いのであれば、先搾りをしてください。

何故かと言うと、そういう状態の時は、正しいラッチオンが出来る赤ちゃんであっても、浅飲みになりがちだからです。
浅飲みを続けると乳頭損傷を起こし易く、いつもより時間をかけても量的にはしっかり飲めていないことが多いからです。

また、おなかが空き過ぎてガツガツしている場合は、咥えるや否やおっぱいがビューっと噴き出すため、赤ちゃんは噎せてしまい、飲めず怒ってしまいます。

勿論、待ったなしの空腹でギャン泣きしている時は、悠長に先搾りなんてやってられないこともありますが、毎回の授乳前がギャン泣きというわけではないと思います。

「ボチボチ飲ませてあげようかな?先搾りはしなくても、そのままで大丈夫かな?」とチェックされ、もしも、先搾り適応であれば、片方の乳房に付き、おちょこ半分位搾れば深く咥え易くなり、結果、適切なラッチオンでおっぱいが飲めるようになります。

2013年1月24日 (木)

乳幼児の虫歯予防に対するSOLANINの想い。(改訂版)

乳幼児の虫歯予防に対する想いは人それぞれです。

流石(さすが)に我が子の可愛い乳歯が虫歯だらけになってほしいお母さんは居ないでしょうが、几帳面な内容の記事には、必ずと言っていいほど、「虫歯になったら治療を受けて、おっぱいは続けたらいいじゃない。」「一般には○○すると虫歯リスクが高まると言われているけれど、ウチの子は全然大丈夫だったけど。」「集団生活をすると、虫歯持ちのお子さんと同じおもちゃを舐めたり、同じコップで飲んでしまったりということは避けられないので、神経質になっても仕方がない。」「祖父母との人間関係に支障を来たすほど厳格な対応をするのは如何なものか。」等々の大らかなご意見を頂戴することがあります。

しかし、SOLANIN自身は、やはり大らかなご意見に賛同できません。
乳幼児は、病気に対する予防や治療に関して、自己選択や自己判断が困難だからです。

また、世の中には防ぎようのない病気もありますが、予防ができる病気もあります。
虫歯は後者です。
明らかに予防ができる病気のひとつだからです。
そして、お母さん・お父さんを含む、乳幼児の周囲の大人達の協力度(温度差)によって、罹患率が変わってくることも否定できないからです。
乳幼児の虫歯は乳幼児の自己責任で処理できるものではありませんからね。
その点はご理解いただけるかと存じます。

SOLANINは、記事の内容を読者のみなさんに押しつけるつもりはありませんが、「我が子を虫歯にしたくない。どうすれば予防できるか?」という真っ当な願いや「長期授乳は虫歯の元凶と決めつける医療者が多い中、子どもの歯を虫歯から守りつつ、おっぱいライフを楽しむにはどうしたらいいか?」という切実な悩みを僭越ながら解決して差し上げたい、「こうすれば効果があるよ。」ということをお伝えするのが使命だと思っています。

その想いの源は、やはり、自身の虫歯経験にあります。
年長児の頃、虫歯が痛くて泣いたことや、2回目からは、ひとりで保険証持参して治療に通い、キーンガリガリの音と振動と痛みにひとりで耐え続けたことです。

・・・今では考えられませんが、そういえば昔は年長児がひとりで歯科受診しても、受付嬢からも待合室の患者さんからも何も言われなかったですな・・・

SOLANINは、我が子には自分と同じ経験をさせたくないという信念があり、出来る限りの虫歯予防はしたかったので、歯科・口腔ケア関係に詳しい(?)助産師になったのだと思います。
未だかつて、助産師の集まる場に出向いても、自分よりこの方面に詳しい助産師に出会ったことが無いですから。
その持てる知識を自分だけに留めるのではなく、広く読者のみなさんにお役立ていただけたら~という一念でこうして記事を書いている次第です。

出来る限り良い習慣は続け、良くない習慣は改め、これからも我が子の可愛い乳歯を守ってあげられたらいいですね。

せざるを得ない・止むを得ない断乳。

僭越ながらSOLANINからみて、せざるを得ない・止むを得ない断乳は、死産の方です。
こればかりは、どうしようもないと思います。
他は・・・考えたくないですが、事故や病気で急に赤ちゃんを亡くされた方。

お母さんが入院で・・・という場合は、病院側にお願いして、赤ちゃんと同伴入院にすれば、おっぱいは続けられます。

お母さんが病気になり、何らかのお薬の内服という際にありがちなのですが、「内服するならおっぱいは止めて。」とドクターから言われたとか、数日間の休乳(?)をきっかけに赤ちゃんが飲まなくなったというのも聞いたことがありますが、これは、とても勿体ない。
と申しますのも、大体が、おっぱいがあげられないお薬というのがさほど多くないからです。
ドクターでも薬剤師さんでも、「専門外だから。」とか、「もし、不都合があったら怖いから(最近はすぐに訴訟とか言う方がおられますしね。)止めておいたら無難。」っていうスタンスなんですね。

赤ちゃんが納得していない断乳の場合、その後の母子関係が上手くいかないというケースだってあります。

大切に慈しみ育んでいるのに、赤ちゃんから「一番信じていたお母さんは最後に僕を〔私を〕裏切る人」とインプットするなんて、悲し過ぎるじゃないですか!

お薬内服の時で「おっぱいは止めて。」と言われたら、まず、母乳育児に理解のあるドクターか薬剤師さんに尋ねましょう。
当ブログの「☆おっぱいとお薬」のカテゴリーの記事末尾に書いてあるサイトで確認するのもいいですね。

なかにはどうしてもNGなお薬もあるけれど、服薬が期間限定であれば、分泌を維持して、お薬内服がOFFになれば復活させればいいのです。
分泌の維持方法について、かかりつけの母乳外来や助産院でお尋ねされるといいですが、万一、教えてもらえなかったり、かかりつけがないお母さんはBFHになら、聞いても間違いないと思いますよ。

SOLANINの勤務先の母乳外来には、止めてから何日も(時には1ヶ月半!)経ってから受診されるお母さんが年に1人の割でおられます。
で、「おっぱい出るように戻してください。」と簡単に仰います。
私にしたら、「何で、もっと早く相談しないのよ!」と、叫びたくなります。
軽く考え過ぎ!
おっぱいはね、出すのも止めるのも、蛇口の栓をひねるのとは訳が違うのよ。

1回シャットダウンしたら、物凄く上手くいっても、元のレベルに戻すのに要する期間は止めていた期間の3倍はかかるのですからね。

おっぱいとお薬その24『当帰芍薬散®』(改訂版)

『当帰芍薬散』は“とうききしゃくやくさん”と読みます。
これは漢方の一種ですね。
婦人科領域でしばしば処方されるお薬のひとつです。

比較的体力のない、色白で痩せ型、貧血気味で冷え性の方に処方されます。

具体的には、体の疲れを取る、体を温める、貧血症状の改善、生理不順・生理痛・生理前後の不快症状の緩和、浮腫み・頭痛・めまい・肩こりの改善、不妊症・更年期障害の方のホルモンバランスを整えるため等に広く適応します。
(ちなみに、比較的体力のある、冷え性の方は『桂枝ぶく苓丸』を処方されます。
また、カンジダ膣炎の際のように、抵抗力が低下している時にも、抗真菌薬と併せて処方されることもあるようです。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

ギャン泣きまで待ては、しっかり飲んでくれる?(2ヶ月)

おなかが空くと赤ちゃんは色々なサインを繰り出します。
声を出したり、拳骨を舐めたり、お口をパクパク&舌をペロペロします。
しかし、それにお母さんが気づかなかったら、息が荒くなり、声をあげます。
それでもお母さんが気づかなかったら、最終手段として泣き始めます。

普通に泣いても気づいてくれなかったら、やがて声を張り上げてギャン泣きモードに突入します。
泣けば余計におなかが空きますから、「早くちょうだいよ~!」と、泣き声が更にヒートアップします。

そういう時は兎にも角にも空腹を凌ぐのが先決ですから、咥えるや否や、ガツガツと貪るようにおっぱいを飲みます。
しかし、ギャン泣きして放置状態が長時間になればなるほど、赤ちゃんは体力を消耗してしまうので、スタミナちゃんであっても、予想以下の飲みっぷりで終了し易くなります。

眠り姫・眠り王子であれば尚のことです。
疲れるとヘタレるのが早くなってしまうから、却って逆効果です。
沢山のおっぱいを飲んで欲しいのは山々ですが、限度を超えて泣かせ過ぎてはいけませんな。

やはり、おなかが空いたよのサインを察知したら、出来るだけ早めに対応してあげてください。
赤ちゃんの人格が崩壊しかねないまでのギャン泣きまで待つというのは止めていただきたい!

一生懸命育てているのに、「ギャン泣きが長時間にわたって連日聞こえる。これはもしや虐待か?」とご近所さんに疑われるのは嫌ですもんね。

2013年1月23日 (水)

感染の窓が開くのは1回だけじゃないからねっ!(改訂版)

先日の記事で、取り分けのお箸の別使いに関して、虫歯に関する感染の窓のお話しをしましたが、読者のみなさんにおかれましては憶えていらっしゃいますでしょうか?
歯科・口腔ケア的には、感染の窓といえば、まずはこの時期が強調されているのですが、「お箸の別使いは折角ついた良い習慣なので、出来るだけ長く続けた方がいいですよ。」とSOLANINが申した本当の理由は、実はこの後にも感染の窓が開く時期があるからなのです。

それは6~7歳と12~13歳です。
この記事では、6~7歳の2回目の感染の窓が開く時期についてお話しします。
6~7歳という時期は、まさに永久歯に生え代わりが始まる時期ですね。

生えたての永久歯のエナメル質はまだ薄いですし、奥歯の表面はでこぼこで、食べ物のカスが溜まり易く、虫歯リスクが高まります。

勿論、お子さん自身が自分で歯を磨くことは大事なのですが、まだ、仕上げ磨きをしないと怪しい磨き方をしでかす時期でもあるし、かといって弟妹が居る場合、お母さんとしてはそちらに手が掛かって、何となくですが、「毎日忙しいし、もう歯磨きは子ども任せでええんとちゃう?」って感じに流され易い時期でもあるからです。

しかも、長ずるにつれ子どもは甲斐性(?)が出来てくるので、買い置きのお菓子を勝手に出してダラダラと食べたり、おばあちゃん家やお友達のお家にお邪魔した時に我が家ではご禁制の種類のお菓子に手を伸ばしたり・・・ということもあるかもしれないですし、虫歯予防のためには定期検診とともに、フッ素の塗布やシーラント、毎日のキシリトールガムの摂取を習慣化することも大事だと思います。

手綱を緩めるのはまだ早いですぞ!

断乳?卒乳?母乳育児のフィナーレはどうすればいいの?

確か平成14年度(2002年4月)以降の母子健康手帳から、断乳の文字が消えました。

でもどうなんでしょう?
実際は「○ヶ月になったから」とか「歩けるようになったから」などの理由でお子さんの気持ちには思いを馳せることなくおっぱいをイッキに止めちゃうお母さんが少なからず存在することに、悲しみすら覚えます。
また、保健センターの配布するパンフレットに記載された「そろそろ卒乳の準備をしていますか?(1歳健診)」「卒乳は済みましたか?(1歳半健診)」というような文言に煽られ、「何とかして早急におっぱいを止めさせなくては!」と焦る声もしばしば聞かされ、ココロが痛くなります。
更に、母乳育児を支援する某団体に至っては
、“断乳式”というイベントを行うこと(≒要するに自然卒乳の否定ですな)、あたかもそれを母乳育児の目標にするかのような風潮に対し、同業他者として、如何なものかなぁと思います。

ケジメとかいったって、お子さんは不祥事を起こした政治家じゃないですからね。
それから、暦で生活しているのは大人の都合で、子どもに暦はありません。
子どもは自由人ですから、そのようなことには関知していません。

私はラ・レーチェ・リーグの会員ではありませんが、今からおよそ30年前から自然卒乳という考え方を提唱していることに賛同しています。

お子さんが成長し自ら離れていくのを待つやり方ですから、半狂乱になって泣き叫ぶこともありません。
少しづつおっぱいから離れていくので、乳房がパンパンになることもありません。
「乳房が痛くて、抱っこをしてあやせない。」なぁ~んてこともないのです。

お子さんの成長には個人差がありますから、同じ月齢であっても、それぞれに時期が違ってもいいのです。
だいたい、双子ちゃんですら、卒乳の時期は同じ方が稀だってこと、読者のみなさんはご存知でしたか?
半年くらいの時期の差なんて、ザラにありますから。「へぇ~」でしょ?

どうか、おっぱいをいつまで飲むかは、お子さんに決めさせてあげてください。
特に保育園にデビューするお子さんは慣れない環境で悔しかったり、寂しかったりという経験をすることもあるかと思います。
なのに、お迎えまではお母さんに慰めてもらえません。(グスン)
我慢することでココロが強くなるかもしれませんが、折れそうなことだってあるかと思います。

そんな気持ちをおっぱいを飲むことで解消できるのです。
おっぱいを続けることで、
ココロのつっかえ棒として支えてあげられるのです。
お子さんのココロの安定を図り、甘えの気持ちを満たしてあげることは想像以上に大事なことです。

自分の意思とは無関係なところで自分が一番信頼していた人から、一番大スキなものを取り上げられ二度と返してもらえなくても貴女は平然としていられますか?

完母であろうが、混合であろうが、おしゃぶり代わりであろうが、関係ないのです。
貴女のお子さんがおっぱいを求めているのに、どうして赤の他人(医療者と呼ばれる人であっても)の”指導”を優先させねばならないのですか?
貴女のおっぱいを飲むのは貴女のお子さんです。
いつまでもおっぱいを止められないと、自立しないとか、発達が遅れるというのは何の根拠もない、誤った考え方です。
断乳指導なんて、お子さんにとっては大きなお世話なのですよ。

自然卒乳の場合、1歳までにさよならするのは20%。1歳半で50%。2歳で80%くらいだそうです。(それ以降はその子によります。)

SOLANINの勤務先の母乳外来に毎月お母さんと通ってくるお子さんでおっぱい星人現役最年長者は3歳10ヶ月です。しかも、お母さんは妊婦さんです。

大人になってもお母さんのおっぱいを飲むことはありませんから変な心配しないでね。
個人的に知っているおっぱい星人最年長記録者は6歳8ヶ月です。
・・・ちなみにそのお子さんは♥恋♥をして卒乳しました。(いやはや、マセていますなぁ。)
だから焦らないでね。
卒乳
は何がきっかけかはその時のお楽しみです。
ゆっくりだって全然構いません。

山も谷も乗り越えて、大切に慈しみ育んできた我が子から、「お母さんは子どもの気持ちなんて無視して、イッキに断乳するんだね。」と言われるようなフィナーレって・・・後味悪過ぎでしょう!
それだけは回避してやっていただけませんでしょうか?

おっぱいとお薬その23『ラキソベロン®』(改訂版)

『ラキソベロン®』というお薬は、緩下剤の一種、先発薬としての代表名的お薬です。
後発薬としては、『ラキソセリン®』『ピコスルファートナトリウム®○○』(○○の部分は製薬会社名が入る)等がありますね。
そう言えば、緩下剤としては過去記事に『マグミット®』というのも書きましたね。(覚えておられますか?)
薬剤分類としては異なりますが、これも授乳中に内服しても、差し支えないお薬です。

臨床的にはどのような場合に処方されるのでしょうか?
『マグミット®』では便秘が改善しにくい場合に処方されているようです。
併用されることもあります。
産後便秘が続くと、痔になることがあります。
授乳中は多く水分を摂取していても、その大半はおっぱい用に供されるので、水分の摂取にも気をつけましょうね。
そうそう、どうしようもない場合は、緩下剤に頼らざるを得ないですが、それ以前に、お食事によるコントロールは欠かさないでくださいね。
いわゆる普段から便秘症の女性の食生活を聞くと、(本人は無自覚ですが)客観的にみれば、やはり質・量ともに野菜不足が伺えます。
野菜料理と言えば、生野菜か温野菜のサラダしか食べない方。
最悪なのは野菜ジュ―スとサプリメント類で済ませている方も珍しくありません。
煮豆や炒り豆、干しワカメの振りかけ、牛蒡や蓮根等の根菜類の煮物、蕗やインゲンとガンモの炊き合わせ、里芋の煮っ転がしなんて作ったことも食べたことも無いって方、最近の若い女性には多いですな。(困)
今更ながらですが、食生活を整えることは、これから離乳食を開始する赤ちゃんの食育にも影響しますから、心してくださいよ。

さて、『ラキソベロン®』を服用すると、赤ちゃんが下痢になるのではないか?と、心配されるお母さんがおられますが、このお薬はおっぱいの中には検出されないか、万一検出されても、0.5μg/ml以下の検出限界以下の濃度であるとの海外での調査報告がありますので、その点については、ご心配には及びませんよ。(笑)

そもそも、おっぱいだけを飲んでいる時期の赤ちゃんのうんちはユルくて当然ですからね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

おっぱいとお薬番外編『服薬中のおっぱい管理』(改訂版)

お母さんが病気になられ、服薬しなくてはならなくなっても、大抵のお薬は母乳育児を諦めなくてはならないものではありません。
お薬の添付文書を盲信するのは賢いとは言えません。
まず、、普段から情報収集を怠らず、備えだけはきちんとしておき、いざという時は、自分の健康と赤ちゃんのおっぱいは確保できるように主治医と産婦人科ドクターにお願いする努力を厭わないでくださいね!

