幼児期の便秘対策。
乳児期の便秘は一般的にうんちの性状がユルいことが殆どです。
ですが、幼児期の便秘はうんちの性状が硬いことが多く、棒状・鹿のフン状など、水分が少ないことが特徴です。
こうなってくると、嘗てのように綿棒やこよりで肛門刺激をしても効果はなく、マルツエキスを飲ませても今イチだったりします。
甚だしい場合は肛門の襞がが裂けて、切れ痔になることすらあります。
緊急避難の場合はグリセリン浣腸でおなかのコントロールをしたうえで、緩下剤(浣腸薬・座薬・内服薬)を使用することも止むを得ないでしょう。
しかし、「毎日漫然と使用するのは良くないのではないか?」
「あの記事(O-157との関連性)を読んだらやはり毎日1回はうんちの出る子にしてあげたい。」
「お薬以外の方法で何か良いものはないか?」とお考えのお母さんは多いと思います。
起床時の水分摂取、発酵食品の摂取、野菜や海草などの食物繊維の摂取、おなかののの字マッサージ、温罨法など、オーソドックスなことは全てやり尽くしたと断言されるお母さん、もう2つだけ試してみませんか?
一つ目は腸管内にビフィズス菌を増やすことです。
ビフィズス菌そのものを摂取することか、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖の摂取です。
粉末・シロップ状など、様々な形のものがスーパーにも売ってあります。
乳糖と共におっぱいの中にも含まれる糖分の一種です。
二つ目はキシリトールの摂取です。
虫歯予防のキシリトールは多量摂取したらうんちがユルくなるという特徴があります。
キシリトールは天然の甘味料で安全なものです。
普通のお砂糖に比べ、カロリーも3/4と低く、おなかにもたれたりしません。
糖尿病の方が何気に食べても血糖が跳ね上がらないので安心ですし。
しかも虫歯予防まで出来て一石二鳥です。
キシリトールの推奨摂取量(=虫歯予防に効果的な1日に摂りたい量)は5~7gですから、それより若干多目にされたらいいと思います。
ガムが噛めないお子さんならば、タブレットがありますよね。
(画面の前で「キシリトールタブレット?知らないなぁ~。」と呟くあなた、パソコン立ち上げて、ブログテーマの歯科関係を全部読んでくださいな。でないと、このブログの記事が理解出来ないですから。)
キシリトールの摂取で、便秘に伴う切れ痔が改善した幼児(SOLANINの勤務先の母乳外来通院中のお母さんのお子さん)をSOLANIINは何人も知っています。
幼児の便秘の治療は小児科のドクターに受けていただくのがスジですが、便秘改善のための健康増進的なアドバイスはSOLANINがしても差し支えないと判断し、記事にさせていただきました。
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