イオン飲料やスポーツドリンクの類は健康増進するの?(改訂版)
小児科ドクターによっては、「病気の時はイオン飲料やスポーツドリンクの類を飲ませると(下痢や発熱や嘔吐で失われた電解質の補給がお手軽にできるから)いいのですよ。是非こまめにあげてください。」という指導があるらしいのです。
病気の子どもを抱えたお母さんにとっては、小児科ドクターは救いの神のような有り難い存在です。
一言一句聞き漏らすまいと真摯に受け止める姿勢は、きっとお子さんの病状改善に役立つと思います。
その気持ちを逆撫でするつもりは毛頭ありませんが、避けていただきたいことがあります。
信頼する小児科ドクターが病気の子どもにお勧めされるイオン飲料やスポーツドリンクの類を過大評価することです。
へぇ~、イオン飲料やスポーツドリンクは、病気の子どもにふさわしいものなのかぁ~。
ということは、普段からお茶やお水の代わりに子どもに飲ませたら、もっと子どもの健康が増進されるのではないかしら?という発想の展開(というよりも論理の飛躍)ですな。(汗)
聞くところによると、お茶やお水の代わりとして、幼児に1日1リットル近くの量を飲ませるお母さんが居るそうです。
えっとですね、そういう飲ませ方は電解質の取り過ぎで、却って喉の渇きが酷くなったり、体液のバランス面で支障を来たす懸念があります。
そして何より、砂糖やブドウ糖などの糖分が多い。
しかも、pHはバリッバリの酸性です。
そういう飲み物を、もし毎日何度も哺乳瓶に入れてクチュクチュと時間を掛けて飲ませたり、欲しがるままにガブガブ飲ませていたらどうなるでしょう?
歯のエナメル質の脱灰を増長させますよね!
「虫歯になあれ!」の呪い(?)をかけているようなものですよね!
繰り返しますが、イオン飲料やスポーツドリンクの類は、健康な時に、お茶やお水の代わりにクチュクチュorガブガブ飲ませるようなものではないということです。
普段の子どもの健康を増進させるものではありません。
当ブログの読者さんは賢明な方ばかりなので、この記事の内容は釈迦に説法かもしれませんが、もしも身近にイオン飲料やスポーツドリンクの類は健康を増進すると信じているピュア(?)なお母さんが居て、その人が逆切れキャラでなければ、「それは違うのよ。」と、教えてあげてくださいね。
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コメント
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SOLANIN様
お忙しいところ恐れ入ります。
突然申し訳ありません、ブログを拝見しまして、ぜひ質問させていただけたらと思いました。
現在まさに、小児科ドクターからのアドバイスで経口補水ゼリーを与えています。
11か月の女児、母乳と一日2~3回のミルクです。
下痢が3日止まらず、病院へ。ビオフェルミン8グラム(3回/1日)処方されました。
ゼリーは毎回、薬とともに大さじ1杯程度与え、5日で200グラム摂取しました。
下痢自体今日で10日目。母乳、ミルク問わず 飲んだら5分以内に水便(つまり一日6~7回)に困ってます。
補水ゼリーは、こんなに便が出たらミネラルが心配だったので、アドバイスに乗りました。
下痢続きでも、補水ゼリーは必要ないでしょうか?
体重減少はなく、ご機嫌もものすごく良いのですが、さすがにもう一度病院へ行く予定です。
ずっと母乳でも、突然ミルクアレルギーとか出るのかとも悩んでおります。
ぼんやりした質問ですみません、今、私は何をすべきなのかで迷ってしまっております。ブログも読みすすめてはおりますが、アドバイスをいただけましたら幸いです。
※ちなみに離乳食は西原式を取り入れ、お休み中です。
よろしくお願いいたします。
投稿: 山口加奈子 | 2013年11月 3日 (日) 06時50分