唾液のはたらきを知っていますか? (改訂版)
唾液には様々なはたらきがあります。
その中で、口腔ケアの面ではどのようなはたらきがあるのかということを是非知ってほしいと思います。
この記事では2つのはたらきについてお話しますね。一つ目は「中和作用」です。
唾液は、お口の中で細菌が産生する酸を中和してくれます。
「中和作用」には状況により強さが変化します。
一番強いはたらきをするのは、お食事を摂った時に出る唾液です。
従ってお食事とお食事の間に分泌する唾液はそれよりもはたらきが弱くなります。
注意すべきは眠っている時です。お食事を摂った時よりもはたらきが弱いのに加えて分泌自体が少なくなりますからさらに輪をかけてはたらきは期待できないくらいになります。
お口のケアに興味が無いのか無頓着な方が時々おられますが、そういう方は信じ難いことに、寝る前に糖分をたっぷりと含む甘いものを飲食して、歯磨きをしないで休まれます。
そうすると、「歯が痛い」「虫歯が進行した」となります。
虫歯へのアクセルをグイグイ踏んでいることになりますからね。
こういう行為は論外ですな。
また、「中和作用」には個人差があります。
元々のはたらきが弱い方もおられます。
そういう方は、そうでない方よりも虫歯になり易く、虫歯の進行が早い傾向にありますから、適切なケアが必要ですね。
唾液のはたらきの二つ目は「緩衝作用」です。
唾液はお口の中が酸性に傾きにくくする作用があります。
「緩衝作用」にも個人差があるとされています。
そうしてこれらのはたらきは、困ったことになかなか簡単にアップすることは難しいのです。
虫歯は簡単に言えば歯が溶けてしまう(=脱灰する)ってことです。
では、唾液のはたらきが弱い方には、虫歯予防対策として救いはないのか?
それがあるのですね。
記憶力の良い方は初期の過去記事で「キシリトール」について書いたことを憶えておられるかと思います。
虫歯菌自体の数を減らし、虫歯菌が「酸を出しにくくする」というはたらきを持つというあの「キシリトール」です。
でも、それ以外にもいいものがあることが分かってきています。
それに関する記事もまた書きますから読んでね♪
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