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2013年5月の記事

2013年5月31日 (金)

乳腺炎?乳口炎?鑑別は?(7ヶ月)

<ご相談内容>
我が子はもうすぐ8ヵ月ですが、完母にて8300gを超え、体重増加は順調です。
先月上旬に、左乳首の横にしこりが出来歩くのも乳房が揺れて痛いほどでした。
体温は37度ちょっとでした。
出産した病院は大学病院で、祝日で産科病棟に電話したところ、病院では急外での対応しか出来ないので、唯一ある助産院を教えて頂きました。
紹介された助産院でのマッサージはかなり痛くて、歯を食いしばるほどでした。
その日は1時間半ほどマッサージして頂きましたがしこりは開通しなかったと言われました。
実は私は全身アトピーが酷く、乳房も真っ赤、乳首も赤みがあるような状態だったので、乳首にステロイドを塗るように言われました。
夜になり『最強母乳外来』のおチチトラブルの記事を読み返して自分のチチを見たところ乳首に白いぽつぽつがありました。
だけど、助産院では乳腺炎と言われたし乳首の奥にチリチリピリピリする嫌な痛みが続いていたので、それは乳口炎っぽいように思いました。
芋湿布は痒くなり出来ず、取り敢えずステロイドを塗りました。
(授乳のたびに洗い落としました)
そして頻回授乳をしました。
翌朝赤みが少し引いたので「デスパコーワ®」塗りました。
1週間ほどでしこりは消失しました。
ただ、万一また同じ状況になったらどうしたらいいでしょうか?
助産院の助産師さんには乳腺炎の原因はアトピーだと言われたのですが、私には乳口炎じゃないかと思うのですがそれもやはりアトピーが原因にあるのでしょうか?
今は「アレグラ®」で乳首は悪くありませんが白いぽつぽつは消えません。
またトラブルになったらとにかくステロイドを塗るようにと言われたのですが、ステロイドを塗るべきか「デスパコーワ®」を塗るべきか。
失礼だと思ったのですが、他の助産院を探してみましたが、車で2時間ほどかかるところにしかなく到底かかれません。
大学病院の母乳外来について電話をして聞いたのですが、マッサージなどもあまり上手な助産師さんがいないから、その助産院の方がトラブルのときはいいよと言われてしまいました。
産後7ヶ月経って初めてのトラブルで不安です。
どうかよろしくお願いいたします。

<SOLANINの回答>
ひゃ~。
1時間半もの乳房マッサージ、痛かったでしょうね。(泣)
と、同時に、その助産師さんも頑張られましたなぁ。
その日開通しなかったのはとても残念でしたが、客観的に見て、独立開業されているくらいなので、決して腕の悪い方ではないと思いますよ。
大学病院には大勢の助産師が居ます。
なのに、大学病院の助産師で乳房マッサージの上手な方があまり居なくて、開業助産師を勧めるということは、もしかしたらおっぱいケアについて、今イチ熱意に欠ける病院なのかもしれませんね。(取りようによれば、良心的かもしれませんが・・・)

さて、本題です。
まず最初にお断りしなければいけないことは、私が、直接相談者さんのおっぱいを診させてもらったわけではないので、いただいた文章から判断した限りにおいて・・・ということです。
軽々しいことは言えませんが、今回の場合、私は診断的には相談者さんの方が正しいと考えます。
痛みの出方、乳頭の所見、熱発していないこと等を鑑みて、乳口炎である可能性が一番高いです。
その次に可能性があるとしたら乳栓でしょうか。

また、相談者さんはアトピー性皮膚炎とのことですが、もしもアトピーが重症化して乳腺炎になったのであれば、両側とも痛くなる筈です。
でも、今回は片方でしょう?
ということは、アトピー由来の乳腺炎とは考え難いですね。

いずれにせよ、乳房の循環が悪くなっていることは確かですから、「葛根湯®」の内服はされた方が治りが早くなることが期待出来ます。
嘱託医に処方箋をきってもらえるならいいのですが、何かの事情で処方箋をきってもらうことが難しい場合は、自分で薬局で購入することになるかと思います。

また、乳口炎のケアについては「デスパコーワ®」の塗布&ラップ療法がベターです。
乳頭・乳輪の皮膚がズルズルに剝けて、滲出液が出ているならば、過去記事(まなりんさんの知恵)に書いてあるように、ステロイドを塗布された方がいいのですが、そこまで酷くはなっていないのであれば、「デスパコーワ®」で充分です。

アトピー性皮膚炎の方は、痒みの問題もあるので、じゃがいも湿布も厳しいかもしれませんが、もしもしこりを冷やした方がラクであるならば、しこりを保冷材でアイシングしてもいいですよ。(冷やしてもラクでないならば、冷やさないでください。)

まずはおっぱいトラブルは予防が肝腎です。
次に同じようになった時のことを想像すると不安でしょうが、ならないようにする努力はもっと大事ですよ。
今回のトラブルが発生した原因が何かということをよく掘り下げていけば、予防策は自ずと出て来ますよ。
その他詳細については、当ブログのカテゴリー「☆乳頭・乳輪トラブルと対処」をご精読くださいませ。

分泌過多気味ですが、搾乳器を使って搾乳しても良いの?

<ご相談内容>
完母でスクスク赤ちゃんは育っています。
もうすぐ7ヶ月です。
現在の直母回数は8回/日ですが、それ以上は欲しがらないというか飲んでくれません。
どんなにお勧めしても、欲しくない時はプイッと横を向いたり、舌で乳首を押し出してしまい、ヤル気無しです。(涙)
ただ、困ったことに、いまだおっぱいの分泌が多いようで、授乳直後なのに乳房がスッキリしないことが、しばしばあります。
哺乳量は何回も測定しましたが、だいたい120〜150ml/回という感じで、決して少なくはないと思います。
搾乳器を使って搾るのは良くないですか?
実は3ヶ月頃から、辛抱出来ずに一日二回くらいのペースで搾乳器で搾乳していますが、手搾りだったら大丈夫でしょうか?

<SOLANINの回答>
必要のある方が搾乳器を使われるのは、問題ないです。
メーカーや機種選びを慎重にされ、その方に合ったものを使われたらいいのです。
手搾りが上手に出来ればいいのですが、技術的に難しかったり、腱鞘炎を患っておられたら、それは不可能ですからね。
くれぐれも、搾乳器=悪いモノ・・・という短急なレッテル貼りはしないでね。

ただ、分泌過多(気味)の方が、搾乳をされると、更に分泌過多になるというスパイラルに巻き込まれるリスクは否定できません。
基本的には分泌過多の方は、搾乳器であろうと手搾りであろうと、搾乳自体しない方がいいのです。
特に、度を越した搾乳を続けると、お母さんの体重がドンドン減少し、激ヤセ状態になったり、体力を消耗し尽くし、抵抗力まで低下することさえあります。
(そうなると、分泌を抑制することも一案ですが、それはしたくないのですね?)
(若しくは、相談者さんは決して激ヤセされたわけではないのですね?)

かといって、相談者さんの場合、今更いきなり搾乳をストップすれば、乳房トラブルを惹き起すことが考えられるので、それはしない方がいいでしょう。
もしかしたら、定期的に搾乳することで、乳房トラブルの回避が出来るというバランスが取れていたのかもしれませんからね。

ううむ。
なんだか堂々巡りになって来ましたねぇ。
どうしましょう?
やはり、色々考えたのですが、取り敢えずは現状続行するのが無難かと思われます。
これからは離乳食も開始され、どんどん進むようになるでしょうし、おっぱいの分泌をこれ以上増やす必要性は多分無いですから、お食事内容を見直したり、乳房に湿布をしたり、搾乳回数や一回量を徐々に減らしたりして、乳房トラブルの回避にも気配りしていきましょう。

お勧めしたい書籍『ママになる前に知っておきたいおっぱいとお口の話』

母乳育児をしていく中で、自然卒乳志向のお母さんにとっては、歯科検診での、「長期授乳は虫歯の元ですよ。」という諫言(かんげん)めいた歯科医師や衛生士さんの指導に、ブレそうになる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、SOLANINの歯科・口腔ケア領域の師匠も常々仰ってますし、SOLANINも記事で再々書いていますが、母乳育児の継続と虫歯予防は両立できます。
どちらかを選んでどちらかを捨てなくてはならないものではありません。
この、『ママになる前から知っておきたいおっぱいとお口の話―母乳育児からはじまるキレイな歯並び』という歯科の今井美行ドクターのご著書は、大変有意義なので、お勧めします。(ちなみに、SOLANINがこの書籍の存在を知ったのは、ある通知型読者さんから教えていただいたことからはじまります。)
タイトルの内容が、ひとつの項目毎に今井美行ドクターのコメントとマンガの2ページ見開きで構成されていて、大変読み易いです。
(SOLANINが記事化していることと被っている内容も、ちょくちょくありますが。)

歯科検診で、虫歯予防に力を入れていると標榜される歯科のドクターや衛生士さんだったら、きっとこの書籍の存在をご存知の筈ですが、世間一般にはそういうことを知らない医療者も少なくはないので、何でしたら、歯科検診に持参されても良いかもしれません。要チェックです。

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価格は税込みで1890円!(頁数は145)

密林でも販売しているようです。

2013年5月30日 (木)

うっ滞性、化膿性・・・どっちなんだろう?

乳腺炎に罹り発熱して、痛くて堪らない経験をされた方、そういうお母さんに対応された助産師のみなさん、ふと思うことがありませんか?

「この乳腺炎は、うっ滞性か化膿性かどっちなんだろう?」って。
そりゃあまぁ、血液検査や乳汁の培養検査をすれば、どっちなのかはハッキリするでしょうが、助産院の場合、そういう検査は普通しないでしょうし、病産院併設の母乳外来であっても、「何でもかんでもまず検査!」的なドクターでもない限り、あまりしないのではないかと思います。
僭越ながらSOLANINの経験から言わせていただければ、殆どの乳腺炎はうっ滞性だと思います。

但し、元々はうっ滞性であっても、途中経過で何らかの感染を来たし、化膿性に移行したのか?という場合もあるようです。
例えば初回の乳房ケアを受けてからも38℃以上の熱が3日以上持続している・頓服で『カロナール®』を服用しても、解熱状態はせいぜい2~3時間程度で早々とリバウンドする・初回の乳房ケア時は硬結(しこり)部位の皮膚はモヤモヤした赤みだったが、2回目の乳房ケアの際はマットな赤みに変わってきた・乳房のうっ滞所見と疼痛の訴えの程度が乖離している印象が強い・『葛根湯』をきちんと内服し、じゃがいも湿布をして、頻回直母をしているのにさほどラクにならない・乳汁のドロッとした感じが初回乳房ケア時よりも増している・・ような場合は怪しいとみてまず間違いないでしょう。

こういう場合は、くれぐれも助産師が乳房ケアだけで何とかしてやろうと抱え込まず、速やかにドクターに相談され、しかるべき検査をしていただくなり、抗生物質の内服を処方していただくように進言するなりして、今以上の進行をくい止め、最悪の事態(膿瘍形成⇒切開排膿⇒激痛を伴うツッペ交換の日々)にならないように、対処したいものです。

産後2~3週目になっても乳頭損傷が軽快しない。

産後間もなく、乳頭損傷が起こる理由について、先日記事をアップしましたが、これが産後2週目どころか3週間目突入したとしても、まだ乳汁塗布してラップパックしなくては痛みが耐えきれない場合、何を意味していると思いますか?

それは今のポジショニング(=授乳時の赤ちゃんの抱っこの仕方)とラッチオン(=吸啜の仕方)のいずれか若しくはいずれもが、不適切ということです。
2週間健診受診時に乳房をチェックする際は、その時点で乳頭損傷の有無、有の場合は、軽快しつつあるのか?横這いか?重症化しつつあるのか?をよく観察しましょう。
入院中の様子(情報)が不明の場合は、痛みや赤みの具合の変化の有無をしっかりとお母さんに尋ね、確認しましょう。
軽快以外の場合は、ポジショニングの変更を行い、それを自力で再現できるかどうかまで見届けます。(助産師が手を出し、痛くないのは当たり前。お母さんが自分で再現して痛くなければ大丈夫。)
また、効果的なラッチオンのコツを指導しましょう。

搾乳器で搾乳できないっ!?

産後2日目以降位になると、多くの褥婦さんに訪れる乳房鬱積(うっせき)している状態では、どんな強力な搾乳器を使用しても、決してジャカジャカとはおっぱいは出て来ません。
じわ~り、たら~り、出てくれば恩の字です。
また、乳房鬱積(うっせき)の時期を過ぎても、搾乳器のチカラが赤ちゃんの吸啜力よりも強いと、乳腺や乳管が細い場合は、より一層引き延ばされて細くなり、まともにおっぱいが出て来ないことも普通にあります。

褥婦さんによりけりですが、乳房の状況によっては、手搾りの方が良いこともあります。
搾乳器を使う時は、必ず、助産師に相談してくださいね。

そうそう、話変わりますが、2012年3月中旬にK社から、新型の搾乳器が発売されましたね。
ハンドル式ですね。
前作の搾乳器は、微妙なピストン式で、使い勝手が今イチでした。
トライアルユースの褥婦さんからは正直言って不評でした。
でも、この新型搾乳器のトライアルユースの感想は、まずまずです。
ただ、やはり、褥婦さんが仰るには、メ○ラ社の「ハ○モ○ー®」に比較すると、やはり若干ハンドルが重たいそうです。
P社ほどの超ヘビーハンドルではないですが・・・
あくまで個人的な感想ですが、確かにSOLANINみたいに握力の弱めの褥婦さんには、ちと辛いかも?
ある程度、握力自慢の褥婦さんだったら大丈夫かもしれないです。(元弓道部・アーチェリー部の部員さんとか。)
価格はメ○ラ社の「ハ○モ○ー®」の4割以下の価格なので、その点はとても魅力的ではありますな。(定価での比較)

夜間の長寝には昼間の頻回授乳で挽回を図ろう!

SOLANINの勤務先では、月齢が進んできてから「急に赤ちゃんの体重が増えなくなったんです。混合栄養に切り替えるべきでしょうか?」というご相談を時々受けます。
確かにいきなり増えにくくなったのは事実のようです。
丁度満腹中枢が形成してきた頃から増え方のペースがガクンと落ちるのは、異常ではないのですが、下落幅が極端に大きいとやはり心配ですよね?
ただ、それに至った原因を探るべく、お母さんに普段の生活を聞いたら、物凄く長時間夜間の授乳が無い。
つまり、赤ちゃんが爆睡されるがゆえに、お母さんも一緒になって爆睡され、結果授乳回数が少ないのですね。
夜間の授乳間隔が空いたとしても、昼間2時間くらいで授乳して“巻き”の入っている赤ちゃんは大丈夫なんです。

困ったことにこういう方は“巻き”でおっぱいをあげなくても、赤ちゃんの相手をして、抱っこをしていたら機嫌が悪くなることもなく、育てにくさを感じることもなく、特に困ることは無いのです。
そこが問題なんだということをお母さん自身が気がつかないのですね。
で、「だけど病気でもないのに赤ちゃんの体重だけ増えないのよね~。」と困惑されているのですね。

おっぱい星人として育った赤ちゃんであれば、おっぱいを勧められて、拒否することは無い筈です。
ですので、「昼間お母さんが困らなくても、赤ちゃんがさほど欲しそうでなくてもおっぱいはあげてね。」と助言しています。
それと、わざわざ夜中起きての授乳に自信がないのなら、せめてお母さんが寝入る前に赤ちゃんの寝込みを襲って授乳してから寝てください。

やはり月齢相当には育って欲しいですよね?
それが崩れてきたなら、立て直すのが常道ですよ。
それをせずに「じゃ、ミルク足して・・・」というのは本質が違うのではないでしょうか?

やるべきことをやってみたら、1週間後に再診した時には大抵問題解決しています。

2013年5月29日 (水)

乳頭損傷が起きる理由は?

乳頭損傷には、様々な段階があります。
発赤→水疱・血疱→痂皮形成←亀裂&出血。
(この中で痂皮形成は水疱・血疱や亀裂&出血が回復してくる時の段階です。)

何故乳頭損傷が起きるのか?と言う理由を述べます。
1つ目は妊娠中のお手入れが不充分であったということですが、出産された方にしてみたら、過ぎてしまったことなので、どうしようもありません。(涙)
妊婦さんがこの記事をお読みであれば、「頑張ってお手入れしよう!」と決意され、実行してください。
2つ目は初っ端から添い乳で長時間吸わせたり、きちんと座って授乳しても、結果的に浅い吸いつき方をさせていたということです。
3つ目はどうやら赤ちゃんが下手っぴちゃんであるということ、吸啜トレーニングを続けるしかないので、速攻で回復を期待するのは難しいです。
4つ目はお母さんの乳頭形態や乳輪の大きさ等の理由が挙げられます。
出産された方はどうにもならないですが、生まれ持ったモノであっても、妊娠中から乳頭・乳輪ケアをしていけば改善は可能ですし、赤ちゃんが吸いつき易くなるよう努力すれば重症化しにくいです。

産後でも予防が効くのは、2つ目です。
カンガルーケアをしていると、出産の達成感や高揚感が湧きあがります。
普通なら考えられないくらい、初っ端から例えば30分間(!)とか、ぶっ通しで吸わせ続けても、その時はあまり痛みを感じないのです。
しかし、きっと人生でそれほどまでに長時間おっぱいに吸い付かれる経験は、初産婦さんであればまず無いと思います。
いわゆる「吸われ負け」(剃刀負けみたいな感じです。)になって、ヒリヒリするし、その日のうちに発赤してしまうのですね。
カンガルーケア中は何処の病産院でも、気配が分かるくらいの距離で、助産師が母子を見守っていると思います。
ほどほどの時間が経てば、左右チェンジしてあげてくださいな。
それから、「浅飲み」(ぶら下がり飲みのようなな感じです。)にならないように、必ずクッション等をカマしていただきたいです。

きちんと座って授乳しても、結果的に浅い吸いつき方をさせていたというのは、助産師の目が行き届いていないということです。
忙しくて、ずっと手を添えられなくても、「赤ちゃんがすっぽんみたいに吸いついていても3分くらい経てば取り敢えず左右交代してね。」「3分以内でもヒリヒリしてきたら、それは浅飲みでNGだから、速やかに赤ちゃんのお口を外してね。」だけは伝えてください。
あ、もちろん外す時は、乳房を押さえる(お雑煮の餅を引っ張っているような行為。)のではなく、「赤ちゃんの口角に思い切ってぐっと指を入れて上歯茎と下歯茎が離れるように、丁度二枚貝の隙間を抉じ開けるようにしてください。」と、1回はやって見せて、教えてあげてください。
(指はお母さんのやりやすい指でいいです。)

母子分離であれば、なおのこと頻回の刺激が必要です。

おっぱいの生産スイッチを起動させるためには、産後出来るだけ早い時期から、こまめに乳頭刺激をすることは欠かせません。
一番良いのは、産後すぐから母子同室で頻回直母をすることです。
このことは、読者のみなさんは既によ~くご存知ですよね?

では、赤ちゃんがNICUに搬送されてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
頻回直母をしたくても、環境的にどうにもならない状態だったら、母乳育児は諦めなくてはならないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありませんよ。
そりゃあ、産後すぐから母子同室で頻回直母をしているお母さんと比較したら、明らかにハンディはあります。
でもね、たとえ母子分離状態になっても、産後間もなくから“頻回搾乳”をすれば、最初は人一倍の努力や苦労もあるでしょうけれど、大抵は何とかなりますよ。

但し、自己流はよくありません。
やるからにはどのようにすれば効果的な乳頭刺激が得られるのか、また、乳管が開通するかという視点が必要です。
ですので、詳細についてはあなたの傍に居る助産師にお尋ねくださいね。
最初のうち1回の搾乳量は、左右合わせて10〜15分間くらいを要しても、せいぜい1~2mlくらいかもしれません。
よゐこの濱口さん流に表現すれば、「ちねった」ほどの少量ですが、それでもいいのです。
その代り、搾乳回数は最低7〜8回/日は行うこと。
夜中だって起きてくださいよ。
眠りこけている場合じゃありませんぞ!
(もちろん、夜通し起きる必要は無いですが、搾乳のためには、目覚ましを掛けてでも起きてください。)
夜中はおっぱいを作るホルモンが昼間の2倍も出るのですからね。
おっぱいの生産量を増やす絶好のチャンスなのですよ。
そこをみすみす逃しては、あまりにも勿体ない!

どんなことをするにも、タイミングがあります。
碌におっぱいを触ることなく何週間も経ってから、「じゃあ、頑張ってみようかな?」では、正直言って、期待したほどの効果は無いかもしれません。
やはり、こういうことは、「鉄は熱いうちに打て。」が、王道です。

「どうせ私は、母子同室や頻回直母が出来ないから、ハンディがあるから、母乳育児は無理なんだ・・・」と何もしないうちから早々と嘆いて諦めるのではなく、自分の置かれた状況の中で、「どうすればひとくちでも沢山のおっぱいを赤ちゃんにあげられるか?」と考え、行動してみましょうね。

先輩お母さんのお話しを伺うと、出産した病産院に助産師が居なかったり、居てもミルク推進病産院だったりすると、アドバイスを受けるのも期待できない場合もあるようです。
そういう時はどうされたのか?
地域で活躍している助産師と連絡を取り、お見舞客として、紛れ込んでもらうという高等テクニックを駆使された方もいらっしゃるようですよ。

女の子のためのワクチン『サーバリックス®』について。(改訂版)

子宮頸がん予防ワクチン『サーバリックス®』の存在は読者のみなさん、もうご存知ですよね?

『サーバリックス®』で、すべての発がん性ヒトパピローマウイルス(以下発がん性HPVと表記します。)の感染を防ぐことは出来ません。
けれども、発がん性HPVの60%以上(20~30歳代では80%)が16型と18型という二つの方に集約され、『サーバリックス®』を接種することで、
それら二つの感染予防効果があるとされています。
勿論、発がん性HPVに感染しても、多くの場合、感染は一時的でウイルスは自然に排除されます。

しかし、発がん性HPVの感染が持続して、ウイルスが排除されないと、子宮頸がんを発症することになりやすいのですね。
現在ではまだ感染持続の理由は不明ですが、日本国内の場合、毎年15000人の方が子宮頸がんを発症しているのが現実です。(一般的に発がん性HPVに感染してから発症までに、数年から十数年を要すします。)

ですので、発がん性HPVに感染する可能性が少ない(≒性交渉が無い可能性が高い)10歳代前半のうちに、接種するのがより効果的と言われる所以です。

誤解のないよう申し添えますが、『サーバリックス®』はあくまで子宮頚がん(HPVの16型と18型) 予防ワクチンですから発がん性HPVに既に感染している方に対し、ウイルスを排除したり、発症してからの子宮頸がんの進行を遅らせたり、治療するものではありません。
また、発がん性HPVにはこれ以外にも型がありますから、別の型への効力はありません。

そうはいっても、一人の方が16型と18型の二つ同時に感染している可能性は低いので、ワクチンを接種することで、もう片方の感染していない方の型については予防効果を得られます。
半年間に3回の接種が必要です。
公費負担対象外の年齢の場合、3回分で約6万円の費用が掛かります。
追記:既にご存知の方も多いと思いますが、任意接種でありながら公費負担という形で開始された、子宮頸がん予防のためのワクチン、1年足らずのうちに積極的な接種勧奨ではなくなりました。
このワクチン接種後に重篤な健康被害を受けている、つまりワクチンの副反応が顕れたのではないかという疑いのあるティーンの女の子が相当数いらっしゃるようです。

コメント欄にアドレスを貼付してくださった読者さんがいらっしゃいます。参考になさってください。(2013年7月10日)

2013年5月28日 (火)

妊娠初期の感染症検査の項目は端折らないで!

