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2013年2月12日 (火)

おっぱいとお薬その43『ニューキノロン系抗生物質』(改訂版)

「おっぱいとお薬」というテーマの中には、『抗生物質』についての過去記事があったと思います。
基本的にお母さんが抗生物質を内服したからといって、授乳中止する必要は無いと書きました。
まして断乳なんて考える必要はないのは申すまでもありません。

しかし、『ニューキノロン系抗生物質』についてはそうとは言い切れないものがあります。
商品名としては、『ジェニナック®』『タリビット®』『クラビット®』『シプロキサン®』などがあります。
 

『ニューキノロン系抗生物質』の特徴は、泌尿器科系・皮膚科系・耳鼻咽喉科系・呼吸器系等の感染症に汎用されています。
その理由は細菌の二次感染や難治性感染症に有効だからです。
アレルギー等の副作用も少なく、良く効くお薬なんですね。
しかも、お薬の半減期も5時間前後のものが殆どで、決して長くはありません。
一見何だかとっても良さそうな印象があります。
恐らく授乳中でも使用可能であろうが、授乳中は使用しないと書いてある文献もあります。
何故なのか?

それは、他の抗生物質に比較して、母乳への移行が多いからであることと、赤ちゃんが下痢し易いことと、カフェインやワルファリン(血栓溶解剤)やテオフィリン(喘息の方が服用される、気管支拡張剤)等と一緒に服用すると、それらのお薬の血中濃度を上昇させる可能性が大きいことと、授乳に関係なく過剰なくらい日光浴をすると、皮膚がんの発症リスクを助長するおそれがあります。

つまり、絶対に禁止ではないけれど、授乳中は出来るだけ他の系統の抗生物質に切り替えて貰った方が良いかと思います。
産婦人科以外の科のドクターからは「授乳はお休みして。」と言われ易いお薬なんですね。
でも、その理由は上記のとおりなので、闇雲にそう仰るわけではないのです。

産婦人科のドクターはその辺りのことは良くご存知ですので、『ニューキノロン系抗生物質』を授乳中のお母さんに処方されることは余程のことが無い限り、されないと思います。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

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コメント

御無沙汰しています。
第1子(男の子)出産後は、生後1ヶ月まで混合で育て、母乳不足感でつらかった時に、
以前のブログに巡り会い、1歳8ヶ月まで母乳育児を楽しむことができました。
本当にありがとうございました。
また、おっぱい塾にも何度か顔を出させてもらい、助産師さんや他のお母さんたちと
悩みを共有できたのも、いい経験になったと思っています。

今回、10月4日に第2子(男の子)を出産しました。陣痛に気づいてから4時間という安産でした。
おっぱいの状態もよく、生後4日目で60g哺乳できていました。
ですが、退院前日の夜から発熱し、退院当日には39.6℃まで上がってしまいました。
とりあえず助産師さんにカロナールを五回分もらって退院したのですが、薬がきれると、
また39.8℃まで上がるという状態で、食欲も落ち、脱水からか母乳の分泌が減ったようで、
退院した日の夜は泣きっぱなしでした。
さすがに可哀想なので、退院翌日からミルクに切り替えました。
また、私の熱も下がらないので、内科を受診したところ、血液検査を勧められ、大きな病院へ。
尿路感染から腎炎になってるのかなという診断で、そのまま入院となりました。
使用されている抗生剤の名前が分からないので、退院時には教えてもらい、産婦人科に問い合わせ
しようと思います。
まずは記事を拝見して、少し安心しました。
少しずつよくなっているので、張らなくなった可哀想なおっぱいに刺激を与えつつ療養したいと思います。
長文失礼しました。ありがとうございましたm(__)m

初めてコメントさせて頂きます。
いつも、詳しく書いて下さりありがとうございます!
1歳10ヶ月のオッパイ星人の娘を完母で育てるため、参考にさせて頂いております。
先日、私が肺炎にかかり通院の治療となったため、ジェニナック錠200mg 夜一回 T2 5日分処方されました。先生はあっさりと断乳宣告。私は無理と伝えると治りませんと言われ、私は薬を受け取り帰りました。(私の中では、たぶん飲める系の薬だと思ってしまい。。)
帰宅後、調べてみると、ジェニナック錠は不可に近い…
でも週末の連休のため、問い合わせする事も出来ず服用し、断乳に近い事をしていました。(本当ならいけないのでしょうが、夜服用するから次の日の夕方位だと、血中濃度が割と下がっているとド素人判断を勝手にして授乳)娘にとって、授乳は精神安定剤の一つでだったので。ようやく本日、連休があけたのですでに4日間飲んでいるし、もう飲みたくない旨と、どうしても飲まなければならないのなら、薬を変えて欲しい旨を伝えました。すると、先生は『お子さんのメンタルを心配しているけど、1歳10ヶ月で授乳してる方が精神がおかしい。』と、時代遅れのビックリする発言をされ、激怒した私は『私はその考えではありませんから!』と一刀両断しちゃいました。小児科も見ているドクターが、母乳育児について無知であり、その患者に対し少しでも寄り添えない冷めた医療に本当に悲しく、残念でなりません。結局、薬はあと2日飲まなければならず、娘の気持ちをしっかり包みながら乗り切りたいと思います。
長々と申し訳ありませんでした。私は娘が自然卒乳出来る日まで、楽しく母乳育児を満喫したいと思います!そのためには、母が健康でなければいけませんね♬

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