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2013年2月20日 (水)

HCV-RNA(+)のお母さんは母乳育児をしてはいけないの?

<ご相談内容>
私はいわゆるC型肝炎ウイルスのキャリア(持続感染者)の妊婦です。
現在アメリカに住んでいるのですが、主治医が、「あなたはHCV-RNA(+)という状態で、人に感染させるチカラが強いから、母乳はあげてはいけませんよ。最近はミルクも母乳に近付いているからね。」と宣告されました。

ちなみに、このドクターのトコロでは、数か月前にもC型肝炎ウイルスの妊婦さんがいらっしゃったそうですが、彼女は私とは異なり、HCV-RNA(-)でしたが、同様に主治医の指示に従って、感染予防のために万全を期して完ミにされたそうです。

赤ちゃんが生まれたら、母乳育児がしたかったのに。(涙)
でも、赤ちゃんの感染予防のためには、母乳を諦めるしかないのでしょうか?

<SOLANINの回答>
アメリカにお住まいなのですね。
そうですか・・・しかし、相談者さんの主治医の仰ることに関しては、私には㌧でもさんの臭いがしますな。(困)
何故かと申しますと、少なくとも私の知る限り昔(!)から日本では、HCV-RNA(-)のお母さんに、母乳育児を制限しているということは、無い筈だからです。(汗)

HCV-RNAというのは、分かり易く言えば、C型肝炎ウイルスの成分です。
それが(+)の妊婦さんから生まれた赤ちゃんで、感染する危険性は、厚労省のデータによれば、約10%とのことです。

ただし、出生後はお母さんから移行した抗体のせいで、検査をしたら(+)ということはありますが、生後13ヶ月迄に95%の赤ちゃんから抗体は消失します。(逆に、生後12ヶ月迄は抗体検査をしても、胎盤経由で移行する抗体が赤ちゃんのカラダに存在するため、感染の有無については判定できません。)

また、(子どものうちは肝臓病が進行し難いので)万一の場合、オトナになってからでもインターフェロン等の治療が可能なことが判明しています。

更に、HCV-RNA(+)のお母さんが母乳育児をしたから、赤ちゃんが感染したというデータは無いし、リスクを考え泣く泣く完ミにしたのに、13ヶ月以降でお子さんを検査したら、結果がHCV-RNA(+)だったという症例もあるそうです。

しかし、C型肝炎の感染経路として血液からというのは間違いないので、仮に産後授乳中に乳頭亀裂が発生して出血しているのであれば、傷が治るまでは、直母はお休みしてください。
お休み期間中は、定期的な搾乳を行い、うつ乳によるトラブルの予防や分泌の維持に努めてください。

主治医対策(?)としては、厚労省のC型肝炎妊婦に関する指針のページを英訳されたものを持参されたり、そちらのC型肝炎の専門家やラクテーションコンサルタントに相談された内容を文書にして持参され、理解を深めていただくというのは如何でしょうか?

もしくは、妊娠経過や週数的に問題が無く、里帰りを受け入れてくれる病産院が見つかれば、日本に帰国して出産されても・・・と思ったりしました。

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