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2013年2月 9日 (土)

中央陥没・裂状乳頭のラッチオンの注意点とは?

乳頭の形態は人それぞれです。
耳慣れないかもしれませんが、パッと見は扁平乳頭のようでも、乳頭頂が凹んでいる乳頭を、通常助産師は中央陥没乳頭と呼びます。
乳頭頂のど真ん中が小さく穴状に凹んでいるタイプが多い印象ですが、横一文字に切れ目のように凹んでいることもちょくちょくあります。

仮性陥没乳頭のようでもありますが、指先で刺激しなくても、僅かながら突出はしているので、ちょっと違います。

また同様に、乳頭事態は突出しているけれど、乳頭が2分割・3分割・4分割と加になっていて、中央が凹んでいる乳頭を裂状乳頭といいます。
この場合も、横一文字に切れ目のように凹んでいることが多いです。
凹んでいる部分に乳管開口部が一極集中しているので、これらの乳頭形態の場合、産後開口本数が少なくても当然と言えば当然なのですが、特に、横一文字に切れ目状に凹んでいるタイプの方が立て抱きばかりしていると、つぶし飲みのような感じになるので、乳房トラブルを招きやすいので、要注意です。

一般的に扁平乳頭の場合、乳房形態にもよりますが、日齢が若い(眠りがちでくたびれ易い)新生児は特に、立て抱きにした方がラッチオンが上手くいくことが多いので、ついつい立て抱きオンリーになりがちですが、赤ちゃんの成長と共に、ポジショニングにも変化をつけていきましょう。

日齢が進めば徐々にスタミナもアップしてくるし、お口の開け方も大きくなると思いますので、是非クッションを使って真横抱き(交差横抱き)かフットボール抱き(脇抱き)を採り入れてみてくださいね。

注)尚、担当助産師から予めポジショニングを指定されている場合につきましては、「そろそろ他のポジショニングを採り入れても大丈夫ですか?」ということを、確認してからにしてくださいね。

そうすることで、吸啜時に乳頭にかかる負荷が偏らなくなりますので、つぶし飲みによる乳房トラブルの発生防止が、期待出来ます。

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