特定の細菌やウィルス等の抗体を持っているかどうかは、本当は血液検査で其々の抗体価を調べないと分かりません。
なのに時々、「私は子どもの頃に○○になったことがあるから、○○の免疫ある筈です。だから、○○の抗体価を調べるのは無駄だし、お金も掛かるから調べていただかなくて結構です。」とか、「麻疹と風疹の抗体価は調べてほしいけれど、おたふく風邪と水痘は検査不要です。」という風に、ある種の抗体価の検査を拒絶される妊婦さんがいらっしゃるとか。
多分その妊婦さんは、「家計の節約のため。」くらいのお考えなのでしょうが、実はそれっておなかの赤ちゃんを危険に晒しているのに近い行為なのですよ。

別にSOLANINは、何でもかんでも調べなさいとは申しません。
けれども、自分勝手に端折ったばっかりに、おなかの赤ちゃんがそれらの細菌やウィルスに曝露され、一生取り返しのつかない病気に罹ることだってあるのです。
少なくともその病産院でセットメニュー的に組み込まれている感染症の検査項目は、自分勝手に端折らずにきちんと受けてください。

余談ですが、感染症の検査項目のセレクトは、基本的に病産院毎かドクター毎の考え方というか裁量に任されているようです。
そのため、ワクチンや治療薬が無い感染症(HTLV・トキソプラズマ・サイトメガロ等)については、調べない病産院もあるらしいです。
妊婦検診の際に「感染症の検査をします」と言われたら、「何を調べてもらえるのですか?」と確認し、調べてほしい項目が含まれていなければ、ドクターに追加交渉するくらいのつもりでお願いしてみましょう。(ちなみに、抗体価検査の価格相場は1項目当り1000円前後で、決してべらぼうな金額を請求されるわけではありません。)

吸わせていると段々乳首がヒリヒリと痛くなる。(新生児期)

おっぱいを吸わせていて、段々乳首がヒリヒリして痛くなってくることがあります。
その原因はずっと添い乳をしているとか、片方のおっぱいを10分間以上吸わせているか場合が多いです。
おっぱいをあげていると、時間の感覚が希薄になるので、たまには時計をチラチラ見ることも必要ですね。

そうではなく、吸わせる時間的に問題ないのにヒリヒリするのであれば、それは咥え方が根本的に浅いからです。
「おっきなおくちであ~んとしてね!」とかぶり付かせてくださいね。
キズが出来てしまっている時は最初の30秒から1分間は痛いけど、徐々に吸啜時の痛みは麻痺ってきます。
1分間以上吸わせても痛くて堪らない場合は超浅飲みですから、出来るまで修正かけてください。
痛みをこらえて咥えさせても、殆どまともに飲めていないですから。
おっぱいはしっかり分泌しているのに、時間ばかりかかって、一向に量が飲めていないって、虚し過ぎますやん?

言い聞かせで、母子分離を乗り越える。(2歳2ヶ月)

先日、“1歳4ヶ月にわたる児の闘病生活と母乳育児”には続きのお話しがあります。
病気を克服したYちゃんには4年後に弟さんが生まれました。(仮にTくんとします。)
Tくんが2歳になった時、Yちゃんの定期カテーテル検査の予定が入りました。
Tくんは、筋金入りのおっぱい星人で、Nさんが何度か乳腺炎になっても、乳房マッサージのために通院を余儀なくされることが無く、大抵は1回だけで後はTくんが飲んで治してくれるという孝行息子でした。

Yちゃんは1年生になっていましたが、何分遠方の病院ですし、ひとりで入院というわけには行きません。
お母さんが付き添いということで、帯同されることになりました。
問題はTくんです。
2歳になり、ご飯も食べられるし、カタコトも言えるようになっていましたから、Yちゃんの入院中を預かるおばあちゃん、お父さんは、「断乳せな仕方が無いなぁ。」「おっぱいなしで対応できない。」というスタンスでした。
Nさん自身、Tくんをお家に置いていかねばならないわけで、家族に無理は言えないし、でも断乳はしたくないと、悩みに悩んでSOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。

Yちゃんの入院期間はおよそ5日間とのことでした。
そこで、入院1ヶ月前から、Tくんのお姉ちゃんであるYちゃんの入院の際には、お母さんであるKさんが居なくなり、その間、おっぱいが飲めなくなること。
お父さんやおばあちゃんと過ごすこと。
大きいお姉ちゃんはお家に居てくれること。等を何度も説明されました。

そして、Yちゃんが退院できる日には、お部屋の壁に大好きなロボットの絵が出てくること。
退院のお迎えには一緒に連れて行ってもらえること。
車の中で直ぐにおっぱいを飲ませてもらえること。
もちろん、お母さんにはいっぱい抱っこしてもらえること。
お家に帰ったら、いつも通りに戻ることを、お父さんを含め家族全員でTくんに何度も説明されました。
耳にタコが出来るくらい・・・そう呪文のように言い聞かせてもらいました。

結果、Tくんは5日間、お母さんの帰りと、再びおっぱいを飲ませてもらえる日が戻ることを心の支えにして、ぐずることなく待ち続けることが出来ました。
朝起きて、壁にロボットの絵を見つけた時は、Tくんは嬉しくて、キャーキャー言っていたそうです。(笑)
Yちゃんの退院に際し、家族みんなが、Tくんからおっぱいを無理やり取り上げなくて良かったと、言って下さったそうです。
やればできる!と、言って下さったそうです。
そして話せば分かる男として、Tくんの株が上がったことは言うまでもありません。

赤ちゃんが吸いつく時に“えずく”んです。

おっぱいに吸い付かせ用とすると、赤ちゃんが“えずく”ことがあります。
“えずく”・・・って分かりますか?
方言ですかね?
吐き気を伴い「おえ~!」っとなることを、“えずく”と言います。

たくさん飲んだ後というわけでもないのに、吸い付こうとするやいなや「おえ~っ。」となるのは、もしかしたら、おっぱいが不味いからかもしれません。

普段はそんなことは無いのに反屈したり、首を左右に振り回したり、手足を激しくバタバタさせることもあり、飲ませようにも飲ませられなくなります。

特に“えずく”ことと、肛門周囲が赤く爛れたり、こまめにおむつを交換している(しかも、極力擦らずに、洗い流すようにしている。)にもかかわらず、おむつかぶれが中々改善しないことが同時に表れている場合はお母さんの体調が悪いか、食事に問題があるかの理由でおっぱいの品質に問題があることを意味しています。

このような場合は乳頭。・乳輪に溜まったおっぱいを少し搾りだして乳房を暑いお湯で搾ったタオルで3分間くらい温めてから、おっぱいの品質係長さんに「ごめんね~。」と謝って飲んでもらいましょう。

「すわ、哺乳ストライキか?」と焦るでしょうが、それでも夜間は寝呆けるのか、わりかしすんなりと吸い付いてくれます。

必死にこまめに飲ませていくことと、おっぱいに良くないものを控えることで、でおっぱいの味が段々復旧してきますから、お母さんは努力してこの難局を乗り切ってくださいね。

2013年5月27日 (月)

白斑を針で突くのは止めようではありませんか!

他院出産のお母さんがSOLANINの勤務先の母乳外来に初受診されました。
一応終日母子同室で、母乳育児推進派の病院ということで認知されている病院です。
母乳外来もあるそうなのですが、あまり機能していないようで、おっぱいケアはお近くのO式の助産院でしてもらわれていたとのことです。

この方は、ほぼ完母なのですが、上の2人のお子さんはミルク寄りの混合を2ヶ月くらいした後、本人曰く何の拘りもなく完ミに切り替えられたとか。
しかし、今回の赤ちゃんが最後ということで、おっぱいを頑張ってみようかなと思ったそうです。

ところが昨年暮れ、初の白斑形成でO式でお世話になった時、最初に受けたケアが、白斑部の穿刺だったそうです。
すぐに開通し、嬉しくてホクホクしながら帰宅されたそうです。
料金は高かったけど、効果があったから文句なかったと。
しかし、案の定、3日後に白斑再形成。(涙)
痛くて堪らず、再受診されて同じく穿刺されたそうです。
その時もそんなに時間はかからずに開通したそうです。
ホッとしたのも束の間、その3日後に白斑再々形成。(泣)
そうこうしているうちに、左だけだった筈なのに右にも白斑出現。(恐)
意を決して再々受診されたものの、手技が痛くて涙が出るのを必死に堪えたそうです。
この時は穿刺はしなかったものの、手技も時間がかかったとか。
O式なのでもちろん厳格な食事指導は受けておられます。
手技を受けられるベッドの上の天井には張り紙がしてあるスタイルは、多くのO式の母乳育児相談室と同様です。
なのに、またも1週間の経たないのに、白斑再々々形成。(号泣)
止むを得ず手技を受けに行ったものの、「今回は左側は硬結ができているから、治るのに長くかかるわよ。」と言われたそうです。
手技を受けられ、白斑部からおっぱいが出るようにはしてくださったものの、あまりの痛みに悶絶したとか。
お食事も頑張っているのに、何でこんなに短期間に何度も白斑が出来てしまうのか?
しかも、痛くない筈のO式の手技を受けているにも拘わらず、痛みのあまり、おっぱい続けていくのにココロが折れそうになり、お友達に相談したところ、「だったら★病院の母乳外来に行けば?あそこはあまり痛いとかそういうの聞かないし。」と言われたので、藁にもすがる思いで初受診されたそうです。

白斑治療には様々な考え方があるかと思いますが、私は局所の治療と全身のケアが必要だと考えています。
初回の白斑を穿刺すれば、お手軽に劇的に開通するのはSOLANINだって知っています。
しかしながら、穿刺は両刃の剣でもあります。
それをすることで、一病息災で終わるのは運が良い時だけだと、私は経験的に知っています。
大抵は3日~7日くらいの間に再形成するのは、ある意味当然の成り行きです。
それを言わずして穿刺することは、助産師としてどうなのか?
お母さんに直ぐに再発が予測されることを説明して、お母さんが納得され、「それでもいいからやってくれ。」と言われても、安易にするのは避けるべきではないでしょうか?
僅か3週間かそこいらで、白斑が5つも6つも繰り返す穿刺って良い処置だとは思えないです。
しかも、痛くないのがウリのO式で、手技を受け、おっぱいを続けるのにココロが折れそうなくらい痛いなんて・・・普通は有り得ないことです。
恐らく穿刺をされたセンセイは、私なんかとは比較にならないくらい遥かに経験豊富で、
助産師会の要職を任されておられるような大物だと思うのですが・・・
そういう大先輩のされたことに異を唱えたり、弓を引くようなことはしたくないのですが、どうしても納得できないので、記事化しました。
僭越ながら全国の助産師諸姉のみなさま、白斑の穿刺は止めようではありませんか!!

上の子の付き添い入院による母子分離時の注意点は?

母乳育児中の赤ちゃんに兄姉が居られ、その兄姉が検査や手術や急病等で入院され、付き添いが必要だと主治医から説明されたら、どうしたらいいのでしょうか?

まだ離乳食が始まっていない場合は、おっぱいは赤ちゃんの生命線ですから、検査や手術で時期的な融通が付くものでしたら、後回しにしてもらうのも一手です。
「どうせまだ何も分かっていないから。」と勝手に割り切って、赤ちゃんを24時間預け放しで兄姉の付き添い業務をするのは避けてほしいです。
付き添いは想像以上に重労働ですから、本来お母さん一人が抱え込むことではないと思います。
お父さんもおじいちゃんもおばあちゃんも・・・協力できそうな方(兄姉との人間関係がまずまず良好)が居られれば、数時間でも良いからシフトを組んで代わってもらましょう。
お母さんだってWCにも行かれるでしょうし、お風呂にだって入りたいでしょうし、お食事の調達も必要です。
仮眠くらいしないと、次はお母さんが倒れてしまいます。
そんなことになれば大変です。

離乳食が少しずつ始まってるとしても、1日のうちせめて1〜2回は、距離的に可能であればおっぱいをあげるために一時帰宅してください。
冷凍母乳のストックも作っておいてください。
哺乳瓶が嫌いな子でも、コップやストローでならば飲むことは可能ですから。
距離的に一時帰宅が不可能であれば、事前の言い聞かせを特に念入りにされ、「おっぱいを待っていて頂戴ね。」と、お願いしてください。
また、お母さんも乳房がトラぶったりしないように、且つ乳汁分泌維持が出来るように、授乳と同じようなペース配分で搾乳をしてください。

普段の授乳回数が3回以下/日くらいに少なかったとしても、丸1日、直母も搾母もしなかったら、乳房はびっくりするくらいパンパカパンになってしまいます。
決して乳房緊満の程度を軽く予測してはいけないのです。

2013年5月26日 (日)

風疹のワクチンが不足しているようです。

妊娠初期に感染すると怖い風疹。
おなかの赤ちゃんが重い先天性の疾患を抱えて生まれて来るリスクが高いですね。
今年はアウトブレイク年なのか、前年同月比で34倍の感染者数が報告されているそうです。
それに伴い、先天性風疹症候群の赤ちゃんも例年よりも多いそうです。

風疹自体は3日はしかとも呼ばれ、顔から全身に拡がる発疹・発熱・関節痛が主な症状とされています。


当ブログでは過去記事で、「母子健康手帳の感染症に関する記載の頁に《風疹×8》と記載されていたら、抗体が無いことを意味しますよ。」と、お知らせしていますので、読者のみなさんはご自身に風疹の抗体があるかどうか直ぐに確認していただけるかと存じます。

また同様に、「風疹の抗体が無い方は、次回の妊娠の際に慌てなくて済むように、産後出来るだけ早く風疹ワクチンの申し込みをしてくださいね。」とお勧めしていますので、昨年までは該当する読者のみなさんは、そのように対処していただいたかと存じます。

ところが、今年は(主に成人男性の間で流行し、ウィルスを家庭内に持ち帰り⇒家族にばら撒くパターン・・・が多い)風疹抗体の無い褥婦さんや旦那さん等、例年にも増してこぞって申し込まれているせいか、風疹ワクチンが極端に品薄のようです。
結果、産後出来るだけ早く接種したいのに風疹ワクチンが無くて出来ないという現象に陥っている方がかなりいらっしゃる。

もしもですが、褥婦さんが風疹だけではなく麻疹の抗体もあやふやな状態であれば、1歳の赤ちゃんに接種するMRワクチン、あれを接種してもらうのもアリです。(お値段は風疹単独よりもお高くなりますが、別々に2回接種するところが1回で済むのであれば、値打ちはあると思います。)

品薄状態の風疹ワクチンが病産院に入荷されるのは、早くても9月以降らしいです。(遅)
しかも、9月以降になっても需要分だけの風疹ワクチンが確実に入荷できるかどうかも未定だとか。(汗)
風疹ワクチン接種の申し込みのシステムは、病産院によって異なりますので、まずは電話で予約受付開始時期がいつなのかを確認しましょう。
それから・・・無事に接種に漕ぎ着けても、風疹の抗体が出来る迄に8週間を要しますから、その間は厳重に避妊しましょう!

そうそう、旦那さんも風疹の抗体が無いのであれば、当然2人分の風疹ワクチン接種の申し込みをしてくださいね。

月経前後の乳頭痛への対処法。

<ご相談内容>
我が子は1歳4ヶ月になりました。
今まで完母で育ててきました。
離乳食もよく食べてくれ、授乳の回数もだいぶ減りました。
大きな問題もなく、すくすくと育ってくれています。
自分としては、このまま自然卒乳を目指していきたいのですが、1歳過ぎてから生理が再開したことにより、排卵前から生理開始後数日までの2週間ちょっとの間、乳頭痛が起きるようになってしまいました。
洋服がすれる程度でもちょっと痛いのに、授乳となると本当に激痛で、歯をくいしばって我慢しなくてはならないほどなのです。
この痛みがどうすることもできなくても、私自身としては少なくとも子どもが1歳半になるまでは母乳をあげ続けていきたいとは思っています。
ネットでいろいろ調べてみても、このブログで検索してみても、そういう時についての記事が見当たらないので、もしなにかよいアドバイスなどがあれば聞いてみたいなと思っています。


<SOLANINの回答>
ううむ。
月経が再来すると、おっぱいの分泌にも影響があると言われています。
分泌が若干低下するので、お子さんの吸啜力との兼ね合いで、痛むのだと思われます。
妊娠中に授乳を続けていると、乳頭痛があるという方が、(私から見て)割合として妊娠中母乳育児継続の妊婦さんの半分くらいは居られるようですので、理由は異なりますが、似たような状況なのでしょう。

対処法としては、やはり授乳を短時間で済ませることです。
お子さんの目を見て、語りかけます。
「時々おっぱいを吸ってる時、おっぱいが痛くなってしまうの。」
「痛い時はちょっとだけしかあげられないけどごめんね。」
「痛いのが治ったらいっぱいあげるからね。」と率直に言って、場合によっては、「痛いよう~。」と、お子さんの目の前でホントに泣いてもらっても良いかと存じます。
吸わせて痛くても、30分間吸わせ続けるのと、5~7分程度吸わせるくらいとでは、痛みの状況も雲泥の差ですよね?

それから、普段下着が掏れただけでも痛いとのことですが、それについては「ランシノ―®」をたっぷり塗布し、その上から乳頭・乳輪をカバーするくらいの、ラップを切って貼ってくださいね。

1年4ヶ月にわたる児の闘病生活と母乳育児。

Nさんは1人目さんの時はおっぱいへの拘りはさほどなく、退院時は完母だったものの、1ヶ月健診時には混合栄養で育てておられる状態でした。
3年後に出産された2人目さんの時、生後間もなく発覚した病気のため、手術が出来る病院に赤ちゃんは搬送されて母子分離となりました。
手術は成功したものの、予後は手放しで喜べるような状態でもなく、数ヶ月の入院が必要な状態でした。

Nさんの自宅からその病院までは片道2時間半を要する距離でしたので、赤ちゃんの面会は週末に、日帰りもしくは1泊で面会時間中のみという状態でした。
距離的・時間的にも気軽に面会できない母子分離の状態でした。
私が最初に出会った時のNさんは、産後10日目頃でしたが、心労のためげっそりと面やつれされ、いつも泣いているのかな?という感じでした。

初めての面会の時はNICUの物々しさに圧倒され、看護師から「お母さん、保育器の窓から手を入れて、赤ちゃんの手を握ってあげてくださいね。」と声掛けされたものの、元気な体で産んであげられなかった申し訳なさで胸がいっぱいになったこと、触ったら心臓が止まるんじゃないかと思い、怖くてなかなか手が入れられなかったこと、本当にこの子を家に連れて帰ることが出来る日が来るのか?という想いで、涙が止まらなくなってしまったことなどをぽつりぽつりと話してくれました。

お母さんは1人目さんの時には1度もしたことが無い搾乳を、赤ちゃんのためにしておられましたが、1人目さんの時の記憶からか母乳不足感もあり、また、分泌の維持が出来るのか?ということに強い不安を感じておられました。
でも、「色々考えたのですが、私に出来ることはおっぱいを持って会いに行くことだけなんです。どうしてもおっぱいが出続けてほしいんです。どうしたらいいですか?」と聞いてこられました。
私にはNさんの必死な表情から強い決意を感じ、何とか力になりたいと思いました。
そこで搾乳の量や回数やお食事・水分摂取等を事細かに打ち合わせして、分泌がどんどん低下するような傾向がみられたら、早急に電話連絡して、母乳外来を受診されるようにとお話ししました。

赤ちゃんは搬送時を含め数ヶ月のの入院と2回の手術をされました。
絶飲⇒鼻注⇒瓶哺乳⇒直母という変遷を2回も繰り返すことになりました。
普通なら乳頭混乱を起こしかねないシビアな条件でした。
しかし幸いにもそれは起きませんでした。
しかも、入院中冷凍母乳が不足する事態は1度も無く、自宅療養中も1度もミルクを補足することも無く、1歳4ヶ月の自然卒乳の日までNさんはおっぱいの分泌を維持され、完母でいけました。

何度か母乳外来を受診され、危機回避が必要な局面に差し掛かりましたが、搬送先の看護師さんからも「週1回しか面会に来られない条件なのに、こんなに長く入院したのに、おっぱいが途中で枯れないなんて奇跡的だね、凄い努力をしたんだね。」と驚かれたそうです。
Nさん自身も「私は1人目混合栄養だったけど、2人目はあんな状況だったのに完母でいけて、今ではよくやったなぁって自分でも驚いているんです。」
そして、「私がここまで続けられたのは上の子のお蔭です。この1年4ヶ月、何処にも遊びに連れて行ってあげられなかったし、退院してからも赤ちゃんを泣かせては心臓にに負担がかかるのではないかと怖くて、上の子をまともに抱っこもしてあげられなかったんです。なのに甘えてくることもなくて。子どもなりに寂しくても辛抱してくれていたんだと思うんです。」と仰いました。

搬送先の看護師さんの仰るようにNさんの母乳育児はとても偉大で、奇跡なのかもしれません。
でも、周囲の協力やお母さんの意思や努力や赤ちゃんの頑張りや諸々の条件が好転すれば、Nさんのような奇跡は、何処(=いずこ)でも起こせるのではないか?と、私は思うのでした。

ミルクを補足しないと成長ホルモンが出なくなる?

世の中には赤ちゃんのお母さんを医学的な根拠など全く無いのに、《今のままでは母乳不足だぞ!》と、脅かす小児科ドクターがいます。
ブログタイトルにもあるようなことを平気で仰るのですね。
明らかな発育不良ならばともかく、ほぼミルクの補足なしで、新生児期の体重増加度が30g台~40g台/日と大変順調に育っておられるにもかかわらず、「これ(ほとんどおっぱい)では足りないね。成長ホルモンが出なくなるからミルクをあげなさい。」とミルク補足を強くを勧められるのです。(個人的にはミルクフレンドリーなドクターだと推察します。)

赤ちゃんのお母さんにとって、小児科ドクターのひとことは重いです。
どういう意図があるのかは不明ですが、そんな脅し文句(?)を真に受けて、要らないものを敢えて赤ちゃんの体内に入れてしまうのはおかしいですよね?

ユニセフの規準は生後半年までの赤ちゃんの体重増加度は18~30g/日とのことです。
ミルク育児全盛期の育児本などの記載でも、「1日当り30~33g程度の増え方で、1ヶ月に1kg増えれば充分です。」と書いてあります。
昔のミルクは今よりもカロリーがハイパーでしたし、そんな時代の育児本でもそういうレベルの増え方をしていれば、問題なしとされていたのに・・・です。

ということは、アフリカの難民キャンプの赤ちゃんのように無茶苦茶低栄養状態とか、何かの病気か、真性の母乳不足でドンドン体重が減少するとかならまだしも、30g台~40g台/日というご立派な体重の増え方をしているのに、「成長ホルモンが出なくなる」なんて、論理的におかしいではないかということが、冷静な読者のみなさんにはご理解いただけると思います。

脅し文句(?)には色々なパターンがありますが、最近聞いたのは「赤ちゃんの脳が委縮する。」というのもありましたっけ。(某集団検診会場にて。)
その赤ちゃんは、念のためCTまで撮ってもらわれましたが、脳は委縮なんてしていませんでした。
あんまりな脅し文句(?)を聞かされたらお母さんとしてはテンパってしまいがちですが、今一度深呼吸をしていただいて、「本当だろうか?論理的に矛盾していないか?」と考えてください。
ご自分では判断つきかねることについては、最近はなんでもセカンドオピニオンの時代ですから、赤ちゃんについての疑問も納得できないならば、別の専門職の方にお尋ねするのも一手です。

2013年5月25日 (土)

歯が生える前の噛みキズ防止には、言い聞かせが特効薬!(7ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
現在7ヶ月の赤ちゃんにも、めでたく小さなかわいい歯が生えてきました。
生えてくる前からむず痒いため歯茎で乳首を噛むようになり、歯がなくてコレだけ痛いのに生えてきたら…と恐ろしくなり言い聞かせをしました。
私もアイコンタクトができるおっぱいタイムに実施
ポイントをしぼって

・歯が生えてくるから気持ち悪いよねぇ
・噛みたい気分も分かるよ~
・でも噛んだらおっぱいケガして○○ちゃんは飲めなくなるよ~
・お母さんも痛いの嫌だなぁ
と気持ちを汲みつつ、回数で言えば3回くらいですが、授乳中にお願いしました。

すると次の日から全く噛まなくなり、かれこれ3週間になります。
恐らく、おっぱい星人には『おっぱいが飲めなくなる>お母さんが痛い』なのでしょうが、これほどまでに効果があるものなのかと驚いています。

もちろんアフターケアもすべく、「○○ちゃんは上手におっぱい飲むね、噛まないからお母さん嬉しいな」と褒めちぎっています。

言い聞かせを知ったのも『最強母乳外来』に出会えたから。
いつも母乳育児が楽しくなる考え方や知識を与えてくださり、ありがとうございます。
もちろん楽しいことばかりではなく、悩みや心配事もありますが、赤ちゃんとのイチャイチャタイムを存分に満喫しようと思います。

<SOLANINのお返事>
ひとことで言うなら「素晴らしい!」です。
言い聞かせのタイミングの見計らい方、短いセンテンスで語りかけること、繰り返すこと、上手く出来たことを褒めちぎること(アフターケア)・・・言い聞かせの効果を最大限発揮できるやり方です。

一般的におっぱいを噛むのは、乳腺炎等でおっぱいの味自体が不味いからという場合が多いようです。
けれども、赤ちゃんは歯が生える前はおっぱいが不味くなくても歯茎がむず痒く、噛みたいという衝動が湧き起こるようです。
放置すれば噛みまくることも想定されます。
しかし、それでは痛みと恐怖でおっぱいをあげられなくなります。
それはお母さんにとっても赤ちゃんにとっても不幸ですね。
おっぱいタイムが楽しいものであるよう、ほんのちょっとした心がけと言い聞かせをしていただけたらと思います。
いやあ~ホントに素晴らしい!

