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2013年3月 8日 (金)

おっぱいとお薬その67『ポピドンヨード製剤』(改訂版)

ポビドンヨードを主成分とする代表的なお薬は、『のどぬーる®』や『イソジン®うがい薬』があります。
言うまでもないことですが、ヨードアレルギーのある方や赤ちゃんに甲状腺疾患がある場合は使用されてはいけません。
そしてまた、言わずもがなですが、お薬の添付文書には妊婦・授乳婦は使用禁止という例の決まり文句が書かれています。

これは恐らく、「ヨード自体のM/P比が大きい」つまり、「おっぱいに出やすい」からだと思われます。
赤ちゃんがヨードの過剰摂取になってはいけないと。
では、絶対禁止なのか?

しかし、常識的に解釈すれば、『のどぬーる®』はゴクゴク飲むものではありませんし、使用回数も1日数回程度です。
また日常的に使用するお薬ではないし、あくまで喉がイガイガする時しか使用しませんよね?
さらに、1歳以上の幼児には直接的な使用も可能で、用法用量を守っていれば飲み込んでも問題ないとされています。

『イソジン®うがい薬』に至っては原液ではなく、希釈した上でガラガラ(うがい)するものですね。

参考までに申し添えますが、出産時、帝王切開はもとより会陰切開や裂傷等で縫合する際、ポビドンヨードが『イソジン®うがい薬』の1.4倍多く含まれる『手術用イソジン®』が創部の消毒薬として汎用されていることをご存知でしょうか?

WHOの分類では授乳中のポビドンヨード製剤自体の使用については「おおむね可能」とされています。
これはつまり、長期間・大量・広範囲の使用は避ける必要があるけれど、そうでなければ可能ということです。

参考までに個人的な経験を披歴しますと、SOLANINは3児の授乳中、これらのポビドンヨード製剤を使用したことがありますが、常識的な使用量でしたから、赤ちゃんに異常をきたしたことはありませんでした。

最新のデータは下記ウェブサイトをご参照くださいね♪
国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html
大分薬剤師会「母乳とくすりハンドブック」
http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf#search='%E6%8E%88%E4%B9%B3%E8%96%AC%2C%E5%A4%A7%E5%88%86'

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