持病のあるお母さんもいらっしゃるかと思います。
季節の変わり目に多いのが喘息ですが、過去記事で安全性が極めて高いお薬の紹介もしています。
主治医のトコロに定期受診をする際にでも、「今は授乳中なので、病状から診て可能であれば、お薬を○○に変更してもらえませんか?」と、より安全性の高いお薬を処方していただけるようお願いしてみましょう。

しかし、非常に稀にですが、マジで授乳禁止のお薬があります。
そういう場合は最終服薬終了後何日間(若しくは何時間)までは授乳が出来ないのかを処方されるドクターに確認してください。

授乳禁止のお薬を服用せざるを得ない時は、授乳解禁になるまでの期間、分泌を維持するために搾乳を続けます。
1回が少なくてもいいから、こまめ飲ませてもらうようにこまめに搾乳をしていただきます。
少なくとも新生児~離乳食開始までは、7~8回/日は搾乳してください。
およその目安ですが、3kg前後の赤ちゃんの場合で400~500ml程度/日、4kg前後の赤ちゃんの場合で600ml程度/日の量を毎日欠かさず搾乳を続ければ、乳腺炎にも罹り難く、分泌の維持は充分可能です。
飲ませてあげられない搾乳(=頑張って搾ったのに捨てなくてはならない搾乳)を続けるのは精神的にも相当キツいですが、授乳解禁の日時を目指して挫けないでくださいね。
SOLANINも陰ながら応援しています。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

離乳食5ヶ月開始メリット有りの場合とは?

当ブログでは、離乳食開始時期を、厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」に準拠して、(5~)6ヶ月頃からとお伝えしてきました。

おばあちゃん世代の頃の子育て情報のように、決して焦らなくていいですよ・・・ということを知っていただきたかったので。
それより早い開始は様々なリスクがあるので、避けていただきたいです。
早産児の場合は、勿論ですが修正月齢でカウントしてくださいね。

さて、勘の鋭い読者のみなさんは気になっていたであろう微妙な表現である、(5~)の部分。
どういう意図で書いたのか、お伝えしたいと思います。

離乳食は基本的には6ヶ月頃から開始していこう・・・でいいのです。

ただ、状況によっては若干前倒しの5ヶ月から開始することにメリットが有る場合もあるのだということを知っていただきたいと思った次第です。

適応その1
完母の赤ちゃんで、パーセンタイルグラフ下限ライン周辺の小粒ちゃんか、体重増加度が月齢相当よりも小幅で推移しているため、母乳育児に疎い(?)小児科ドクターから、「このままでは発達に支障を来たすからミルク足してはどうですか?」と、指導された場合。

適応その2
混合栄養の赤ちゃんで、何とかミルクの補足量を減らしていきたいと望み、助産院や母乳外来に定期的に通い、担当助産師から、「おっぱいの分泌量、赤ちゃんが哺乳するおっぱいの量がともに増えてきていますよ。」と指摘された場合。

このような場合、何故か該当する赤ちゃんの多くが、離乳食に対し、並々ならぬ関心と意欲を抱いていることが見受けられます。
早くから歯が生え始めた赤ちゃんに、比較的こういう傾向が見受けられます。(注:魔歯は除きますよ。)
まだお食事見学会段階なのに、お母さんの隙を狙うかのように、勝手にお椀に手を伸ばして食べ物を口にしようとすることさえあります。
(こういう赤ちゃんの行動をSOLANINは“フライング喰い”と称します。)

「大丈夫かしら?」と、心配しつつ、半信半疑で試験的に離乳食を開始しても、おなかを壊すことはなく、食べることを好む傾向が強いです。
つまり、心身ともに食べることへの準備が出来あがっていると解釈判断して良いのでしょう。
お子さんの様子を見て上記のような場合は、離乳食開始の時期を5ヶ月からにしていただいても差支えないと思います。

2013年1月22日 (火)

添い乳は虫歯の元凶ですか?(改訂版)

特にお父さん、お母さんが幼少時から虫歯で苦労しておられると、赤ちゃんの歯が生えてくる度に、いよいよ虫歯が心配になってくることでしょう。

旦那さんから「虫歯になるんじゃないのかなぁ。添い乳はヤバいらしいよ。」と注意された方もおられるかもしれません。

でも、赤ちゃんに砂糖を含む食品を食べさせていなければ、ねんね前に歯磨きをしていれば、やみくもに赤ちゃんにチューしたり、お箸やスプーンを共用しなければ、虫歯の予防は充分可能です。

定期的に、歯医者さんでフッ素を塗ってもらうのもいいですね。

添い乳をしている子とそうでない子では、している子の方がリスク的に高くはなるでしょうが、添い乳が虫歯の元凶ではありません。

要は、お口のケアをしっかりと行っていれば、闇雲に心配しなくてもいいのですね。

おっぱいとお薬その22『胃腸薬』(改訂版)

以前H2ブロッカーの『ガスター®』や消化性潰瘍治療薬の『ガスロン®』について記事にしたことを憶えておいでですか?
あれも胃腸薬でしたね。
胃腸薬といっても、数多のものがあります。
防御因子増強薬である、『マーズレン』『ムコスタ』『セルべックス』などは、妊娠中から胃腸障害予防の観点から処方されるくらい安全性が高いお薬なので、授乳中も安全とされます。

よく、鉄剤を内服すると、吐き気がして内服が難しい場合や鎮痛剤を内服すると、胃が痛くなり内服出来ない場合に併用して処方されたりすることを臨床的に経験しています。

東洋医学的には、乳房は消化器系の仲間だそうです。
胃腸の調子が良くなれば、おっぱいの調子も上向きになります。
例えば、過去記事でも述べておりますように、乳房トラブルでマッサージをしていると、患部を触っている間中、胃腸がメロディを奏でることはしばしば経験します。(症状が軽快してくれば、メロディは聞こえなくなります。)
胃腸薬は授乳中にわざわざ処方してもらうものではありませんが、別のお薬の一緒に処方されたら内服されても差し支えありません。

下痢・便秘は言うに及ばず、胃もたれ・胸やけ・口内炎に至るまで、胃腸の調子を整えるようにしておくことは、母乳育児を楽しく続けるコツのひとつでもあるのですね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

月齢が進めば、授乳回数は劇的に減るのか?(完母)

今更ながらでしょうが、記事タイトルの疑問。
殆どのお母さんは、一度は湧き起こった経験有ると思います。
ここでいう「劇的な~」というのは、粉ミルクの缶蓋に書いてあるような回数で・・・というニュアンスです。

結果的には、「あまり変わらないかも。」というのが、多くの完母のお母さんの実感だと思います。
確かに、2ヶ月から4ヶ月頃までは、わりかし深夜帯に長く眠る傾向が出てきますが、6ヶ月頃になると、再び夜中の授乳が復活したりということもあるわけで
離乳食が開始されても、食べる前に飲み(あっ、いや、某社の漢方胃腸薬ではありませんぞ!)、食べた後にもデザート感覚で飲むこともザラにあります。
寝返りやハイハイで
動けるようになったら、お痛をしたらふぇ~んと泣きながらおっぱいを求め、悪さをして叱られたらふぇ~んと泣きながらおっぱいを求めます。
トコトコ歩くようになっても、便利な飲み物のように、ちょいっと飲んでは暫く一人遊びして、また喉が渇いたらちょいっと飲みに来たりします。

キョロちゃんの場合、回数カウント不能くらいちょこちょこ飲みにくることもあります。
また、何かが出来るようになる前は、「おっぱい祭りか?」というくらい何度も欲しがります。

授乳回数は減ることもあるけれど、増えることもあります。
流動的なんですな。
授乳回数が増えたからといって、急におっぱいが足りなくなったわけではなく、発達面で退行しているわけでもないのです。

そりゃあまぁ、粉ミルクの缶蓋に書いてあるような回数に落ち着く赤ちゃんも皆無とは申しませんが、正直言ってレアケースですな。
期待通り(?)に回数が減らなくても、赤ちゃんが順調に発達され、毎日元気で過ごせるなら、特に心配しなくても良いのですよ。

お母さんの気分としては残念感があるかもしれませんけどね。

2013年1月21日 (月)

ねんね前のおっぱいの後に歯をガーゼで拭く?(改訂版)

10ヶ月健診で歯科衛生士さんから「歯が生えているから、ねんね前のおっぱいの後はガーゼで歯を拭いてください。」と指導されたという電話がSOLANINの勤務先の母乳外来にかかってきました。

「どう頑張っても、そうすれば赤ちゃんが起きてしまってねんねどころじゃないんです。でも、やらないと、虫歯になるから。どうしたらいいですか。」と、お母さん。

・・・出来なくて当り前です。
確かに、この歯科衛生士さんの仰ることは、正論には違いありません。
でも・・・これって、混合・ミルクを問わず、どんな赤ちゃんであっても無理っぽいです。
まさに絵に描いた餅ですね。

食べ物のカスが歯に付着しているところにおっぱいをあげたら、虫歯になるかも。

ですので、その歯科衛生士さんのお言葉を四角四面に受け止めるのではなく、もっと現実的に可能な方法、つまり、歯を磨いて奇麗にしてから、ねんね前のおっぱいをあげるといいのですね。

おっぱいとお薬その21『ニチファーゲン®』(改訂版)

『ニチファーゲン®』というお薬はB型肝炎の治療薬として処方されますが、いわゆるグリチルリチン製剤です。
つまり、B型肝炎治療専門というわけではなく、慢性的な肝機能の改善のために処方されるお薬としてスタンダードなものであり、湿疹・皮膚炎・口内炎の際も処方されます。

そうそう、『ニチファーゲン®』は、小児ストロフルスという病気にも処方されることがあります。
乳幼児期に虫刺されのあとに生じる、痒みの強い漿液性丘疹(しょうえきせいきゅうしん)を主な症状とする病気です。
季節的には、昆虫の活動が盛んな春から夏に多くみられます。
小児ストロフルスは、数ヶ月の赤ちゃんでも罹ることがある、皮膚トラブル系の病気の一種です。

ですので、お薬の添付文書の決まり文句はともかくとして、授乳中に服用されても、特に心配のないお薬だと思われます。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

おっぱいをあげるタイミングは「泣いたら」なの?

おっぱいをあげるタイミングの捉え方として、入院中、助産師や看護師さんから「時間に拘らず、赤ちゃんが泣いたら飲ませましょう。」って指導された方、多いと思います。(母子異室の病産院では、3時間毎が通説なのですが、それは粉ミルクを補足することが大前提なので、ここでは割愛させていただきます。)

赤ちゃんが泣いたら・・・確かに正鵠を得ています。
でも、それって、赤ちゃん的にはかなり切羽詰まった状況なのですね。
もうどうにもこうにもならないくらいおなかが空いてしまったということですから。

赤ちゃんはまだ言葉を操れない(=喋れない)ので、強く何かをアピールするには、泣くしかないですもの。

赤ちゃんが泣いたからおっぱいをあげるのはアリです。
でも、泣き声の有無だけでおっぱいの要否の判断するのはどうなのかとSOLANINは思います。

ラクテーションコンサルタントの方が仰るように、目をキョロキョロさせている・クーハーというような柔らかい声を出している・お口に手を持っていく等の仕草や真顔でパクパク・ペロペロしているのを見て、「あっ、そろそろおっぱいだわ。」と、察してあげるのは、空腹レベル的に崖っぷちまで赤ちゃんを追い詰めないという意味で、いいことだと思います。

眠り王子や眠り姫のお母さん、下手っぴちゃんやイラチちゃんのお母さん、キョロちゃんのお母さん、混合栄養で授乳回数を増やしてくださいと指導されるも、いつおっぱいをあげていいか分からないお母さん、タイミングの参考にしてくださいね。

2013年1月20日 (日)

直母をすることで、自然に噛める子に育つのです!(改訂版)

東京大学医学部の井上直彦先生の調査では、保育園・幼稚園児で、噛めない子が園児4人に1人という高い割合で発生していることを、報告されています。

噛めない原因は哺乳様式の違いにまで遡ります。
それと、糖質類の摂取の多少も関係しているようだと、示唆されています。

噛まないことがなぜいけないのかというと、噛まないことは唾液の分泌が少なくなるのでお口の中の自浄作用が低下することを意味します。
つまり、虫歯や歯周病になりやすいからです。

それに、顎の骨の発達が悪くなるので、歯並びが悪くなります。

(顎の発達が悪い場合は、乳歯の時はきちっと隙間なく生え揃います。ということは、永久歯は乳歯よりも大きいですから、生え変わりの際、キレイに並びにくいという恐れがあるのですね。)

噛み合わせが悪くなることもありますから、他の病気が派生しやすくもなります。
噛めるお口に育てることの第一歩がおっぱいで育てることです。

因みに井上直彦先生の調査では噛める子の割合は直母のみ・・・93.9%。混合栄養・・・68.5%。完全ミルク(哺乳瓶オンリー)・・・33.3%。と、その差はかなりあります。

SOLANINの勤務先は医療関係者の出産も多いのですが、歯科医、歯科衛生士、歯科助手などの職業の方も出産されます。

歯科領域のみなさんが口を揃えて仰るのは、「自分が赤ちゃんにおっぱいをあげて初めて、カルテに記載されていた、乳児期の栄養欄(母乳・混合・ミルク)の意味が分かった」ということです。

その道のプロが仰ることですから、間違いないと思います。

おっぱいとお薬その20『抗てんかん薬』(改訂版)

数年前までは、「抗てんかん薬」は一律おっぱい禁止というような取り扱いをされてきたようです。
やはり、中枢神経系のお薬なので、慎重にという意識が強かったのだと思われます。
ですので、てんかんの既往のあるお母さんはおっぱいをあげられないと言われた方も少なくありませんでした。
それが嫌で、お薬を拒否されておっぱいをあげたものの、どうしても睡眠時間がコマ切れ状態になるため、発作が誘発されてしまい、残念ながら断乳を余儀なくされたお母さんに遭遇したことがあります。

お薬の添付文書の決まり文句は、数年前も今も相変わらずですが、実際は一律おっぱい禁止ではないことが分かってきています。

例えば『デパゲン』『セレニカ』などのバルプロ酸ナトリウムや『アレビアチン®』『ヒダントール®』などのフェニトインは母乳中の濃度はお母さんの血漿中の濃度の1~2%程度なので、アメリカ小児科学会などでは、“通常、授乳婦へ投与しうる薬剤”に分類しています。
これらは赤ちゃんへの危険性が低いお薬なのですね。

反対に“授乳婦には避けた方がよい薬剤”として、『エリキシル®』『フェノバール®』などのフェノバルビタールや『マイソリ®ン』のプリドミンなどは、赤ちゃんに中毒作用(傾眠・鎮静・哺乳量低下など)の危険性があるので、授乳中は避けるべきお薬とされています。

病状にもよりますが、これらの危険性のあるお薬を産後内服しなくて済むよう、《お薬の差し替え》が可能であればそうしていただけるよう神経内科ドクターに頼んでみては如何でしょう?

まずは、かかりつけの神経内科のドクターと産婦人科のドクターに連絡を取り合っていただくようにお願いしてみましょう。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

3歳以下の幼児に起こる牛乳貧血とは?