搾乳する期間と使用頻度で搾乳器を選びましょう!

過去記事“搾乳器あれこれ”で複数の搾乳器をご紹介しておりますが、ほぼ確実に搾乳をしなくてはならないお母さんが居られます。
それは赤ちゃんがNICUに在籍しておられるお母さんです。
お母さんの退院が赤ちゃんの退院に先行し、自宅に戻り、搾乳・冷凍母乳を届けるという大事な使命を持ったお母さんです。
赤ちゃんの退院時期は病状にもよりますし、主治医から説明を受けておられる通りですが、体重・週数待ちがメインであれば、退院されるのはほぼ分娩予定日前後になるかと思われます。
若しくは赤ちゃんの体重が2300gくらいになったらというのも一つの目安のようです。

まともな母乳育児支援をしている病院であれば、赤ちゃんの退院前に母子同室で慣らし入院というのをしてくれ、助産師が授乳介助をしてくれることが期待出来ますが、この段階で量的には「完母」であっても一気に搾乳ゼロに出来るレベルに吸啜機能が到達している赤ちゃんは私の見た限りでは10人に1人という割合です。(汗)

つまり、残念ですが赤ちゃんの退院=直母のみに切り替えられる=一気に搾乳生活から離脱できる・・・ではないのですね。
量や回数を減らすのも、赤ちゃんの吸啜力に依るので、それこそ蓋を開けてみないと、何も分からないというのが正直なトコロです。
で、これも私の見た限りですが、NICU卒業生の赤ちゃんで直母のみに切り替えられるのは、(特にご病気が無ければ)少なくとも2800gを超えてからというパターンが多いようです。(くどいようですが、あくまで搾乳で「完母」の状態の赤ちゃんという条件付きです。)
つまり、退院時から500g増えることが直母のみに切り替えられるのではないかという一つの目安なのです。

一般的に成熟新生児よりもたくさん哺乳しても体重増加度が少なめになってしまうのがNICU卒業生の赤ちゃんの特徴です。
退院時から500g増えるのに、最低2〜3週間はかかると見做した方が間違いないと思います。

そう考えると、ご自分の搾乳生活がどのくらいの期間になるのか、おおよその見当がつくかと思います。

さてそこで、搾乳器の選び方になるのですが、搾乳期間が短くても1カ月半を超える見込みならば、私はメ○ラ社の電池式または電動式を選択されることをお勧めします。
理由はひとつ、手動式や用手法ではお母さんが腱鞘炎(先に書きました、ド・ケルバン病)になられる危険性がとても高いからです。
経験的に手動式で1カ月半というのが、腱鞘炎発症のリミットのようです。
赤ちゃんのために毎日複数回の搾乳をしなくては立ち往かないお母さんが腱鞘炎になられて、万一、搾乳のドクターストップがかかっちゃったら大変です。
手動式や用手法では誰が代わりに搾ってくれるのでしょうか?
誰も無理ですよね?
ぢゃあ止めるのか?と言ったら、そんなわけには行きませんよね?
だから最初から電動式をお勧めする・・・のです。

反対に職場復帰が早くて、搾乳が長期化しそうでも、搾乳回数が1〜2回/日で留まることが確定していれば、手動式でも大丈夫でしょう。

値が張りますが、メ○ラ社の「ミ○®」という電池式の機種(ACアダプター付きなので、コンセントからも電源が取れるタイプ)か電動式の「ス○ィ○グ®」場合、部品を分けてもらえれば、手動式の「ハ○モ○ー®」に変換することが出来ます。
(「ハ○モ○ー®」は部品が摩耗・破損した時を想定し、丸ごと買い直さなくて済むように部品も販売されています。)
「ハ○モ○ー®」を使用している病産院では、部品交換して使用していますから、事情を話し相談したら実費で分けてくれるか、頼めば業者さんへの部品の取り次ぎをしてくれるかと思いますよ。

搾乳器を購入する際は、期間や使用頻度を考えて、ご自分に合ったものを選択しましょうね。

病産院選びで母乳育児の成否が決まるのはホント!

生後57日目の二人目の赤ちゃんをとある母子異室の産院で出産されたお母さんがSOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。
生下時体重が2200g台の低出生体重児だったので、入院中は直母1分1クール以上は「赤ちゃんが疲れるから。」という理由で、させてもらえなかったそうです。
1回だけ看護師さんが忙しそうにしていた時、ゲリラ的に3分1クールでおっぱいをあげてたら、ちゃんと吸い付いていたのに、担当看護師さんに赤ちゃんの頭を持たれて、もぎ取るようにして引き離されたそうです。
挙句「赤ちゃんがしんどくなって、ミルクが飲めなくなったら体重が増えないわよ。そうしたら退院が遅れるんだからね。」とメッチャ怒られたそうです。
こりゃ、いわれなき恫喝ですな。(まるで「地獄に落ちるわよ。」と言い放つので有名な某占い師さんのようですね。)
・・・酷い話です。

そのお母さんがおっぱいをあげるのに唯一許された方法は、「搾乳」でした。
その産院では小さめの赤ちゃんでもラクに飲めるからと「搾乳」を推奨されていたそうです。
授乳室では毎回時間との戦いで、授乳時間内に飲み切れなさそうなら、問答無用で赤ちゃんを看護師さんに返却して飲ませてもらわれなくてはならなくなるので、トロいヤツだと思われないように必死だったそうです。

入院中は1回60mlの搾乳を1日7~8回はしては、ゲボゲボ吐く赤ちゃんに無理やり飲ませていたそうです。
退院後1週間くらいは1回80~100mの搾乳を必死に飲ませていたそうですが、上の子さんが病気になったり、旦那さんが長期出張になったり、なのに実家に帰れないという事情もあり、搾乳は止めてほぼ完ミだったそうです。

「このまま完ミかなぁ~。でも、上の子の時は完母だったし、搾乳は良く出てたから、どうにか復活できないかなぁ~。完母にするには、直母させないとなぁ~。」ということで、ブランクほぼ2ヶ月状態で受診されたのです。

受診3日前から直母4回/日はしていたそうですが、乳房はフニャフニャで、10回位刺激しても滲むかどうかのレベルです。
試しに直母1回量を測ったら見事にゼロ!(だろうなぁ・・・受診遅過ぎだっちゅうの)
ただ、完ミだったのに赤ちゃんが乳頭混乱をきたしていなかったことと、おっぱいが何となく温かいので、「もしかしてこれは?」と閃くものがあり、「今から新生児期にタイムスリップしたと思ってズボラをせずに頻回直母出来ますか?夜中もおっぱい頑張れますか?」と尋ねましたら「はい。頑張ります。」と力強く答えてくれたので、産婦人科のドクターに『プリンペラン®』を処方してもらい1週間後に再診となりました。

さて、1週間後、まずはミルクの補足ですが、前回800ml/日のから700ml/日に減量したのに体重増加度はそれ以前から大幅アップしていました。
28g/日だったのが40g/日になっていたのです。
1回哺乳量も38gも飲めていていたのです。
イェイ☆奇跡の復活です!(通常2ヶ月も完ミでおっぱいが復活することはまず有り得ません。あくまでレアケースです。)

さらにミルクを600ml/日に減量し、復活作業を続けることに合意してくれました。

2013年5月24日 (金)

女性手帳配布、悪くないと思います。

これまで何十人かのアラフォーでご結婚された方に、ご自身の妊娠出産についてどう考えていらっしゃるかお尋ねしたことがあります。
最近はこういうことを尋ねるだけで、直ぐセクハラとかナントカ言われかねない風潮ですが、SOLANINの場合、職業柄なのかぶっちゃけトーク(本音)で答えてくださることが少なからずあります。

で、びっくらこいてしまうことがちょくちょくあります。
「赤ちゃん?ゆくゆくは欲しいです。だって暫くは新婚生活も楽しみたいし。今抱えている仕事が落ち着くまでは難しいかな。早くても子作りは2年後くらいのつもりです。(笑)」
こういうお返事を頂くと、私は目が点になります。
ええっと・・・アラフォーの方ですよ。(汗)
決して無学ではなく、寧ろインテリジェンスも高く、これまで人生で勝負掛ける時は無敗だったのかというようなご立派な方ですよ。
アラフォーで2年後って何歳なんだろう?
大きなお世話だと重々承知していますが、そんなお返事の後は、私はいつもこう言います。

「そりゃあ、結婚したらいつ赤ちゃんを授かるかはご夫婦で話し合って決めることだし、赤ちゃんを望まない方もいらっしゃるし、色々な生き方はありますよ。」

「でもね、女の人が赤ちゃんを授かり産めるのは期間限定です。
どんなにお金と時間をかけても、海外に飛んで苦しい治療に耐え忍んでも、授かるための段取りを1年先延ばしする度に、可能性はガクンと低下します。現在日本女性の平均の閉経時期は大体51歳です。早ければその数年前に閉経しちゃうことだってあるのです。」

「キャリアアップも新婚気分も満喫したいのは分かるけれど、アラフォーで赤ちゃんというのは、そんな悠長に構えていい状況ではないのですよ。本気で赤ちゃんを授かりたいなら、そんなものは横に置いといて、大急ぎで真面目に取り組まなくては不可能になりますよ。」

子育て中の方であれば、私の言ったことは、至極常識的なことだとご理解いただけるでしょうが、「えっ、マジですか?知らなかった。」「そんなこと、これまで習ったこと無いし。」「昔と違って平均寿命も延びたし、生殖医学も発達したから、どうにでもなると思ってた。」という呟きがかなり続くのです。

妊娠出産に適齢期はあります。
それはヒトという生き物である以上、曲げることが出来ないモノです。
それを知っていて敢えて晩婚・晩産を選ぶというのは、或る意味自己責任でしょう。
「(女性手帳の配布は)妊娠出産を女性だけの問題のように扱っているので、よくないのでは?」・・・という批判的な意見もあるようですが、妊娠出産をするのはあくまで女性だし、闇雲に目くじら立てることではないと思いますね。
つまり知らなかったばっかりに、「そんなことなら、もう少し若いうちに産めばよかった。」っていうことを防止するための一手段として、来年から10代女性に配布するというのは、知識の啓蒙になるし、決して悪くないと思います。
保育園の待機児童を減らすとか、病児保育の充実だとか、政策や子育て支援サービスに関する課題はその先にあることで、それらと女性手帳の配布を一緒くたに論じるのはちょっと違うのではないかと思います。

乳頭に出来た白い点がポンッ!と抜けたけど、これって何?

<ご質問内容>
産後9ヶ月になります。
赤ちゃんは完母で育っています。
これまで大きいトラブルはなかったのですが、昨日お風呂に入ったときに乳頭に白い点を発見しました。
乳腺炎???とショックを受けたのですが、痛みもなく、ただ一箇所ポチっと白い点があるだけなんです。
よーく見ると少し突起してるようです。
摘まんでで引っ張ってみたら、ビヨーン、ポンッ!と抜けました。
鼻の頭の角栓をパックしたときのように。白いプニョプニョした点があったトコロを見れば、穴が空いているではありませんか。
乳頭を何回かつまむと、穴は目立たなくなり、母乳が溢れてきました。
これも乳頭トラブルの一種なんでしょうか?
私の食生活は変わっていませんし、他に症状もなく、そのひとつだけなんです。
何か気をつけるべきなのか、赤ちゃんの離乳食のあとの口腔ケアとかも関係があるのか疑問で・・・。
なんとも変な質問になってしまいましたが、気になってしまって。
過去記事も読み返したのですが・・・・。
すみません。もし、気をつけることがあれなアドバイスをお願いします。

<SOLANINの回答>
それはですね~、乳栓が抜けたのです。
乳栓が出来る理由は、過去記事に・・・書いてなかったですかね?
書いた気がするのですが…(汗)

いわゆる白斑・乳口炎の局部ケアの記事は絶対にありますので、それをご参照いただけますか?
その時を放置すると、後で拗れてくると困りますからね。
どうぞお大事になさってくださいね。

冷蔵したのに搾乳が変質?

搾乳の取り扱い(保存や運搬等)については過去記事をご参照いただきます。
今回お話しするのは、搾乳を速やかに冷蔵保存してさて飲ませようかという時に、ヘンな臭いがしたり、味が悪くなってるような気がするということを見聞きし、心配ですというお母さんの声があったから記事でお知らせしようと思いました。

ちなみに搾乳は24時間以内のモノです。

搾乳が変質してたら赤ちゃんには飲ませられないですね。
かといって「折角搾って冷蔵したのに変質したのかな?」
「捨てるのは勿体ないけど、捨てざるを得ないのかな?」って思いませんか?

それはですね、たまたま脂肪分解酵素のリパーゼが多く含まれると、搾乳中の脂肪を先に分解してしまうという現象が起こってしまったということです。
決して冷蔵中に腐ってしまった訳ではありませんからね。
なので、もちろん赤ちゃんに飲ませてあげて大丈夫です。

乳腺炎と気づかずに、QQを受診したら?

乳腺炎になっているのに、気がつかないお母さんがいらっしゃいます。(特に普段から乳房緊満が強めの方の場合。)
乳房が痛くなるのに乳房トラブルに気がつかないというのは俄かには信じ難いのですが、かつてSOLANINは、バリバリの乳腺炎なのに、「てっきり風邪かと思った。」なんてのたまう職業:助産師の新米お母さんに遭遇したことがあります。(驚)

平日だったら迷わず産婦人科外来や母乳外来、助産院に駆け込まれる筈ですが、夜間や休日はQQを受診されることもあるようですね。

そこで一悶着起こることがありまして。
出産経験のない看護師さんと、他科のドクターの組み合わせで、QQ患者さんの対応をしておられると、おっぱいをあげているお母さんなのに乳腺炎というキーワードが入力されていないらしく、「発熱・倦怠感・食思不振など。」の症状があると、「脱水になったら大変だから。」と、変換され、点滴をなさることがあるようです。(汗)

点滴ということはダイレクトに水分とビタミン・ミネラルなどが、血管内に注入されるということです。
となると、考えられる転帰は「さらに乳房パンパン状態」なんですね。
どうにもならなくてQQに罹ったのに、余計に酷くなるという困った状態に陥ってしまいます。
頓珍漢な治療にならないよう、
受診時には必ず「授乳中です。」と忘れずに伝えましょうね。
そして、自覚症状が無くても、「これって乳腺炎ではないですか?」と尋ね客観的な視点で確認していただきましょう。

2013年5月23日 (木)

乳輪が硬いのは乳管の詰まり?

妊婦さんであっても産褥婦さんであっても、乳輪が硬くて伸びないのは、乳管が詰まっているのだと思われます。
完全閉塞だったら熱発したり、痛みもハンパないので、直ぐに母乳外来か助産院にGO!GO!GO!ですが、そこ迄症状が出ていなければ、気が付かない方も多いです。
乳房をお椀に喩えたら、乳頭・乳輪はいと底になります。
いと底から垂直に乳房の奥の方を指で探ると、いわゆる乳管洞の呼ばれる部分に到達します。(ラクテーションコンサルタントのセンセイ方は乳管洞というモノは存在しないと仰っていますが、直母・搾母の際に、赤ちゃんのお口・お母さんや助産師の指がここにフィットすれば、一番おっぱいが出てくるトコロです。)

この部位がゴリゴリしていたら、赤ちゃんは深く吸着出来ないのでまともに哺乳が出来ませんし、搾乳してもパッとしません。(産褥早期でうっ積とうっ滞が一緒くたになってるような時以外でも・・・です。)

触って明らかに硬い場合はその部位よりも若干外側から、マッサージをして、乳管開通を図りましょう。
慣れてくれば、お母さんがセルフですることも出来るかと思いますが、最初は訳が分からないと思われますので、必ず助産師にしてもらい、自分でする場合は何処をどう触ったらいいのか教えてもらってください。
きちんと開通してくれば、過去記事にも書きましたように、鼻の硬さから、耳朶位の柔らかさに変化しますし、その部位をグッと摘まんでも痛みや違和感(しこりっぽい硬さとでも言いましょうか・・・)が無くなってきます。
引っ張ってもビヨ~ンと伸びず、引き攣れた感じであれば、全線開通とは言えないのではないかと私は考えます。

特に巻き舌や舌小帯短縮症等で、上手く吸啜出来にくい赤ちゃんや、浅飲み傾向が強い赤ちゃんのお母さんは1週間に1回くらいは授乳後に自己チェックされた方が良いと思います。
チェックの上、必要に応じてケアをされると良いかと思います。

きちんと開通しないということは、乳管が細くなっているようなものですから、折角おっぱいが造られても、出難くなっているということですから、哺乳量が少なくなったり、赤ちゃんが嫌がったりすることが考えられます。
要するに、分泌量は乳管開通マッサージで増えることは無いだろうけど、哺乳量は増えることが期待出来ます。
赤ちゃんが吸啜しやすくなるので、潰し飲み・歪め飲み等も軽減することが期待されるので、トラブルも起きにくいことが期待できます。

1回あたりの搾乳に要する時間について。(仕事復帰後)

<ご相談内容>
他サイトからこちらのブログを知りました。

もうすぐ7ヶ月になる赤ちゃんを実母に預けて仕事復帰しました。
1歳のお誕生日までは何としてもおっぱいをあげたいです。
分泌の維持が必要なのは理解できますので、勤務先と交渉して搾乳する時間を貰っています。
『最強母乳外来』に出会う前にP社の搾乳器を購入し使用していましたが、レバーハンドルが重く、しかも搾乳時に乳房が痛いのでとても使用出来る代物ではありませんでした。(汗)
あまりにも痛く、量も搾れないので、先日から手搾りしています。

勤務先には冷凍冷蔵庫があるので、冷凍母乳を作成することは可能です。
しかし、過去記事の指導のように、3~4時間毎を目安に20分間/日のペースでの搾乳は出来ないのが現状です。
ですが、勤務の都合上、10分間くらいの搾乳時間は複数回確保できます。
そんな短い時間に少量出すだけでも、おっぱいは出続けてくれるのでしょうか?

お家に帰ると、赤ちゃんはおっぱいに向かって必ずパクパクしてくれます。
そんな愛しい赤ちゃんのためにいいアドバイスありましたらお願いします。

<SOLANINの回答>
1回の搾乳が10分間くらいでも、回数多く搾れるのは分泌維持の強みです。
手搾りもいいのですが、可能であれば手首を保護するために、メ○ラ社の「ハ○モ○ー®」は購入する価値ある優れモノですよ。

おっぱいの分泌低下の心配があれば、過去記事にあるようにハーブのサプリメントを摂取するのもいいですね。

直ぐに搾れない時で、やたらと張ってきたら、「圧抜き」をしてくださいね。
トラブル予防のため、お食事内容や食べ方に気を付けてね。
これらのことは、過去記事に一杯書いてありますよ。

お口パクパク・・・可愛いですね。
きっと赤ちゃんは1歳頃には自主的に、玄関でポチのように健気にお母さんの帰るのを待つのでしょうね。
仕事復帰されても、おっぱいを簡単に手放さないのは素晴らしいことですよ。

おっぱいが漏れる?漏れなくなる?

個人的な経験を振り返ると、かつて一人目を出産した時のおっぱいの状況としては、3か月くらいまでは、授乳間隔が2.5時間以上になると、おっぱい(乳汁)が漏れて母乳パッドを1日に何枚も交換しなくてはならないくらいでした。

片方の授乳をしていたら、反対側から、ポタポタとおっぱい(乳汁)が滴り落ちてきました。
3か月を過ぎると、授乳間隔が4時間くらい空いても、片方の授乳をしていても、おっぱいは漏れてこなくなりました。

当時まだ若く、母乳育児についての知識も浅かった私は、おっぱいが出なくなったんじゃないかってとても不安になりました。

でも、ある方からそうではないことを教えてもらいました。
漏れるのが良いおっぱいとは限らない。
健康な乳房からはおっぱいは漏れることも、張ることもあまりないのだと。
当初おっぱいが漏れ出すタイプであっても、途中から漏れ出すことが少なくなったり、二人目や三人目という風に出産が後になるほど、おっぱいの漏れ出しは少なくなるものだと。
気にせず、いつも通りにしていればよいと。

因みに私は、二人目と三人目はおっぱいが漏れることは最初の1ヶ月もなく、母乳パッドを買い込んでいたのに、殆んど使うこともありませんでした。

但し、4か月くらいになって、ホントに分泌不良になることもあります。
そういう場合、
赤ちゃんが怒ってばかりとか、嫌がるとかの兆候が見られることがあります。

きっかけは様々ですが、胃腸の調子が悪かったり、冷えたり、睡眠不足(上の子や旦那さんの看病など)が続いたりすると、おっぱいの生産にブレーキが掛かるからです。
こういう場合は消化の良いものをゆっくり良く噛んで食べ、赤ちゃんもお母さんも下半身を温かくします。
そうして、新生児並に頻回授乳をするのを数日間続けてください。
疲れたら赤ちゃんと一緒に眠るのです。

また、こういう場合は乳管が詰まりかけていることもあるので、一度、母乳外来か助産院で乳房のケアを受けると、回復が早くなると思います。
もう駄目かもしれないと簡単に諦めないでね。

2013年5月22日 (水)

子宮頚管無力症になり易いリスク要因とは?

早産のリスクになることは数々ありますが、いわゆる人工妊娠中絶(中期中絶を含む以下同)や円錐切除を行った経験のある方は、次に妊娠した際、経験の無い妊婦さんと比較して高くなると言われています。

何故かと申しますと、本来起こり得ない時期に人工的に子宮口を開大させたり、頚管の内側を切除したからです。
勿論、子宮頚管無力症は、それらの経験が全く無い方であっても何らかの素因があるため発症することはあります。
逆に、本来は素因が無かった方であっても、それらの経験により発症してしまうことが有り得るということです。

困ったことに子宮頚管無力症というのは、これといった自覚症状が無いですし、それらの経験のない方の場合、初めての妊娠の段階では予測困難なのですな。
妊婦検診の際、膣エコーで子宮頚管長(しきゅうけいかんちょう)が短縮化していないかどうかの確認をしてもらうことが早期発見に繋がりますので、産婦人科ドクターによ~く確認していただきましょうね。(気になる方は、毎回きちんと自分からドクターに尋ねましょう!)

