赤ちゃんに必要な葉酸は大抵おっぱいで賄える?
悪性貧血って聞いたことがありますか?
悪性貧血はビタミンB12や葉酸の不足で起こるタイプの貧血です。
葉酸は妊娠前後3ヶ月は普段よりも沢山摂取することが推奨されている栄養素の一つであることは読者のみなさんだったらご存知かと思います。
では、授乳中はどの程度摂取すればいいのでしょうか?
授乳中の葉酸の推奨摂取量は妊婦さんよりも若干少なめで確か340μgです。
葉酸が多く含まれる食品は、ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、グリーンアスパラ、春菊等の野菜の他に、焼き海苔、大豆製品(納豆も)、マンゴー、イチゴ、ライチ、甘栗等にも含まれます。(よく、野菜1日350g摂取とか言われますが、そのくらい摂取していれば普通は推奨量程度は賄えるとのことです。)
注意点としては葉酸は水溶性ビタミンなので、水に溶け易いことと、光と熱に弱いことです。
調理方法としては、煮物よりもスープの方がいいですね。
バランスの良いお食事を摂取していれば葉酸不足になることはまず無いのでしょうが、たまたま推奨摂取量よりも少なかったとして、それでもお母さんが100~200μgは摂取していて、尚且つ、赤ちゃんが完母で1日当り発育に必要な哺乳量が飲めているのであれば、おっぱいには40~70μg含まれるそうです。
(ちなみに1日当たりの赤ちゃんの葉酸の目安量は0~5ヶ月児が40μgで、6~11ヶ月児が65μgだそうです。)
おっぱいで育つ赤ちゃんはお母さんのお食事⇒おっぱいを通して、葉酸の補給ができるのだそうです。
素晴らしいメカニズムだと思いませんか?
※なお、サプリメントからの摂取の場合、過剰摂取にならないように注意しましょう。ちなみに葉酸の1日の上限量は1000μg(=1mg)なので、不足は良くないものの、過ぎたるは何とやらなので・・・
また、この記事は野菜嫌いのお母さんを正当化する意図はありませんので、くれぐれも誤解しないでくださいね。
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