当ブログでは、かつて牛乳に関する記事(某講演の引用とSOLANINの感じたこと)を書きましたが、講演主催者(?)や酪農関係のお仕事の方を中心に強烈な圧力やバッシングを受けた経緯があります。

それ以降牛乳に関する記事はめっきり書く気が失せてしまいましたが、一般常識として知っていて欲しいことなので、この記事を書きます。
おっぱいを飲まなくなった幼児、それも3歳以下のお子さんに、「牛乳はカルシウムが豊富だから」「子どもがお茶を好まず牛乳だったら飲んでくれるから」「甘いジュ―スをあげるよりはマシだから」等の理由で欲しがるままに与えるのは止めてください。

なぜなら、牛乳には鉄分の含有量が極端に少なく(100ml当り0.1mg)、鉄分の吸収を阻害するカルシウムが多く含まれています。
お茶代わりの感覚で、多量摂取(おなかが一杯になり、三度の食事に支障を来たすくらいのガブ飲み。大体600ml以上/日)を継続すると、食事バランスが崩れることも相まって重度の貧血になる恐れがあるからです。

乳幼児が貧血になると、早急に治療をしなければならない理由や、だからと言って、フォローアップミルクを飲ませればいいんでしょ?ではないことも、過去記事に沢山書いておりますので、読者のみなさんはご存知ですよね?

また、余談ですが、昔(10年以上前?)粉ミルクの代替えとして、安価な低脂肪乳を白湯で薄めて赤ちゃんに飲ませ続け、結果、赤ちゃんが重症貧血になった症例に遭遇したという話を最近ある方面から聞きました。

一種の虐待ですかね・・・恐ろしい話です。

※ご注意
SOLANINは、絶対に幼児に牛乳を飲ませてはいけないというつもりはありません。
常時当ブログをご訪問いただいている読者のみなさんであれば、充分この記事の文意を斟酌していただけると期待しています。
SOLANINの記事をまだ読み慣れていない読者のみなさんは、くれぐれも飛ばし読みをして早トチリをしたり、無闇にテンパったりしないでくださいね。

何故こんなことを申し上げるかというと、困ったことに、過去に牛乳(やミルク)に関する記事を書くと、捨てID使ってまで当ブログを炎上させようと画策する悪意のある人が出現したからです。
また、アラシらしき人が訳知り顔でコメントしてきます。
そういう人達に惑わされないように気をつけてください。

一般的な乳牛の搾乳環境や牛乳生産の工程を理解したうえで牛乳を嗜むのは各自の自由だと思います。
スタンス的には、牛乳の栄養価を否定する気は毛頭ありませんが、逆に過剰評価して、浴びるように飲むのは如何なものかという・・・つまり中庸です。
勿論、酪農家の方や乳業メーカーの方を非難しているわけでもありませんので、この記事は冷静にお読みください。
また、ヘンな圧力を掛けて、世界中の母乳育児をされるお母さんの知的共有財産的存在である、当ブログを消滅させる画策もしないでください。

2013年1月19日 (土)

知覚過敏予防・改善の歯磨きって効くの?(改訂版)

<ご相談内容>
最近知覚過敏みたいです。
歯が沁みるんです。
知覚過敏の歯磨き粉って市販されていますよね?
アレってホントに効くのでしょうか?
(メーカーさんごめんなさいね。)
SOLANINさんは、この方面の情報で何かご存知ないですか?


<SOLANINの回答>
歯科・口腔ケアの専門家の方や使った人に聞きましたが、やはり効くそうです。
ピキっと沁みるあの嫌な感じが無くなるので、歯磨きが苦痛にならないし、お食事も美味しく食べられるので良いそうです。

しかし、歯科・口腔ケアの専門家の方によると、使っているうちに症状が収まる方も居るけれど、ずっと使い続けないと、症状が収まったから・・・と、途中で他の歯磨き粉に変更すると再び症状が出てきてしまう方もいらっしゃるそうです。

勿論、使い続けて悪いモノではないので、必要な方は使われたら良いと思います。

おっぱいとお薬その19+α『ガスロンN®』(改訂版)

『ガスロンN®』は消化性潰瘍治療薬の一種で、いわゆる先発薬です。
同じ種類の後発薬としては、『イノマール2®』『モスビット®』『イルガスロン®』等があります。

この種類のお薬を単独で処方されることは臨床的には少ないようです。
大抵は解熱鎮痛薬を処方された時に併せて処方されることが多いようです。
個人差のあることですが、解熱鎮痛薬を単独処方されると、胃が荒れてしまうことがあるので、そうならないようにというためであろうと思われます。

薬の添付文書には、例の決まり文句が書いてあるようですが、授乳中のお母さんが内服されても差支えないと思われます。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

おっぱいとお薬その19『ロキソニン®』(改訂版)

『ロキソニン®』は、解熱鎮痛剤として有名なお薬です。
2年くらい前から『ロキソニンS®』という同成分のお薬が、薬剤師さんの説明を受ければ、薬局やドラッグストアで購入できるようになりました。
当然のように、「妊娠中・授乳中の方は云々・・・」の注意書きが添付文書には掲載されていますが、よく効くお薬なのに、授乳中の方にも差支えないとされています。
(ちなみに後発薬としては、『ロルフェナミン®』『ロブ®』『リンゲリーズ®』等があります。)

それは何故か?
タンパク結合率という指標があるのですが、それが高い数値であればある程、母乳への移行は少ないとされています。
『ロキソニン®』はその数値が97%と高いのです。
しかも、半減期も75分と短いのが特徴です。
『ロキソニン®』はキツいお薬という印象がありますが、意外な結果ですね。

ただ、アメリカ小児科学会やWHO等の海外の評価は殆どないし、薬効に対する海外の評価(「医者からもらった薬が分かる本」等の評価も5段階の0点とか・・・)も殆ど無いという不思議なお薬です。(通常0点を付けられるのは、効かないお薬に対してなので、『ロキソニン®』が解熱鎮痛剤として全く効かないなんて、どう考えても有り得ないでしょ?)

それは何故か?
このお薬は我が国の第一三共が開発されたらしいのですが、海外ではあまり販売されていないらしく(?)結果的に処方されるドクターの数が少なく、データ不足であるためと思われます。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

ネコマンマだっていいじゃないか!

育児雑誌のグラビアを飾る凝ったメニューや料理研究家ご推薦のハイカラメニューを好む赤ちゃんもいらっしゃるでしょうが、大抵の赤ちゃんは、時間を掛けた渾身の力作を供しても目もくれなかったり、ひと口食べて《ご馳走さま》したりで、お母さんとしてはどっと疲れが襲ってくることも稀ではないと思います。

離乳食・・・手抜きを推奨するわけではありませんが、もっと肩のチカラを抜いてもいいんじゃないでしょうか?と、SOLANINは思います。
せめて旨味の元となる和風出汁だけはきちんと取ってほしいですが、ネコマンマだったら喜んでパクパク食べてくれるなら、それでいいんじゃないですか?

離乳食作りの苦労を知らず、離乳食に厳しい旦那さんの居られる家庭では、「またネコマンマか。ちょっとは、美味しそうなものを作ってやれよ!」と辛口コメントが飛んでくるかもしれません。
でもでも、他のメニューだったら、「しゃあなし」な表情でしか食べてくれないけれど、ネコマンマだったら「喜んでパクパク」食べてくれるのよね~という赤ちゃんは多数派なのです。(笑)

離乳食は、赤ちゃんがおっぱいやミルクの次に出会うものです。
食べることを楽しく、美味しく感じてくれることが優先事項です。
赤ちゃんが、「お母さん、さすがにネコマンマは飽きちゃったよ。」というサインを示したなら、「じゃあ別のモノを。」としていただきたいですが、そうではなく、「ひゃっほう!ネコマンマだ!」というノリであれば、続行してもいいと思います。
強いて言うなら、汁の実(具材)を変えていけばいいと思います。

あっ、ネコマンマはお母さんも赤ちゃんと同時に食べてくださいね。

お母さんと食卓を囲めることは、赤ちゃんが好まない「孤食」にさせない有益な方法ですからね。

2013年1月18日 (金)

健康な赤ちゃんにはふさわしくない飲み物。(改訂版)

おっぱいやミルク以外の飲み物で、イオン飲料ってありますよね?
あれをですね、小児科ドクターは赤ちゃんが発熱や嘔吐や下痢で脱水になった時、飲むとよいと指導されたりします。
・・・なぁんて書くと「病気の赤ちゃんに良いものだったら、健康な赤ちゃんにはもっと良いのでは?」と、早トチリされるお母さんがたまにいらっしゃいます。(汗)

はっきり言います。
健康な赤ちゃんには良くありません!
健康な赤ちゃんは普通に過ごしていて脱水になったりしません。
(そうなる前に自然におっぱいを欲しがりますから・・・ね。)
つまり、体液の電解質バランスは正常なんですね。

そこへ電解質たっぷりのイオン飲料を飲ませたらどうなるのか。
電解質の過剰摂取となり、かえって赤ちゃんは喉が渇いてたまらなくなります。

外出中などで、直母をせずにイオン飲料を与えると、赤ちゃんはちょこちょこ飲みをします。
これは幼児でも当てはまります。

おっぱい以外のものをちょこちょこ飲みするリスクは何か分かりますか?

乳歯が生えてきている時期なので、歯が脱灰してしまいます。
勿論!
何も飲食しなければ、その時間は歯は再石灰化します。
でも、ちょこちょこ飲みをしてしまうと、再石灰化が不十分なうちにまたも脱灰してしまいます。

つまり、乳歯のエナメル質がジワジワと侵食され続けてしまうってこと。
そして(ここ、重要です。)イオン飲料のpHは2~3と強酸性なんですね。
そう、こんなものを、何気に健康な赤ちゃんに飲ませるのは、「どうぞ、虫歯になってちょうだいな!」と言ってるのも同然なのです。

そうそう、スポーツ飲料ってのもありますね。
あれも同じと考えてもらって差し支えありません。

ちなみにおっぱいやミルクのpHは4~5と弱酸性に近いですから、脱灰のダメージは心配しなくても大丈夫です。
あっ、でも、食べ物のカスは取り除くのだけはお忘れなく!

おっぱいとお薬その18『抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬』(改訂版)

授乳中に喘息やアレルギー性鼻炎や蕁麻疹になるとその治療に抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤が処方されることがあります。
お薬の名前は山ほどありますから、その全部をここに書くことは不可能です。
その点はご了承ください。

ご自分が貰われたお薬の説明書には、お薬の名前だけではなく、用法・用量や“どういうジャンルのお薬なのか”ということが必ず書かれていますから、必ずその点を把握してくださいね。
でないと、受診先やドクターが代わればお薬の会社が変わることもあります。
ジャンル(≒成分)が同じだということが分かっていないとお薬の名前が変わるたびに「これって大丈夫?」と尋ね続け右往左往しなくてはならないから。

例えばしばしば処方される『アレグラ®』(抗ヒスタミン剤)『アレロック®』(喘息・鼻アレルギー基礎治療薬)『タリオン®』(喘息・鼻アレルギー基礎治療薬)『クラリチン®』(抗ヒスタミン剤)などは、基本的に授乳中に服用されても差し支えありません。

但し、症状が治まれば、内服はお休みしてください。
具体的に申しますと、例えば花粉症で一時期
服用するのだったら理解出来ますが、年がら年中服用するものではないということです。

というのも、これらのお薬はとても眠たくなるのと、本来体外に出て行く鼻水や咳を鎮めますから、漫然と長期連用すれば日常生活に支障を来たしかねないのと、おっぱいの出方が悪くなることが可能性としてあるからです。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

この場合、ミルクを補足した方がいいの?(2ヶ月)

<ご相談内容>
現在、2ヶ月の赤ちゃんがいます。
1人目は、早産で体重も2000g未満だったため、うまく授乳できずミルクで育ってました。
今回も、切迫で入院してどうにか正期産までいき、2400gで産まれました。

おちょぼ口と私の乳首が少し扁平&おっぱいが張ってパンパンだったも入院中は助産師さんに手伝ってもらいながら頑張ってどうにか直母ができるようになって退院できました。頻回直母で頑張っていたのですが、生後27日でRSウイルスにかかっておっぱいの飲みが悪くなり、1ヶ月健診では、3000gしかありませんでした。
RSウイルスは、咳と鼻水が1ヶ月ほど続き、なかなかスッキリとは治りませんでした。2ヶ月と1週間では体重が4010gにまで育ちました。

今は咳、鼻水はなくなり完治してますが、姉の子どもが同じ2ヶ月でおっぱいを飲んだ後にミルク120ml補足してペロッと飲んでいます。

姉の子どもの体重は、生まれた頃は2700gでしたが、今では5300gに増えているため、両親からミルクを足しなさいと言われてしまいます。
今回は、どうにかおっぱいを頑張りたいんですが、体重の事を考えミルクを足したほうがいいのでしょうか。
今は、1日10回以上直母してます。
吸いつく時間や間隔はまちまちです。
私のおっぱいは、赤ちゃんが1分ほど吸って射乳になるため、赤ちゃんがむせる時もあります。

<SOLANINの回答>
今回は切迫を乗り越えて正期産までもってくれて良かったですね。
若干の低体重ではありましたが、上の子さんよりも吸啜力があることは、入院中から実感していらっしゃったと思います。

そして、今回は幸いにも直母が出来て、今のところ完母で、それを続けて行きたいのですね。
RSウィルスに感染したのはアンラッキーでしたが、今更罹ってしまったことを悔やんでもどうにもならないですからね。
でも、今はよくなってきたのだし、大きな山を越えたトコロと前向きに考えたらいいと思いますよ。

体重増加度の評価については、過去記事にも書いている通り、きちんとした日齢を書いてもらわないと、正確には出せません。

ドンブリ勘定は本来すべきではないので、ご自分で計算していただきたいのですが、1日当り何gペースで増えていますか?
RSウィルスに感染して酷い状態の時は、恐らく現状維持が精一杯で、減らなきゃ良かったと思うしかないでしょう。

現在は満2ヶ月を過ぎていらっしゃるので、そうですねぇ~、体重増加度的には25g/日はあると発育のペースとしては安心ですね。
(尤も、小粒ちゃんだったし、RSウィルスでヤラレた分の挽回を優先しようという考えの小児科ドクターだったら30g/日と言われるかもしれません。)

基本的に小児科入院の赤ちゃんの場合、ミルクの補足は、主治医に確認していただくのがスジですが、産科入院中の健常新生児同様で、特別何か処置をされたり、指示を受けたりしたわけではないというのであれば、この2週間~1ヶ月の体重増加度をみてからミルク補足した方がいいかどうかの評価をしたらいいのではないでしょうか?

尚、お姉さんのお子さんは、現時点で完ミの方と同じくらいの量のミルクを補足されています。
決して、対抗意識を燃やして沢山補足しようとは思わないでください。

もしも今後一時的にせよ補足が必要になったとしても、こんなに多く補足する必要性は無いと思います。
お姉さんのお子さんのように2ヶ月チョイで、超ガッツリ系の完母の赤ちゃんでもないのに生下時の2倍ペースというのは、どう考えてもミルクの補足が多過ぎます。
こんな補足をしていたら、早晩、「ミルクの量や回数を減らしましょう!」というダイエット的な指示が出されるかと思います。(汗)

でも、その頃には思いっきり胃拡張傾向になり、ダイエットするのは辛いと思いますよ。
特にあまり商品名を出したくないのですが、テ○オ・ビ○ン○タ○ク・母○実○といったラクラク乳首をご愛用中であれば、早飲み競争でもした日には、上位入賞可能でしょうから、老婆心ながら後が大変だと言わせていただきます。

2013年1月17日 (木)

歯磨き粉の薬理効果に注目しましょう!(改訂版)

歯磨き粉なんてどれも大して変わりゃあしないと思い込んでいませんか?
でもね、ホントは違いますよ!