そうそう、今回の妊娠で、子宮頚管無力症と確定診断を付けられた場合は、次回の妊娠の際は早産防止のためシロッカー手術を受けることになるだろうし、状況によってはシロッカー手術を受けても切迫早産で入院しなくてはならないこともあるという心の準備だけはしておいてください。

児が乳頸部亀裂の絆創膏拒否!紫苑さんの知恵(1歳3ヶ月)

<教えて下さったこと>
1歳3ヶ月になる息子の前歯が乳首に当たり、両方に乳首の乳輪との境目がパックリと切れました(涙)
絆創膏をどんなにちいさくして貼っても完全拒否。
オッパイの前で天を仰ぎ大泣き。
デスパコーワを塗るも毎回前歯が当たる(というかめりこむ)ので治らず…
そこで基本に戻り、息子に大きな口を開けてもらい、前歯の位置を乳輪にあたるようにしたところ痛みが軽減。
この月齢だと『あー』といえば真似をしてくれますし、そこに『ガポッ』といいながら乳首を入れました。
難点は面白がって何回も『あー』とやってきて真面目に飲まないことですが、今昼間の授乳はほとんど別腹の精神安定剤なので、母と子のコミュニケーションとしてそれもいいかな・・・と(笑)
以上、息子の可愛さ自慢になってますが、報告でした☆

<SOLANINからのお返事>
基本に立ち返るところが素晴らしい!
1歳を過ぎて、お母さんの真似をするのが大好きな年頃。
その習性(?)を活用され、痛みの軽減を図る道を編み出されたのですね。

なお、絆創膏(キズパワーパッド)は小さく切ってしまうと、食べてしまう恐れがありますから、切るのは半分の大きさまでにしてくださいね。
もう少し小さな月齢の赤ちゃんであれば、絆創膏(キズパワーパッド)を貼ってるのを先ず見せてから言い聞かせをしてください。
「お母さんは、おっぱい怪我しちゃったから絆創膏貼ってるの。貼らないと痛くて飲ませてあげられないの。怪我が治るまで貼ったままで飲んでちょうだいね。」と呪文のように唱えてくださいね。

最後に、お坊ちゃんの可愛らしさ、ご馳走さまでした。(笑)
ほのぼのして良い感じです。

追記:キズパワーパッドの添付文書には「動物や人の噛みキズには使用しない。」という注意書きがあります。
ですので、最終的に使用されるか否かについては、各人添付文書をお読みいただき、その上で判断してください。
これまで実際に見てきた限りでは、貼付前に患部に付着したよだれを拭きとったり洗ったりしてからという常識的な対処の後にされてますので、感染兆候の所見は見たことがありません。
キズパワーパッドは商品の性質上、剥がれるまで数日間貼付可能のようですが、私は赤ちゃんが咥えることを考え1日1回は貼り替えるようにお勧めしています。

1か月の母子分離中、おっぱいを維持出来るか?2(10ヶ月)

<その後の様子>
こんばんは。
1ヶ月ほど前に、10ヶ月の娘が足を骨折してしまい入院することになったのですが、入院中に私の母乳が出なくなってしまわないか…とご相談させていただいた者です。
当時は気持ちに余裕がなく、わかりにくい内容だったにも関わらず親身なアドバイスありがとうございました。

あの後、無事にメデラ社の搾乳器を購入し、毎日冷凍母乳を病院へ持って行くことができました。
母乳も400ml/日ぐらいはキープすることができました。
娘は7日に退院が決まり、先立って昨日から明日までの2泊3日外泊許可が出て自宅に帰ることができました。

入院中はずっと哺乳瓶を使用していたので、最初はオッパイを拒否されましたが、徐々に思い出して飲んでくれるようになり今は一安心です。
(飲みっぷりは入院前の方が良かった気がしますが、入院食をモリモリ食べててごはんの量が入院前よりもかなり増えたので仕方ないのかもしれません)
また明日…病院に帰るのが寂しいですが、あと少しの辛抱なので頑張りたいと思います。
本当に、『最強母乳外来』に…SOLANINさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!

<SOLANINのお返事>
その後どうしておられるかと案じておりました。
そうでしたか!
退院前の外泊。
そこまで漕ぎ着けられたのですね。
良かったぁ~。

おっぱいを続けていてある日突然アクシデントが・・・ということは、どなたにも有り得ることです。
母子分離と聞けば、NICU入院中の赤ちゃんのお母さんが先ず第一に浮かびます。が、お母さんの早期の仕事復帰やお母さんの入院手術やこの相談者さんのように付き添い不可能・直母不可能な赤ちゃんの入院ということも時にはあるのです。

アドバイスを受け入れてくださりこの1カ月、必死に頑張られたことが功を奏して無事おっぱいの分泌維持ができたことは今後の育児の自信にもなるかと思います。

分からない時は調べる。
調べても判らない時は(正しい知識を持った)知っている人に訊く。
教えてもらったことを実行する。
それだけのことで、お母さんにも赤ちゃんにも大切なおっぱいを手放さずに済みます。

離乳食が進めばおっぱいは徐々に脇役になります。
それでも、いぶし銀の脇役があったればこそ、主役は輝きます。
自然卒乳ができるまで、楽しみながらおっぱいをあげて行けるといいですね。

おっぱいが不味くなると急に飲まなくなることがある。

お母さんの食べたものが赤ちゃんのおっぱいになることは、以前にもお話しましたね。
おっぱいにあまりよろしくない食べ物を頻回かつ多量に摂取すると、おっぱいの味が不味くなります。
時々「えっ、おっぱいの味が変化することがあるのですか?」とか「赤ちゃんに味覚があるのですか?」と、驚かれるお母さんがおられます。

驚かないでください。
そりゃあ、例えば牛乳は何時も牛乳の味でしょうが・・・
でも、よ~く思い返せば、種類やメーカーが違えば、違いは分かると思うのです。
例えば、低温殺菌牛乳なら、コクとほのかな甘みがありますし、低脂肪乳はあっさりというか、少し物足りない感じがしますし、蒜山ジャージーはまったりと濃厚な舌触りを感じませんか?

●治牛乳の紙パックの側面の方に、「無脂乳固形分」と「乳脂肪分」の年間変動のグラフが描いてあるのを見たことありませんか?
夏は乳脂肪分少なめですよ。
冬は乳脂肪分多目ですよ。
0.5%近く、差がありますよ。
図体の大きな乳牛だって、餌が異なり、運動量が異なれば、乳脂肪分に差が出るのです。
ましてヒトは乳牛ほど図体もデカくないし、色々なものを食べますからねぇ。

次に乳腺炎になりかけの場合、乳腺炎になった時、しこりのある方のおっぱいを厭がって飲まなくなることがあります。
赤ちゃんの舌は敏感ですし、味覚だってありますから、味の違いを感じ取ると、(=つまり、いつもより不味い)飲まなくなります。

おっぱいだったら何でもOKの赤ちゃんもおられますが、私はそうでない赤ちゃんの方が多いと日々実感しています。

おかしいな?という時は、まず、おっぱいのお味見をしてください。
左右差がありませんか?
そして、赤ちゃんに謝ってください。
それから、お食事や授乳間隔を見直して修正してくださいね。

乳腺炎になっても、赤ちゃんの飲み方に左右差が見られなくなれば、それがホントの意味での完治なのです。

2013年5月21日 (火)

慢性化した乳口炎の対処法について。

<ご相談内容>
現在、7ヶ月の娘を母乳で育てていますがおっぱいトラブル続きで痛みを感じずに授乳できたことがありません。
こちらのブログを教えていただき読者にならせていただきましたのでよろしくお願いします。
さっそくで、申し訳ないのですが、こちらで白斑治療で口内炎のお薬が有効と知りはじめました。
重症化すると赤くなり黒い点がでると、ブログに書かれていましたが、まさにその状態です。
授乳後一時間ほど痛みが引かないため夜間授乳の後は眠ることができません。
抗生剤の入ったお薬を使った方がなおるのでしょうか?
以前病院で処方された「リンデロン®VGクリーム」があるのですが…

<SOLANINの回答>
難しいトコロです。
というのも、乳口炎は大抵は「デスパ®コーワ」で軽快しますから。
重症化している場合は、確かに「デスパ®コーワ」を塗布してから抗菌薬を上塗りした方が効果的です。
しかし、それは基本的に「デスパ®コーワ」で治療しているのに太刀打ちできない場合、つまり、繰り返している場合です。
重症化していますが、これまで「デスパ®コーワ」は塗布したことが無いのであれば、初回から抗菌薬を上塗りするには及ばないかと存じます。
取り敢えず10日間は「デスパ®コーワ」塗布されるのが良いと思います。
それでスッキリしなければ、抗菌薬を上塗りする方法に切り替えましょう。

なお、ご指摘のお薬は中程度のステロイドですから、乳口炎には不適かと存じます。

1か月の母子分離中、おっぱいを維持できるか?1(10ヶ月)

<ご相談内容>
いつもこちらで勉強させていただいてます。
わからないことがあって、過去の記事も拝見させていただきましたが、記事に載せておられないようでしたので、質問させていただきたく、いきなりで失礼だとは思いましたがメールさせていただきました。
(私の見過ごしならすみません)
私にはあさって10ヶ月になる娘がいます。
母乳7割離乳食3割のおっぱい大好きっ子です。
私も母乳の出が良く、時間があくと張って痛みます。
そんな娘が足を骨折してしまい、入院することになりました。
幸いオペはしない方向になりましたが、両足を吊り上げて重りを付けて牽引する治療法になりました。
そのため、抱っこやおっぱいができなくなってしまいました。

入院期間は約1ヶ月。
今はまだおっぱいが出るので搾乳し、冷凍保存して病院へ持って行ってますが、『おっぱいは赤ちゃんが吸うから出る』とこちらでも書かれておられるので、これからもおっぱいが出続けてくれるのかが心配です。
そこでお伺いしたいのですが…1ヶ月間、搾乳だけでもおっぱいは出続けてくれるのでしょうか?
哺乳瓶は、最初は嫌がりますが、すぐに慣れて飲んでくれるので助かっています。
ただ、今までは特に時間等にとらわれず『欲しい時にあげる』だったので、1回で決められた量を飲み切ることができずに残してしまい、しばらく経って「おっぱいちょうだい」と泣いてきます。
特に寝ぐずりの時なんかは余計にです。
すぐ側にいてるのに、思うように抱っこやおっぱいをしてあげられないのはすごく辛いです。
なので、せめて娘が大好きなおっぱいは退院してから思う存分飲ませてあげられるように分泌維持していきたいと思います!

わかりにくい文章で申し訳ありません。
ご回答頂けたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。

<SOLANINの回答>
まず、お嬢ちゃんの骨折入院お見舞い申し上げます。
病状から察するに、病室での授乳は困難とのこと、理解できました。
(ひとつ前のメールでのやり取りでベッド上で覆いかぶさって授乳出来ないか?とアドバイスしていました。)
また、10ヶ月でありながら、予想外に哺乳瓶を受け入れてくれたことも理解できました。
(ひとつ前のメールでのやり取りで10ヶ月で完母だったら、哺乳瓶受け入れが困難だと思われるので、コップかストローマグ等で飲ませてあげては?とアドバイスしていました。)

さて、喫緊の課題はお嬢ちゃんの1ヶ月の入院期間、おっぱいの分泌をいかに維持するか?ですね。離乳食が3回は食べられるとして、分泌の維持としては、最低400ml/日の搾乳が必要です。
出来るだけ、お家で過ごしていた頃と同じペース(=回数)で搾乳してほしいです。
時間を空けて乳房を張るだけ張らせて、まとめて搾乳してたら多分おっぱいは直ぐに枯れてしまいます。
想像以上におっぱいの分泌維持には搾乳回数は重要な要素なのです。

また、分泌維持には吸啜刺激に代わるこまめな乳頭への刺激が大事です。
手搾りでもいいのですが、1ヶ月という長期間となれば、手首が悲鳴を上げるでしょう。
ここはひとつ、6615円投資していただき、メ○ラ社の「ハ○モ○ー®」をご購入していただき、フル活用していかれることをお勧めします。
「ハ○モ○ー®」の特徴は過去記事にも書いています。
痛みが無く、確実に搾乳出来ますし、分泌維持に有効な機能を備えていますから、絶対にお勧めです。
大変ですがお嬢ちゃんのために、1ヶ月頑張りましょう。
陰ながら応援しています。

注)現在はメールでのご相談はお受けしておりません。

母乳育児が上手くいかないのはお母さんのおっぱいのせいですか?

私は上の子を他院で出産され、今回の赤ちゃんはSOLANINの勤務先で出産されたお母さんで、「以前はおっぱいが上手くいかなくて・・・」と、仰る方にこれまでに数えきれないくらい出会いました。

お母さん自身にハナっから全く母乳育児をする気持ちがなく、混合栄養やミルク栄養指向が強いのならば別ですが、そうではない場合(つまり懸命に努力したにも関わらず・・・の場合)は、お母さんのおっぱいのせいじゃないんです。

仮に病産院を変えたらおっぱいが上手くいったなら、最初の病産院で適切なケアを受けられなかったからで、お母さんのおっぱいが悪いからではありません。
つまり、ナンのことはない母乳育児に不熱心な病産院で出産したからなんです。

「おっぱいがプレッシャーで・・・」とか「おっぱいは虎馬で・・・」というお母さん、もう1回だけチャレンジしてみませんか?
貴女の周りにも母乳育児を推進し支援するのが使命だと確信している助産師はきっと居る筈ですよ。
肝心なトコロを探していないから見えないだけかもしれません。
(最低限、お住まいの近くにBFH認定病院がないかどうか、母乳育児を推進し、支援する助産院がないかどうかを確認してください。)
市区町村の保健センターだったらそういう地域の情報を持っておられる筈です。
万一どこもなければ、この『最強母乳外来・フェニックス』を頼ってください。
そして、母乳育児を成功させるために、貪欲に学んでください。

2013年5月20日 (月)

パワーとテクが向上するまでは。

お母さんの乳頭形態がいかなる状況であっても、それ以外のモノを与えなければ、直母が出来ないということは有り得ないという考え方があります。
ライバルは哺乳瓶のゴム乳首ってことですな。

確かにそうです。
安易にゴム乳首を与えるから、乳頭混乱を来たす赤ちゃんが出現するわけですから。

だけど、乳頭形態が超扁平や陥没の場合、運良く出生当初から哺乳に関するパワーとテクを兼ね備えた赤ちゃんであれば、1ヶ月かそこいらで直母のみに移行可能となるでしょうが、やはり小粒ちゃん・おちょぼ口ちゃん・下手っぴちゃん・イラチちゃん・眠りキャラ系等の場合、最初から直母1本で育てるというのは難しいです。
搾乳やミルクの補足無しには、ギャン泣きで体重激減したり、おしっこが出なくなる事態に陥る危険性がありますので。
また、直母頑張り過ぎると、超扁平や陥没の場合、乳頭がズタボロになり、流血と激痛で立ち往生ということになりかねませんので。

補足方法として哺乳瓶オンリー(特にラクラクタイプの市販品)というのは賛成できませんが、搾乳のみで必要とされる哺乳量を賄えるくらいの分泌があるのならば、直母の練習の前段階として、赤ちゃんが嫌がらなければ、乳頭保護器を使って練習をするのはアリではないかと思います。

超扁平や陥没乳頭のお母さんは、「何故私だけが?」という想いはあるでしょうが、赤ちゃんが哺乳に関するパワーとテクが向上する時期が来るのを信じ、搾乳やミルクの補足が2~3ヶ月続くこともあると予め覚悟を決めて、肩肘張らずに辛抱強く授乳に取り組みましょう。

やがて道は拓けてきます。
「乳頭保護器や直母でどのくらい飲めるようになったかな?」「搾乳やミルクはどのくらい減らしての差支えないかな?」については、定期的に母乳外来や助産院を受診し、担当助産師に確認してもらいましょう。

仮性陥没乳頭を咥えさせる際の注意。

仮性陥没乳頭であっても、妊娠中の乳頭・乳輪ケアを懸命に頑張れば、産後直ぐから直母することは可能です。
しかし、直母できたのも束の間、吸啜時の乳頭痛を訴えられるお母さんはかなり多いです。
「この吸いにくい乳首でよく吸ってくれるなって思うんですが、とにかく痛くて・・・」と嘆かれます。
さて、どうしたものか?

良い方法があります。
まず、吸啜させる前に乳頭を摘み出して突出させます。
そして、普段内側に巻き込んでいる乳頭頂部分に乳汁をたっぷり塗布してから、赤ちゃんに含ませるのです。
そうしたら、あら不思議。
乳頭の吸啜時の痛みが無いんです。
是非お試しくださいね。

搾乳の保管と運搬について。(7ヶ月半)

<ご相談内容>
いつも勉強させて頂いています。
現在、七ヶ月半の娘がいて、来週から保育園の馴らし保育。
再来週からフルタイムの仕事復帰をひかえています。

母乳を維持する為の仕事中の搾乳の仕方や保管は冷凍の方が好ましい…等、過去記事を拝読しました。

職場には冷蔵庫が無く、通勤は車で1時間かかる環境の為、以前市の保健師さんにご相談した際、保冷バックに保冷剤をいれて保管したら大丈夫とアドバイス頂きましたが、これから夏を迎え、品質的に、本当に大丈夫かと不安になってきました。
ちなみに、保育園は冷凍母乳受け入れなので、帰宅後に冷凍になります。
お忙しいとは存じますが、どうかご助言をお願いいたします。

<SOLANINの回答>
お仕事復帰でおっぱいの分泌維持のため過去記事を参考にしていただき有難うございます。
さて、お問い合わせの件ですが、冷凍が不可能であれば搾乳は冷蔵で保管・運搬するしかありませんね。
その場合、小型で断熱性能の良さそうなクーラーバッグ(この場合、ビールの景品に付いてくるような簡易型ではなく・・・)を一つ調達しましょう。
で、そのクーラーバッグの庫内温を把握するために、100均でいいですから、温度計を一つ調達して、庫内に設置します。
この時、直接に保冷剤が当らないように、両面テープ等で貼り付けてもいいでしょう。
お家でキンキンに凍らせた保冷剤を入れて庫内温を測りましょう。
ご家庭用の普通の冷蔵庫の庫内温が5℃前後です。
その環境で搾乳は24時間は品質維持できます。
搾乳を入れてから自宅に戻るまでの時間を計算しましょう。
クーラーバッグ調達時に店員さんにご自身が希望される性能があるかどうか確認してから購入すればバッチリです。

お手入れをしていたら、茶色い汁が出た!

母乳育児を成功させるためのも、妊娠中からの乳頭・乳輪のケアが必要ですが、乳管開通操作をすると、およそ20人にひとりくらいはケアをしていたら「茶色っぽい汁が出てきた!」と、びっくり仰天される妊婦さんにSOLANINは遭遇します。

妊娠中のケアが不十分ですと、出産後普通の初乳ではなく、茶色っぽい汁が出てくることもあります。
その正体はなんでしょうか?
それは血です。
中には真っ赤な血そのものが出てくる方もおられます。
原因はひとつではありません。

妊娠中は乳腺組織が発達しますが、その際に付帯して出来る新生血管が何らかの理由で傷ついたり、炎症(あまり知られていませんが、妊娠中でも乳腺炎になることはあります。)のせいでそうなることがあります。

「でも、もしかして、乳がんだったらどうしよう?」と、心配になりますよね?
その気持ちはよ~く分かりますよ。
その場合は、産婦人科のドクターに事情を説明して診ていただき、その汁にガン細胞が紛れ込んでいないか、病理検査をしてもらいましょう。

妊婦さんならば、検査の結果を聞いて、(普通問題なしなので、おそるるに足らずですが・・・)大丈夫と確認してもらったら、ドンドンその茶色っぽい汁を排出してくださいね。
およそ、10~14日間、みっちりお手入れして茶色っぽい汁を搾り出せば、大抵の場合乳房内に貯留している茶色っぽい汁は在庫一掃されます。
この在庫一掃行為はかなり重要ですぞ!
なぜなら、妊娠中のケアを怠ると、生まれたての赤ちゃんが「ちち」ではなく「ち」を飲むことになるからです。
血を飲むとムカムカして気持ち悪くなるので、赤ちゃんは哺乳後に嘔吐します。
生まれたての赤ちゃんが血を吐いたらそっちの方が怖いですからな。
宜しくお願いしますよ。

2013年5月19日 (日)

乳口炎は汚いおっぱいか?(生後8カ月)

<ご相談内容>
はじめまして。東京のBFHで出産し、8カ月になる次男を完母で育てています(長男は2歳までおっぱい飲んでました)。

今回ご相談したいのは、乳口炎についてです。
3週間程前から2ミリ程度の白斑ができ、デスパコーワ湿布もしてますが、なかなか治りません。
幸い、発熱もなく痛みは強くないのでこちらは食事やデスパコーワで根気強く治していければ…と思っています。
今回別件(腸炎になってしまいました)で行った内科の先生(女性)に、「乳口炎になっているところはばい菌がいっぱい。そんな汚いおっぱい飲まされて赤ちゃんが可哀相」と言われ、ものすごくショックを受けてしまいました。

乳口炎が出来ているおっぱいはそんなにばい菌だらけなのでしょうか?
白斑は脂肪の塊が詰まって出来たもの、という説も耳にしたことがあるのですが、実際はどういうモノなのでしょうか?
私自身、長男も次男も楽しくおっぱいライフをしていただけに、今回のことでは自信をなくしそうです。
ご回答、どうぞよろしくお願いします。

<SOLANIN}の回答>
乳口炎は様々な形がありますが、薄皮を張ったような状態ならば、その部位は感染している可能性はあると思います。
但し、これは常在菌です。
お母さんの皮膚にも赤ちゃんの口周囲にも存在する常在菌です。
常在菌は通常はバリアの働きもしますから、排除する必要性は無いし、排除することによる新たなリスクも危険性としてあります。
しかし、乳口炎の部位には常在菌だけど、ウィークポイントですから、そこではのさばってわるさをします。
それだけです。
汚くて飲ませられないなんて、失礼です!
そりゃあ、出方が悪くなったり、味的に不味くなってるかも知れません。
それは否定出来ません。
けど、汚いとかそういうものではないですよ。
おっぱい自体には天然の殺菌成分があるから、百歩譲ってそういうことがあっても、大抵は事無きを得ます。
ここで、こんなことで自信をなくしてはいけませんよ。

一つだけ、注意した方が良いのは、腸炎は経口感染だというと。
抵抗力が落ちてたのだろうけど、手洗いが不十分だった恐れがあります。
特にお子さんが腸炎でお母さんが貰ってしまったというのは弁明の余地はないです。
アライグマのように必死に手洗いだけはしてくださいね。

搾乳生活が長期化しそうな場合の対処は?(改訂版)

赤ちゃんに搾乳を与えるのは直接授乳、いわゆる「直母(ちょくぼ)が出来ない」あるいは「母子分離」の場合ですね。
直母が出来ないのは、お母さんの乳頭形態が正常型で無い場合や赤ちゃんの吸啜が下手っぴちゃんの場合で、搾乳の補足が常態的に必要な場合ですね。

注)直母は出来るものの、お母さんの仕事復帰が早期で赤ちゃんを見てくださる方におっぱいを飲ませてもらうよう託す場合も搾乳をします。
但し、この場合の搾乳はあくまでお母さんがお仕事の合間に1~3回/日程度されるのが普通で、お家におられる時間帯は、フツーに直母されると思います。

母子分離というのは、赤ちゃんの病状・在胎週数などから大きな病院(NICUがある病院。)に搬送され、入院が長期化することが予測される場合ですね。
おそらく、搾乳生活が一番長期化するのは、このパターンだと思います。
7~8回/日行わないと、分泌の維持が難しくなりますし、2ヶ月以上搾乳を病院に届けられるお母さんも珍しくありません。

このようなヘビーデューティーな搾乳生活が予測される場合は、お母さんの手首を守るために用手搾乳法や手動式搾乳器はお勧めしません。
SOLANINとしては毎日の主な業務のように搾乳される場合は電動搾乳器をお勧めします。
お値段と取り回しを考えるとメ〇ラ社の『ミ〇®』という電池式搾乳器がお勧めです。
乾電池でもACアダプターでもどちらでもOKであることと、洗浄・消毒がしやすいことと、乳腺組織を痛めにくいことと、部品を購入したら手動式にも変換できることなど、優れた点が多くあるからです。
そう、トリガー型手動式搾乳器の最高峰と言っても過言でないあの『ハ〇モ○ー®』に変換できるのです。

無理して用手法や手動式搾乳器に拘られると、間違いなく重症の腱鞘炎になってしまいます。(涙)
湿布を張っておばちゃんサポーターを嵌めても、痛みは中々軽快しません。
そのうち、整形外科のドクターから「搾乳ストップ令」が発令される羽目になります。
腱鞘炎になったら抱っこも困難になります。
そんな事になったら、赤ちゃんが可哀想ですね。
お母さんだってうっ滞性乳腺炎への道まっしぐらになっちゃいます。

私は決してメ〇ラ社の回し者ではありませんが、実際の使用者さんの状況を傍で見ていてそう実感いたしましたので推奨します。

注)現段階では、メ○ラ社の電池式搾乳器「ミ○®」は製造中止(廃番)になってしまいましたので、代替えとしては、お値段は張りますが、同じ社の「ス○ィ○グ®」がいいと思います。

おしゃぶりに対する見解。

最近は可愛いキャラクターが付いたのや、色とりどりのおしゃぶり幾つものメーカーから販売されています。
ご丁寧にいつも身に付けられるように、ポロリと落ちないように専用の紐やクリップまであります。

しかも、キャッチセールスは『お口ポカンを予防』とか『鼻呼吸を促す』とか『顎を鍛える』というのもあります。
魅力的なフレーズですね。
こんなフレーズを目の当たりにしたら、買ってみようかな?使ってみようかな?と、思ってしまったりして。

特にギャン泣き度数の高い赤ちゃんの場合、お母さんをはじめ周囲のオトナも参っている場合が多く、また、昔からある育児用品のひとつでもあり、ミルク育児全盛のおばあちゃん世代では愛用者も多かったことから、積極的に使用することを勧められることさえあります。

確かにグズっている赤ちゃんをおとなしくさせる効果がありますからね。
ただ、ゴムの乳首と同じく、おしゃぶりも乳頭混乱を誘発することが判っています。
少なくとも、ミルクをあげていない赤ちゃんには使わないで欲しいですね。
小児耳鼻科領域では中耳炎になりやすくなるという研究報告もあるそうです。

じゃあ指しゃぶりは?と言いますと、少なくとも手を使わないと出来ないことがあれば外さなくてはなりません。
おしゃぶりは両手が使えますから一般的に指よりも長時間しゃぶっている傾向にあります。

歯科領域では3~4歳を越えてもおしゃぶりor指しゃぶりを続けていると、不正咬合になりやすいので、なるべく早く止めましょうと指導されます。

もうひとつ、意外な盲点かもしれませんが、お口が塞がると言うことは赤ちゃんは何か伝えたいことがあってもそれが出来ないということです。
赤ちゃんはお母さんを懲らしめるために泣くのではありませんね。
言葉を持たない赤ちゃんが泣くというのは、『どうしたの?』とお母さんに聞いてほしいからではないでしょうか?

