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2013年4月 6日 (土)

哺乳瓶で早く飲めるようになっても、哺乳力向上は僅かです。

のっけからキツい表現で恐縮ですが、早産児や低出生体重児等の哺乳力が弱めの赤ちゃんの場合、生後間もない頃はラクラク哺乳瓶であっても、直ぐにヘナヘナしてしまい、指示量を哺乳するにもやっとこさという状態であることが少なくありません。
(眠りがちで、まともに吸啜せず、口角から口腔内に溜まった乳がダラダラこぼれる有り様で、見かねたスタッフから、「赤ちゃんの哺乳はこちらでしますので・・・」と言われてしまう展開になることさえあります。)

それでも、日齢が進み、体重増加モードに移行してくると、ラクラク哺乳瓶であれば、指示量をスピーディーに飲み干すようになります。
生後間もない頃よりは、かなり哺乳力がついてきたように見えますが、それは見掛け倒しな哺乳力に過ぎません。

なぜなら、ラクラク哺乳瓶から飲み取るのに要する力は、柔らかい細めの漏斗をおちょぼ口で咥えて、ムニュムニュしている程度に過ぎないからです。
ラクラク哺乳瓶でスピーディーに飲める=直母でグイグイ飲み取る力が身についたのではないのです。
要する力の差は1vs50~60・・・喜ぶのはまだ早いのです。

こういう赤ちゃんの場合、残念ながら哺乳力がいきなりワープしたみたいに向上することは期待薄です。
退院(最近の退院許可体重は2200g前後でしょうかねぇ?)したからといって直母だけで哺乳量確保するのはハードルが高過ぎます。
時間を掛ければ直母だけで指示量が飲めるわけでもないので、気をつけてね。
直母は練習として3~5分1クール出来たら善しとして、後は搾乳やミルクをラクラク哺乳瓶ではなく、シリンジと指で吸啜トレーニングをしながら地道にあげることで、真の哺乳力向上に努めていきましょう。

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