歯磨き粉には薬理効果があり、虫歯になり易い方にはフッ素が入ったモノとか、歯茎が腫れ易い方には歯周病対策に応じた成分が入ったモノとか、知覚過敏の方にはKNO3入りのモノとか、色々あるのです。

と申しますのも、ひとつの家族のお口の環境が全く同じとは限らないからです。

まぁ、確かに乳幼児に歯周病・・・というのはほぼ皆無でしょうし、やはり乳幼児にはミント味があまりしない(≒辛くない)、虫歯予防のフッ素入りの歯磨き粉が適しています。

でも、例えばオトナ同士でも、旦那さんと読者のみなさんのお口の環境が同じかと言えばそうとは限らないですからね。

喩えて言えば、旦那さんと全く髪質が異なる方だったら、シャンプーやコンディショナーを同じのを使ったりしないでしょう?
それと同じ発想をしてください。
それぞれに合ったモノを準備して使いましょう!
お口の環境に応じたモノを使うのがベスト・・・そういうことです。

追記:歯科医師をされている某読者さんから、「歯磨き粉の薬理効果は知覚過敏予防のもの以外は、たかがしれている。闇雲に宣伝文句に振り回されてはいけない。家族で使い分けるほどの薬効があるかどうかは疑問。」とのご指摘を受けました。
確かに、歯周病対応の歯磨き粉を使うだけで、歯周病が治るのか?と言えばそれは違うと思います。
この記事では、例えば歯周病であれば、まずは、クリニックで歯石除去等の
治療を受け、予防効果の高いケアをしてもらったことを前提に、お家での毎日のケアに歯周病対応の歯磨き粉を使うことは、それを補完していく手段としていいですよ~という意味で書きました。
また、当ブログの読者さんには、闇雲に宣伝文句に振り回されるような軽佻浮薄(けいちょうふはく)な方はいらっしゃらないとSOLANINは思っています。

おっぱいとお薬その17『フロリードゲル®』(改訂版)

『フロリードゲル®』というお薬は、名前の通り塗り薬で、お母さんに対し処方されることは少ないと思われます。
これは、赤ちゃんが鵞口瘡(がこうそう)に罹った場合処方されるお薬です。

つまりこのお薬は赤ちゃんの口腔粘膜に塗布するものですから、お薬の安全性云々については心配ありません。
鵞口瘡に罹れば、大昔は『ピオクタニン®』という紫色の液体のお薬を塗布しましたし、ちょっと前までは『ファンギゾン®』というお薬もちょくちょく処方されるのを耳にしましたが、『フロリードゲル®』の方が効きが良いような印象があります。

赤ちゃんが鵞口瘡になっているということは、恐らくお母さんも乳頭・乳輪鵞口瘡(=乳頭・乳輪カンジダともいう。)に罹っている可能性大ですから、産婦人科で処方を受けられるのをお勧めします。
『フロリードゲル®』を塗布するという緊急避難的な使用法もあるかもしれませんが、なにぶんゲルなのでべちゃつきます。

やはり別に処方を受けられる方が望ましいと思います。
多分ですが、『マイコスポールクリーム®』とか『テルビナフィンクリーム®』といった名称の抗真菌薬入りのクリームを処方されるかと思います。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

1歳を過ぎたらおっぱいは水みたいに薄くなる?

SOLANINの尊敬する堺武男ドクターは、面白いことを仰る方です。

巷で言われるところの、「1歳以降のおっぱいなんて水みたいなもので、栄養なんて殆どないから。」的なフレーズ、読者のみなさんは聞いたことありますよね?

そのフレーズが上の句だったら、続く下の句は、「断乳しなさい!」だったりしますが。
まぁ、この記事では断乳については置いておきますが、堺武男ドクターは、上の句に対し、どう切り返されたのか?

「だったら、お母さんの血液も水みたいなものですか?違うでしょう?」です。
お見事ですよね~!

おっぱいはお母さんの血液からつくられていることは、読者のみなさんは既にご存知ですよね。
もしもお母さんの血液が水みたいになるのであれば、日々のハードな子育てや家事・仕事をやっていけませんからね。

寧ろ、月経再来しなければ貧血にもなり難いですし。

モノの喩えかもしれませんが、いかに不適切なこと、医学的に大間違いなことを言う人が巷に多いかが分かりますね。

㌧でもさんは、そこかしこに居ます。
妄言に振り回されない、賢いお母さんになりましょう!

2013年1月16日 (水)

局所麻酔をかけた後はおっぱいはNGなの?(改訂版)

産後の生活の中で、縫合しないといけないような怪我はあまりしないと思いますが、上にお子さんがおられる方ならば、屋外の行事や遊びに付きあっているうちに怪我をすることはないとは言えませんね。

一昨年でしたか・・・授乳中のお子さんを含む家族で釣りに出かけて、岩場で転んで脚に怪我をして外科にかかって裂傷の縫合をしてもらったお母さんがおられました。

外科のドクターからは、「麻酔ナシで縫うような野蛮なことは出来ないから、局所をかけますが、おっぱいはしばらく飲ませない方がいいと思いますよ。」と言われて困り果てて、SOLANINの勤務先にお問い合わせをされてきました。

昨日は「かかりつけの歯科で(お母さんの歯の)神経を抜かなくてはならなくなって、歯科のドクターから局所のお薬がおっぱいに移行するから授乳は出来ないと言われましたが、どう対応すればいいのでしょう?やはり搾って捨てなくてはならないのですか?ウチは双子なので搾ると言っても量がハンパないし、おっぱいが大好きなので、ミルクは飲まないし離乳食はまだの時期なんです。」という電話がかかってきました。

局所麻酔のお薬は確かにおっぱいに移行することはあります。
でも赤ちゃんの健康を損なうことは心配ないのです。

どうしてそう言えるのか?
出産された時のことを思い出してください。
会陰部が切れたり、会陰部に切開を入れられたお母さんはかなりの割合でおられるかと思います。
その時もしくは縫合の際には局所麻酔薬を使用します。

SOLANINの勤務先に限らず赤ちゃんは生まれたら直ぐにカンガルーケアされている病産院は多いと思います。

赤ちゃんは生まれて間もなくお母さんのおっぱいに吸い付き飲みますね。

そんな段階でも大丈夫なんです。

「局所をかけたからおっぱいは飲ませられない。」ということはないのだということが、お分かりいただけましたね?

恐らく母乳育児に熱心に取り組む産婦人科や小児科以外の科のドクターは、ご専門領域が異なりますから、「お薬の添付文書棒読み」若しくは「なにかあっては大変だから」ということで、ダメダメと仰るのだろうと思われます。

『ホンマにアカンのかいな?(=本当にいけないのでしょうか?)』と心配なお母さんは、しかるべきトコロで是非確認をしてくださいね。

*もちろん産婦人科や小児科以外の科のドクターであっても、ご自身や奥様が母乳育児実践者であれば、(特に山あり谷ありを経験しておられれば)そうでない場合よりも持っておられる情報量が桁違いに多いですから、そういうドクターの仰ることは間違いないと思います。

おっぱいとお薬その16『治頭瘡一方®』(改訂版)

『治頭瘡一方®』って読めますか?(「ぢずそういっぽう」と読みます。)
例によって私は読めませんでした。
漢方薬の名前の読み方は難しいです。(汗)

さて、このお薬は手湿疹が酷い時に皮膚科ドクターから処方されることがあります。
処方の時、「お薬の成分がおっぱいに出るのは1/100であることの説明を受けられるかと思われます。

・・・その通りだと思います。
実はこのお薬の安全性について大丈夫だという根拠として、乳幼児の湿疹にも適応があるからなんです。
一般的に乳幼児に漢方とは余り馴染まない気がするかもしれませんが、中にはこのお薬のように適応するものも相当数あるのですね。

強いて副作用としてあるかもしれないことは、下痢症状です。
下痢までは行かなくても若干おなかが緩くなることがあります。(絶対に緩くなるのではなく、緩くなる人もいるというレベルです。)
治療をしつつ母乳育児を愉しんでくださいね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

指導内容を真面目に実践しないお母さんをどう見ているか?

SOLANINのようにBFHで勤務する医療者や、母乳育児推進と支援を本気で頑張っていらっしゃる医療者にとっては、赤ちゃんのお母さんに、「ミルクの補足をしましょう。○mlを1日●回、必ずあげてください。」と指導することは、正直言って辛いです。

直母が上手くいき、ミルクの減量が出来ないかといつも思います。

しかし、赤ちゃんの発育を考えると、現段階ではミルクの補足も止む無しということはあるわけで、そういう立場の医療者からそう言われる事の意味は、ミルク育児推進の医療者が「欲しがるだけミルク飲ませてくださ~い!」と言うのとは全く別であり重いのですね。

よっぽどのことなんだと肝に銘じていただきたい。
そこで指示をされる量は、ハッキリ言って、ギリギリ最小限だと思います。

「赤ちゃんが泣くから」「おばあちゃんがもっと飲ませろって言ったから」とかナントカで、補足量を勝手に増やしたら、体重激増・胃拡張進行のリスクがあるので、どやされるかもしれません。

逆に、「大丈夫そうだから」とか「予想外によく眠ってくれたから」とかの理由(=自己判断で)で補足量を割り引くと、赤ちゃんが極端な体重増加不良を来たし、真っ当に育っていないため大目玉を喰らいます。

ミルクの補足の指示は真剣勝負なのです。
また、実現不可能な無理難題を押し付けているわけではありません。

現状を鑑みながら、急増急減にならないように、落とし所を探りつつ、折り合いがつくように話を進めます。

繰り返しますが、BFHや母乳育児の推進と支援を本気で頑張っている医療者は、決してミルクの補足量というもんをドンブリ勘定で指導いるわけではないし、お母さんが増減したけれど赤ちゃんの発育が順調だったから結果オーライだね~で済ませてはいけないものです。

赤ちゃんのために決められたことがきちんとこなせないお母さんは、そんなつもりではなかったとしても、虐待しているのと変わりません。

少なくとも私は、そういう目で見ています。

2013年1月15日 (火)

赤ちゃんの歯磨きは何分磨けばいいですか?(改訂版)

<ご相談内容>
8ヶ月で下顎に2本の歯が生えてきました。
可愛い歯を虫歯にしたくないんです。


何分位磨けばいいですか?

離乳食はよく食べても、主食大匙2、主菜小匙1、副菜小匙2程度で、実質1回食です。

大して進んでいません。

SOLANINの回答>
うう~ん。
こりゃまた超マニュアル的な質問ですな。

乳幼児はオトナと違って、ちょっとでも厭だったり、飽きてしまうと動いたり泣いたりします。

口を閉じて磨かせてくれないこともあります。
申し訳ないですが、「何分磨けばいいのか?」と尋ねられても、残念ですがそれは何ともお答えできないですね。(汗)

恐らく、歯科のドクターや衛生士さんにお尋ねになっても、同じことを仰るのではないかしら?

そりゃあ、暴れようが何だろうが、簀(す)巻きにして抑え込んで、専用の器械で口を抉じ開けさせたら、スムーズに磨けるでしょうが、それはするべきではないことですよね?

押さえ込んでゴシゴシ磨きをしたら、いっぺんで歯磨き嫌いになってしまうし、ゴシゴシ磨きをすると、粗造(そぞう)な乳歯は、エナメル質が削れてしまいかねませんからNGですね。

相談者さんの赤ちゃんの場合、まだ下顎に2本の乳歯が崩出したばかりです。

この可愛い歯を守ってあげるために第一に必要なのは、お母さんの指やガーゼ、歯ブラシをお口に入れても嫌がらないように慣れてもらうことです。

第二に必要なのは、食べさせるスプーン、お椀などの食器類をきっちり大人用と分けて感染対策をすることや口移しで食べさせないことです。

第三に必要なのは、早くから赤ちゃんせんべいやボーロ等の砂糖を含むお菓子をあげないようにすることです。

赤ちゃんの歯を守るためには、何分磨くかということよりも、これらの地道な虫歯予防を徹底していくことをまず優先してください。

おっぱいとお薬その15『プレドニン®』(改訂版)

『プレドニン®』・・・って聞いたことがありますか?
いわゆるステロイドです。
このお薬はある特定の病気に使用するというのでなく、色々な時に処方されます。
アトピー、喘息、膠原病、突発性難聴、重症の結膜炎等々。

お薬の添付文書にはお決まりの「妊娠中・授乳中は云々・・・」という文言が記載されています。
でも実際に母乳を介して赤ちゃんに移行する量は僅かです。

問題は用量なのですね。
プレドニンの内服が40mg/日を越える量ならば、確かに常用すると赤ちゃんの発達に影響があるとされています。

しかし、例えば10mg/日(朝・夕各5mgづつ内服。)だったら量的に問題ないのです。
プレドニンが処方される事態になったら、ドクターに確認すべきは用量です。ステロイドだから授乳禁止ぢゃないですからね。

でも悲しいことにそのあたりのことを良くご存じないドクターもいらっしゃるので、未だに「授乳禁止です。」とばっさりと切ってしまわれることが多く、SOLANINも歯がゆい想いでいます。

困ったことです。
ただ、下記サイト等の情報をプリントアウトしたものを持参のうえ受診されることで、主治医への理解を促すことが出来ると期待出来ます。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

先天性副腎過形成って?

先天性副腎過形成って、聞いたことがありますか?

様々な病態がありますが、近年はこの病気の90%以上を占める21-水酸化酵素欠損が、先天性代謝異常検査(ガスリー検査)で発見することが出来るので、早期対処が可能な病気となりました。

症状的には、出生後間もなくからの哺乳力低下と体重増加不良
そして、下痢、嘔吐、末梢循環不全が起こります。

この検査が普及する前は、気がつかずに放置していたら、僅か生後2~3週頃に、赤ちゃんは生命の危機に瀕することさえあったそうです。
また男児では、性器の発達が見られたり、女児では、性器の男性化現象が見られることもあります。
出生時から性器を含む全身の皮膚に色素沈着を認めることもあります。

この病気は一生付き合っていくしかないですが、ホルモンの補充治療を続けることで、予後は良好とされています。
万一
赤ちゃんが検査で引っかかり、精密検査の後に診断が確定したとしても、ショックな気持ちを何とか奮い立たせてやってください。

ちなみに、母乳育児は可能ですし、離乳食についても、特に食事制限等はない病気です。

2013年1月14日 (月)

おっぱいを長く飲んでいると虫歯になるの?(改訂版)

そもそも乳歯のエナメル質の厚みは、一般的には永久歯のエナメル質の半分程度だから、う蝕しやすいと言われています。

ですが、最初から半分の厚みじゃないって知っていましたか?

最初は分厚いのかって?
うんにゃ。その逆ですな。

生えたての乳歯が永久歯のエナメル質の半分の厚みになるのに、2~3年かかるのだそうです。

都道府県によりかなりの差があるのですが、例えば1歳半の時点での”う蝕罹患率”
(1本以上の虫歯のある子供がいる割合)は全国平均で2%弱です。

最近は保健センターでの10ヶ月健診でも、あからさまな断乳指導はされなくなりましたが、歯科衛生指導の際、「ひょっとして、新しい知識が更新されていないんじゃないかなはてなマーク」という方に遭遇すると、カリエス4(ズルズルに溶けた乳歯の残骸あせる)のお写真なんかを見せられて、お誕生くらいには・・・ねぇ・・・と、暗に断乳を勧められたりします。

先に誤解のないよう、お伝えしたいことがあります。

SOLANINはおっぱいが大事だから、貴女の赤ちゃんが虫歯になっても止むを得ないなんて考えてもいません。

と同時に、虫歯にしたくないからおっぱいを断つのもおかしいと思っています。

どっちが大事かですって?
どっちも大事に決まっています。

じゃあ、どうするのか?
両立のための方法を実践すればいいのです。
それをこれから説明します。

3歳まではお砂糖の入ったお菓子を与えない。・・・これは先に述べたように、エナメル質の厚みがせめて永久歯の半分のレベルになるまでという意味と虫歯菌に感染しやすい時期が1歳半〜3歳だからです。子供はありんこと一緒です。甘いものになびき、甘い人に擦り寄ります。周囲に協力を促しましょう。

仕上げ磨きは小学校低学年までは行う。・・・子供はすぐに「自分でできる。」と言いますが、想像以上にかなりチャラい磨き方だから無理です。

大人ですら磨き残しは多いのに出来るわけないです。決して過保護じゃないですよ。

定期的にフッ素の塗布をクリニックでしてもらう。また、おうちで出来るレノビーゴスプレーやフッ素ジェルを適宜活用する。

大人の使った、箸、スプーン、フォーク、コップ、などは全部赤ちゃんとは別にして、間違ってもお口の中で噛み砕いたモノを食べさせない。(もし万一、義母さんが貴女の赤ちゃんにこんなことしたら国交断絶ですなぁ。)

キシリトールの摂取を赤ちゃんにも行ってもらう。(1歳2ヶ月くらいなら、十分に食べられてます。)(ガムはまだ、上手く噛めないから、タブレットにします。

おっぱいとお薬その14『苓桂朮甘湯®』(改訂版)

『苓桂朮甘湯®』・・・さてこの文字一発で読めるのは、薬剤師さんくらいかなぁ?
(ちなみに私は読めませんでした。てへっ。)

変換するのに文字が見つからなくって大変でした。(汗)
読み方は「りょうけいじゅつかんとう」です。

画面の向こうで「あたしは関係ないよ。」とは言わないでください。
どんな方でも罹患する可能性はあるのですから。
突発性難聴って聞いたことがありますか?
大変な病気です。
初回で急性期ならば、ステロイドの点滴をされることになるのが、ポピュラーな治療法と言われています。

この場合、お母さんのカラダに取り込むステロイドが大量なのでその期間は搾乳して捨てなくてはならないようです。
大抵の場合、3日間はステロイドの点滴をされることになるでしょう。

突発性難聴になるのは上手くいけばその時だけの1回こっきりになることもありますが、再発することも可能性としてはあります。

もちろん、再発の場合もステロイドの点滴や内服(『プレドニン®』という名前のお薬)をすることもあるのでしょうが、症状が初回よりも軽い場合や搾乳して捨てるのは避けたい場合はこの「りょうけいじゅつかんとう」を処方されることがあります。

元々はめまい、耳鳴りなどに効を奏するお薬ですが、突発性難聴で授乳中のお母さんが内服されても、耳鼻咽喉科ドクターは断乳を申し渡したりされない部類のお薬だそうです。

あと、私は専門外なので詳細は分かりませんが、突発性難聴の場合、鍼灸も効果があるそうですね?

