1ヶ月健診までの乳児の体重増加度について。
いつの頃からか、誰が言い出したのか、1ヶ月健診までに生下時体重から1kg増えていなければならないという規準、アレおかしくないですか?
誰だって赤ちゃんにはすくすくと育ってほしいです。
でもなぜその規準が1kgなのか。
私にはさっぱり分かりません。
この馬鹿馬鹿しい規準でどれほど多くのお母さんが母乳育児を諦めているか、母乳不足感に苛まれているか、凹んでいるか、不要なミルクを足しているか・・・
『赤ちゃんはお弁当と水筒を持って生まれてくる』というかの有名な故・山内逸郎先生の言葉を知らないのか?
『赤ちゃんには生理的体重減少というものがある。』ってことは、高校の家庭科や保健の教科書のだって書いてあります。
つまり、赤ちゃんの体重が順調に増加しているか否かは、生下時からではなく、医療者の手(=援助・介助)を離れて自力でお母さんと赤ちゃんが頑張り始める退院時か、最低体重となった日を起点として、1日当りどのくらい増えているかを計算すればいいのです。
ユニセフの規準によると、それは18g~30g/日です。
生下時体重から計算するのは、間違い。
体重増加度には、幅がある。
スタートダッシュで躓いた赤ちゃんには待つ姿勢を持つこと。
それこそが、1ヶ月健診に携わる医療者に求められる知恵と包容力と冷静さではないでしょうか。
あんまり”わからんちん”なら、「先生の規準は何を根拠にされているのですか?私はユニセフなんですが・・・」くらいは、言ってもいいはずです。
それで激怒されるようなら、それまでの人です。
どのドクターに罹られるかは、お母さんが選んでいいのです。
でも・・・と、躊躇っておられるお母さんに聞きます。
「そのドクターに後ろめたい弱みを握られているのですか?」
「そのドクターに欠かせない義理でもあるのですか?」
フツー、そんなモノないですよね?
赤ちゃんのために、勇気を出せるお母さんになってください。
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コメント
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solaninさん、おはようございます。
毎日、お疲れ様です。
今日は、solaninさんがお忙しいのを承知の上でお願いがありコメントをさせていただきました。すみません。
実は、現在「おやすみたまご」を大手ベビー用品店が取り扱いをお考えになられています。
昨日、その会社の本社へ行きましてお話をさせていただきました。
品質管理をご担当されている方が、ベテラン助産師solaninさんに直接電話にてお話をさせていただきたいとのご要望がありまして実現できないかと思っております。
お名前をお伏せになられていることは考慮しますので、ご協力いただけませんでしょうか?
お忙しい中、無理なお願いを申しましてすみません。
可能であれば、scj☆swan.ocn.ne.jp(☆を@に変えてください)までニックネームsolaninさんのお名前でご連絡いただけませんでしょうか。
何卒、ご検討のほど宜しくお願いいたします。
投稿: Cカーブおやすみたまご | 2013年4月26日 (金) 08時28分
先日、1カ月健診へいってきました。ミルク推奨の病院で、入院中は授乳後は毎回ミルクを足すように指導されました。
私はなるべく母乳で育てたかったので、退院してから色々調べ、頻回授乳し、おしっこの回数を気にし、足りない時は40~120ml/日足す形で独自でやってました。
健診の日、発達も健康状態にも問題もなく、37.8g/日増加しているというお話でした。健診を受けている時に、赤ちゃんがとてもお腹がすいていたようで、口をパクパクしたり、お洋服をなめたり、泣いたりしていました(授乳後1時間半程たっていました)。その姿を見た先生が、「こんなにお腹を空かせて可愛そうじゃない。もっとミルクをあげないと。3時間以上空かないのはおかしい。おいおい授乳は3回とおやつ2回になるのに。お腹をすかせるとヒステリックな赤ちゃんになる。5キロ超えれば哺乳力が上がって飲める量も増えるからそれまではミルクを足しなさい。小さいから体力がないのに母乳は吸えないから、5分ずつで、残りは搾乳しなさい(出生時2810g。検診時3774g)。お母さんの診察もあるから、健診が終わったら受付に行って場所を借りてミルクをあげなさい」と怒られました。ミルクをあげながら、涙がでてきました。
母乳育児は自分のエゴなのかと悩みながら過ごした1ヶ月だったのでダメージが大きかったです。先生の言葉には力があるのだから、母乳育児にしろ、ミルク育児にしろ、その立場に立った寄り添ったアドバイスが欲しいと思います。
投稿: さゆるん | 2013年12月20日 (金) 11時18分