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2013年3月25日 (月)

搾乳回数も量も変更無しなのに、体重増加度が低下した。(新生児)

<ご相談内容>
40週で3432gの元気な大きめ男児を産んだのですが、いわゆる下手っぴちゃんで、直母が上手く出来ずにいます。
退院時(5日目)の体重は、3160gでした。
入院中は助産師さんに介助してもらっても、1回当りの哺乳量はせいぜい2~8g。
退院後も少しずつ哺乳力は向上しているようですが、受診時の1回当りの哺乳量は18~26gと、直母のみではまだ難しい状況です。
分泌自体は助産師さんも折り紙つきで、
搾乳メインで母乳育児をしています。
搾乳量は50~60ml×8回/日なので、400~480ml/日はスポイドと指の吸啜で確実に哺乳しています。
現在24日目で、これまで母乳外来で数日毎にみてもらっていて、いつも体重増加度が30~35g/日はあったのに、今日は26g/日に低下してしまい、「いよいよおっぱいが足りなくなったのか?搾乳量を増やさなくてはならないのか?」とショックを受けています。
ただ、
1回当りの哺乳量は48gに増えているという明るい材料はありました。
前回みてもらってからの変化としては、着替えをしなくてはならないくらいの吐乳が3回くらい/日あります。
吐乳はしても機嫌は良く、ケロッとして、お口パクパク、舌ペロペロしておっぱいを欲しがります。
皮膚はカサカサではありません。
おしっこもうんちも、7~8回以上/日は出ています。
何故、体重増加度が減ってしまったのでしょうか?
助産師さんは搾乳量は増やさなくてもいいと仰いましたが、ホントに大丈夫でしょうか?

<SOLANIN,の回答>
直母が下手っぴちゃんとのこと、ご苦労・ご心痛お察しします。
搾乳ライフは大変だと思いますが、根気よく頑張っていらっしゃることに敬意を表します。

さて、体重増加度が低下した原因ですが、1回当りの哺乳量が伸びてきている≒直母による哺乳量が伸びてきていると考えて差支えないと思います。
搾乳の補足量は変わっていないので、総哺乳量が増えている筈なのに体重増加度が低下したのは、相談者さんの場合、吐乳によるところが「大」とお見受けします。
赤ちゃんの胃袋は徐々に大きくなりますが、この数日一気に直母による哺乳量が伸びたため、赤ちゃんの胃袋がそれを受け止めきれなかったというのが実情でしょう。
勿体ないことになっていたわけです。
担当助産師が搾乳量を増やさなくてもいいと指導されたのは、赤ちゃんの全身状態は問題なさそうと判断されたからでしょう。
本来ならば1回当りの哺乳量がグ~ンと伸びてきているので、搾乳量を減らしたかったろうと思われますが、体重増加度が低下したのでお母さんの不安な気持ちを慮って、現状続行されたのだと推定します。
吐乳を少なくするには、しっかりげっぷを出してあげるように努めることや、縦抱きで背中を撫でてあげる時間をいつもより長くすることや、上半身を高くして背中がCカーブになるように寝かせてあげること等を実践することです。
相談者さんの場合、次回受診時に1回当りの哺乳量が前回と同等以上で、吐乳が減れば、体重増加度が増えることはかなり高い確率で予測できます。
予測通りの展開となれば、搾乳を減量でき、直母へのシフトが見えてくると思います。
赤ちゃんのパワーとご自身のおっぱいの分泌量に自信を持って、もうひと頑張りしようではありませんか!

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