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

処方された漢方薬が顆粒だから服用できない場合。

病院で処方される漢方薬は顆粒タイプが殆どです。

でも、中には錠剤やカプセルでないと服薬出来ない方もいらっしゃいます。

『葛根湯®』や『小青龍湯®』等の汎用される機会の多いな漢方薬であれば、ク●シエから錠剤タイプがドラッグストアで販売されているので購入可能ですが、その他市販漢方薬で錠剤タイプというのはあまり聞いたこともないし、店頭でも見かけることもないので、お困りだろうなとお察しします。

小さいお子さん用の「お薬飲めたね」シリーズは、読者のみなさんはご存知かと思いますが、顆粒がNGの方用の嚥下補助剤っていうんですか、漢方薬服用ゼリーというものがあるんですね。

喉のお薬の龍●散から発売されているのを知りました。

大人向けなのか、強烈な漢方薬のお味をマスキングするためか、フレーバーが珈琲ゼリー味と苺チョコ味なんですな。

漢方薬を処方されたけれど、いざ服用しようと思ったら、出来なかった方は、トライしてみる価値は有ると思います。

2013年1月13日 (日)

歯を磨いてあげる時に気をつけること。(改訂版)

いきなりですが、赤ちゃんにとっては、大好きなお母さんであっても、真剣過ぎる表情は怖いのです。

どういうことかと申しますと、赤ちゃんの歯を磨く時、磨き残しが無いように、必死に磨いていらっしゃるのではないでしょうか?

その時の表情です。
多分、真剣過ぎるのではないかと思います。
でも、敢えてそこは、赤ちゃんを怖がらせないためにも、笑顔で磨いてやってくださいな。

そうでないと、赤ちゃんは「お母さんが怒っている。なんでだろう?怖いよう~。」という風になってしまい、泣けてきちゃうのですね。

こんなことを申し上げるのは、大変恐縮なのですが、特に年齢が高めのお母さん、要注意です。
一度、壁掛けサイズの鏡を床に置いて、赤ちゃんの歯を磨く時の、真剣過ぎる表情で覗き込んでやってください。
G(重力)が掛かるので、綺麗なお顔のお母さんであっても、凄味が利きすぎたお顔に変貌してしまいがちですので。(汗)
それでも、笑顔だったら大丈夫ですから。

おっぱいとお薬番外編『服薬との両立』(改訂版)

お薬の添付文書のおよそ98%くらいは、「妊娠中の服用については避けた方がよいでしょう。」とか「授乳中についての服用については安全性が確立していません。」などと記載されております。

製薬会社側も動物実験の結果から得られたデータを提示するしかなく、万一裁判になったらというリスクを想定しているのではないかと思われます。
実際に授乳中でも内服可能なお薬はたくさんあるのですが。(泣)

しかし、悲しいことに母乳育児に熱心な産婦人科や小児科のドクター、良く勉強をしておられる薬剤師さんでなければ実は医療者といえども、お詳しくないと言いますか、関心が薄いから面倒に巻き込まれたくないというのが本音というか、お薬の添付文書を棒読みされてしまいがちです。
そうした方が簡単でラクで何かあっても免責されるから。

「駄目だから断乳してね。」(←うっそ~、マジでぇ~?)
「おっぱいは搾って捨ててね。」(←普段直母しかしていないお母さんが、いきなりオール搾乳に転換するのがどんなに大変かってこと知らないからそんなことを言うのよね?)
「病気を治すのが優先に決まってるでしょ。」(←そりゃそうだけど、何とか両立できる道を探してくれたっていいじゃない?)
・・・まぁ、ざっとこんな感じで切り返されます。
だって、そのドクターは貴女がおっぱいをあげようが、ミルクをあげようが、診断及び治療方針に直接関係ないですから。
もちろん悪気はないと思います。
ただ、ドクターの忙しさと無関心は確実に母乳育児を妨げるもので、お薬の持つリスクの何倍も強敵と言って差し支えないでしょう。
でも、それが現実なのです。

患者さんにとって、ドクターの言葉の重みはとても重い。
なのに、ドクターはそんなことには頓着されません。
それゆえ、しなくてもいい断乳に踏み切ったり、治療まで後の分泌の維持が出来るようにする術をご存じないから病気をしたお母さんはおっぱいを手放してしまうことになるのです。
こんなことがあっていい筈ないですよね?

お薬のことは私も出来るだけ記事にしていきたいですが、ブログの性質上そればっかりというわけにはいきません。

赤ちゃんのために調べる努力を厭わないでくださいね。
赤ちゃんのためにドクターの言葉を(たとえどんなに素晴らしく信頼のできるドクターであっても)「断乳」を勧められたら一度は踏みとどまって良く考えてくださいね。
くれぐれもよろしくお願いします。

そうしてどうしてもある一定期間、搾乳して捨てざるを得ない状況になっても、治療が終了すれば即刻おっぱいを再開できるように分泌の維持をしましょう。
どんなペースでどれだけ搾ればいいのか、各人違いますから、必ず助産師の指導を受けてくださいね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

おっぱいとお薬その13『十味敗毒湯®』(改訂版)

ごっつい名前のお薬です。

”じゅうみはいどくとう”と、読みます。

一般的には湿疹やにきびのお薬として知られています。

ということは、「母乳育児中のにきびで悩むお母さん向けのお薬か。」と思う方もおられるかもしれません。
確かに湿疹やにきびなどは、早く治ってほしいものです。
でも、そういう目的で処方されるのは私は見たことがないです。

実はこのお薬、うっ滞性乳腺炎が抉(こじ)れてしまい、化膿性乳腺炎になってしまった際に効果大なのです。

抗生物質とどっちが効くのか?
う~む・・・作用機序が違うし、そもそも比較したことが無いのでその辺りは何とも言えませんが。
耐性菌云々の心配は無用です。

化膿性乳腺炎の時のおっぱいは赤ちゃんが心底嫌がりますから、一刻も早く治すべきですが、その時に頼りになるお薬であることは確かです。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

主食の主原料が米だったらOKなの?(汗)

赤ちゃん煎餅(大抵のスーパーで販売されている、細長くて白っぽくて2枚入りの小袋入りのもの)を赤ちゃんの主食にしているお母さんに遭遇しました。

離乳食があまり進まず、悩んでいらっしゃって、窮余の一策だったそうです。

でも、9ヶ月の今ではハマったのか、多い時は1日1袋(恐らく20枚以上だと思いますが、SOLANINは怖くてスーパーで何枚入りなのか確認できません)のペースで食べているそうです。
2回食で?
いいえ、のべつまくなし常にダラダラ喰いですよ。
合間におっぱいちょこちょこ飲んで。

歯磨きをしているかどうかは驚きのあまり聞き忘れちゃいました。(汗)

毎日の主食=赤ちゃん煎餅って・・・そりゃあないでしょう?
主原料は米であっても、米だけで作られているわけではないし。

歯が生えてきている赤ちゃんだったので、ダラダラ喰いをさせて今後あっという間に虫歯になりはしないかという懸念もあります。

健全な食生活とは程遠い。

・・・いくら離乳食が進まなくても、読者のみなさんは、こういうことをしちゃあいけませんよ。

2013年1月12日 (土)

仕上げ磨きの嫌いな上の子さんをお持ちの悩めるお母さんへ!(改訂版)

赤ちゃんの虫歯予防についてここのトコロ、かなり熱く語っているSOLANINです。
ブログの読者さんの中には幼児期のお兄さんやお姉さんのおられる方も少なくないかと思われます。
また、現在は赤ちゃんのお母さんであっても、近い将来、弟さんや妹さんを授かるかもしれないですよね?
少し早い(かなり早い?)かもしれませんが、本日のブログも知っておいてソンはしないでしょうから、ココロのどこかに書き留めておいてくださいね。

歯磨きの重要性はよくご理解いただいてるかと思いますが、周囲の大人たちは1歳を過ぎた幼児にはそれこそ『餌付け』するかのごとく、甘い食べ物を与えたがります。
しかも、親切ごかしに。

皆さんはおじいちゃん・おばあちゃん・ご近所さん等から不本意な『餌付け』をされ、「頼むから止めてくれ!」って言いたくなった経験はございませんか?
ちなみに私はダンプの荷台一杯分はございます。
自分の父母ならば何とでも言えますが、このブログをお読みいただいている皆さんはきっとかなり奥ゆかしい方と思われますので、義父母には余りキツいことも言えず、そうかといって、肝心のご主人は口下手だったり、奥様の意図を理解していない疑惑があったりで、ストレスの溜まることもあるかと存じます。
虫歯予防のためには、泣き叫んでも少々暴れても、押さえつけて歯磨きしなくちゃと思っていませんか?

実際、私はレスリングフリースタイルのように格闘しながら、泣き叫ぶお子さんに夜寝る前に仕上げ磨きしている方を多く知っています。。
でも、それってトラウマにならないかな?

私はスキンシップのつもりでコチョコチョ遊びをしながら、仕上げ磨きをしていました。
幼児は擽(くすぐ)られるのが好きなんです。

それから、TVのお母さんと一緒の中で”歯磨き上手かな~?”というコーナーがあって、それを見せながらやってました。
同じく幼児はまねっこが好きなんです。

マタニティークラスでご一緒している歯科衛生士さんからも耳寄り情報を聞きました。
上唇小帯に歯ブラシが当ると、とても痛いのでそこは外した方がいいそうです。
それから、歯磨きの後に”必殺☆ご褒美作戦”をするのです。

甘い食べ物を食べ慣れていないお子さんはそもそもの虫歯リスクが低いので、もう少し先でもいいのですが、甘い食べ物大スキっ子には効果絶大です。
それはですね、仕上げ磨きの後、泣かなければ頑張ったご褒美をあげるのです。

ご褒美って何かって?
それはキシリトールのタブレットです!

色々なメーカーさんからその手のものは販売されていますが、糖類ゼロで炭水化物に対するキシリトールの含有割合が90%を越えるのはほんの僅かです。

しかも安いっ!
コストパフォーマンスばっちりのお品をご紹介しましょう。
それはロッテから発売されている《ステイッチのキシリトールタブレット》です。

お値段1袋210円なり。
朝昼夕夜眠前等4~5回に分けてあげてください。
1日の量は10粒です。(キシリトール5gに相当します。)

10日は持ちます。
(別に私はロッテさんから、リベート貰っていませんので・・・念のため。)
小さなラムネ大の大きさで、イチゴ味とブドウ味の2種類入っています。

歯ブラシを見ただけで逃げ回っていたお子さんであっても、みずから歯ブラシ持ってきて,「磨いて~!」と言うお子さんに変化することが続出です。
しかも、カバみたいに大きなお口を嫌がらずに開けてくれるんです。

凄いですよ。キシリトールタブレットって。
ハマりますぞ。
「こんなんだったら、もっと早く知りたかった!」と皆さん仰います。
特に、1歳半~3歳半くらいの幼児にドンピシャです。
噛み砕かずに舐めて溶かすのがいいそうです。

おっぱいとお薬その12『ドグマチール®』(改訂版)

十二指腸潰瘍の治療薬でもあり、うつ状態の場合にも処方されるお薬で『ドグマチール®』というお薬があります。

薬剤名はスルピリドです。会社が違うと名前も違いますが、『アビリット®』『ミラドール®』という名前のお薬もスルピリドです。

このお薬を内服されるお母さんに対し、母乳育児についてあまり見識をお持ちでないドクターは母乳中止を訴えられます。

しかし、このドグマチールですが、昔から乳汁分泌促進作用があることが知られており、裏技的な処方がされたこともあります。(かつて国立系のO大やT大で青○敏○ドクターが何本も論文を書かれているのは知る人ぞ知る事実です。)

内服せずに済めばそれに越したことはないのでしょうが、治療の手段として必要な場合があるわけですから、授乳中でも、断乳に踏み切らなくてはいけないお薬でないことだけは確かです。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

ようこそ『最強母乳外来・フェニックス』へ!

★現役助産師SOLANINが、かつて雨風呂で開設した『最強母乳外来』は、多くの読者さんのご支持を受け、ジャンルランキングで1位を独走する人気ブログでした。
しかし、2012年12月11日に雨風呂側の意向で強制削除され全てが消滅しました。
私にはとても辛い経験でしたし、『最強母乳外来』をご支持くださった読者のみなさんには、ご心配・ご迷惑をおかけすることになりました。


★「このまま終わらせてはいけない。もう一度、読者のみなさんのお役に立てることが、私なりの母乳育児の推進とその支援活動である!」と思い直し、心機一転、海外の在留邦人の読者さんにもアクセスし易いココログさんに移転して、2012年12月15日から『最強母乳外来・フェニックス』として、執筆活動を再開しました。

★暫くは当ブログでは散逸した過去記事を拾い集めて順次アップする復刻作業を優先していきます。(アップに際し、内容は適宜改訂していくことがあります。)
何故かと申しますと、僭越ながら『最強母乳外来』の過去記事は、単なる一個人のブログの域を超えて既に母乳育児に於ける検索ツールの役割を果たしていたからです。
復刻作業を優先していくため、アップした記事にお寄せいただいたコメントは必ず拝読しますが、コメント返しや個人的な質問・相談等には基本的に対応いたしませんのでご了承くださいませ。


★『最強母乳外来・フェニックス』の立ち位置は、あくまで《母乳育児書》ですので、それだけは守ってください。

★復刻作業が終了しましたら、読者のみなさんからの個人的な質問や相談もお受けしする機会を持ちたいと思います。

★尚、当ブログとは別に、散逸した過去記事を愛読者の会・有志のみなさんが、貴重なプライベートの時間を割いて拾い集めて開設してくださった場所があるのでご紹介します。

最強母乳外来《 過去記事図書館 》開設者:最強母乳外来愛読者の会・有志のみなさん)
この図書館は閲覧のみの機能です。
『最強母乳外来』の過去記事検索をしているあなたのために、有志のみなさんがボランティアで立ち上げてくださいました。
過去記事図書館の記事は復刻版ですが、記事末尾の“続きを読む”をクリックすると、コメント欄でのSOLANINと読者のみなさんとのやりとりが記されています。
つまり、記事の完成度を高め、参考になるご意見が多く寄せられていますので、最後まで是非お読みくださいね♪

★母乳外来に行くほどではなく、この方面に明るい方に相談したい方は雨風呂のぐるっぽをお勧めします。(メンバー制なので雨風呂のIDを取得され、入会してください。)
「最強母乳外来愛読者の会」(開設者:さくらんぼさん)
※このぐるっぽは、他の類似名称の母乳育児関連コミュニティとは全く異なり、赤ちゃんとおっぱいのことを一番に考えるママ達が約5300人が集っています。
参加者の職業も多岐に亘(わた)り、医療・保育・教育等バラエティに富んでいます。母乳育児に関する経験が豊富で、的確なアドバイスが出来る方がメンバーとして大勢参加されていますので、とっても頼りになりますよ♪
入会申請の際は『最強母乳外来』の母乳育児に対するスタンスをご理解いただきたく存じます。
具体的には、感想を書く欄がありますので、『最強母乳外来』に出会ってまだ間もないというママさんは、関心がある記事から読み進めて頂くことを推奨します。

注意:ココログ『最強母乳外来・フェニックス』の記事で、文字色が緑色の記事でブログタイトル末尾が無印のものは雨風呂『最強母乳外来』の(復刻版)です。
ブログタイトル末尾に(改訂版or若干改訂版)と記載してあるのは、主にカテゴリー「☆おっぱいとお薬」や「☆歯科口腔ケア関係」などの記事ですが、これは記事を書いた当初とは状況や解釈が変わった等の理由で加筆訂正があるためそのように表記しました。
また、文字色が青色の記事で、記事タイトル末尾が無印のものは、ココログ『最強母乳外来・フェニックス』の新規脱稿記事です。
不定期で、主に21時00分00秒にアップする予定です。
新しい記事が読んでみたい方は見逃さないでね♪

