癒合歯と指摘されました。(1歳6ヶ月)(改訂版)
<ご相談内容>
先日保健センターで、1歳6ヶ月健診があり、歯科ドクターにも診ていただく機会がありました。
虫歯は無くて一安心だったのですが、歯科ドクターから「癒合歯(ゆごうし)がありますね。」と指摘されました。
歯科ドクターによると、「現代人は顎が小さくなってきているし、そのせいで歯の数も減ってきているのですね。」という説明を受けました。
ウチの子は生まれてこのかた完母で、体重増加にも問題なく、離乳食もそれなりに硬さのあるものを食べさせてきたのに、何故癒合歯になってしまったのでしょうか?
また、永久歯の数も少なくなるのでしょうか?
<SOLANINの回答>
歯科ドクターから癒合歯と指摘されたのですね。
完母なのに、何故なのか?と、思ってしまったのですね。
なんだか釈然としないお気持ちお察しします。
実は癒合歯のお子さんは近年増えてきているようで、10人に1人位の割合であるとの報告もあるそうです。
癒合歯というのは、歯の本数が生まれつき少ないためであり、栄養方法とは関係ありません。
つまり、完母でも癒合歯のあるお子さんはいらっしゃるし、完ミでも癒合歯は無いお子さんもいらっしゃるわけです。
生まれつき・・・ということは、遺伝なのか?妊娠中の過ごし方が悪かったのか?と思ってしまいがちですが、そうではなく、たまたまそうなった・・・と解釈していただいて差支えないと思われます。(昔は妊娠中に服薬したお薬の影響という説もあったようですが、何も服薬していない妊婦さんであっても赤ちゃんが癒合歯になることはあるので、決定的な原因とは断言できないそうです。)
ただ、癒合歯は虫歯になり易いと聞いたことがあります。
気合を入れて(あっ、でも、怖い顔して、押さえ込んでのゴシゴシ磨きはいけませんぞ!)お口のケアはしっかりと行っていきましょう。
永久歯の数が減るかどうかは、実際に生えてくるのを待つか、レントゲンで確認しないと分からないと思います。
今はまだ1歳6ヶ月ですし、歯科ドクターから特別何かしなくてはならないとは言われた訳でもないと思いますので様子見でいいと思います。
追記:乳歯が癒合歯の場合まず心配なのが、他の歯に比べて虫歯になりやすい歯であること。
なぜかと言うと、2本の歯が癒合している部位に深い溝が作られることが多く、大変ブラッシングしにくいからです。
次に歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼしやすいこと。
癒合歯があることで左右の歯の本数が異なってしまいます。
左右で歯の本数が異なると、上下の正中がずれてしまったり、不必要な隙間が生じてしまったりする可能性が考えられます。
その後の永久歯のことも考えると、他にも色々心配なことがありますので、小児歯科に力を入れている歯科医院で管理してもらいましょう!!
(名古屋で開業されている高田兄弟歯科の天白八事さん(ご専門は小児歯科と矯正歯科)のコメントをご本人の了解を得て追記とさせていただきました。
(2012年7月7日23時00分)
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