赤ちゃんがグズった時は、抱っこをしたり、おっぱいをあげたり、話しかけたり、あやしたりしてみましょう。
赤ちゃんを宥める手段としては、おしゃぶりじゃなくても切れるカードは他にもありますからね。


軽い気持ちでおしゃぶりを使い始めたものの、なかなか止められなくて困ったという話を1歳過ぎのお子さんのお母さんからよく聞きます。
特に、おしゃぶりを常用していると、言葉の発達面での懸念も出てきますね。
だって、喋ろうにもお口が塞がっていますから。(汗)
言い聞かせて止めるには1歳半以降でないと難しいでしょう。
無理やりやめたら泣き喚いたり、探しまくってお家の中をぐちゃぐちゃにされたり(≒ガサ入れされた)、うるさくてたまらないというのはしばしば聞かされます。
便利なモノには何かウラがあります。
赤ちゃんが泣くときはモノではなくヒトが宥める方がいいのではないかと考えます。

2013年5月18日 (土)

赤ちゃんの気持ちに想いを馳せてやってください。

人の価値観は其々だとは思いますが、最近SOLANINの周囲では、生後半年頃迄の早い時期に仕事復帰をされる母乳育児中のお母さんの話をしばしば耳にします。
半年頃迄と言えば、殆どの赤ちゃんは離乳食を開始していない時期です。
成長発達に必要な栄養の主体、母乳経由免疫の持続、乳歯や永久歯の歯並びや噛む力の育成等々の条件を考えても、正直言って赤ちゃんにとっては、この時期のお母さんの仕事復帰は痛いです。
もっと踏み込んで言わせてもらうなら、赤ちゃんにとってのメリットは何も無いです。
つまり、端的に言えば、オトナの都合(生活費を稼ぐ・欠員の補充が利かない≒育児休業がまともに取得出来にくい職場環境である・キャリアアップの節目になる等々)のため、赤ちゃんに合わせてもらっているに過ぎません。

お母さんが仕事を続けるには、家人の協力は不可欠ですが、祖父母宅でお世話になるにしても、保育園に入園するにしても、毎日赤ちゃんが心身ともに無事健康で過ごしてくれることが、大前提としてあります。

SOLANINの個人的見解としては、可能であれば、お母さんの仕事復帰迄の期間は、1年は欲しいところです。
産後8週とか、まだ身体が回復途上の時期は、勤務時間や仕事の内容によってはお母さんの健康を阻害するかもしれないので、到底お勧めできません。
それに、お母さんと触れ合う時間が少なくなって、寂しい想いをしない赤ちゃんは1人として居ませんから。
おばあちゃんや保育士さんがどんなに良くしてくださっても、それはお母さんと触れ合えない時間帯の補完的役割としてなのですよ。
お母さんに取って代わることは出来ないのです。
そして、母子が離れていた時間を瞬時に埋め戻してくれるのが、自然なカタチでスキンシップが出来るおっぱいタイムなのです。

直母が出来ない時間帯の授乳は、当然ですが搾乳やミルクをあげてもらうことになります。
だったら、せめてお母さんの傍に居られる時間帯は抱っこや添い寝をしながらおっぱいをあげようじゃありませんか。
赤ちゃんの皮膚感覚はオトナが想像しているよりもずっと敏感です。
自身がお母さんに愛されていると理屈抜きに実感できるのが、おっぱいタイムなのです。
赤ちゃんにだって心はあるのですよ。
喋って伝えられないだけなのですよ。
それを奪うような&赤ちゃんの心を壊すような行為は、絶対にしないでいただきたい。

お母さんと離れている間、ずっと頑張っている赤ちゃんを安心させてあげるためにも、「搾乳は面倒臭いからやりたくない。」とか、「おばあちゃんや保育士さんに懐かせるためには、直母は止めてくれと言われたから。」とか、赤ちゃんを「お荷物」扱いをするような理由や、お母さんとしての主体性を放棄したような理由で、簡単におっぱいを止めようなどとは考えないでください。
お願いします。

舌小帯短縮症、乳頭亀裂と闘って。

<ご連絡いただいたこと>
以前、「舌小帯萎縮症で乳首が切れる」と相談した者です。
あの時はとても丁寧にお答えくださいまして、本当にありがとうございました。
アドバイスを参考に授乳を続けて二ヶ月経ちました。
その間、乳首が切れることもあったのですが、ある日気づいてから全く切れなくなってます!
今ではあの痛さにびくびくすることも無く、楽しく母乳育児できています。
相談した頃は、痛くてつらい授乳でしたが、今では母乳育児を続けて本当に良かったと思っています。
息子も一生懸命飲み方を練習してくれたんですね。
SOLANINさんからのお返事に励まされ、やってこられました。
本当にありがとうございました。
これだけお伝えしたくてメッセージ送りました。
これからもblog応援しています。

<SOLANINからのコメント>
赤ちゃんが舌小帯短縮症であると、お母さんの乳首に痛みやキズ等のダメージを与えるだけではなく、しっりとおっぱいが飲めないことが高頻度で起こります。
母乳育児のスタートは厳しいものとなります。
精神的にも追いつめられて、ダブルどころかトリプルパンチな状態に陥りがちです。
母乳育児を頑張ろうにも、意欲が削がれることが多々あるかと思います。
乳頭・乳輪トラブルの場合はそれに関する過去記事を読むと解決策が掲載されています。
とにかく痛みとキズを何とか解決し、赤ちゃんの哺乳技術を向上させる・・・地道な作業が必要です。
でも、一人で乗り越えるのは大変です。
母乳育児に明るい助産師の手を借りること、愛読者の会のみなさんのご意見を伺うこと、過去記事を熟読すること・・・が突破口になるかと思います。
そして、諦めないという気持ちを持ち続けることも。
乗り越えた分だけ強いかぁちゃんになれますよ。

冷凍母乳の取り扱いについて。

先日、「冷凍母乳を作成し運搬する際はどうするのが良いのか?」という相談を受けました。
小さめで良いのでクーラーバッグにキンキンに凍らせた保冷剤と共に、溶けないようにして運搬し、現地で解凍します。
そのままでも哺乳瓶に移してからでも良いのですが、必ず湯煎して飲ませてあげてくださいね。

自宅で解凍して哺乳瓶に移してから運搬するのもいけなくはないですが、万一途中でこぼれたりしては困りますから、止めた方が良いですね。
現地で湯煎のためのお湯を調達できない恐れがあるならば、予め水筒に入れたお湯とマグカップくらいの大き目の容器を準備しておきましょう。(お湯を入れてバッグそのままor哺乳瓶に移してから温めるための必要物品ですな。)
冷凍母乳は職場復帰されるお母さんだけではなく、色々な時に使えます。
憶えておかれると便利ですよ。

アメリカ国内の公共の場でおっぱいをあげるとどうなるか?

私はアメリカには行ったことはないのですが、いわゆる公共の場でおっぱいをあげると、どうなるか、ご存知ですか?

実際に現場を見た方(=某産婦人科のドクターとします。)のお話ではポリスマンがすっ飛んできて、警告しても止めなければ逮捕されるそうです。
日本流に言えば、猥褻物陳列罪ってところですかねぇ。

しかし、授乳のどこが、猥褻なんでしょうか?
アメリカ人は乳房を性的なものとしか捉えられないのでしょうか?
国民性や文化の違いでしょうが、いくら乳房が洋服から出ていても、授乳とトップレスでは印象も意味も全然違うんですが・・・

ちなみに、かつてシュワちゃんが知事をしていたカリフォルニア州のロスの空港には授乳室はあるものの、空港の片隅で、大変不便な場所にひっそりとあるそうです。

その点、日本はまだましなんでしょうね。
だって、流石に公共の場で授乳しても逮捕はないですからね。

追記;表記にアメリカ国内としましたが、州によっても異なるという現地在住の方のご意見もありました。
ただ、いずれにせよ、好奇の目で見られることは間違いなく、文化や慣習の違いを感じさせられます。

2013年5月17日 (金)

乳口炎(白斑)の治療期間について。

<ご相談内容>
乳口炎(白斑)についてお聞きしたいことがあります。
1か月半、乳口炎(白斑)と格闘し、自分なりに色々と気をつけましたが治ることなく過ごしていました。
が、このブログを読み、口内炎の薬をつけはじめて10日、乳口炎(白斑)が出てくることが、初めてなくなりました。
(今までは、1週間に1~2度の割合で乳口炎(白斑)が出てきてました。)
これは、治ったと考えていいのでしょうか?
お薬の塗布を止めたらまた乳口炎(白斑)が出来るのではないかと不安があり、塗布を続けています。
もう塗らなくてもいいのでしょうか?
実は1人目からずっとおっぱいトラブルに見舞われていた私。
思い当たる部分がたくさんありました。
育児や家事をパートナーに分担してもらいにくい環境。
またそれに伴うストレス。
かなりの早食い。
しかも便秘症。

おっぱいトラブルを起こしがちなタイプに当てはまると気づき、まずはゆっくり食べることから心がけ、そしてゆったり過ごすように気をつけることにしたのです。
そんなふうに過ごしはじめてから、不思議と便秘も少しずつ改善され、おっぱいの調子も良くなってきた気がします。
この調子で、母乳育児を続けていきたいと思います!
薬を塗らなくてもいいと判断するタイミングだけ、アドバイスください。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
乳口炎には口内炎のお薬が良く効きます。
口内炎のお薬を塗布していても、あまりにも繰り返している場合は抗生物質の入った軟膏を口内炎のお薬の上に重ね塗りしなくてはならないこともありますが。

しかし今回は、口内炎のお薬の塗布開始10日にして乳口炎(白斑)が消失したのですね。
ひとまずはおめでとうございます。
で、肝心のお薬を塗布する期間ですね。

①仮に乳口炎(白斑)が2~3日くらいで消えた場合でも、最低7~10日間は、毎回の授乳後お薬の塗布とラップを欠かさない。(お薬の塗布の際は少しおっぱいを搾り出してから塗るのが効果的です。)
②肉眼的に乳口炎(白斑)が確認できなくなってから、3日間以上経過している。
③おっぱいの最中や飲み終わった後にビリビリ・チクチクするような乳口炎(白斑)に特徴的な痛みが無い。
④胃腸の調子は悪くない。(良くないものを食べ続けると胃腸の調子は悪くなる。)

・・・の条件が揃えば今直ぐに止めても、まず大丈夫です。

また、これまでの経緯を考えると、再発防止に備えごぼう子の服用か、そこまでしなくてもごぼう茶を飲まれるのも良いかと存じます。
最悪、再発しても重症化しないので。

搾乳器あれこれ・・・(改訂版)

「搾乳器って使ってはいけないの?」
そんな質問が職場復帰の早いお母さんからしばしばあります。

助産師でも搾乳器アレルギーというか、「断固反対!」という方に時々出くわします。
私が学生の頃、指導教官からなんて言われてたかなぁ?
はっきりとは憶えていないけれど、使わない方がいいようなことを言っていたような・・・

実は私、大昔ですが、自分が出産した時に、何種類かの搾乳器を試用しているのです。
そう、自らが実験台になっているのです。
K社のシリンダー式、P社のゴム球ポンプ式、チ〇〇ュ?の電動式の3種類です。
まず、産後2日目の鬱積している時、産後5日目の直母40~50g台の分泌が高まって若干うっ滞しかかっている時です。

結果と感想・・・いずれの時期も痛い。搾乳器使うくらいなら、手搾りで充分だと思いました。
鬱積の時は雫数滴出すのに、手搾りの10倍痛かったです。(当たり前か。でも当時はそんなことすら知らなかったのね。)

時は流れ2004年の秋、メ〇ラ社の「ハ○モ○ー®」というトリガー式手動搾乳器に出会いました。
導入するかどうか、お試ししたかったのですが、もう自分は無理です。(爆)
たまたまその頃、SOLANINの勤務先の職員の出産が続きまして、実験台になってもらいました。
そうしてら、全員が「痛くない。」と言うのです。
「この商品なら、TVショッピングのモニターみたいにお勧め出来る。」「購入したい。」という人まで出てきました。
で、病棟で使用開始し、売店にも常備してもらうようになりました。
搾乳器ですから難しい技術は不要です。
赤ちゃんがNICUに搬送されたり、お母さんが先に退院され赤ちゃんは低続きに入院中の赤ちゃんに搾乳を届けるというパターンの分離状態の場合はよく購入されているようです。

さらに時は流れ2009年初夏、手の不自由なお母さんが出産されました。
赤ちゃんが小さく鼻注の状態から授乳がスタートしました。
用手は無理でトリガー式手動搾乳器を使用してもらっていましたが、やがて病状から手動も難しくなりスタッフが搾っている状態が続きました。
でも、お母さんの退院が近づき、このままではどうしようもなく、今後の搾乳確保をどうするか困り果てていた時、SOLANINは思い出したのです。
メ〇ラ社には電池式があることを。
「ス〇ィ○グ®」という商品(最近の商品です。)もいいのですが、いかんせんお値段が高いのです。(「ハ〇モ○ー®」の価格の約3倍はする。)
そっちぢゃなくて、「ミ〇®」という電池式なんですが、ACアダプターも付いていて「ハ〇モ○ー®」のお値段に3150円プラスだったと思いますが、購入しやすい価格でした。
そのお母さんにこのことをお話すると、一も二もなく「購入したい。」と、仰いました。
先日出会った時に使用感をお尋ねしたところ、「痛くないし、手で支えて当てるだけだから、助かります。モーター音が大きくて気になりますが、(退院された)赤ちゃんの横で搾っても、気にならないのか眠るか音に聴き入るような顔をしています。」とのことでした。

※メ○ラ社の電池式の「ミ○®」という機種は、記事を書いた暫く後に製造中止(=廃番)になってしまいました。
現在、メ○ラ社の電動式搾乳器を購入したいのであれば、「ス○ィ○グ®」になります。

電動式はNICUなどにありますが、高価(164000〜320000円)ですし、リースという手もありますが、それとて毎月のお支払いは「ハ○〇モ○ー®」か「ミ〇®」が1台購入できるくらいのリース料なんで、希望者は僅少なのですね。

今のところ、この2つの機種についてはこれが原因で乳房トラブルというのはありませんから、安全かと思います。

ちなみに、「ハ〇モ○ー®」のパチ(?)っつぽい、トリガー式の手動搾乳器が、セールだったら約半額のお値段でP社から発売されています。
これも試用しましたがトリガーが異様に硬くて、手が腱鞘炎になりそうなくらいなのです。
軋むような動きというか、滑らかに動かないんです。
握力増強グリップみたいに感じました。(汗)
こんなの使うんだったら、用手で充分かという印象でした。
申し訳ないですが、握力の弱いSOLANINとしましては、
後者はお勧めできないと思いました。

SOLANINの仙豆(せんず)。

恥ずかしながらSOLANINは、時々、寝不足(≒自主勉強や資料つくり)とオーバーワーク(≒昼休憩が取れず、お昼ご飯,が14時以降or絶食で、WCも儘ならない状態が続く)と旦那関係で精神的に大きなストレスを抱えるという3条件が揃うと、翌日カラダが動かなくなります。
しんど過ぎて、ソファに横たわらずにいられないのです。

朝、布団から出られない・電話(=子機)が鳴っても取りに行けない・洗濯干しも皿洗いも、やろうと思うけど、なかなかエンジンが掛からない。
だけど、子供のお弁当作って仕事に出なくてはならないわけです。
エネルギーの残量ゼロなのにお休み出来ない時の対処とは?

そんな時私にとって、(やじろべえがカリン様から作り方を教わった)仙豆に該当するのが「にんにく卵黄」です。

”ちょい疲れ”状態くらいの時に摂ったのでは正直言って、ホントに効果があるのかどうか、しかとは感じられない時もあります。

でも、”もうあかん”状態の時に3粒内服すると、あたかもダメージを受けたドラゴンボールの主人公の孫悟空が仙豆を摂ったように復活するのです。

2時間後にはカラダが再起動するんです。
カフェインは入っていないので、授乳中のお母さんでも摂ってOKです。
カプセル型だし、臭いがしないから赤ちゃんが嫌がることもないです。
”もうあかん”状態にまでならないことが一番なのですが・・・ね。

逆に、食事と睡眠を確保して、旦那ストレスを溜めなければ、私って大抵は大丈夫なんだということを実感する今日この頃です。(笑)

2013年5月16日 (木)

昭和16年(1941年)出版の産婆学生のテキスト拝見しました。

或る日某所に出掛けたところ、昭和16年(1941年)発行の産婆学生のテキストをチラッと拝見する機会がありました。
当時は戦時中だったこともあり(?)用紙は藁半紙で、旧字体で旧仮名使いだったので、2~3行の文章を読むにも目が慣れないため骨が折れました。
でも、学術的な面では、今に通ずることが書かれていましたよ。

おっぱいケア関係の頁をめくっていたところ、乳房マッサージについては慶応式の手技が図と共に掲載されていました。
(著者が慶応大学の偉い先生だったこともあるかと思われますが。)
ふ~む。
慶応式って名前だけは存じ上げていましたが、歴史のある乳房マッサージだったのですね。

そうそう、一番びっくりしたのは、直接授乳が困難な場合、乳頭保護器を供するという記述と図があったことです。
カタチ的には、現在のモノとは異なり、哺乳瓶のコネクタと若干平べったいゴム乳首って様相でしたが。
昔も今も、扁平や陥没乳頭で悩む方が少なくなく、赤ちゃんにおっぱいを咥えてもらうには、どうしたらいいかという工夫をしていたということでしょうね。

何故一番びっくりしたかという理由ですが、実はSOLANINは乳頭保護器という用語を助産学生時代にテキストで学んだ記憶が無いし、お世話になった2ヶ所の実習病院でも見たことが無いのです。
一番最初に乳頭保護器という用語を知り、現物を見た記憶は、平成11年(1999年)だったと思います。
しかし、昭和16年(1941年)発行の産婆学生のテキストには、名称や図が記載されている。
それって単にSOLANINが不勉強だったのか?
でも助産師としては、これでも一応、複数の都道府県で就業経験があるのですが。(汗)

普段から(出来るだけ)乳頭保護器に頼らずに済む授乳介助を心掛けでいるのは、助産師としての履歴の中で、乳頭保護器に出会ったのが遅いからかもしれません。

舌小帯短縮症で、乳頭亀裂が…(涙)

<ご相談内容>
こんにちは。2ヶ月の男の子の母です。
友達からこちらのブログを教えてもらい、お聞きしたい事があってメールしました。(←現在はメールによる相談はお受けしておりません。)
退院直後から母乳外来に通っており、生後2週間から完母です。体重も40グラム/日のペースで順調に増えています。
ただ、息子は舌小帯癒着症で浅飲みしてるようです。
その為、私の乳首は治っては傷つき…の繰り返しです。
(乳首から乳輪が赤く変色もしてます)
母乳外来の先生には手術も勧められているのですが、私としてはなんとか避けられないものかと思っています。
今気をつけている事は・・・
①縦抱きで飲ませる
②大きいお口で咥えさせる
③乳首と口の位置を合わせる
です。乳首亀裂の予防に他に何かできる事があれば教えていただきたいのです。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
舌小帯短縮症の赤ちゃんは深くラッチオンすることが、なかなかに難しいですね。
程度が強ければ、キズがつくこともありますが、じっと我慢の子で居るのは辛いですね。
ちなみに助産師でも初級クラスの方ですと、こういう場合、「それでは乳頭保護器を使いましょう!」な~んて言っちゃうんでしょうね。(汗)

相談者さんの母乳外来の担当者がアドバイスされた①②③は、私もそう思います。
間違ったことは何一つ無く、適切なアドバイスです。

で、改めてそれ以外で乳頭亀裂に効果的なことは無いか?考えてみました。
④吸啜時間を3分間交代にする。・・・乳頭亀裂は、ふやけるほどに深くなりがちですから、片方を長く吸わせない。
乳頭亀裂があると、吸われ始めが超痛いから、どうしても片方長く飲ませる傾向のお母さんは多いのですね。
でも、それは悪循環なので、どこかで断ち切らないと前に進みません。
⑤乳頭頂であれば、ランシノ―を塗布して飲ませます。
ランシノ―は拭き取りが全く必要ないので、飲ませていない時間帯はラップしてもらえばいいです。
若しくはデスパコーワを塗布してラップするのもいいです。(これは過去記事をご参照くださいね。)
⑥乳房を緊満させないうちか、乳頭・乳輪がゴリゴリしていたら乳頭・乳輪をを引っ張っても、痛くない程度に先ほぐししてから、ラッチオンさせます。
⑦含ませて30秒~1分間経過して痛みが収まらない時はトコトン浅いラッチオンなので、直ぐに撤収して再度大きなお口を開けさせます。
⑧乳頸部であれば、キズパワーパッドを患部に貼付して、直母します。(これも過去記事をご参照くださいね。)
⑨これは、ちょっと話が逸れますが、一般的に4800gを越えると殆どの舌小帯体委縮症の赤ちゃんは、格段に飲み方が上達されます。
希望を捨てないでくださいね。

追記:キズパワーパッドの添付文書には「動物や人の噛みキズには使用しない。」という注意書きがあります。
ですので、最終的に使用されるか否かについては、各人添付文書をお読みいただき、その上で判断してください。
これまで実際に見てきた限りでは、貼付前に患部に付着したよだれを拭きとったり洗ったりしてからという常識的な対処の後にされてますので、感染兆候の所見は見たことがありません。
キズパワーパッドは商品の性質上、剥がれるまで数日間貼付可能のようですが、私は赤ちゃんが咥えることを考え1日1回は貼り替えるようにお勧めしています。

お母さんが手術などで入院した時のおっぱいは?