謹告♡出版社の編集者さまへ♡
新企画がございましたら、まずは最新記事のコメント欄(SOLANINが拝読するまでは非公開です)にご一報ください。
拝読後メッセージは削除しますので、企画漏洩の恐れはございません。
どうぞご安心ください。
なお、ブログコメント欄でのやり取りは、上記に関しまして支障がございますので、ご指定のメアドにご連絡いたします。

搾乳併用で完母の場合の搾乳の減らし方の注意点その2

昨日は、搾母併用で完母の場合の搾乳の減らし方の注意点について赤ちゃんの哺乳力に視点を置いてお伝えしました。

今日はお母さんの乳房コントロールに視点を置いてお伝えしたいと思います。

直母ではなかなかスッキリするまでは飲めない場合であっても、搾乳が上手になり、軌道に乗ってきたら、かなりのスッキリ感が得られると思います。

しかし、一気に搾乳を止めると、乳房コンディション的にはてんやわんやになる危険性が高いです。
だっていきなり赤ちゃんが直母が出来るようになったとはいえ、急に毎回確実に哺乳出来るとは限らないですから。

特にラクラクタイプのゴム乳首(あまり商品名を挙げたくないですが、『テ○オ®』・『ビ○ン○タ○ク®』・『母○実○®』等)が付いている哺乳瓶使用の場合は、直母の場合との口輪筋などの使い方が全く異なるレベルだから、それを赤ちゃんに要求するのは酷ですよ。

そもそも、筋肉の使い方が大体哺乳瓶1vs直母50~60という違いなんですよ。だから、赤ちゃんが途中で疲れきってしまい、飲みたくても飲めない回が出てくることが充分想定されるからです。
もしもそれが連続してしまったら、乳房の中にはおっぱいがうっ滞してしまい、乳腺炎になるやもしれませぬ。

ゆえに、一気に搾乳ストップするのは得策ではないのです。

搾乳の減量の際は大胆な手は使わず、まだるっこしくても手間を掛けて徐々に減量し、ソフトランディングでお願いします。

2013年1月11日 (金)

旦那さんの歯ブラシ、どんなの使ってますか?(改訂版)

皆さんの旦那さんの歯ブラシ、(シンママの方はご実家のお父さんの歯ブラシ)どんなのを選んでいますか?

天然志向の強い方にありがちなのは、豚毛、馬毛などの歯ブラシを選んでおられることです。
勿論、製造時には毛の消毒はされていることでしょう。
でも、使えば分かりますが、スタンドに立てても、乾燥が非常に遅いんです。それが何を意味するか、分かりますか?

そうです。雑菌が繁殖しやすいんです。
虫歯菌であろうと、歯周病菌であろうとお構いなしです。
たっぷりべっとり雑菌が付着した歯ブラシって・・・

しかも、豚毛、馬毛などの歯ブラシってヘッドが大き過ぎ!
フツー、何かを洗う時、その何かが小さければ、洗うスポンジも小さいものを選びますよね?
小さいものを洗うのに、大きなもので洗っても、洗い残しができるだけで、決してキレイに洗えませんからね。

ということは、上記の歯ブラシはちゃんと磨けないに加えて、雑菌の繁殖というオプションが付いてくるんです。

製造会社さんには悪いけど、私なら絶対選らばないなぁ。
過度の清潔志向は云々と言われるけど、これは過度じゃあないでしょう。

そして、磨き残しのないように、もっと、ヘッドの小さいものを選びましょう。
歯周病が心配な方はテーパートカットのがいいです。
豚毛、馬毛の方は、明日にでも、買い替えてください。
ちょっとした、内需拡大に貢献できます♪

おっぱいとお薬その11『マグミット®』(改訂版)

『マグミット®』ってお薬を服用したことはありませんか?

このお薬は胃酸を中和して胃粘膜を保護し、胃・十二指腸潰瘍や胃炎及び胃酸過多などの消化管異常の症状の改善を図ります。
その他、処方頻度としては少ないですが、尿管結石の発生を予防するはたらきもあるそうです。(これは私も最近まで知りませんでした。)

でも、一番メインで処方されるとしたら、便を柔らかくして出やすくするためにでしょうか。
過去記事で何度も書いていますが、カラダ特に下半身を温かくしたり、胃腸の調子を整えることはトラブルの早期解決とおっぱい分泌には、大きく関与しています。

理由は何であれ、便秘は良くないです。
食事や水分摂取や運動や・・・出来る限りのことを試みても便秘が改善しないのであれば、服薬しても差し支えありません。

産後間もない時期ですと、鬱積とうっ滞が一緒くたになって、飲ませてもラクにならない時期が長期化します。

新生児のうんちは、黄色い水出、ヨーグルト系のにおいがします。
「黄色い水っぽいうんち」が出てたら、普通ですから問題ありません。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

2013年1月10日 (木)

やはり歯ブラシは1ヶ月で交換しましょう!(改訂版)

先日、「私は歯ブラシの毛先が開かない使い方をしているので、いつ歯ブラシを交換していいのかよく分かりません。」と仰る妊婦さんに遭遇しました。
ホントにそんなことってあるのでしょうか?
もしかして、それって超短時間のチャラ磨きではないかと思ってしまいました。

まともに使っていないから、毛先が開かない・・・というのであれば辻褄は合いますな。歯科領域でお仕事をされている方に伺いますと、歯ブラシは耐毛検査でなくても、指先で毛先をいじっているだけでも開くそうです。

確かにパッと見で、毛先が開いていないような印象であっても、そういう歯ブラシで磨くということは、敢えて磨き残しを作っているようなものだそうです。「磨き残しの無いように磨いてこそ虫歯予防」なのに、逆サイド突いてどうするのよって感じですな。

質の良い歯科専売の歯ブラシであっても、耐毛性を考えると、使用可能期間は1ヶ月だそうです。
100均とかのだったら、1週間足らずで毛先が開いてくるから、もっと早めに交換する必要性があるということですな。

赤ちゃんの虫歯予防のための方法は数あれど、お母さんのお口のメンテナンスがしっかりできていることが大前提ですからね。

家計のやりくり&節約は大事だけど、歯ブラシ交換にかかる費用はケチらないでいきましょう♪

憶えておいてね☆歯ブラシ交換のリミットは1ヶ月ですぞ.。

追記:電動歯ブラシの交換時期は、各メーカーさんが設定されている条件に従ってくださいね。

おっぱいとお薬その10『抗甲状腺薬』(改訂版)

抗甲状腺薬といっても、様々な種類のお薬があります。

持病のある方は妊娠中から主治医の先生に確認していらっしゃるかと思いますが、産後に甲状腺機能に異常をきたすお母さんもおられますから、「もしも・・・」に備えてこの記事、読んでくださいね。

抗甲状腺先約薬といっても様々ですが、恐らく最も安全な類になるのが、『チウラジール®』と『プロパジール®』です。
どうして安全なのかと言いますと、これらのお薬の75%はお母さんの血漿タンパクにくっついてしまいます。

これはどういう意味かと説明しますと、通常おっぱいに分泌されるお薬の濃度は内服mgの1%程度なのですが、さらに低レベルの濃度になることを意味します。

もっと言わせてもらうと、病状により、小児科ドクターが赤ちゃんにでも抗甲状腺薬を処方しなくてはいけないことがありますが、赤ちゃんに処方される量の1%未満の微量しか、おっぱいには出てこないからです。
この他抗甲状腺薬には、『メルカゾール®』というものがあります。

一昔前は「4日に1日はミルクにしてください。」などと、変則的な指示がだされたことがあるお薬ですが、最近では、おおぜいのお母さんがこのお薬を内服しながら母乳育児を継続しているそうです。

ただ、「どちらがより安全なのか?」ということで、選択の余地があるのならば、『チウラジール®』か『プロパジール®』の方が安全であるとのことです。

知っていてソンはないと思います。

悩んでいる妊婦のお友達がいらっしゃったら、この記事を紹介してあげてくださいね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

搾乳生活卒業となった際のお食事面でのお祝い計画について。

目出度く搾乳生活を卒業され、いよいよ直母だけでOKとなっても、お祝いと称して、それまで控えてきた甘いものやお肉を解禁し、ガッツリ食べてしまうのは危険です。

おっぱいの味が一気に悪くなるからです。

赤ちゃんが小言を言いながら怒った表情で飲んだり、折角出来るようになった直母を嫌がるようになる恐れがあるので気を緩めるべからずですよ。


特に、早産児や低出生体重児で搾乳生活が出生当初から延々と続いてきた場合、「ウチの赤ちゃんは、何を食べてもおっぱいの味が変わっても気にしない子だから大丈夫!」と思っていたら、そうではなかった(泣)ということは多々あります。

過去記事でも書いているのですが、搾乳の場合、不思議なことにトラブルに片足突っ込んだようなおっぱいであっても、あまり気にせず飲む傾向があります。

恐らく、おっぱいの匂いや味の変化が、気にならない程度にマスキングされるのでしょうね。

お食事の不摂生の影響がいつ顕れるかについてですが、早い場合は搾乳生活を卒業された翌日に、暴発!ということもあります。

直母だけでOKになり、嬉しい気持ちはよく分かるけれど、悪いことは言いませんから、せめて直母が軌道に乗るまでは、お食事面でのお祝いの計画実行は慎重に願います。

2013年1月 9日 (水)

歯磨き粉選びととお口のクリーニングは重要です。(改訂版)

いわゆる大人用の歯磨き粉ですが、家族全員お口の中の環境が同じなら1本(=1種類)で構いません。

でも、例えば「旦那さんは歯茎が弱いけど、自分は歯茎は大丈夫。その代わり、虫歯になり易い。(あるいはその逆)」と、お口の環境が異なる場合もあると思います。

お口の環境が異なれば、歯磨き粉はその人に合ったものをチョイスしてくださいね。

虫歯になり易い方はフッ素入りの歯磨き粉で。

歯茎が弱い方は歯周病予防の歯磨き粉がいいです。

それとお母さん、お父さんのお口の中に虫歯菌が多く存在すると、赤ちゃんに感染し易いことはもうご存知ですよね?

お家での毎日のケアも大事ですが、クリニックでのケアも効果大です。

「虫歯は全部治療済みです。」というお母さんも定期的にクリーニングをして、菌の数を減らしていきましょうね。

おっぱいとお薬その9『葛根湯®』(改訂版)

『葛根湯®』・・・風邪薬ってことは、みなさんご存知ですよね?

妊婦さんでも赤ちゃんのお母さんで授乳中の方でも風邪をひいた時に安全に内服できるお薬のひとつですね。

で、この、『葛根湯®』ですが、うっ滞性乳腺炎の際、安全性が高く、著明な効果があるのをご存知でしたか。

そうなんです。意外でしょう?
知らない方もおられると思います。
薬剤師さんか助産師か、乳腺炎になって、処方を受けたお母さんでなければ知らない方も多いと思います。

まぁ、それは置いといて。
風邪の話に戻りますが、お母さんが風邪をひくと、赤ちゃんも鼻水が出たり・・・と風邪の初期症状がみられることが、多いです。
小児科を受診するほどでもないけど・・・の場合、お母さんが『葛根湯®』を内服することで、『葛根湯®』の薬効成分がごく微量ですがおっぱいに移します。

つまり、赤ちゃんにお薬を飲ませなくても、ウィルスの抗体だけではなく、お薬入りのおっぱいが出てきてくれるということなんですね。
一石二鳥だと思いませんか?

このお話は数年前の母乳育児シンポジウム(富山)で教育講演をされた富山医科薬科大学の先生が講演された中で聞いたことです。

確かな情報ですので、みなさんにお知らせしますね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

授乳中のお食事を一日一食にしないでください。

おっぱいを出すための3条件は何でしょう?
勿論、読者のみなさんは、よ~くご存知だと思いますが、その中の一つ、「授乳中のお食事・水分摂取」は当り前過ぎて盲点かもしれませんな。
ずっと昔SOLANINは、「三食きちんと食べていますが、だんだんおっぱいの出方が悪くなってきたので心配です。」という主訴で受診され、お食事内容を伺うと、朝食がソ●ジ●ィ2本とミネラルウォーターという答えが返ってきた3~4ヶ月の赤ちゃんのお母さんに遭遇した経験があります。

そして暫く前には、毎日朝寝(起床9時半前後)をして、授乳後赤ちゃんが眠っている間に家事をしていたら昼過ぎになり、バタバタしているうちに頻回直母モードに突入し、朝食・昼食を摂るタイミングを逃し、結果一日一食(夕食)という新生児のお母さんに遭遇しました。

普段から朝食を摂らない方らしいですが、それを割り引いても、産後授乳中なのに一日一食を続けるのは有り得ないです。(汗)

しかも、水分も半日で300400ml程度とのこと。汗を掻くことが少ない体質らしいですが、授乳中ということを鑑みて、水分摂取量が少な過ぎます。

一日一食の理由として、日中は、胃がきゅ~っとなって気持ち悪いことが多くて食べる気がしないからと仰っていたのですが、それっておなかが空き過ぎたからじゃないのかな?(違いますかね?)

だったらちょっと考えて、バタバタしていても抱っこしていても食べられるように、一口サイズのおにぎりやサンドウィッチや棒状のスナックパン等を準備して、ちょこちょこ小分けして食べればいいじゃないか!という話ですが、その新生児のお母さんには、そういうことは思い至らなかったようです。

授乳中のお食事は、沢山食べればいいってモノではありませんが、一日一食はさすがにNGですわ。水分摂取もイッキの身はしなくていいですが、授乳の合間にこまめに摂取するのがベターですな。
お母さんの身体はお母さんのものだけれど、お母さんだけのものじゃないからね。
そんなつもりはなくても、結果的に出るモノが出なくなってしまうのは、悔やんでも悔やみきれないと思いますよ。
そのお母さんのしている食生活は、明らかに授乳中のお食事として改善が必要なのですが、その助言後音信不通なので、気を揉むばかりです。

2013年1月 8日 (火)

乳幼児に電動歯ブラシを使うのは良いのか?(改訂版)

電動歯ブラシの性能はおおむね価格に比例するそうです。

高価格の電動歯ブラシを奮発して買ったとして、乳幼児に使ってもいいのでしょうか?

機種によっては直接歯にブラシを当てなくても汚れが取り除けるものもあるそうです。

しかし、乳幼児にはあの振動が気持ち悪く感じられたり、遊んだりしがちなので、差し控えられた方が無難です。

せっかくの性能を発揮させるには、正しく使用できなくてはなりませんね。
早くて小学校に上がってからにしてみてくださいね。

おっぱいとお薬その8『ガスター®』(改訂版)

『ガスター®』というお薬、CMで見たことありますよね?
市販のは1錠10mgですが、病院で処方される場合、1錠20mgというのもありますが、基本的に成分は同じです。

H2ブロッカーと呼ばれるお薬の一種です。胃痛・胃炎・胃潰瘍などに処方されるお薬です。

授乳中にはどうなのか?
勿論添付文書にはNGと書いてありますが・・・

実はこのお薬、乳児の胃食道逆流の治療に使用されることもあるのです。
早い話が、直接赤ちゃんに投与されることもあるお薬でもあるのですね。
なので、おっぱいをあげているお母さんが内服をされても心配ないものと考えられています。
赤ちゃんに直接投与する量と、母乳に混じって出てくる量を比較したら、圧倒的に後者が少ないですから。
胃腸の調子が悪いとおっぱいにも影響がありますから、内服が必要になったら少しでも早く治療を開始された方がいいと思います。
というのも、効果が出るまでに4週間以上かかると言われるからです。症状が悪化すれば内服期間がこれよりも長くなる可能性大ですので、早期治療に努めてください。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

強引で一方的な断乳は子どもを壊します。

「離乳食が進まないから。」「夜中の授乳が頻繁だから。」・・・1歳を過ぎて長期授乳を続けていると、それはそれで悩みが生じることもあります。
「もうくたびれた。いっそのことおっぱいを止めてやろうかしら?」と、ママ友に相談したら、「おっぱいを止めたらそれまでよりも沢山食べるようになるし、長く眠ってくれるようになるわよ。断乳しちゃいなよ。」というアドバイスをされることが多いのは事実です。

ネット上のクチコミ情報サイト等でも、そのような通説が罷り通っています。

更に、医療者や保育者であっても平然と断乳アドバイスをされることがあります。

しかしそれらの通説やアドバイスを真に受けて、チャレンジするのだけは止めてください。
充分な言い聞かせをした訳でもなく、ましてや自然に徐々に授乳回数が減ってきた訳でもないのに、或る日突然断乳だなんて無謀すぎるし酷過ぎます。

そりゃあ確かに断乳後は沢山食べてくれるようになったはナシや長く眠ってくれるようになった話はSOLANINも耳にしますよ。
心身ともに辛い時は、とても魅力的なお話しに聞こえます。
けれども、そんなウマイ話ばかりじゃありませんよ。
夜中相変わらず2~3回は目を覚まして立ち上がります・泣きますという話も同じくらい耳にします。
どうしても断乳が納得できないお子さんの場合、1歳児でも2歳児でもハンスト闘士になっちゃうことがあるのです。


暗い眼差しでじ~っと睨みつけるのも、誰に抱っこされても泣き続けるのも、部屋の隅で縮こまってグズグズと泣くのも、食べ物をまともに口にしなくなるのも、言葉がまだ拙いので断乳が納得できないことを上手く表現できないからです。
子どもなりに強引で一方的な断乳に抗議しているのです。
ハンスト闘士は泣き過ぎか低血糖か原因は不明ですが、逃走中に痙攣を起こすことさえあります。(断乳がきっかけでハンスト状態になり、終いには痙攣を起こして大騒動で入院してきたお子さんを見聞きしたことがあります。)

いくらなんでも、そこまで我が子を追い詰める権利は母親・家族といえども無いと思います。

どうか強引で一方的な断乳だけは踏み留まってください。

慈しんできた我が子のおっぱいライフのフィナーレが、強制終了だなんてあんまりじゃないですか!

