おっぱいを卒業したら、是非ともしていただきたいこと。
現在この記事を読んでくださる大多数の読者さんにとっては、卒乳はまだ先のことかと思います。
しかし、やがてその日はやって来ます。
自然卒乳であれば、お子さんの年齢にもよりますが、母乳外来や助産院での後のケアは不要であると考えて差支えないです。(詳しくは過去記事を読みましょう!)
ケアとしては不要だとしても、これだけはしてね!ということがあります。
それはですね、乳がんの自己検診です。
確かに長期授乳をしてらした方が閉経前に乳がんに罹ることは稀です。
しかし、家系的な要素や食生活や環境因子の影響で、乳がん患者さんの数は右肩上がりに増えていることもまた事実です。
油断してはいけませんぞ!
マンモグラフィーや超音波検査等、専門家の目で診て頂く機会を持つことも大事ですが、他の多くのがんとは異なり、乳がんは特殊な器具を使わなくても、痛みが無くても、自分で見て触って発見することが出来ます。
月に一回、月経のある方だったら、月経終了直後の日、月経が再来してない方だったら、同じ日に、ご自分の乳房を触ってみましょう。
先ず、見る時は、嫁入り道具のドレッサーの鏡か風呂場の鏡など上半身が映る大きさの鏡の前に立ちましょう。(勿論、上半身裸になってください。)
腕を挙げてバンザイして次に下げてください。
乳房の形にいびつなトコロや腋窩の辺りが引き攣れた感じはありませんか?
正面からと側面からの両方でチェックします。
乳腺炎の時のように、乳房の一部が赤くなったり腫れていたりしませんか?
突出していた筈の乳首が陥没したりしていませんか?
乳汁とは明らかに異なるヘンな汁のようなものが分泌していませんか?
ヘンな汁のようなもののせいで、皮膚が爛れたりしていませんか?
次に触る時は、仰向けに寝転がってください。
チェックする乳房と反対側の手を当てます。
乳房と同じ側の手では、特に異常が出易い乳房の外側半分が見つかり難くなるからです。)
人差し指・中指・薬指の3本の指を揃えて乳房全体を丸く渦巻きのように撫でたり、腋の方から乳頭の方向に向かってお肉を寄せるように指の腹で軽く扱くような感じで撫でたり、胸骨から乳頭の方向に同様に撫でていきます。
(摘まむのはNGですよ。あくまで撫でてください。)
かなりざっくりした説明になりましたが、大体こんな感じです。
これを月イチペースで面倒臭がらすにやり続けてください。
そして、「あれっ?先月は見た感じでこんなに左右差は無かった筈だけどなぁ。」とか、「おや?このしこりって先月は無かったような・・・」という違和感があれば、違うかもしれないけれど(違っていたら僥倖だと思ってください。)早急に乳腺外科を受診しましょう。
大切な家族のために&自分のために、乳がんの自己検診だけは怠らないでくださいね。
※くれぐれも、「なにか見つかったら怖い。」ではなく、「早く見つけなかったら怖い。」ですからね!
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