赤ちゃんのお母さんが手術などで入院しなくてはならない場合、特に離乳食開始以前の場合は、出来るだけ個室で、母子同室になるようにお願いしてみましょう。
「そんなこと、BFHでもなければ無理かも。」って頭から考えず、まず、お願いしましょう。
「前例がない。」なら「私が第一号になります。」
「スタッフが反対する。」なら「私が師長さんにお話します。」
「婦人科病棟だから。」なら「産科病棟に入れてください。」
「赤ちゃんのお風呂はどうするの。」なら「お風呂は家人に入れてもらいます。」
「身動き出来ない時、泣いたらどうするの。」なら「家人にあやしてもらいます。」
「個室料金が発生しますよ。」なら「個室料金をお支払いすれば母子同室してもいいのなら、望むところです。」

・・・くらいの切り返しは必要です。

赤ちゃんのお母さんに、産後しばしば見られるのは、「卵巣嚢腫(のうしゅ)」「急性虫垂炎」「腎結石」などが多いです。
この他に「子宮頸管に癌かもという時にする円錐切除術」のお母さんたちです。
なるべく母子分離にならないよう、気をつけなくては・・・

搾り方や回数などは、自己流ではなく、きちんと助産師にご相談くださいね。

うつ伏せ寝には注意が必要ですが・・・

皆さんが出産された病産院や集団健診会場でもある保健センターなどに、SIDSのポスターが貼られてますよね。
一度はご覧になったのではないかと思います。

SIDSの原因は不明ですが、ハイリスク因子はよくご存知ですよね。
生まれた季節や週数や男女別等の条件はどうしようもないこともあります。しかし、改善の余地はあるわけでして、それは喫煙の有無・栄養方法の違い・眠る時の姿勢の3つですね。

両親が喫煙者ならば両親が非喫煙者である場合の約5倍。
完全ミルクならば完全母乳である場合の約5倍。

そして、うつ伏せ寝は仰向け寝の約3倍。
生後6ヶ月頃を過ぎると、多くの赤ちゃんは寝返りをするようになってきます。
そうして、お母さんを悩ませるのは、赤ちゃんがうつ伏せ寝になってしまうこと。
すごく気になり、赤ちゃんが眠っている最中、うつ伏せになる度に仰向けにひっくり返しているお母さん、結構いらっしゃるのではないかしら。

でも、キリがない。
でもSIDSは怖い。
ジレンマですよね。

基本的に寝返りをする頃はSIDSの最注意期(=生後4ヶ月まで)を過ぎているので、あまり神経質にならなくてもいいでしょう。

但し、敷き布団がふわふわですと、寝返りの時期を過ぎても、赤ちゃんのお顔が潜り込んでしまい、窒息の危険性はあります。
硬めの敷き布団だったら、寝返りしても赤ちゃんのお顔が潜り込まないから、安全ですね。

でも、うつ伏せ寝よりもリスクとして高い因子があることは覚えておいてね。

2013年5月15日 (水)

乳管炎とは?

乳管炎(=にゅうかんえん)・・・って聞いたことがありますか?
諸説ありますが、メジャーなものとしては、乳口炎が深部に向かい進行していったものとされています。
また、引き金としては、乳頭をとても強いチカラでしごくとなり易いそうです。
症状としては乳頭・乳輪を指先で摘むと、乳房の奥深い部分にまで痛みがジンジン響きます。
乳口炎同様に乳腺炎の原因となりますから、抗生物質の処方を受けたり、早めの治療が必要です。
状況により、鎮痛薬の処方を受けます。
繰り返すようであれば根本的にトラブルが起き難いように「ごぼう子」を服用されたらいいと思います。

おっぱいの後に乳房がカラになるまで搾れと指導されて・・・

何とか少しでも、おっぱいの分泌を増やしたい時、敢えて直母の後に少しだけ搾乳(後搾り)をするのは聞いたことのある話です。
が、そうではなく、赤ちゃんが溺れるくらい出過ぎるおっぱいのお母さんがタイトルのような指導をされたらどうなるのか、分かりますか。

そうです。
超過分泌状態になってしまいます。
おっぱいの後に乳房がカラになるまで搾れというのは、一時期流行した、『乳腺炎予防と新しい乳汁分泌のため。』という考え方に基づいているようです。
全てのお母さんがやっちゃいけないとは申しません。
ただ、おっぱいの後に乳房がカラになるまで搾るということは、一律にマニュアル的に勧めることではありません。
ケースバイケースですね。
先日、SOLANINの勤務先の母乳外来を受診の他院出産のお母さんは、1時間の授乳後、左右合わせて1時間がかりで200ml搾り捨てているそうです。
横になる時間もないし、疲れ果てている様子でした。

他院出産のお母さんで、このような指導を受け、困っておられるお母さんに接する度に、十把一絡げの指導の強要は止めてほしいなと感じます。
取り敢えず、分泌を抑えるマッサージをしておき、うっ滞が酷過ぎて、パンパンの度合いが尋常ではなかったので、糾励根湿布を貼りました。

PとCa気欠乏による体重増加不良・後編

昨日、微量元素欠乏による体重減少について、記事にしましたが、憶えておられますか?
今日、S君とお母さんが再診のため、SOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。体重測定、固唾を飲んで、見守りました。

《過去記事のおさらい》

S君は生下時2666g⇒Day111・5790gと順調に完母で成長しておられました。
ところが、それ以降一向に大きくならず、おかしいと思いお家で体重測定(=お母さんがS君を抱っこして測定し、後でご自分だけの体重測定して、差を求めるやり方。)されました。

家庭用体重計は目盛りが大きいですが、どう考えてもDay111よりも500gは減っているようで、びっくりしてお近くの病院の小児科を受診さえたところ、タイトルの病名を告げられました。
Day239にお近くの小児科を受診された時はDay111よりも700g以上減少していました。
さらに、Day242に♡病院の母乳外来を受診された時は5022gとさらに減少し、Day111からは-5.9g/日の割合で減り続けておられました。

おっぱいは5回/日、離乳食は2回/日でまずまずの食べ方とのことでした。
小児科ドクターは「おっぱいを2回/日にして、ミルクを3回/日にしてください。」と指導されたものの、全くと言っていいくらいS君はミルク拒否状態で、どうしていいか分からなくなりSOLANINの勤務先の母乳外来に相談に来られました。

小児科のドクターのご指導に異を唱えるつもりは毛頭ないですが、S君のお母さんは別に極端な食事制限をしておられる訳ではないので、「おっぱいの成分でPとCaが不足している可能性があるからミルクに切り替えて。」というお話に少し違和感を感じました。
私はすぐに副甲状腺機能の異常のことが頭に浮かびました。

よくよく聞くと「精密検査をして結果待ちです。」とのことだったので、病気ならば治療は小児科のドクターが対処してくれるにしても、喫緊の課題は何にせよ、ガッサリ減ったS君の体重を増やしていくことだと思い、おっぱいの飲ませ方と、離乳食の食べさせ方について、助言をしました。

ついでに、S君は医学的適応になるので、ミルクを少しでも飲んでくれたらいいと思い補足の方法について、お話しました。

そして1週間が過ぎDay249本日5162gと大変素晴らしい増え方でした。
20g/日で増えているのです。
この月齢ならば、順調に増えて10g/日ですから、倍のペースです。
しかも、結局ミルクはどうしても飲んでくれず、おっぱいを8回/日にアップしたのと、1回量を増やした離乳食でここまで戻ってきたのです。

S君とお母さんの頑張りが好結果を導きました。
体重のパーセンタイルグラフの下限を大きく割り込んでいるS君ですが、何とかこのウェーブに乗って、このまま増えてくれないかと願っています。
私としても嬉しくてS君のお母さんと一緒にうれし泣きしました。

2013年5月14日 (火)

哺乳途中で機嫌が悪くなる&体重増加不良で心配。

<ご相談内容>
4ヶ月になる我が子は、これまでずっと完母でした。
困ったことに、このところキョロちゃん全開に加えてイラチちゃんにもなり、じっくりおっぱいを飲もうとしません。
起きている時は明らかに腹5分目で終了します。
授乳回数は夜間もよく眠るので、満2ヶ月頃から平均して5~6回/日です。
でも、決して育て難さはなく、発達は月齢相当と言われています。
ゴールデンウィーク中は帰省していたこともあり、おっぱいの途中で嫌がった瞬間に祖父母や親せきに抱っこや相手をしてもらう状態だったため、ご機嫌なのにいつもに増して哺乳量は少なかったです。
一応おしっこは出ているものの、季節柄、「そのうちこんな飲み方では脱水になるのでは?」と気懸りな日々でした。

そんな矢先、3週間前に受けた乳児健診の体重と、今日、近くの子育てセンターで測定した体重が全く同じということが発覚し、ショックを受けました。

これまで順調に発育していたのに。
おっぱいが足りなくなったならなら、止むを得ないのでミルクを足そうかと思いましたが、一滴も飲みません。
どうしたらいいでしょうか?

<SOLANINの回答>
うう~む。

この月齢で3週間、病気をしたわけでもないのに1gも体重が増えないというのは、栄養学的に充足していれば、通常は有り得ないことです。
可能性として考えられるのが、①授乳回数が少な過ぎて母乳分泌が低下したか、②キョロちゃんのイラチちゃん故、哺乳意欲低下してしまい、1日当たりの哺乳量自体が減少したかでしょうね。
どちらに該当するかは、確率的に五分五分かなぁ。
殆どの場合、おなかが空くと赤ちゃんの機嫌は悪くなります。
けれども、お相手さえいれば腹5分目でもご機嫌というのは、キョロちゃんの特徴でもあります。

SOLANINの経験からみて、こういう場合、抜き打ちで何度か1回哺乳量の測定をして、概算ですが完母の場合、5kg台なら100g前後、6kg台なら120g前後は哺乳出来ているようであれば、恐らく①ではなさそうです。
②であれば、ここはやはりベーシックに集中力を高めた短期決戦型の授乳スタイルと寝込みを襲うやり方をするのが一番です。
お母さん的には、おっぱいをあげていて直ぐにギャーとなり、お相手をしたらご機嫌というのは、おっぱいをあげることが何か悪いことをしているようで、理不尽かつ不可解な想いがするでしょうが、赤ちゃんの発育を優先しましょう。
眠たくなる時以外は、長めに時間を掛けた授乳をするというのは、ほぼ困難だと思います。
それから、もしかしたら相談者さんは違うかもしれませんが、乳頭頂に白い点が出来て、吸われるとビリビリ・チクチクと痛くありませんか?
普段は気をつけていらっしゃる方であっても、ご実家では恐らくご馳走続きだったのでは?
乳管の詰りが酷くなったため、おっぱいの味や出方が赤ちゃんの好みとかけ離れてしまうと、おっぱいの途中で嫌がったりすることもありますよ。

哺乳意欲低下原因としてそういう要素もあるようでしたら、お食事は普段通りに戻してくださいね。

乳口炎の周囲が赤くなり、中央に黒点が出来た!

しつこい乳口炎と闘っておられるお母さん、重症化・慢性化すると、乳口炎の周囲が赤くなり、中央に黒点が出来ることがあります。
飲ませている間じゅう、ビリビリチクチク痛いだけでなく、飲ませ終わった後でもビリビリチクチク痛いのが続き、おっぱいをあげることに挫けそうになることでしょう。

乳口炎のケア(局所のケア)は地道にしてますか?
それでも治らない?う~ん。

では、一見関係なさげですが、慢性乳腺炎のケア(全身のケア)をしてください。
即ち、患側乳房にじゃがいも湿布を数日間続けてもらえまますか?
それと、その数日間はパン・乳製品・果物・お菓子・揚げ物・糯米・お肉の脂身は完全除去してもらえますか?
下半身は冷やさず、下腹部と仙骨部を懐炉等で温めてもらえますか?
靴下もレギンスも腹巻きも忘れずに身につけてくだいますか?
お風呂もシャワーではなく、湯船にゆっくり浸かってくださいますか?
早喰いは避けて、ゆっくりよく噛んでお食事してもらえますか?
可能であればお家の方に背中のマッサージをしてもらえますか?
それと・・・痛みが激烈で、搾乳に自信があるなら、1日間直母休止も止むを得ないかと思います。

(局部のケア)は欠かせませんがそれでもダメなら(全身のケア)をしてください。
きっと良くなってくれる筈です。

上の子の入院による母子分離(後編)

そこで、赤ちゃん(っていうか、下の子ですね)をどうするか。
お母さんと1週間も離れるなんて、想像だにしていません。
まだ、さほど言葉が操れるわけではありませんが、分からないのではありません。
なので、ある日お母さんが居なくなる・・・というのは、最悪の運び方と言えます。

急に検査入院をするわけではないのですから、赤ちゃん(下の子)には予告をしておきます。
例えば、こんな風に言い聞かせます。
「お母さんは、お姉ちゃん(お兄ちゃん)の検査に付いて行くことになったよ。」
「帰ってこない日があるよ。」
「遠くにいくから、なかなか会えない。」
「おばあちゃん家で御飯食べて、お風呂に入って、ねんねするからいい子にしてね。」
「けど、3つ(←これはあくまでも例ですから、面会日までの日数です。)ねんねしたら、お父さんに病院に連れて来てもらえるから、その時おっぱいをあげるからね。」
「また3つ(←上記同様です。)ねんねしたら、お家に帰ってくるから待っててね。」

数字的なものが理解し辛い状況ならば、子どもが見えるくらいの高さの位置の壁などに恐怖感を与えない絵を描いて貼るのです。
そう、言い聞かせの逆バージョンです。
絵が仕上がったらお母さんに会えると言い聞かせるのです。
もちろん、1ヶ月くらい前から、仕込みます。

今まで2人に勧めて、母子分離を乗り越え、2人とも健気にお母さんを待っていてくれていました。
おばあちゃん家でもさほど暴れたりもせず、大泣きもせず、お母さんを待っていてくれていました。
面会時とお家に帰ってからは、喜んでおっぱいを飲んでくれました。

PとCa不足による体重増加不良・前編

保健センターでの4ヶ月健診までは順調な体重増加が見られたのに、その後体重が減少し続けるという奇病(?)になられた赤ちゃんがSOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。

111日目に5800gあった体重が242日目には5022gに減っているのです。
血液検査ではとにかく、PとCaの値が低すぎるので、副甲状腺の病気が考えられるが精密検査中で、結果はまだとのこと。

離乳食はお粥と野菜を2回食で与え、食べっぷりは上々です。
小児科のドクターからはおっぱいよりもミルクの方が、Pが多いかもしれないのでと、ミルクの補足を指示されるも、赤ちゃんが嫌がり全く飲まず、途方に暮れての受診でした。

授乳回数はとても少なく、6時、10時、14時、18時、21時の5回のみで、夜はぶっ通しでねんねだとか。
直母1回量は80mlで、若干少なめも許容範囲でした。
でも、単純計算しても、5回ならば、400ml程度しか飲んでいないことになりますね。

それは3000g弱の新生児の哺乳量です。
2回食に進んでいることを割引きしても、体重減少の主たる要因微量元素の代謝の問題だとしても、1日当たりの総哺乳量自体が少なく、それも大きな要因かと考えられました。

そこで、ミルクの補足は出来るだけスプーンなどで行うか、パン粥にして補給し、、おっぱいの回数を8回に増やして、離乳食もPの多い魚を採り入れてもらうように、助言しました。

乳管も詰まっていたので開通マッサージをしました。
1週間後に結果が出ます。
上手くいくといいのですが・・・

2013年5月13日 (月)

乳口炎の際のおっぱいは右から?左から?

乳口炎になったことのある方は、読者さんの中にも相当数居られる印象を受けたので、今更ながらナンですが、この記事を書きます。

乳口炎俗に白斑とも言います。
小さいものはピンホールくらい、大きなものは直径が5mmくらいにもなります。
(ちなみにもっと範囲が拡がった恐ろしいものは乳頭炎と言います。)

何も知らない方は「おっぱいのカスか何かかな?」と高をくくっておられますが、そんな生易しいものではありません。
経験者はよくご存知の通り、吸わせると「ビリビリ」「チクチク」とも付かないような、いやらしい痛みが授乳中続きます。
乳頭発赤・亀裂等により、痛む場合は吸啜開始から30秒~1分間くらいが、痛くて堪らないのですが、赤ちゃんが浅飲みさえしなければ、痛みは麻痺ってくるものです。
しかし、乳口炎の場合は吸啜している間中痛いものです。
重症時は飲ませ終わってからも「ビリビリ」「チクチク」が間歇的に続きます。

そう、乳口炎はずっと痛いのです。
その中でも痛みがMAXに感じるのは吸わせ始めではないかと私は思います。
一般的に助産師は患側(かんそく=トラブルの起きた側)から赤ちゃんに飲んでもらうよう指導すると思います。
乳口炎が無く、硬結(=しこり)だけの場合はそれでもいいのですが、乳口炎の有る場合は逆です。
何故かというと、吸われ始めが痛みMAXですから、これはつまり吸啜刺激でおっぱいが湧き出す迄が超痛いということです。
ですから健側(けんそく=トラブルの無い側)からおっぱいは飲ませ始め、赤ちゃんがゴクゴク飲んでくれたら患側も湧き出すスタンバイ状態になりますから、そこで切り替えるのです。
そして患側を3分間くらい飲ませたら健側に戻る・・・という風にします。
そうすれば、痛みがゼロとは申しませんが、かなラクというか、ギリギリ耐えられるのではないかと思います。
患側に飲み残しが増えますから、出来る範囲搾って出してしまいます。
飲ませ終わった後のケアは過去記事をご参照くださいね。
拗らせないためにはどうするかという対処法もバッチリと行いましょう。

上の子の入院による母子分離(前編)

赤ちゃんが1~2歳代で、兄姉がまだ学童期になるかどうかの年代ですと、上の子が入院になったら、お母さんが付き添いをしなくてはならないことがしばしばあります。

病院というところは、基本的に付き添い人は不要です。
そうは言っても、幼児・学童前期(3年生くらいまで)では、子供1人の入院は実際には困難です。子どもも親も不安ですからね。

SOLANINの勤務先で出生された赤ちゃんで、心臓に重い病気があると、遠方の専門病院に入院して手術をしてもらうことがあります。
一命をとりとめ、やがて元気になられると、弟妹が生まれる家庭もあります。

SOLANINの勤務先で出産されたお母さんは、普通は母乳育児をされています。
で、困ってしまうのが、上の子の検査入院なんですね。
病状が落ち着いても、1~2年に1回はしなくてはならないのですね。
だいたい、1週間は入院となるようです。
さすがに弟妹を連れての入院は無理ですから、おばあちゃんに預けることになります。

大抵そこで、おばあちゃんは断乳を切り出されます。
「大きくなったから、おっぱいはもう充分じゃないの。」
「普段おっぱいでねんねしてるから、寝かしつける自信がないなぁ。」と。
お母さんはおばあちゃんに迷惑をかけたくないのですね。
でも、下の子と1週間も離れるのは辛いし、上の子をみなくてはいけないし、どうしていいか、分からなくなるのです。

そんな時、母乳外来に来られます。
続きはこの後で。

MRSAって、聞いたことがありますか?

お薬、特に抗生物質を”安易に”使うと耐性菌というものが出てきます。

耐性菌をやっつける抗生物質を開発しても、さらにまた、その上をいく耐性菌が出てきますし、その次の抗生物質を開発しても・・・きりがありません。

MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌とか多剤耐性黄色ブドウ球菌と呼ばれます。(因みに、フツー(?)のブドウ球菌同様、そこらじゅうにいます。)
たまに新聞にも掲載されています。(一時期ほどではありませんが、今でもたまに院内感染がどうこう・・・と紙上を賑わすことがあります。)

MRSAは抗生物質の効きにくい黄色ブドウ球菌なんですね。
健康な方はお薬要らずですから、まぁ問題なし。
お年寄りやがんの患者さんなど、抵抗力の下がっている方は注意が必要。もちろん赤ちゃんも。

少なくとも、入院中は赤ちゃんを触る前にアライグマのように(お手本のイラストや写真の通りに)真面目に洗っていたら、MRSAを貰うことはないです。

気をつけるべきは医療者の手ですが、1人もしくは1処置で手洗い励行していればならないし、アウトブレイクもしません。
後は、面会者ね。
「しんどいし、熱っぽいけど、頑張ってお見舞いに来ました。」というような不届きなお年寄りが紛れ込んだりしたら、ヤバイです。
頑張らなくていいから、そういう方はお家に居て養生してくださいってことです。

あんまり知られていないデータらしいのですが、母子異室の赤ちゃんの4~10%は鼻腔粘液培養検査でMRSAが検出されるそうです。

お母さんの皮膚の正常細菌叢《=善玉菌》を(鍵)に喩えると、それが赤ちゃんの皮膚(鍵穴)に先に入りこむから、後から悪玉菌がやってきても、入れなくなるんです。稀にお母さんかお家の方が持っておられるので、そういう場合はどうしようもないですが。

カンガルーケア~母子同室、手指衛生、環境整備、最低限の面会制限を徹底することで、MRSAは防げます。
目に見えないものだからこそ、きちんとした対応が求められるし、「ちょっとくらい。」「自分ひとりくらい。」という無責任な甘い対応さえしなければ、恐るるに足りずです。

2013年5月12日 (日)

両方の乳房が痛くて発熱した。これって乳腺炎?

産後2週間頃のお母さんから、「両方の乳房が痛くて発熱しました。肘の内側で測定して38℃越えていました。これって乳腺炎ですか?」と尋ねられました。

入院中から極度の分泌過多の方でした。
示された乳房の局所に硬結(しこり)はあるようなないような。
発赤というほどではないものの、若干もやっとした赤みがある。
腫張はない。
圧痛はある。
肘窩で測定して高い熱がある。
哺乳後の乳房は全体的にややソフトになっている。

・・・う~ん、そうですな。
これは強度のうつ乳状態ですかな。

ここで気をつけなくてはならないのは、助産師が自分の手技に酔いしれて(或いはラクにしてあげようというサービス精神で)、ガンガン搾ってしまうこと。
搾った刹那はそりゃあラクになるでしょうが、下手すると帰宅途中に乳房がパンパンに張ってしまいますから。
かと言って、何もせず放置すれば、あっという間に乳腺炎に移行する危険性を孕んでいます。

では、どうすればいいのか?
硬結(しこり)がハッキリしない場合は、圧痛のある部位に繋がる開口部からのみ排乳すればいいのです。
その他の健康な部位からの排乳は避けることは言わずもがなです。

そして、赤ちゃんにしっかり飲み取ってもらうこと。
授乳間隔を空け過ぎず、しゃきっと起こして飲ませること。

基本的に乳房は冷やすものではないですが、このような場合は緊急避難的な意味合いもあるので、じゃがいも湿布の上から冷罨法をプラスしてもいいかもしれません。
葛根湯も内服開始した方がベターでしょうね。

無事を祈っています。

乳頭・乳輪に湿疹ができた!

乳頭・乳輪は天然の皮膚保護成分が分泌されています。
なのに、授乳前に清浄綿で拭き取ると、それが無くなってしまうので、キズが付き易くなるから清浄綿の使用は止めましょうと、過去記事でもお話ししたことがあると思いますが憶えてますか?

また、最近アップした“まなりんさんの知恵”のようにお母さんが元々アトピーを患っておられるために出来る乳頭・乳輪のトラブルとは異なる理由で出来る湿疹があるので、今回はそれについてお話ししたいと思います。

出来やすくなるのは圧倒的に離乳食が開始してからです。
通常赤ちゃんが離乳食を食べ終わったら、少量の湯ざましか薄めたお茶等を飲ませたり、お口の中を濡れガーゼや拭き取りナップ等で綺麗にしてからおっぱいにしてもらうのがスジなのに、そこを端折ってしまうと、食べ物のカスや調味料が付いたままのお口で乳頭・乳輪を含むことになるので、特にお肌の敏感なお母さんはかぶれてしまい、湿疹が出来るんですね。

かぶれくらいと侮ってはいけません。
かぶれによる湿疹はかなり痛痒いっていうか、場所が場所だけに掻き毟るわけにもいかず、「まさかこんなことになるなんて・・・」というお母さんの声を聞くにつれ、やはり、みなさんに知っておいてもらった方が良いのではないかと私は思ったんですね。
些細なことですが、毎日のことなので気を付けてくださいね。

搾乳を常温で放置すると、どうなるのか?

