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2013年3月24日 (日)

あなたの知らないフッ素の効能!(改訂版)

当ブログの読者さんであれば、間違っても「乳歯は抜ける歯だから、虫歯になっても構わないわ。」なぁ~んて低い意識の方は皆無だと思います。

栄養方法に関わりなく、お子さんのを虫歯の無い歯にしてあげたいと日々のケアに尽力されたり、残念ながら虫歯が出来てしまったとしても、出来るだけ食い止めたいと頑張っていらっしゃる、高い意識の方ばかりだと思います。
この記事は、例によって、自称“日本一歯科・口腔ケア領域に詳しい助産師”のSOLANINが、師匠のMさんに教えていただいたことですので、歯科・口腔ケア領域の方にしてみたら「んなこと、当たり前やん!」的な内容ですが、きっとそれ以外の方は「へぇぇ~ホンマでっか?知らんかったわぁ。」的な内容だと思いますので、書かせていただきますね♪

フッ素が虫歯予防に効果的なことは、みなさんご存知だと思います。

特にエナメル質の薄い生えたての乳歯は、些細なことで虫歯になり易く、可愛い歯を守るにはフッ素の塗布は欠かせません。

(もちろん、永久歯に塗布することも、とても効果的ですよ。)

まずは、フッ素の効能に関する知識のおさらいをしましょう。

★歯を強くします。
フッ素を塗布することで、歯の表面にフルオロアパタイトという強い結晶構造が出来るのですね。

★歯の再石灰化を促します。
再石灰化の主役は唾液ですが、唾液の援護射撃をするわけですね。

次に、フッ素の塗布に関する知識のおさらいをしましょう。

定期的(3~4ヶ月毎)にクリニックで専門的な塗布をしてもらうのと、家庭での毎日のフッ素ジェルの塗布が、車の両輪のようにバランスを取り、上手く稼働して行くのが理想なのですね。

勿論、フッ素の塗布は、ブラッシングして歯垢をきちんと落としてからでじゃないとNGですよ。

そして、家庭で毎日塗布するフッ素に関する知識です。
実は、家庭用に供用されるフッ素は1種類ではないのですね。
「フッ化第一スズ」「フッ化ナトリウム」「モノフルオリン酸ナトリウム」と、3種類です。
(このうち、「モノフルオリン酸ナトリウム」はリーズナブルな歯磨き粉に汎用されていますが、正直言って、フッ素としてあまり効果が無いとのことですので、記事からは割愛させていただきます。)
そして、各々に得意分野があることを!

まずは、「フッ化第一スズ」ですが、なんと、虫歯菌の数を減らす効果があるのです。
虫歯菌の検査をして多いことが判明している方、検査はしていないけれど、幼少時から虫歯治療歴があり、虫歯が沢山ある方は、虫歯菌が多いことが推定されるので、特に適していると思います。
家庭用としては、濃度は0.4%のモノが市販されています。

次に「フッ化ナトリウム」ですが、歯を強くする働きが3種類の中で一番強いのです。
ちなみに、濃度と効果は比例します。
家庭用としては、950ppmのモノがMAXの濃度です。
家庭で使うフッ素は、ジェル状のモノが使いやすいかと思います。

そうそう、フッ素を塗布した後は、ぶくぶく含嗽は、2回くらいにとどめ、フッ素を塗布されたら、1時間は飲食禁止でお願いします。

追記:ごまさんという方から頂いたコメントに有益なご意見があったので、書かせていただきます。
歯のエナメル質への浸透力は、「フッ化第一スズ」の方が「フッ化ナトリウム」よりも大きいそうです。
ですので、虫歯リスクの非常に高い方、6歳以上の方は「フッ化第一スズ」を、虫歯リスクが高~中程度の方、6歳未満の方は「フッ化ナトリウム」が適しているそうです。
また、知覚過敏のある方(≒歯茎が下がり歯根が露出している方)が「フッ化第一スズ」を使うと、歯髄への刺激となるので、そういう場合は、「フッ化ナトリウム」を使うとよいそうです。(←あっ、これはオトナですな。乳幼児で知覚過敏はちょっと考え難いので。)

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