おっぱいとお薬その66『ドオルトン®』『プラノバール®』(改訂版)
『ドオルトン®』も『プラノバール®』も卵胞・黄体ホルモン合剤で、月経周期や経血量の異常、機能性子宮出血の際等に処方されるお薬です。
通常、産後6ヶ月以内の母乳育児中のお母さんに処方されることは、まず有り得ないお薬です。(万一あるのならば、産婦人科ドクターからきちんと説明してもらいましょう。)
あまり大きな声では申せませんが、1999年に低用量ピル(避妊薬)が認可されるまでは、その代替え品として処方された歴史もありました。(これら2つはいずれも高用量ピルの仲間です。)
避妊と言うほどではないけれど、例えば、ハネムーンなどの旅行期間中、月経が来ないように、周期調整にワンクール処方してもらったという話はよく耳にしました。
産後6ヶ月で母乳育児中に機能性子宮出血を来たし、このお薬を10日間処方されたお母さんが居られます。
産婦人科のドクターは授乳中であると伝えるも、特に何も仰らず、しかし、ホルモン剤であることが引っかかって、心配とのことでした。
『ドオルトン®』も『プラノバール®』もおっぱいに影響があるとしたら、分泌量が低下することです。(乳質の低下に言及している方も居られますが、確認はできませんでした。)
でも、緊急避難目的に2日間内服するのと同様、短期間であり、赤ちゃんへの影響は懸念される段階とは言えないようです。
また、10日間の治療中及び治療終了した後の授乳ですが、これまで通り可能であることは確かです。
仮に一旦おっぱいの分泌量が減少したとしても、内服終了後は吸わせていたら徐々に復活してくれます。
ただ、おっぱいの分泌量の完全復旧に何日を要するのかという報告は未だ有りません。
最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'
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