搾乳は手指もおっぱいを入れる容器も衛生的に取り扱うべきものですが、もしも、搾ってそのままお部屋の中に放置したらどうなるか、知っていますか?

時間が経てば、ホモジナイズドされていないので、大まかに言えば脂肪分と水分とに分離します。

気になるなら、赤ちゃんに飲ませてあげる前、容器を緩く輪を描くように回転させて、混じるようにしてみましょう。

さて、常温で放置したおっぱい、栄養満点だから雑菌が繁殖しそうでしょ?
でも違うんだな~これが。
常温で放置して約6時間は手指に付着して、手洗いで取り除けていなくて、搾乳に混じってしまった雑菌はマクロファージなどが食べちゃうんです♪
で、搾った直後よりかえって雑菌が減ってしまうんですね♪
ミルクならばこうはいきません!

ちなみに冷蔵母乳は、ゆうに24時間は品質保持できます。
その日のうちに搾ったおっぱいをあげるならば、冷蔵のままで置いておきましょう。

注)ですが、常識的に考えて赤ちゃんの口に入るものですから、わざわざ常温で放置したものを飲ませるのは避けてくださいね。

C型肝炎ウィルスと母乳育児。

C型肝炎ウィルスは1988年に発見された比較的新しいウィルスです。
C型肝炎の感染力はB型肝炎ほどには強くありません。
特に、RNA(-)ですと、母乳を介しての感染は心配ないと考えていいですから、普通におっぱいをあげてください。
RNA(+)ですと、定量検査をしてもらい、微量ならば、おっぱいは可能です。

多量ならばおっぱいを通しての感染の可能性があるので、、数年前感染を恐れて、母乳育児を諦めて完ミにされたお母さんがおられました。
3歳になった時点でお子さんの血液検査をしたところ、感染していることが判明し、母乳育児を止めたから感染予防が出来るとは限らないことがを知りました。
これについては、産婦人科だけではなく、小児科のドクターにも相談してもらうのが、赤ちゃんのためだと思います。

2013年5月11日 (土)

乳輪アトピー対策まなりんさんの知恵その3

まなりんさんから、引き続き情報提供をしていただきました。

妊娠前から疲れがたまると乳輪や乳頭にアトピーが出ていました。
妊娠中もたまに出たため、皮膚科医からアンテベート軟膏を処方され塗布していました。
「アンテベート®軟膏」は強い方のステロイドですが、60年以上使用され安全性が示されている軟膏なため、妊婦にも処方するそうです。
妊娠でアトピーが悪化した私は出産まで、「アンテベート®軟膏」で対応していました。

出産後は、もちろん産科医に従ってくださいと、皮膚科医からいわれました。

産科医も授乳中ということと、あまりにもヒドいびらんで、取りあえずキズパワーパッドと「ロコイド®軟膏」でやってみるしかないかとなり、毎日貼り続け、何とか良くなっていきました。

ちなみに、乳汁パックでは、私の場合はかえってびらんが悪化しました(涙)
良くなった方がいらっしゃったみたいですが、人によりけりですね。

私の方法も、同じ悩みを持つ皆さん全員に効果があるとは思いませんが、母乳育児中のお母さんの乳輪アトピー治療の明るい兆しとなれば嬉しいです。

冷凍母乳の取扱いについて。

お母さんの移動には赤ちゃんが一緒というのが本来のありかたですが、産後早期の職場復帰や赤ちゃんを連れていけない場所にお母さんが出向かう必要のある場合、冷凍母乳を活用することもあるかと思います。

冷凍すると、イメージ的には風味が落ちたり、栄養価が変わるのかなという感じでしょうが、実際はそうではありません。
家庭用の冷凍庫でもゆうに1ヶ月は保持できます。
免疫物質(例えばIgA)の量は加温方法が不適切だと減少します。
(≒電子レンジでチンしたり、62.5度以上30分間以上の湯煎とか。)
特に電子レンジは200mlの大量の搾乳であっても、上と下では平均15度も温度差があり、そのまま飲ませると熱々のおっぱいで赤ちゃんがお口の中をやけどしてしまうので、絶対使わないでくださいね!

大学病院や周産期センターのNICU/GCU等でも、冷凍母乳は流水やボウルに張ったお水にバッグ毎浸けて解凍し、人肌程度のぬるいお湯で湯煎してから赤ちゃんに哺乳させます。
決して「チン♪」なんてしませんよ。

B型肝炎から家族を守る!その2

赤ちゃんへの垂直感染(=母子感染)は防御できたとして、旦那さんはどうなるのか?
というギモンが湧いてくると思います。
水平感染(=夫婦間感染)も血液を介して感染します。
例えば局部が怪我をしている時に、性生活をすれば感染の可能性大です。

「わざわざ病院に行くのもナンだしなぁ。」というお父さんは、職場健診や人間ドックの際にお願いして採血をしてもらったら感染しているか否かは判明します。
HBe抗原が(+)ならば、感染の可能性大なんですね。

こればっかりは、個人で頑張ればどうにかなる・・・って言うものぢゃ有りません。
1回は検査してもらいましょう。
検査を受けなくちゃ感染の有無は判断出来ません。

また、B型肝炎のワクチン接種は、年齢的なリミットがあります。
臨床的に見ていますと、おおむね40歳以上の方に接種しても、HBs抗体は出来にくかったり、一旦出来てもすぐに消えたりしがちです。
可愛いお子さんのためにも、B型肝炎のワクチンは接種した方がいいと思います。
もし、気づかぬうちにキャリアになったら・・・これまで通りに仕事が出来なくなったり、入院せねばならない事態にだってなるかもしれません。
40歳までの旦那さんで、HBs抗体(-)の方は、今が防御のチャンスだと思ってくださいね。

このB型肝炎のワクチンは、血液に触れる可能性のある医療関係者ならば、HBs抗体を作るために接種しています。
なかなかHBs抗体が出来なくて、毎年受ける方もおられます。

ちなみに、SOLANIN自身についてですが、B型肝炎のワクチンの接種していませんが、何故か、20歳以降にHBs抗体だけが出来ました。(高校卒業時、進学先に提出する検診での血液検査の結果は、HSs抗体(-)でした。
実家の家族は誰も抗原はおろか抗体もありません。

内科のドクターには、「若い頃、軽い感染をしたのでしょう。」とサラッと言われましたが、思い当たるフシは全くありません。
未だに謎です。
もちろん旦那も調べてもらいましたが、抗原も抗体もありません。
子どもたちも。
SOLANINは誰かに感染させることはないけれど、B型肝炎の患者さんが来られても、HBs抗体があるから怖くないです。

2013年5月10日 (金)

連休中に断乳するから何とかしてですって?冗談じゃないっ!

個々人の事情といえばそうなのでしょうが、連休中の数日間、遠方からお母さん側のご実家に帰省するのを機会に断乳という方、今年もいらっしゃいました。
で、乳房がパンパンになり、痛くて自分ではどうにも処理できないから何とかしてくれと。

無茶です。
連休中は、総合病院だろうと個人の産婦人科クリニックだろうとスタッフの人数は少ないです。
入院患者さんのケアで手一杯です。
開業助産院(例えばO式とかT式とか)
であっても、殆どはお休みされていると思います。
断乳に対処した乳房マッサージはとても時間が掛かるし、数日間で完了するようなヤワなものじゃございません。
乳腺炎を併発して中断せざるを得ないことだってあるのです。
少なくとも、1ヶ月くらいはいつでも通院出来る態勢でいて貰わなくては、責任ある対応は不可能です。
それをいきなり電話してきて、「帰省中の数日間で何とかして!」ですって?
SOLANINだって、そんなことできませんよ。

痛くて痛くてどうにもならなくなって☎して、「申し訳ないですが、連休中なので、対応できません。」とアテにしていた全ての病産院の母乳外来や助産院で断られたら・・・なんて、想定外でしょう?
世間がお休みの時は、病産院も助産院も大抵お休みなの!
何故そんな基本的なことが分からないかなぁ?
・・・自己チューの人はこれだから困る。

そもそも、断乳には無理があるのです。
(何故SOLANINが断乳に反対しているかについては、過去記事をご精読いただければ、ご理解いただけるかと存じます。)
しかも状況的に、遠方のご実家に帰省中の数日間に何とかしようとするなんて・・・
考えてもみてください。
お母さんにとっては居心地の良いご実家であっても、お子さんにとっては、生まれてこのかた数えるほどしか会っていない遠方の祖父母宅に連れて行かれるのですよ。
ご実家では、そりゃあ歓待してくださるでしょう。
お母さんがリラックスできる相手≒祖父母は怖い人じゃない・・・と感じても、普段出会わないオトナにワ~ッと囲まれたら乳幼児でなくても緊張します。
しかも長時間の移動でぐったり疲れています。
そして、唯一頼りにしているお母さんはご実家に足を踏み入れるや否や「娘モード」に切り替わり、いつもと雰囲気が変わります。
そんな心細い状態で、「はい。今日からおっぱいはナシね!」と宣告されたら、おっぱい星人はたまったものじゃありませんよ。

断乳の辛さで我が子が号泣しても、ご自身の乳房が張り過ぎて、まともに抱っこできなくても、祖父母が何とかしてくれるし、母乳外来や助産院に泣きつけばいいんでしょう?的なお考えなのでしょうね。
でも、それって安易過ぎるから。

それでもどうしても断乳したい場合は、連休中(や帰省中の数日間)を外すのは言うまでもないことですが、予め助産師にご自身が何故断乳したいのかという事情を説明し、相談に乗ってもらって、断乳後のマッサージを請け負ってくれるという約束を取り付けてからにしてください。

乳輪アトピー対策まなりんさんの知恵その2

SOLANINからの確認の質問にまなりんさんが答えてくださいましたので、それを原文ママの転記をします。
①「キズパワーパッド」を貼る前、ロコイド軟膏を塗るのですか?

→基本はお風呂あがりにロコイド軟膏を塗り、少ししてからキズパワーパッドをびらん部全体を覆うように貼りました
私の場合、びらん部周囲の正常な皮膚も授乳の刺激で新たなびらんになるため、最初は乳輪全てに貼っていました(正面から見たら白い乳輪になっていました)

②「塗ってから貼ると、授乳時にすぐに剥がれませんか?」
→塗った直後に貼ると、やはり剥がれます。でも少し経つと(例えると、ハンドクリームが手になじむ感じの状態になる)キズパワーパッドをつけても剥がれにくくなります。少し粘着力は落ちますが、授乳ブラを着けてると、きちんと密着していたので、剥がれませんでした

③「それとも、ロコイド軟膏を塗布してラップして過ごし、飲ませる前にラップ外し、拭き取りして「キズパワーパッド」貼って哺乳させたのですか?」
→ラップは浸出液で汚染され、いらなく汚れるので使いませんでした。
キズパワーパッドのを貼ってからの授乳です。キズパワーパッドは私は1日一回の交換でした。(2、3日つけたままが良いといいますが、私はかゆみがあったため無理でした)
医者からはロコイド軟膏を塗ったら、授乳前に水で濡らしたふきんで軽く拭き取ってから授乳してといわれたので、キズパワーパッドを貼っていない今は、そのように対応しています。
*皆さんのお役に立てたら良いと思い、情報提供をしました。記事にしていただいて構いません。*

追記:キズパワーパッドの添付文書には「動物や人の噛みキズには使用しない。」という注意書きがあります。
ですので、最終的に使用されるか否かについては、各人添付文書をお読みいただき、その上で判断してください。
これまで実際に見てきた限りでは、貼付前に患部に付着したよだれを拭きとったり洗ったりしてからという常識的な対処の後にされてますので、感染兆候の所見は見たことがありません。
キズパワーパッドは商品の性質上、剥がれるまで数日間貼付可能のようですが、私は赤ちゃんが咥えることを考え1日1回は貼り替えるようにお勧めしています。

搾乳の活用方法!

完母、直母で育てているお母さんからしばしば受ける苦情(!)に「ミルクを受けつけないから、美容院にも行けない。」とか「哺乳瓶が嫌いだから、搾乳をあげようにも方法がないので困るんです。」というものがあります。
しかし、曲がりなりにもおっぱいが出ているお母さんなら搾乳はできると思います。
そりゃ、がぶ飲みの直後に100mlは搾れませんよ。
でも、たまたま授乳間隔が空けば次のおっぱいの前に10~20mlくらいなら搾れるのではありませんか?
「10~20mlでは到底、量として足りない」って?
勿論、そんなこと分かってますよ。
じゃあ、どうするのか?
★搾乳は冷蔵庫に入れたら24時間品質保持できることをご存知でしょうか?(えっ、ご存知なかったですか?実はそうなのですよ!)
そこで、1日のうち何度か前搾りしたおっぱいをストックするのです。
必要哺乳量に達したら、冷凍母乳の専用バッグに入れて冷凍庫で保管します。
お家の冷凍庫でも冷凍母乳はゆうに1ヶ月は品質保持できます。
1ヶ月以内なら時間やひにちの違うおっぱいを合体させても大丈夫なのです。
★哺乳瓶に拘らなくても、赤ちゃんは新生児のうちから小さいカップやスプーンからでも搾乳を飲んでくれます。
カップやスプーンは乳頭混乱を引き起こしません。
直母ならば1回の授乳にフツーで20~30分はかかるのですから、そもそも哺乳瓶でチャッチャと早飲みさせようって発想に無理があるんです。
かったるいくらいで丁度なんです。

注意事項その1・・・赤ちゃんの味覚の特性として、温かいものを美味しく感じます。逆に冷たいもの=不味いものなんです。
ですから、「今日は暑いから《ひや》で飲んでみようね」と言っても飲んでくれないと思います。
必ず、湯煎してから飲ませてあげてね。
また、おっぱいの免疫物質が壊れるから、電子レンジで解凍するのだけはお止めくださいませ。

注意事項その2・・・探せば赤ちゃん連れ、途中授乳OKの美容院はあります。
普段の美容院と違っても、おっぱいに配慮してくれる、お母さんと赤ちゃんにやさしい美容院はありますから、口コミ情報・アンテナを高くして、有益な情報をキャッチしてね。
SOLANINの住むまちは地方の田舎ですが、そういう美容院は複数ありますよ。
大きなまちにお住まいならば、有るに決まってます!

B型肝炎から家族を守る!その1

その昔、血液を介して感染る病気の一種であるB型肝炎は防御の方法が分からず、出産時の「垂直感染(=母子感染)」は不可抗力のように捉えられていました。
時は流れ、B型肝炎は防御が可能な病気になりました。
特に赤ちゃんには絶対に感染させたくないと思います。
万一出生後の赤ちゃんに何もしなければ、95%以上の確率で感染します。85%以上はキャリア(=保因者)になってしまいます。

B型肝炎はC型肝炎に比較しても感染力が強く、もしキャリアになってしまったら、病気が進行すると命に関わるから、恐ろしいのです。(もちろん、肝機能正常な無症候性キャリアという可能性もあります。・・・血液検査で分かります。)
可愛い赤ちゃんを感染から防御するためには?
そのためには『予防プログラム』を進めていかなくてはなりません。

まず、出生して48時間以内に赤ちゃんに免疫グロブリンを注射します。
担当のドクターから血液製剤を使用するにあたり、同意書にサインしてくださいと依頼されると思います。
その後赤ちゃんへの免疫グロブリンは1ヶ月健診の時くらいに注射します。
2ヶ月時にも赤ちゃんに注射するのが基本ですが、ウイルス量が少なければ、稀に注射しないこともありますが、注射されるもんだと心しておいてもらった方が無難です。
しかし、免疫グロブリンだけでは防御としては未完成です。

もうひとつの柱、つまりB型肝炎ワクチンを接種しなくてはなりません。
このワクチンは通常2ヶ月時、3ヶ月時、5ヶ月時の3回接種します。
これらを全て行って『予防プログラム』が完了したことになります。
赤ちゃんが感染防御に成功したか否かは、生後6ヶ月の時点で赤ちゃんがHBs抗体を獲得していたら”成功”したことを意味します。
もし、HBs抗体が出来ていなければ、B型肝炎のワクチンの追加接種が必要です。
もし、HBs抗原が出来てしまったら、『予防プログラム』は”失敗”したことになります。
”失敗”だからといって、B型肝炎のワクチンを接種しても、残念ながら効果はありません。
また、念のため、『予防プログラム』が完了しても最短で3年間はキャリア化しないかどうか、フォローアップが必要です。
適切な時期に、適切な防御行動を取れば、B型肝炎は防御できると考えていいです。

2013年5月 9日 (木)

乳輪アトピー対策まなりんさんの知恵その1

この記事は生後2ヶ月の赤ちゃんを完母で育てているまなりんさんの体験談です。

SOLANINはかつて、“乳輪アトピーで断乳”という記事を書きました。
しかし、体験談をお寄せ下さったまなりんさんは、まさに乳輪アトピーのある方で、ご自分が克服された方法をお役立てくださいと、惜しげなくお寄せくださいました。
ご本人了承のもとに、記事を書かせていただいています。(ほぼ原文ママです。)

まなりんさんは、産後3日目から右乳輪全体にびらんができました。
その時は授乳回数も頻回ではなく、滲出液も少量で、直ぐに良くなるだろうと、甘く見ていました。
しかし、頻回授乳になってくるとびらんは両方の乳輪に出来てしまい、黄色い滲出液がダラダラ出るくらい悪化して、痒みと痛みに途方に暮れながらおっぱいをあげていました。
強いステロイド剤(アンテベート軟膏やデルモベート軟膏等)は使用できず、我流でワセリン塗布してラップするというやり方でケアしていました。

びらん部に新しい皮膚が出来るまで搾乳をあげることも考えましたが、赤ちゃんが断固として哺乳瓶を拒否するので、びらんのまま直母をしていました。
痒みと痛みに耐えながらおっぱいをあげなくてはならないのかと思うと、悲しくなってきました。
そんな暗い気持の時にネットで『最強母乳外来』に辿り着き、藁にもすがる想いでセルフケアの方法を読みました。
『最強母乳外来』に出会って、おっぱいの素晴らしさを教わり、絶対に完母を貫いていきたいという気持ちが強まり、びらんに挫けず、おっぱいをあげながら治療をして今に至ります。

具体的にははキズパワーパッドと病院で処方されたロコイド軟膏で3週間かけてびらん部が改善してきました。
今現在完治してはいませんが、ぐじゅぐじゅしなくなり、キズパワーパッドを貼らなくてもいいくらい改善してきました。

ミルクに手を伸ばさなくても完母でやってこれたのは『最強母乳外来』のお蔭です。

・・・有り難いお言葉です。
では次回はキズパワーパッドとロコイド軟膏の具体的な活用方法について、まなりんさんに私から質問したことをQ&A方式で記事にさせていただきます。

乞うご期待でございます。 

仕事復帰しても、おっぱいを続ける秘訣は?(3ヶ月)

<ご相談内容>
3ヶ月の赤ちゃんがいます。
来月職場復帰なのですが、母乳を続けたいと思っています。
日中は託児所に預けるため、母乳をあげれません。
搾乳しようとしても思うように出ず、吸われると、つ~んと痛くなりでます。
朝、晩の授乳だけで母乳を続けたいのです。
日中は仕事中1回しか休みがないから、搾乳はその時だけしか出来ません。
母乳続けられますかね?
仕事を続けながら母乳を続けられる注意点などありますか?

<SOLANINの回答>
まだ3ヶ月なのに、仕事復帰されたのですね。
育児休暇も儘ならず、大変ですねぇ。
それでも、なんとかおっぱいを続けたいのですね。
・・・となると、一にも二にも分泌維持が重要になってきます。
傍にいていつでもあげられるわけじゃないので、1日1回の搾乳は重要事項です。
おっぱいを続けるにあたり、確かに早期の仕事復帰はハンデはありますが、不可能ではありませんよ。
私の勤務先でも、産後2ヶ月で、仕事復帰から1日1回ペースの搾乳の継続で、1歳くらいまで、充分に分泌維持された方がいらっしゃいます。
量は決まった時間(例:15分とか20分とか)で、最低搾乳出来る量(例:40~50ml/回とか)をご自分で設定され、調子がよければ、それより多い目に搾ることもあるけれど、最低量を維持していたら、沢山搾れなくても気にしないでいいです。
搾乳の量は乳房トラブルにでもなれば、明らかに減少しますが、そういうことが無いならば、心配ないです。

気をつけることですか?
過去記事にも書いていると思うのですが、順不同で述べますと・・・
★相談者さん自身が体の調子を整えて、病気をしない(元気で過ごす)のが、まず重要です。
★精神的なストレスも溜めこまないで、帰宅後は上手に気持ちを切り替えて、仕事のことは忘れましょう。
☆露出の少ない服装で過ごしましょう。
夏場でも、素足は冷えを助長するからNGです。
靴下も履いてね。
暑いからといって、クーラーの利いているお部屋でキャミと短パン一丁・・・なんていけませんよ。
★カラダを冷やすようなお食事は極力避けましょう。
水分摂取は、氷入りやキンキンに冷えたものは避けましょう。
温かいたんぽぽ珈琲やハーブ茶・ルイボス茶等、おっぱいの分泌に良いとされるものを選びましょう。
夏野菜(果菜)や果物の摂取はほどほどにね。
お母さんのお食事メニューには、出来るだけ根菜類を入れてくださいね。
★動物性脂肪を多く含むものは、乳管を詰まり易くするから、トラブル回避のために極力避けましょう。
また、「乳房が張っていないからお餅を食べてカツを入れる!」な~んて行為も止めてくださいね。(無謀極まりないですぞ。)
★お仕事ではない時間帯や休日は、赤ちゃんとイチャイチャしてね。
時間に関わりなく、欲しがれば何度でもおっぱいをあげてくださいね。
お仕事をされる日中の吸啜刺激が少なく、搾乳回数が1回しか取れないので、何処かで挽回タイムを設けることは必要ですからね。
★赤ちゃんの昼寝時間は家事をこなしたいでしょうが、しんどい時は無理をせず、30分でもいいから一緒にお昼寝してください。
★肩凝りはストレッチや肩回しなどを行い、早めに解消しましょう。
過去記事の章で言えば、「☆
搾乳・冷凍母乳」や「☆仕事復帰との両立」はご精読くださいね♪
相談者さんが一日でも長く、ひとくちでも多く、赤ちゃんにおっぱいを飲ませてあげられますように、SOLANINは蔭ながら応援していますよ。

B型肝炎のお母さんとの出会い。

B型肝炎という病気があります。
体液・血液を介して感染る病気です。
大昔は出産の際、(つまり産道で)お母さんから赤ちゃんに感染ると言われてきました。
でも、出生後グロブリン注射をすれば、(その後の注射の時期は小児科のドクターの指示あり。1か月健診の時など。)赤ちゃんへの感染は避けられます。
もちろん、おっぱいをあげるのに制限はありません。
しかし、先日1人目は某政令指定都市の開業医さんで出産され、2人目をSOLANINの勤務先で出産されたお母さんから、奇妙なことを聞かされました。

1人目の妊婦検診の際、母乳を介して感染するから、絶対に赤ちゃんに母乳を飲ませることはできないと産婦人科のドクターから宣告されたとのこと。なので、最初からミルク育児だったそうです。
ちなみに1人目さんは現在3歳代で、大昔ではありません。
SOLANINの勤務先で出産しようと思ったのは、実家があるので産前産後に上の子をみてもらうためだったからだそうです。
母乳育児を推進する病院であることはご存知でしたが、自分には縁のない話だと思っていたそうです。

里帰りで妊婦検診を受けた時、外来の看護師から「妊娠中からのおっぱいケアはしてますか?」と尋ねられ、「いいえ。」と答えたことから、会話が進み、真実が発覚したのです。
「十分母乳育児はできますよ。」と、SOLANINの勤務先の産婦人科ドクターに説明を受けてとても嬉しい気持ちになった反面、1人目の子の時泣く泣く断乳し、初乳すらあげられなかった過去を思い出し、「あれは何だったのか。」という、やるせない想いをしたと言っておられました。

産婦人科ドクターには、妊娠中のおなかの赤ちゃんや生まれて直ぐの赤ちゃんについて気をつけることがあれば、予め正しい知識を提供してほしいですよね。

2013年5月 8日 (水)

授乳をすっ飛ばしてまで寝たいだけ寝かせるのは毒です。

早産児や低出生体重児には、眠り王子や眠り姫が多いです。
健常新生児でも眠り王子や眠り姫はちょくちょく出現しますから、「ウチは早産でもないし、2500g以上だから関係ないな。」などと他人事のように油断してはいけませんよ。

眠り王子や眠り姫の特徴は、おなかが空いても眠りこけることが標準仕様ということです。
つまり、眠りこけているうちに、無く力も失せ、下手をすると脱水気味になることすらあります。
元々の吸啜力も弱いし、スタミナは欠片(カケラ)程度なので、ちょっとしか直母していないのに、すぐに疲れ果ててしまうのです。
目覚めて起きても、ギャン泣きをするでもなく、くったりしていることが多い印象が強いです。

けれども、おじいちゃんやおばあちゃんは、眠り王子や眠り姫のリスクは露ほども想定していらっしゃいませんから、往々にして無責任なことを仰います。
「おなかが空いたら、赤ちゃんは泣く。そしたら授乳すればいい。」
「寝ているのにわざわざ起こして授乳するのは可哀想!」
「寝たいだけ寝かせてあげなさい。寝る子は育つって昔からの言い伝えよ。」などなど。
こういうアドバイスを真に受けるお母さんは、SOLANINの近辺でさえ、残念ながら毎年後を絶たないのが現実です。
するとどうなるか・・・ですか?
退院時から体重増加不良、酷い場合には体重減少を来たし、衰弱傾向に陥ることもあります。
退院後に黄疸値が急上昇して、光線療法をせねばならないこともあります。
母子ともに元気で退院した筈なのに、この体たらく。
退院後にこんなことになるのは、尋常ではありませんよ。
労しいし、悲し過ぎます。

キツい表現で恐縮ですが、良かれと思いアドバイスしたことが、結果として、可愛いお孫さんの健康や発育にダメージを与えてしまったら、祖父母としてどう責任取りますか?
取れませんよね?

