おっぱいとお薬その48『ペンタサ®』(改訂版)
『ペンタサ®』という名前のお薬、聞いたことがありますか?
これは炎症性腸疾患の一種でもある「潰瘍性大腸炎」のお薬です。(但し重症化してない場合のお薬です。)
果たしてこのお薬を服用していて、赤ちゃんにおっぱいはあげられるのか?
アメリカ小児科学会によれば、これまで1例ですが『ペンタサ®』を繰り返し投与されたお母さんのおっぱいを飲んだ赤ちゃんが下痢をして、お母さんが服用中止したら赤ちゃんの下痢が止まったという報告があったことをみ、“注意が必要”としています。
ちなみにこのお母さんは【服用再開=赤ちゃんの下痢再発】&【お母さんの服用中止=赤ちゃんの下痢回復】という状態を繰り返し、お母さんの病状が進行・重症化してきたため、結局おっぱいは中止せざるを得なかったそうです。(涙)
その一方、「潰瘍性大腸炎」の授乳中のお母さんには第一選択のお薬とも位置付けられています。
お薬の安全性は中等度です。
赤ちゃんへの移行は、お母さんの服用量の0.1%程度と見做されます。
要は赤ちゃんの体に起こる症状について「注意しながら。」服用していけばいということですな。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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