おっぱいとお薬番外編『服薬中のおっぱい管理』(改訂版)
お母さんが病気になられ、服薬しなくてはならなくなっても、大抵のお薬は母乳育児を諦めなくてはならないものではありません。
お薬の添付文書を盲信するのは賢いとは言えません。
まず、、普段から情報収集を怠らず、備えだけはきちんとしておき、いざという時は、自分の健康と赤ちゃんのおっぱいは確保できるように主治医と産婦人科ドクターにお願いする努力を厭わないでくださいね!
持病のあるお母さんもいらっしゃるかと思います。
季節の変わり目に多いのが喘息ですが、過去記事で安全性が極めて高いお薬の紹介もしています。
主治医のトコロに定期受診をする際にでも、「今は授乳中なので、病状から診て可能であれば、お薬を○○に変更してもらえませんか?」と、より安全性の高いお薬を処方していただけるようお願いしてみましょう。
しかし、非常に稀にですが、マジで授乳禁止のお薬があります。
そういう場合は最終服薬終了後何日間(若しくは何時間)までは授乳が出来ないのかを処方されるドクターに確認してください。
授乳禁止のお薬を服用せざるを得ない時は、授乳解禁になるまでの期間、分泌を維持するために搾乳を続けます。
1回が少なくてもいいから、こまめ飲ませてもらうようにこまめに搾乳をしていただきます。
少なくとも新生児~離乳食開始までは、7~8回/日は搾乳してください。
およその目安ですが、3kg前後の赤ちゃんの場合で400~500ml程度/日、4kg前後の赤ちゃんの場合で600ml程度/日の量を毎日欠かさず搾乳を続ければ、乳腺炎にも罹り難く、分泌の維持は充分可能です。
飲ませてあげられない搾乳(=頑張って搾ったのに捨てなくてはならない搾乳)を続けるのは精神的にも相当キツいですが、授乳解禁の日時を目指して挫けないでくださいね。
SOLANINも陰ながら応援しています。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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