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2013年3月20日 (水)

母乳育児に不利な条件であっても・・・(改訂版)

ずっと前から感じていたことですが、母乳育児の成功のための条件として「お母さんと赤ちゃんの組み合わせの善し悪しがあるのではないかな?」と。

どういうことかと申しますと、まずはお母さんがココロとカラダの準備を妊娠中に出来るかってことです。
「私は絶対におっぱいで赤ちゃんを育てるんだ。」という強い決意。
絶対にではなく、できれば・・・という生温い気持ちでは、それだけでネックです。
「乳頭・乳輪のケアを着々と進める。」という直接的準備。
特に正常乳頭でなければ、妊娠中から真面目にケアをしていかないと、産後に他の人の2倍・3倍は頑張りが必要になり苦労します。
妊娠中から助産師にマンツーマンで指導を受けて毎日それを実行していくことが大切です。「出来るかな~?」と不安がるばかりで、自分からは何もせず、漫然と放置しているのではキツいようですが不成功への一里塚です。
普段クールな方であっても「やってやるぞ!これでいいのか診てください!」という積極性が必要です。
「お食事内容と食べ方や冷え・肩凝りの防止や骨盤メンテなどを地道に取り組んでいく。」という切迫の妊婦さんであっても出来る間接的準備。

次にどんな赤ちゃんが生まれてくるかによって、おっぱいの大変さは変わります。
早産児より満期産児、低体重児より標準体重児、難産で生まれるか安産で生まれるか、舌小帯が短縮しているかそうでないか、お口を小さくしか開けられないか大きく開けられるか、巻きつけが下手か上手か、哺乳すること自体に問題のある病気があるか否か、眠ってばかりかキチンと起きるか、癇癪を起し易いか否か・・・など、生まれてみないと分からない諸々の条件があります。
この対比では、前者は後者よりも困難を伴うと言えます。

そして(ここが肝腎ですが)、もし赤ちゃんが前者だったら、それを受け止めて赤ちゃんの成長を待ってあげられるか?そして只待つのではなく赤ちゃんのパワーやスキルが上達するための手助けがしてあげられるか?・・・ということです。

仮に母子ともに困難な条件が重なっていても、上に書いた3行が出来れば、時間はかかっても、出来る日はきっと来る筈です。
特別に何かしなくても、順風満帆な(組み合わせの良い)お母さんと赤ちゃんのカップルもおられるでしょう。
その一方、茨の道を歩く(組み合わせの悪い)お母さんと赤ちゃんのカップルもおられるでしょう。
私が今言えることは、茨の道系であっても、頑張り次第で克服は可能であるということです。
そのためのお手伝いが出来る助産師を一人でも多く増やしたいです。

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