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2013年4月29日 (月)

仕事場(出先)で行った搾乳の保管と運搬時の注意点は?

仕事復帰が迫るお母さんから3項目についてお問い合わせがありました。
ほぼ「☆搾乳・冷凍母乳」というカテゴリーで編集した過去記事に含まれる内容ですが、系統立てて理解していただくために、「☆仕事復帰との両立」の方のテーマで書かせていただきます。

まず、「仕事場で搾ったおっぱいは、その場で冷凍するか、冷蔵で良いのか?」についてですが、赤ちゃんの預かり先(例えば保育園や保育ママさんなど)が冷凍母乳しか受け付けていない場合が多いと思われますので、そうであれば冷凍した方が良いと思います。

次に「保冷剤を入れて運ぶことになるが、何に入れればいいのか?」についてですが、これはクーラーバッグです。
大きさとしては魚釣りのオトーサンが持ってるようなデッカいのではなく、保冷剤と母乳バッグがいくつか入る程度で良いのです。
性能面では運搬時間に見合った、つまり、運搬途中で冷凍母乳が溶けださない性能でなくてはなりません。
仕事場から赤ちゃんの預かり先まで何分かかるのか、外気温が氷点下になるくらいの寒い時期はあまり気にしなくても大丈夫かもしれませんが、暑くなってきたら、外気を断熱する働きが弱いものですと、運搬途中に冷凍母乳が溶ける恐れがあります。
溶けてしまった冷凍母乳を再び凍らせることは出来ませんから、その日のうちに飲み切れないものは廃棄することになります。
そんなこと、勿体なくて出来ませんよね?

最後に「搾乳器の取り扱い、つまり洗浄・消毒・保管をどうするか?」です。
自宅から持参した搾乳器を使用する分には問題ないのですが、問題は使用後です。
洗浄は何処で行っても良いのですが、仕事場が病院等でなければ、煮沸消毒・薬液消毒は難しいと思います。
(職場の洗面所や簡易キッチン等にでも消毒機材一式を置かせていただけると良いのですが、恐らく無理でしょう。)
電子レンジの消毒は、搾乳器によっては出来ない機種もあります。
なので、消毒作業についてはご家庭で行われるのが、望ましいかと思います。

補足事項ですが、冷蔵母乳を赤ちゃんの預け先が受け入れてくださるのなら、冷蔵保管でもいいのですが、冷蔵の消費期限は24時間に設定しているところが大半です。
保管期間中に赤ちゃんに飲ませていただけるなら冷蔵母乳は良いと思います。
なぜならおっぱいの中の免疫物質が破壊されずライブの状態でいるからです。
もちろん、保管は「常温」ではなく「冷蔵」で、運搬の際に保冷剤の入ったクーラーバッグを使用することは言うまでもありません。

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