2013年1月 7日 (月)

フッ素ケアはどうしていますか?(改訂版)

虫歯予防にフッ素がいいことはみなさん既にご存知かと思います。

以前、お家でのケアとクリニックでのケアのどちらも大事で併行してやっていくと、効果があることもお話ししましたね。

さて、お家でのフッ素ケアに使用される歯磨き粉やジェルの類は薬事法という法律で『1000ppm以下の濃度とする。』と規定されています。
ちなみに、6歳以上向けの製品としてはフッ素濃度950ppm以上のもの、6歳未満向けの製品としてはフッ素濃度500ppm以上のものが推奨されます。

フッ素濃度の確認は重要です。
中にはフッ素濃度が1ppmと、海水(1.3ppm)程度の超低濃度の製品もありますからら、購入の際は製品の裏面をよ~く確認してくださいね。

フッ素をケアの使用される製品としては、洗口剤もありますが、ブクブク嗽が上手く出来ないうちは難しいかと思われます。

歯磨き粉でもジェルでも濃度が同じならば効果も同じと考えて差し支えありません。
研磨剤や発泡剤が含まれていないものの方が、使用しやすいようです。

クリニックでのケアに使用されるフッ素濃度は9000ppmもあります。
そう、歯科衛生士さんが塗ってくれるものです。

でも、「こんなに濃度が高ければ、1回塗ればいいのかな?」とは思わないでくださいね。
フッ素を塗ると言っても、フッ素で歯をコーティングするのではなく、歯質を強くするというはたらきですから、おおよそ3か月毎には、塗ってもらうのを繰り返していきましょう。

お家でのケアでもクリニックでのケアでも、フッ素塗布後少なくとも30分間は飲食禁止です。

フッ素塗布後にお子さんがお菓子をおねだりしても、お茶が飲みたいと言っても折角塗ったフッ素がパーにならないように、気を付けましょう。

お家の方の対応として、これ(=塗布後30分間は飲食禁止)は躾のひとつです。

おっぱいとお薬その7『アゼプチン®』(改訂版)

『アゼプチン®』は抗アレルギー薬とか抗ヒスタミン薬というお薬の仲間です。

鼻水ズルズル、涙ボロボロな時に処方されます。
赤ちゃんには安全なお薬と見做されています。

症状がキツい時は、お薬無しでは過ごせないこともあるかと思います。

そういう時は服用可能なお薬と考えて貰っていいと思います。

ただ、抗アレルギー薬とか抗ヒスタミン薬と称されるお薬を用法・用量を守らず大量摂取したり、長期連用状態になると、全員ではありませんが、おっぱいの分泌が低下傾向となることもあるそうです。

そこだけ注意してくださいね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

珍説「母乳をやめるタイミング」

最近ある雑誌を呼んでいて知ったのですが、その方面ではご高名な先生でもある平山宗弘先生は1992年発行の周産期医学という雑誌に『母乳の止め方』という論文を寄稿されているそうです。
それによると、止めるタイミング(?)として、①母乳の分泌が悪い場合②母親が仕事に出る場合と仰っています。
個人的には全く面識のない先生なので、先生について語ることは出来ませんが、仰る内容については語ることは出来ます。

「えぇ~?何言うてますのん!周産期医学と言えば、この方面では老舗的な雑誌のひとつで、産婦人科のドクターが普通に購読する雑誌のひとつですよ。そんな誌上でこんな㌧でもなことを提唱すれば、母乳育児に明るくないドクターが「へぇ、そうなんだ!」と鵜呑みにして、お母さん達に指導するかもしれないリスクがチラつきます。エエ加減なことを言わないでくださいなっ!」です。

まぁ、今から20年以上も前に発行された雑誌ですから所持していらっしゃるドクターはごく僅かでしょうが、文献検索すると、やり方によっては今でも出てくるようです。

困ったことですね。(汗)

読者のみなさんに於かれましては、どんなにご高名な先生の御説であったとしても、権威に負けてミスリードされ、ブレたりしないでくださいね。

おっぱいを一生飲んでいる子は居ません。

いつかは自ら卒業していきますから、止めさせるなんて考え方は、ポイしてください。

2013年1月 6日 (日)

キシリトールって凄い!(改訂版)

キシリトールには様々な働きがありますが、硬いプラークを柔らかすることをご存知でしょうか?
それはつまり、歯の表面の汚れが落ちやすくなることを意味します。
歯磨きの基本は磨き残しのないようにしることですが、それがしやすくなるということです。

もう一つ、虫歯菌の数を減らすことが出来ます。
以前に虫歯の治療経験のある方のお口の中には、何年何十年経っても虫歯菌は居ます。
また、現時点で、未治療の虫歯のあるお母さんは、放置したら虫歯菌が増えこそすれ、自然に減少することは無いので、1日も早く治療しましょう。
そして、ご自身がキシリトールを摂ることで、赤ちゃんの虫歯発生予防効果が高まりますから、積極的に摂取しましょう。

キシリトールの摂取量ですが、1日に5~7gは摂りましょう。
虫歯菌の多い方は7g、少なめの方で5gが摂取量の目安です。
毎日欠かさず摂取するにはガムを噛むのが適しています。

歯科専売品なら、1日に4~5粒でOKです。
市販品の半額程度のお値段で摂取できるので、コスパ的にもお勧めします。
朝昼夕夜眠前等に分けて噛みましょう。

おっぱいとお薬その6『抗生物質』(改訂版)

授乳中に風邪を引くことは、可能性としてどのお母さんにもあります。
未だ、ご存知ない方もおられるようですが、風邪の原因は細菌ではなくウィルスです。
ウィルス感染なのに敢えて抗生物質を処方されるドクターがいらっしゃるし、ドクターに抗生物質をおねだりされるお母さんもいらっしゃるそうで、どちらも如何なものかと思います。
抗生物質もピンからキリまであります。
授乳中でも差支えないとされるモノや、避けた方が無難なモノもあり、まちまちです。
ひとつ言えることは、手持ちの抗生物質を自己判断で内服したり、指示された期間よりも勝手に短縮化したり、服用のタイミングや回数を変更すると、効能が発揮されないばかりではなく、耐性菌の出現を招くので危険です。
ドクターに指示された用法用量期間をきちんと守ってくださいね。

少し話が逸れますが、産後はカラダがデリケートになっていますから、抗生物質に限らず、いつもは大丈夫なお薬であっても、アレルギー反応が出ることもあります。
万一「アレルギー反応かもしれない。」という場合は直ぐに服薬を注視して、処方されたドクターに状況説明を兼ねて連絡しましょう。
場合によっては、受診や治療が必要なこともあります。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

悪阻がある時の授乳について。

現役おっぱい星人が居ながらも次の赤ちゃんを妊娠した場合、授乳していない時の悪阻よりも、授乳している時の悪阻を強く感じつ妊婦さんは多いものです。

これは授乳中に分泌されるホルモンの影響と言われています。只でさえ、おなかが空いている時は悪阻が強く感じられるのですから、症状が緩和するためには、何か少しでも食べてから授乳されることをお勧めします。悪阻をギリギリまで我慢しながら授乳していると、最中にお母さんが嘔吐をしてしまうことがありますので、くれぐれも無理は禁物ですよ。

「もうダメ、履いてしまう!」となったら、速やかにおっぱい星人に「ごねんね。」と伝え、授乳を中断し、吐いても差支えない場所に走り込んでください。

おっぱいを中断されたお子さんは泣きだすかもしれませんが、お母さんが尋常ではない様子は子どもなりに感じ取りますから、暫くしたら泣き止み、お母さんのことを心配そうに見ていると思います。

悪阻はあるけれど短時間だったら耐えられそうな場合は、授乳前に「お母さんね、今しんどいからちょっとだけだよ。」と念押しの予告をして、心の準備をしてもらってから飲ませてあげてくださいね。

それから、「おなかの赤ちゃんは○○ちゃんよりも小さいから、優しく飲まないとおっぱいさんが痛くなるよ。」「歯が生えている子は、赤ちゃんが生まれたら赤ちゃんが先に飲めるように譲ってあげてね。」「今は赤ちゃんよりも先に飲んでもいいけれど、“赤ちゃん、おっぱい飲んでいいですか?”ってちゃんと聞いてからにしようね!」等の言い聞かせをお忘れなく。

2013年1月 5日 (土)

仕上げ磨きは寝かせてするもの?(改訂版)

1歳以上のお子さんのお母さんで、お母さんの膝枕での仕上げ磨きに四苦八苦していらっしゃる方、少なくないと思います。

なんとなくですが、昔のN●Kの「お●さんと一●」の“歯磨き上手かなぁ?”やしまじろうの教材の影響なのか、子どもの仕上げ磨きって、膝枕がセットになっている感じが強いのですが、そんなことはないでしょうか?

なのに、嫌がられて困っている方・・・発想を転換して、立たせてみては如何でしょうか?

お子さんを立たせて、その正面に向い合わせにお母さんが座って、磨いてあげるのです。勿論上唇小帯は押さえつけず、軽く口唇をアヒルさんのお口になるようにめくってね。

但し、1歳代以降と申すのは、0歳代の場合、ひとり歩き出来るお子さんは割合的に極少なく、大抵はつかまり立ちや伝い歩きの段階だと思います。

その段階の脚力では、いつグラっときて転倒するか判りませんし、歯ブラシを構えているお母さんは咄嗟に手が出ないかもしれませんから、安全対策上懸念されるので、差し控えられた方が無難ではないかと思います。

お子さんが暴れたり、逃げ出さなければ、それで充分に磨けますよ。

おっぱいとお薬その5『経口避妊薬』(改訂版)

いわゆる、おっぱいを分泌するホルモンと、擬似的に妊娠状態を作り出すホルモンはベクトル的に真逆の関係にあります。

授乳中に経口避妊薬を内服すると、おっぱいの分泌が低下しますから、おっぱいをあげているお母さんには最も合わない避妊法です。
よんどころない事情があっても、通常母乳育児中で産後6ヶ月までに処方されることは無いお薬だと思われます。

将来、経口避妊薬を使用することがあるかもしれませんが、授乳中に使用するお薬ではないということは確かです。

くれぐれも避妊の方法の選択を間違えないようにしましょう。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

赤ちゃんのお尻拭きの選び方。

赤ちゃんの尻拭きは多くのメーカーさんから販売されています。
無香料・無着色・低刺激性・保湿作用のある天然成分配合・・・
どれを選んでも間違いなさそうです。
WCに流せる薄手タイプ・肌触りのよい厚手タイプ・・・
TPOに合わせて便利に使い分けが出来そうです。

しかし現実にはそれこそ赤ちゃんによって“肌に合う・合わない”があり、ママ友推薦のお尻拭きが合わないという話もチラホラ小耳に挟みます。
その理由は何なのか?
理由の全てではありませんが、そこそこの理由を占めると推測されるのが、添加されている防腐剤(パラベン)なのです。
実際、よくあるおむつかぶれだと思っていたら、実はパラベンアレルギーによるものだったということもあるのです。

「えっ!お尻拭きに防腐剤?」「食べ物じゃないのに、何故防腐剤を添加しているの?」
愕かれましたか?
それには理由があります。
お尻拭きは水分を含んでいます。
そして、それは密閉性の高い容器に入っています。
しかも、開封後は快適な室内環境に置かれています。
場合によっては、更にウォーマーで程よく温められていたりします。
そして、お尻拭きという商品の用途からみて、取り出し口が汚物で汚染される危険性や雑菌が繁殖し易いことを考えると、防腐剤を添加することは、止むを得ないと考えるメーカーがあっても致し方ないのかもしれません。

勿論、パラベンを添加していないお尻拭きも販売されています。
お尻拭きは消耗品ですからコスパも重要ですが、一番大事なのは赤ちゃんのお尻に悪影響を与えないことです。
おむつメーカーを変更したり、おむつ交換の頻度を高めても、一向に改善しないようであれば、お尻拭きを変えるのも一案です。


もしかして、パラベンアレルギー?」と気になるのであれば、パラベンフリーのお尻拭きを選ぶか、昔ながらのコットンやガーゼでお湯を含ませて拭き取る方法が合うかと思います。

また、拭く際の強い摩擦が肌ストレスを助長してNGということもあるので、水気が滴り落ちるくらいウエッティーなお尻拭きで、出来るだけ擦らないように拭くか、拭く前にお尻拭きにお湯を含ませて洗い流すようにして汚れを取り、最後に乾いたティッシュで押さえ拭きするのもイイと思います。

追記:各種パラベン以外でも、フェノキシエタノールやベンザルコニウムといった表示成分も防腐剤の一種です。

赤ちゃんのためのお尻拭き、本当にお肌に優しいものを選んであげましょうね。
衛生的に扱えば、防腐剤無添加でも、特に問題ないと思いますので。

2013年1月 4日 (金)

おっぱいとお薬その4『パルミコート®』(改訂版)

『パルミコート®』って何のお薬か聞いたことが、ありますか?

