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2013年2月16日 (土)

おっぱいとお薬その47『パキシル®』(改訂版)

産褥うつはどんなお母さんでもなる可能性のある病気です。
「私には関係ない!」とこの記事をスル―することだけは止めてくださいね。

仮にあなたが大丈夫であっても、あなたの身近で大切な方(姉妹や友人)がなってしまうことも有るからです。
そのような事態が起こったら、この記事は大いに役立ちます。

いわゆるマタニティーブルーは産後間もなくに罹ることが多く、1~2週間のうちに自然に軽快するもので、特に治療を必要とはしませんが、そのままズルズルと長引いたり、一旦は収まっていた筈なのに、2ヶ月とか6ヶ月とかずいぶん後になってから、症状が出てくることも有ります。
こうなってくると、マタニティーブルーと呼べる段階ではなく、産褥うつということになります。
自分だけで何とかなるものではなく、神経内科や心療内科を受診するなどして、適切な治療を受けることが必要です。
「でも、それではおっぱいがあげられなくなるのでは?」と危惧しているお母さん、聞いてください!

『パキシル®』はセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)というお薬(いわゆる抗うつ薬)のひとつです。
産褥うつ・強迫神経症・パニック障害等の際にも処方されます。
とても意外な印象を受けますが、母乳育児中のお母さんが「パキシル®」を内服されても、赤ちゃんの血液中から検出されたという事例はないそうです。
また、副作用の報告も有りません。

強いて言うならお母さんの血中半減期が長い(20時間以上)ので、赤ちゃんが比較的長く眠ってくれるであろう時間帯の前に服用されたら、より安心ではないかと考えます。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

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