「知らない?」
・・・ということは、このお薬を使わなくていい方だからそれでいいです。

「知ってる!」
・・・ということは、このお薬がないと、大変なことになる方ですね。

いったい何のお薬なのか?
それはですね、喘息発作が起きた時のステロイドの吸入薬なのです。

一昔前までは、喘息は「つ」のつく子供の病気と言われてきました。
(ひとつ~ここのつ・・・までの小児のことを指す。)
アレルギーマーチの行き着くところとも言われました。

でも、最近は成人になってから発症する方も少なくありません。
決して侮ってはいけない、生命に関わる病気です。

確か2007年にスウェ―デンで行われた薬物効能試験で安全性が明らかになりました。
お母さんに喘息発作が起きて、パルミコートを吸入して症状を抑えたとします。
その際、検査したところ、母乳中のお薬の濃度は母体の血中濃度よりも低く、赤ちゃんの血中濃度は検出限界値以下であることが判明したのです。
「授乳中にステロイドを使うのは避けなくては!」と、辛い発作を堪えていた母乳育児中のお母さん、このお薬は赤ちゃんに支障をきたしませんから大丈夫なのですよ。

ちなみに、同年の国際ラクテーションコンサルタント協会の年次総会でもこのことは発表されました。
もしも、このことをご存知ないドクターがおられたら、教えてあげてくださいな。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

妊娠中にお手入れをする意義を再考する。

妊娠中に乳頭・乳輪のお手入れは不要と仰る方は少なくないようですが、お手入れをしている妊婦さんは、直母に向けてのコンディションは良くなることはあれ、悪くなることは無いです。

柔らかくて伸びが良くなることは、経験上間違いないと思います。

しかし、お手入れをしていないと、乳頭・乳輪のコンディションが整わないため、いざ授乳が始まると、口先だけで吸わざるを得ないので、浅飲みにならざるを得ないことがあります。

浅飲みの何が問題になるかと言えば、乳頭に亀裂が入ったり、乳輪が浮腫んだりする原因になるからです。
特に初めての妊娠である場合、妊婦さん自身が助産師でもない限り、ご自身の乳頭・乳輪のコンディションを客観的に評価することは困難です。
切迫早産で入院中or張り止めのお薬を内服し、自宅安静を余儀なくされている等の事情を抱えているわけでもない、ごく普通に健康な妊婦さんであれば、赤ちゃんの浅飲みを予防するためにも、しっかり深くラッチオン出来るように妊娠中からケアをすることが重要です

24週になれば、1日に1~2回、左右5分ずつのお手入れをしていきましょう。

妊娠中の乳頭・乳輪のお手入れは不要ですよ~と、甘いことを言う人は、あなたの産後の母乳育児が上手く行こうが行こまいが、親身なフォローなんてしてくれないし、当てに出来ませんからな。

2013年1月 3日 (木)

最強母乳外来《過去記事図書館》

突如雨風呂から強制削除された『最強母乳外来』の過去記事。(号泣)
あれは単にSOLANINが書いただけではなく、愛読者のみなさんとの大切な宝物でもあります。
そんな中、至急確認したい過去記事が消滅して困惑されている方が大勢いらっしゃることを憂慮された愛読者の会有志のみなさんが、必死にかき集めてくださった過去記事がいっぱいありますよ♪
下にリンク貼りますね♪

最強母乳外来《 過去記事図書館 》

愛読者の会有志のみなさんは、毎日のように無償で作業をしてくださっています。
「子どもが眠ってくれたので、今から編集作業を再開します。」
「今日は旦那がお休みなので、PC作業が出来なくてごめんね。明日は作業できると思います。」
「昨日は子どもと一緒に寝落ちしてしまい、少ししか作業できませんでした。」
・・・出会ったこともない画面の向こうで困っているお母さんのために、プライベートの貴重な時間を割いて頑張ってくれています。(感涙)
お目当ての記事が見つかるといいですね♪

勿論、SOLANINもここ当面は地道に過去記事を拾い集めて、アップしていきますので、引き続き『最強母乳外来・フェニックス』もご愛読ください。
また、当ブログ及び過去記事図書館の存在についての情報拡散を宜しくお願い申し上げます。

※PCからですと、記事をずんずんスクロールしていただいたら、一番下の記事の最後のトコロに、《最強母乳外来過去記事図書館》の項目が出てくるようです。

風邪薬を内服したら、授乳禁止なの?(改訂版)

以前からの読者さんには、「何言ってるの!そんなわけないでしょう?」というようなタイトルで済みません。
でも、過日SOLANINの勤務先の母乳外来に「近くにある内科の先生を受診して、風邪薬の処方を受けたのです。授乳中だと伝えたら『3ヶ月も母乳をあげたのだから、もういいのでは。赤ちゃんのお世話は大変だから、このお薬内服して、早く治すといいですよ。』と、断乳まがいのことを勧められたがどうしたものか・・・」という電話相談があったのでした。
他院で出産されたお母さんではないかと思われます。
SOLANINの勤務先で出産されたお母さんには、『授乳中は産婦人科を受診すること』が耳にタコが出来るくらい繰り返しアナウンスされるので、こんな質問をぶつけてくること自体有り得ないです。

妊娠中に産婦人科以外の科を自己判断で受診して、処方を受けることはまずないですよね?
産婦人科だけでは対応しきれない病気だったら、産婦人科ドクターに他科受診依頼書か、紹介状を書いてもらい受診するのが真っ当な運びです。
産後だって、授乳中であれば、おっぱいのことを念頭に入れて、赤ちゃんに差障りのないお薬を処方してもらうように努めるのがお母さんとしての当然の役目です。

誤解しないでほしいのは、SOLANINは、全ての内科ドクターがどうのこうのと批判しているのではありません。
開業医さんを受診するなと言っているのではありません。
授乳中のお母さんは、体調を崩したら産婦人科を受診してねと言っているだけです。
なぜなら、ご専門が違うからです。
考えてみてください。
授乳中ではない時、仮に結膜炎になったとして、心療内科を受診しますか?(眼科受診に決まってますよね?)
動悸が激しくて胸が苦しい時、耳鼻咽喉科を受診しますか?
(循環器内科受診に決まってますよね?)
もちろん、産婦人科ではどうにもならないことだってあるでしょう。
親知らずが疼くなら歯科を受診するしかありません。
ケースバイケースで判断が必要でしょう。
けれど、おっぱいをあげることを大切に考えておられるなら、産婦人科を受診という選択肢を第一に、相談だけでもしてみては如何でしょうか?
残念ながら昔も今も医学部の教育課程に『母乳育児』の項目はありません。
ご存知ないから、(悪気はなかったとしても)たった3ヶ月なのに風邪薬の内服と引き換えに『断乳』を勧めるドクターがいらっしゃるのです。
そうそう、別のお母さんから、「他科のドクターに、『風邪薬内服中はおっぱいを搾って捨ててミルクをあげなさい。』と指示されたのですが・・・」という相談もありましたっけ。
そのドクターがおっぱい搾りのやり方を指導したり、おっぱい搾りを手伝うために日に何度も往診してくださるとでも?
・・・んなことあるわけないでしょう?
つまらない理由で、断乳することがないように、正しい判断が出来るお母さんになってくださいね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

おっぱいとお薬その3『カロナール®』(改訂版)

解熱鎮痛剤の内服って一般的には授乳中は控えた方がいいのですが、時と場合により使用しても差し支えないものもあります。

その、代表選手が『カロナール®』です。

『カロナール®』というのは商品名ですから、一般名(お薬の本名のこと)はアセトアミノフェンといいます。
赤ちゃんや幼児が発熱した時に小児科ドクターが処方されることがある、あのお薬ですね。
半減期も短く、母乳に移行しにくいお薬とされています。

間違えないようにしていただきたいのは、このお薬は症状を緩和するものであって、発熱の原因となった病気そのものを治してくれる訳ではないということですな。

頓服薬は用法/容量を必ず守って服用しましょうね。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

大きめ赤ちゃんには頻回直母してはいけないのか?(6ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は生下時は3185gでしたが、6ヶ月の今は完母でスクスク育ち、9600gになりました。
これまで良く育ってくれた我が子を誇らしく思っていたのですが、先日子育て支援センターに遊びに行ったところ、スタッフの方から、「そろそろ離乳食の頃だし おっぱいではなくて、カロリーのない麦茶やお水を飲ませてあげたら?」と、指摘されました。
その場にいたママ友にも、「そうだね ○○ちゃんは太ってるしね・・・」とか、「将来肥満児になるかもしれないしね」と、皆スタッフさんの意見に賛同。(涙)

また、4か月頃から夜泣き(?)がはじまり、今も夜中頻回授乳をしています。
(添い乳で5分もしないうちにノックダウンするので量は飲んでいないし、咥えたいだけだと思います。)
そのことも、我が子を太らせている原因だと指摘されました。
夜の授乳はしんどいけれど 甘えさせるのも今のうちだし、欲求に応えたいと、意気込んでいたのに。。。

良い気分ではありませんでしたが、その日哺乳瓶で麦茶をあげてみました。
しかし、哺乳瓶を知らない我が子はおもちゃだと思ったのか、しゃぶるけど飲んでくれませんでした。
スプーンで無理やり口に流し込んでも慣れないお茶やお水だからか、べーっと吐いてしまいます。
反り返っていやがり、私の胸に顔を押しあてておっぱいを探す我が子に無理矢理お茶をあげるというのはどうも釈然としないし、かわいそうでなりません。

実際我が子は身長は低めなのに 体重は重いし、明らかに他の子より太いです。
支援センタースタッフさんのおっしゃるように麦茶やお水を与えるべきなのでしょうか?
太った子だと頻回授乳をするのはいけないのでしょうか?

今まで母乳だけでここまで大きく育ってくれて嬉しく思っていたけれど、自分は我が子を太らせてしまった悪い母なのか?と、少しショックを受けています。

<SOLANINの回答>
とんでもない!
ここ最近の体重増加のペースは新生児~3ヶ月の頃(いわゆる満腹中枢が形成する以前の時期)よりもペースダウンしているでしょう?

だったら、気にしなくてもイイと思います。
6ヶ月で9600gということは、パーセンタイルグラフの上限を超えていらっしゃいますから、グラマラスちゃんですね。

確かにこれまでは離乳食無しの時期でしたし、とてもよく育っていらっしゃるので、周囲の同月齢の赤ちゃんよりは沢山飲んでいたことは事実でしょう。

でも、6ヶ月ですし、ボチボチ離乳食開始となるのでしょうが、お茶やお水をあげるとしたら、離乳食の〆にお口を綺麗にするためにちょこっと飲ませる程度で充分ですよ。今はまだ、明らかにお茶の味やおっぱい以外の飲み方を嫌がっているのに、無理強いしてまで飲ませなくてはならないものではありません。

今後、赤ちゃん自身がお茶の味やおっぱい以外の飲み方(コップやストロー)に馴染んできたら、欲しがるようになることもあるでしょうが、それとて、おっぱいの代わりに一度に100mlも200mlも飲むことは・・・ないでしょうね。

もしもですが、日中「そろそろおっぱいかな?」の頃合いであっても、遊んであげたらご機嫌さんなのであれば、出来るだけ相手をしてあげてください。
傍に居て一緒に遊んであげることは、赤ちゃんを楽しい気持ちにさせてあげられるし、情緒の発達も促しますからね。

ですが、明らかにおなかが空いている様子、例えば、お母さんの胸に顔を埋めておっぱいを欲しがるのであれば、無闇に授乳間隔を空ける必要性は無いですよ。
夜間の授乳についてはご指摘の通り,飲み方から察するにアリバイ確認でしょうから、大した量は飲んではいないと思います。
夜間授乳で太らせたなんて、酷いこと言われちゃいましたね。(怒)
さぞかし、悔しかったでしょうね。
お気持ちお察ししますよ。

逆に、話が若干逸れますが、これから始まる離乳食の食べっぷりが今イチでも、体重の面での貯金がある場合、「早く進めなくては!」とか、「沢山食べさせなくては!」と、焦らなくてもいいですよ。
相談者さんの赤ちゃんは6ヶ月です。
まだ活発に動き回る月齢でもないですね。
確かに今は身長に対し体重が大きなグラマラスちゃんだとしても、
これから月齢が進み、ハイハイや伝い歩きが達者に出来るようになれば、イヤでも身は引き締まりますよ。

それから、身長が大きく伸びるのは、1~2歳以降ですからね。
相談者さんのおっぱいのあげ方は何も悪くありませんよ。

子育て支援センターのスタッフやママ友に言われたことは、気にせず、いつも通り、笑顔で赤ちゃんに接してあげてくださいね。
赤ちゃんもお母さんが笑顔で居てくれたらうれしいと思いますよ。

2013年1月 2日 (水)

おっぱいとお薬その2『リレンザ®』(改訂版)

『リレンザ®』は抗インフルエンザ薬の一種で、内服ではなく吸入するタイプのお薬です。
添付文書には授乳禁止と書いてありますが、消化管からの吸収は2%程度とされているため、授乳中でも使用可能だと見做されています。
お薬の効能のひとつに、インフルエンザにまつわる症状を”30%軽減すると信じられている”という項目がありました。

凄いですねぇ。
でも、30%軽減する・・・というのは、どうやって計るのでしょうか?
謎です。
しかも、お薬の効能を信じられている・・・
というのは、どのように、解釈すればいいのでしょうか?
よく分からないですね。(汗)

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

言い聞かせ卒乳を失敗したことのある方へ。

次の赤ちゃんが欲しいのに月経再来しないとか、ホルモン検査で排卵していないことが発覚したとか、高度の不妊治療をしないと挙児は困難だとか、年齢的に40歳を超えるので悠長なことは言ってられないとか、自然卒乳をしたくても状況が許さないことは、しばしばあります。

そんな場合は言い聞かせ卒乳をするのがイイと思いますが、最近立て続けに失敗したことがある方に出会いました。
聴取した限りでは、SOLANINが提唱している全ての条件は整えたとのことですが・・・
ふ~む・・・おかしいなぁ~なんでだろう?

で、あることに気がついたのです。
お子さんの兆候です。

例えば、お母さんがよその赤ちゃんを抱っこしてもあまり怒らない、地団駄踏んだりしない、子育て支援センターや公園等で出会う自分よりも小さな子どもに構いたがる・・・というような兆候が見えてきたら、受け入れはイイと思います。

しかし、真逆の状態であれば、お母さんの言い聞かせが受け入れ難い可能性大です。

どうしようかな?と検討中の方、以前からSOLANINが提唱している条件に加え、ご確認いただけますか?

は?「条件って何?」ですって?
ううむ。

素早く確認していただくには、書籍第1弾『最強母乳外来あらゆる悩みにお答えします!』をご参照くださいませ。

2013年1月 1日 (火)

おっぱいとお薬その1+α『タミフル®』追記(改訂版)

ご存知のように、インフルエンザウィルスはおっぱいから感染りません。
お母さんが赤ちゃんに感染さないようにするには、含嗽・手洗い・マスク・アルコールジェルでの手指消毒などできることはたくさんあります。
『タミフル®』の成分はお母さんが摂取された量の0.5%程度がおっぱいに分泌する、つまり赤ちゃんのカラダに移行するそうです。
しかし通常、この程度の移行量でしたら赤ちゃんには支障を来たさないと言われています。

『タミフル®』は抗インフルエンザ薬ですが、インフルエンザそのものを治す働きがあるのではなく、ウィルスを排出する期間が1日短くなる、解熱が1日早くなる働きがあるのです。
(ここを間違えないでね。)
また、肺炎などの合併症にならずに済むのではなく、肺炎などの合併症を起こしにくくする働きがあるのです。(ここも間違えないでね。)

これらの情報を鑑み、最終的に内服する・しないの判断は主治医に読者さんが相談されて決められることです。
ちなみに、、『タミフル®』耐性のインフルエンザウィルスが2009年12月以降で日本国内で次々に検出されているという事実もあります。

参考までに世界中の『タミフル®』の70%以上は日本国内で処方されています。(ということは、裏返せば、世界中でインフルエンザに罹患されるかたはゴマンとおられるわけですが、大多数の方は『タミフル®』を内服されずに治癒されていることを意味します。)
また、迅速判定キットの90%以上は日本国内で消費されています。(ということは、裏を返せば、世界中でインフルエンザの判定というのは当然ですがドクターがされているわけです。判定キットが診断していると思い込んでいる方が日本国内には相当いらっしゃるようですが・・・違うんですね。
ついでに言うなら、
判定キットの結果は100%の正確性はありません。(意外でしたか?)
間違いなくインフルエンザなのに《陰性》と出たり、ホントは違うのに《陽性》と出るコトだってあるんですな。判定キットはあくまで診断の補助となるものです。)(ここも間違えないでね。)

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

おっぱいとお薬その1『タミフル®』(改訂版)

抗インフルエンザ薬といえば、数年前まで大層持て囃された『タミフル®』。
世界中で一番汎用されているのが我が国だそうです。

今では耐性菌も現れました。

もしもインフルエンザに罹患したかどうかの検査結果が(+)だったら?

・・・出来るだけ早いうちに『タミフル®』を内服すれば、解熱するのが1日強早くなるというメリットがあります。
一日も早く決着をつけたい意向のある方は、服用されてもいいかと思います。

実は数年前までは、『タミフル®』は授乳禁止のお薬とされていましたが、最近では、授乳可能なお薬と見做されています。
しかし今でも、あまりおっぱいのことにお詳しくないドクターですと、「んなもん、お薬飲んでる何日間か断乳して早う治したらええんや」と仰るとか。(汗)

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

あけましておめでとうございます。

2013年巳年になりました。
読者のみなさんは、お正月は如何お過ごしでしょうか?

SOLANINは、今日は年始で夫の実家に行く予定です。
自分の実家に行くのは明日かな?

幼少時は嫌いだったし、若いうちは食べなくてもどうということもなかったお餅ですが、年を追う毎に好きになり、食べ過ぎてしまいそうで怖いです。

昨年は暮れには当ブログの前々身の雨風呂にて某重大事件が勃発して、読者のみなさんには多大なるご心配・ご迷惑をおかけしました。

何とかかき集めた過去記事を今年以降復刻版として、可能な限りアップしていきます。
カテゴリーを少し変えたので、お間違えのなきよう、ご注意願います。

それでは読者のみなさんの益々のご発展と楽しい母乳育児のために、精一杯頑張りたいと思いますので、本年もどうぞよろしくご愛読くださいませ。

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