確かに眠り王子や眠り姫を起こすのは大変です。
でも、こういうキャラの赤ちゃんに対し、寝たいだけ寝かせてしまう行為は健康や発育を阻害する毒のようなものです。
起こして促して授乳させることは、健康や発育を促進するために何よりも重要なのです。
勿論、眠り王子や眠り姫であっても、月日が経ち、体重が増えれば、毎回の授乳に自らせがむようになりますが、それがハッキリ分かるようになるまでは、決して気を緩めないでくださいね。

離乳食を開始したら、下痢になってしまって。(6ヶ月)

<ご相談内容>
6ヶ月に入り、離乳食を開始しようと思い10倍粥を食べさせたところ、初日に13回、翌日に10回、2翌々日に9回と下痢をしたので、離乳食を一旦止め小児科受診しました。

赤ちゃんの体調があまり良くない時に離乳食をスタートしたのが一因では?と、との診断で、下痢止めと整腸剤を処方してもらい飲ませていますが、まだ4~5回うんちをします。

本人の機嫌は良いので、うんちの回数など、どのくらい様子を見て離乳食を再開させたらいいか悩んでます。
その点をアドバイス頂ければありがたいです。
お忙しいと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。

<SOLANINの回答>
当初は下痢の回数がハンパなく多かったようですが、わりかし回復が早めですし、冬場に多い、感染性胃腸炎ではなさそうですね。
やはり、ドクターの仰る通り、状況証拠的に体調が今イチの時にスタートした離乳食(10倍粥)が怪しそうです。
そうなると、離乳食をお休みするのが一番妥当な対応だったと私も思います。

さて、さて、離乳食再開をいつにするかについてですが、うんちの回数には個人差があるので一概に言えませんが、そもそも以前の通常時のうんちの回数は一日に何回くらいだったのでしょうか?
現時点で4~5回/日にまで減ってきたとのことですが、普段もこのくらいの回数のうんちが出るのであれば、再開していいと思います。
しかし、まだまだであれば、たとえ機嫌が良くても、それは回復途上ということなので、もうしばらく様子見でいいのではないでしょうか?
回復途上なのに早く再開しなくてはと焦って、また逆戻りになるよりかは、多少日数を要しても、回数的に下痢が治まってからの再開でも遅過ぎないと思いますよ。
整腸剤の内服や、おっぱいで腸内環境を整えるのが優先事項ですね。

離乳食のスタートが半月やそこいら出遅れても、赤ちゃんの発達には影響ないですから、心配無用ですよ。

乳頭頂に水泡が出来て痛い!

乳頭頂の水疱は出産間もないお母さんに起こるイメージが強いかもしれませんが、原因を辿れば、長時間同じ側のおっぱいに吸い付かせるか、吸いつき方が浅い場合に起こるものなので、月齢が進んでからでも起こり得るものです。
例えば赤ちゃんが夜間よく眠ってくれるようになり、授乳間隔が3時間以上空くことが常態的にあり、先搾りをせずに直母することが習慣化していると、出来てしまいます。
新生児の場合、お口も小さいし、吸啜力がまだ弱いので、乳輪がゴリゴリになれば、まともに吸いつけませんから、入院中に助産師から「先搾りしてね。」と指導を受けたお母さんも居られるかと思いますが、月齢が進み、顎のチカラが強くなると、乳輪がゴリゴリしてても、一応吸い付けるのですね。
すると、水疱が出来ます。
小さいものはピンホールくらいだし、お口を離した直後でなければ膨らんで見えないので、「詰まった時みたいに吸わせている間じゅうビリビリと痛いなぁ~、でも、乳頭は見た目何ともないし。」でスル―してしまうと、やがて水疱は破裂して、痛みを感じるのが、吸われ始めだけになるから、「傷かなぁ?でも、乳頭は見た目何ともないし。」で何のケアもしないと、乳口炎への一里塚になっちゃうんですよね。

水疱は出来るだけ潰さずに、自然吸収を待つ方がいいのですが、万一破裂した場合は乳口炎時のケアに準じて、慢性化しないように、気を付けてくださいね。
先搾り・哺乳後バーユやデスパコーワなどの口内炎薬を塗布してラップしていきましょう。

職場復帰時の研修のために断乳!?

<ご相談内容>
子どもが1歳の誕生日に職場復帰をすることになりました。
復帰時期が年度初めではないため、保育園の途中入園は難しいことは分かっていたので、近くに住む私の母に世話してもらうことになりました。
ただ私の職場は、復帰後3日間は研修のため、帰宅が22時過ぎになります。
(それ以降は、19時までに帰宅できますが。)
先日、私の母から、「1歳迄おっぱいをあげたのだから、もう充分でしょう?私は10ヶ月で断乳したわよ。」「22時まで、グズグズ泣く子を3日間も面倒を見なくてはならないなんて、私には荷が重いわ。」と、言われてしまい、これは言い聞かせ卒乳をするしかないのかと思い、実行中です。
(それまでは、おっぱいが大好きで、1日に5~6回は飲んでいました。)
言い聞かせは2~3日間、さらっと行いました。
しかし、子どもはとても不機嫌で、乳房はパンパンです。
こういう場合、母乳外来か、助産院で後処理してもらえばいいんですよね?

<SOLANINの回答>
お子さんのために1歳まで、おっぱいをあげてこられたのですよね。
それはそれで、ご立派だと思います。
早々とおっぱいを止めてしまわれる方も少なくない中、一人の助産師としては1年間お疲れ様と言うべきなのでしょうね。

でも、私釈然としません。
何でこうなるのかなぁ?(泣)
思うに、「母乳育児とは?」という最初の話を聞く機会が無く、おっぱいを栄養分とか免疫という物質面の利点を優先してあげてこられたから、こういう結末になられたのでしょうね。

職場復帰に際し、母方のおばあちゃんにお子さんを託せるのは、ある意味とても恵まれた環境だと思われます。
母方のおばあちゃんという存在は、一般的にお母さんの意向を一番理解してもらい易い方だからです。
お子さんが体調不良でも、受診や看病も対応していただけるからです。
保育園でお世話になる場合、子育ての方針とかまでは、個別で希望を受け入れてもらえるとは限らないですし、病児保育をしていない限り、37.5℃を超えれば、即刻お迎えを要請されますからね。(←それはもちろん当然のことなので、保育園がどうのこうのというものではありませんよ。)

実母さんの仰ることは、ごもっともなのですが、決定的に欠けているのは、やはり、「母乳育児とは?」という視点です。
娘さんの職場復帰に際し、「ウチの孫はおっぱいに対し、どういう想いを抱いているのか?」という考え方自体、そもそも想定外のようですね。
そして、肝腎の相談者さん!
実母さんに対し、我が子が世話になるにあたり、遠慮があるのかもしれません。
けれども、こんなにあっさり娘のあなたが寄り切られてどうするの?

キツいようですが、ここから先は、SOLANINが相談者さんのお子さんの気持ちを代弁していると思って聞いてください。
「大好きなおっぱいを、無理やりオトナの都合で止めさせることに、お母さんであるあなたは何の躊躇もないの?」(嘆)
「言い聞かせを2~3日間、さらっと行ったですって?そんな短期間で納得できるワケがないでしょう!」(怒)
「これって殆ど一方的な断乳ですやん。」(涙)
「機嫌の悪さが何処から来るものなのか、分かりませんか?」(訴)
「こんな尻切れトンボみたいな止め方、メンタル面でのフォローの乏しさ、お母さん!あんまりだよ。」(悲)

私的には、今一番望ましい対処は、おっぱいを復旧させることだと思います。
でも、肝腎の相談者さんに端っからその気が無いのであれば、せめてお子さんにきちんと謝ってください。
これからどうなるのか、じっくり時間をかけて説明してあげてください。

なお乳房のケアは、母乳外来でも助産院でも、然るべきところでしていただけます。
言うまでもないことですが、おっぱいに対し未練たっぷりのお子さんを帯同(たいどう=一緒に連れてくること。)させないでくださいね。
それが仁義ってものですよ。

BFH認定病院に対する世間の誤解。

日本国内にはBFH認定病院は出産できる産科施設の2%程度です。
しかし、BFHで生まれる赤ちゃんは年間30000人を超えるようになりました。少しずつ、BFHで生まれる赤ちゃんが増えてきたら、世間の誤解も解けるかもしれません。

一番ありがちなのは、母乳推進の宗教か何かのように、怪しい医療者が集う病産院だと思っている場合。
これは医療関係者に多い傾向にあります。

次に多いのはどこからか、補助金を貰えるから、母乳育児推進をしていると思っている場合。
これは行政関係者からの質問としてよく耳にします。
お役人の考えそうな発想ですな。
「母乳育児を推進すれば、病院は儲かるのですか?」と聞かれたことさえあります。
もう少し、上品な聞き方としては、「母乳率が高ければ、加算請求できるのですか?」というのもあります。
・・・どれもこれも、答えはNOです。

じゃぁ、何のために母乳育児を推進するのか。
お母さんと赤ちゃんの絆が深まるように・・・ですね。
お母さんが自分のおっぱいで赤ちゃんを育てたいと願うことはとても自然なことです。
毎日の子育ての張り合いっていうか・・・大変な時もあるけれど、やり甲斐もあること、楽しいことを体感してほしい。
母乳を飲ませるという行為自体に大きな意味があることを知ってほしい。
母乳育児のスタートがスムーズだと、お家に帰られてから、マタニティーブルーになりにくいですし。
いつか母乳育児を推進しなくても、母乳育児をすることが当たり前になれば、そういう誤解は解けていくと思います。
早くそんな日が来ないかな~って思います。

2013年5月 7日 (火)

丸3日以上、うんちが出ないのは要注意です。(生後2~3週間)

生後2~3週間頃のブリブリうんちが出る新生児期に、丸3日以上赤ちゃんのうんちが出ないと言うのは、由々しき事態です。

世間には、『機嫌が良く、おっぱいもしっかり飲めて、体重増加も順調であれば、まずは心配ないでしょう。』と、書かれている育児書もあるようです。

しかし、新生児期の赤ちゃんなのに、(どんなに機嫌が良くても、おっぱいがしっかり飲めていても、体重増加が順調であっても)丸3日以上うんちが出ないのに、様子見を続けるのは、いささか長過ぎるのではないかと私は思います。

もちろん、丸1日うんちが出ない段階で、赤ちゃんに綿棒刺激でアシストしてあげて、うんちの排出を図ることは適切な対処です。

仮に、自力での排出は難しくても、丸1日の段階で綿棒刺激のアシストによりうんちが排出すれば、まずは大丈夫かもしれません。(この場合、例えばクレチン症のような頑固な便秘がみられる病気の赤ちゃんは除きます。)

しかし、連日綿棒刺激をしても、挿肛した綿棒の先がうんちの色に染まることも無く、真っ白なままであれば、これは注意を要するのではないかと思われます。
そうなると、可哀想ではありますが、場合によっては緊急避難策としてグリセリン浣腸を施し、排便を促さざるを得ないこともあるでしょう。

それでうんちが排出されたらまだ良いとして、もしもそれでも反応便が見られないならば、うんち自体が存在しないのか?ということになります。
つまり、綿棒刺激でアシストしてあげても、元々うんち自体が存在しなければ、何も出て来ないからです。

ハッキリ言って、哺乳量自体が少な過ぎるのではないかという疑いがあります。(汗)

百歩譲って、『機嫌が良く、おっぱいもしっかり飲めて、体重増加も順調』ならともかく、『機嫌が悪く、おっぱいの飲み方がまだ少なく、ミルクの補足を行っている状況で、体重増加もギリギリ』であれば、悠長に構えているのは不適切です。

まして、便秘に加え、おしっこの回数や量が減ってきていたら、これはヤバいです。

確かにミルクの補足をしていれば、どうしてもうんちの回数は少なくなりがちで、まとめてドカンと排出するパターンが多いですが、まだ生理的便秘の時期ではないこの時期に、特に完母でこのような便秘の状況は尋常ではないと思いますので、早めに小児科にご相談されることをお勧めします。

乳輪の奥ががゴリゴリして、芯が残っている。

乳輪の奥の方がゴリゴリして、芯が残ったかのように硬い時はおっぱいも冷たくなっていることが多いです。
これは、乳管が部分的に詰まっているということを表しています。
造られた乳汁が古くなり、冷たくなっているのです。
舌小帯短縮症の赤ちゃんで、まだおっぱいが軌道に乗らないうちや、遊び飲みや浅飲みが多いとこのようになります。
お母さんのカラダが冷え過ぎている時もこういう風になります。
でも、開通マッサージをして解れた感じになれば、おっぱいの排出も順調になります。
時々セルフチェックをして、コンディションがよくない場合は開通マッサージをしましょうね。

夜間の授乳間隔について。

<ご相談内容>
我が子は1歳8ヶ月です。

4月から保育園の入園も決まり、私自身、仕事復帰となります。
いまだにおっぱいを欲しがる我が子に、卒乳まで付き合う気でおりますが、
夜間の授乳について良いヒントなどありましたら、ご教示いただきたいと思います。

昼間はそれほど執着していないおっぱいですが、夜間はその間隔がいまだに2~3時間です。
どうも一度目が覚めるとおっぱいを飲まないと眠れないらしく、そのまま寝かしつけようと思っても、泣いて寝てくれません。
お腹が空いて・・・というよりは、咥えてすぐ寝てしまうので精神安定剤という感じでしょうか。

今はまだお昼寝に付き合ったりして頑張っていますが、体力的にも少々きつく、4月以降もこの状態が続くと、正直、つらいなぁと思っています。
一晩中とはいかなくても、せめて5~6時間寝てくれれば>もうちょっと楽かなぁと思っているのですが・・・。
それとも、やっぱり卒乳まで頑張るしかないのでしょうか?
保育園に行くようになると変わるんじゃないか、という意見もありますが、反対に執着がひどくなったらどうしようと不安になったりもします。

アドバイスなどありましたら、よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
個人差もありますが、1歳過ぎてから(特に1歳半を過ぎてから)2歳くらいまではおっぱいへの執着が強くなる子も少なからず居られます。
1歳8ヶ月ですか。
ううむ。強くなってくるでしょうねぇ~微妙ですね。

確かにお仕事との両立になると、体力的にラクだとは言えない日もあると思います。
でも、起きて抱っこして飲ませるのではなく、添い乳でしょう?
1歳8ヶ月ですからセルフ方式でいけるのではないでしょうか?
お母さんのパジャマくらいめくっておっぱいを咥える甲斐性はあると思います。
仕舞ってくれないのは玉にキズですが。(汗)

中には夜間断乳される方も居られますが、専業主婦の方とは少し立場が異なるわけで、お母さんが仕事復帰して夜間断乳というのであれば、お子さんは一体いつおっぱいを飲ませてもらえるのか?ということになりますね。

仮の話ですが、夜間断乳を決行して、その日の最後におっぱいをあげた後は深夜にお子さんが寝惚けておっぱいを欲しがっても、トントンして寝かしつけることにするとして・・・
やがてはトントンで寝かしつけられるようになるでしょうが、それまで夜毎トントンをすることの方が体力的にキツくないかなと私なんぞは却って心配なくらいです。
旦那さんが全面的に協力してくださるならば可能かもしれませんが・・・

また、最初のうちは、環境の変化に気持ちがついていきにくく、保育士さんに抱っこしてもらいみんなの中に入れないかと予測されます。
そのような段階では、体力が有り余っていますし、ストレスも相まって、いつもよりも寝惚けておっぱいを要求されることが、今の段階で推定されますね。
でも徐々に保育園に慣れて、体力の限り元気に遊びまくっていれば、バタンキューで、深夜寝惚けることも少なくなるのではないでしょうか?

当ブログには仕事復帰後もおっぱいをあげておられるお母さんは大勢居られます。
そのような先輩お母さんがどのように対処されたのかという経験を聞かせていただくのも良いかと思います。

4800gの壁を超えると・・・

経産婦さんで、前回の出産時はおっぱいがよく出ていた方であっても、例えば今回の赤ちゃんがNICUに搬送されるくらいの早産だったりすると、当然母子分離状態だし、吸わせる回数が少ないから、そのままにしておくと、おっぱいがあまり出ないという事態に陥ります。

でも、1日7~8回以上で、400~500mlの搾乳を毎日欠かさず行えば、退院時迄の分泌の維持は出来ます。
そして、退院後は、赤ちゃんに必死におっぱいを吸わせていたら搾母による完母から直母による完母に移行することも可能です。

また、母子分離ではなく、最初から直母が出来る環境だったにも拘らず、舌小帯短縮症や巻き舌のせいで直母が下手っぴちゃんで搾母併用だった場合も、体重4800gを越えると、直母による完母に移行出来ることが少なくありません。

何となくですが、退院時におっぱいが上手くいかないと、その先ずっと上手くいかないと思い込んでいるお母さんや医療者は少なくないですが、意外とそうでもないのですよ。
ただ、ひとりで頑張るには、何をどうしたらいいのか、分からないと思います。
当ブログを熟読されたり、信頼できる母乳外来や助産院で診てもらうことは大事ですね。
SOLANINも、そんな頑張るお母さんと赤ちゃんを蔭ながら支えていきたいと思います。

2013年5月 6日 (月)

母乳分泌良好でも、哺乳出来ているとは限らない。(新生児)

以前からSOLANIN,は、母子健康手帳の記載をする度にモヤモヤしていることがあります。
それは、新生児(=生後28日目迄の赤ちゃん)の哺乳力の評価項目です。
〈普通〉と〈弱〉しかないのは・・・なんでやねん?

SOLANIN,の勤務先では、極低ちゃんや超未ちゃんに遭遇することはまずないので、とやかく言える立場ではありませんが、一般的にNICUに収容される赤ちゃんの場合は、ある程度日齢が進み、体重が増えないとおっぱいやミルクの経口摂取は困難で、暫くは鼻注をすることになります。
こういう場合の哺乳力の評価は〈弱〉になります。

慣例上(≒何処の病産院でもそうだと思いますが)、哺乳瓶やカップやシリンジでスムーズに哺乳出来れば、新生児の体重は増加してきますから、早産児や低出生体重児やちょっと注意を要する健常新生児であっても、〈普通〉にマルをつけることが殆どですよね?

しかし、母乳育児を推進する立場ゆえ、直母による哺乳力を評価したいSOLANINとしては、「まぁ、確かに〈弱〉ではないから〈普通〉にマルをつけるしかないけれど、この程度の哺乳力で〈普通〉かぁ。何だかしっくりこないなぁ。」という早産児や低出生体重児やちょっと注意を要する健常新生児には、ゴマンと遭遇しています。

現実を見据えると、直母による哺乳力の評価としては、SOLANIN的には、次の項目を挙げたいです。

5(常にパワフルで、噎せても挫けずに2クール目迄直母は可能。) 
4(1クール目はグイグイ直母するも、2クール目の直母は休みながら。)
3(大抵1クール目で直母終了し、2クール目の直母をすることは稀。)
2(大抵片側直母で休憩に入る。反対側の直母は意欲無し。)
1(時間的におなかが空いている筈なのにずっと眠っている。足裏刺激で起こしても、直母は一瞬咥えてクチュクチュするか滴る母乳を舐める程度。)

・・・ざっとですが、こんなものですかねぇ。

分泌過多のお母さんであっても、2週間健診時、哺乳力2以下の新生児の場合、直母回数が10回以上/日であっても、退院時からの体重増加度が皆無or減少していることは珍しくありません。
直母のみでの体重増加はまだ困難な段階なので、直母後に搾母乳の補足をすることが必須となるでしょう。
分泌過多のお母さんであっても、2週間健診時、哺乳力3の新生児の場合、直母回数が10回以上/日であっても、体重増加度は下限ギリギリあれば恩の字ですな。

こういうことって、何故誰も、「ちょっとおかしくないか?これでいいのか?」って言わないのかなぁ?
現状の母子健康手帳の哺乳力評価項目で、桶だと思う小児科ドクターや助産師が如何に多いかor無関心か・・・なのでしょうかねぇ。

生後(2~)3ヶ月頃に見られる生理的便秘って知っていますか?

生後(2~)3ヶ月頃の赤ちゃんのお母さんから、「つい先日までは大丈夫だったのに、或る日を境に便秘になったのです。」というご相談を受けることがあります。

念のため赤ちゃんの体重チェックをしても、月齢相当に順調に増えており、機嫌も悪くないし、おっぱいもしっかり飲めていると思うし、一体何だろう?ということがあります。

これはこの時期の赤ちゃんの腸の発達過程で一時的に起こる現象で、一般的に生理的便秘というものです。

過去記事をしっかり読んでいらっしゃる読者さんは既によくご存知かと思いますが、生後(2~)3ヶ月頃といえば、丁度満腹中枢が形成してくる時期で、スタミナが切れたら飲むのを止めるという体力消耗戦の日々から離脱する時期でもあります。

おっぱいが足りなくて、便秘になるのではありませんので心配無用です。
ですので、心配とはいえ、こういう状態で小児科受診されても特に何かされることもなく、「様子を見ましょう。」とドクターに助言されました・・・というパターンが殆どかと思います。

ただ、さすがに何日も出ないとなると、いささか心配になるでしょう。
赤ちゃんのうんちが出易くなるように、お母さんも便秘であれば、まずはお母さんのお食事内容を見直したり、おなかマッサージや綿棒刺激とか出来る範囲のケアをしてあげてくださいね。

お母さんのおっぱいは、その時のお食事がある程度反映されますので、育児用粉ミルクのように均一品質というわけではなく、オーダーメイドですからね。

そうではなく、おっぱいの飲みが悪く、機嫌も悪く、体重も増えないとなれば、これは生理的便秘とは言えないので、なにか不都合なトコロが無いか、よ~く診ていただいてくださいね。

乳頭頂に血豆が出来て痛い!

大抵は産科入院中に起きることですが、乳頭頂に血豆が出来ることがあります。
原因は「妊娠中のお手入れが不十分で乳頭の伸展が不良であるかもしくは乳頭が鼻くらいの硬さであること。」と、「赤ちゃんの吸啜が浅くなっている。」・・・の2つの条件が重なった場合になり易いです。
そのまま同じ調子で飲ませると、痛すぎて耐えられなくなるし、血豆が破裂することもあります。
血豆が出来た場合は出来れば1~2日間くらい、直母を休ませると早く治ります。
その間は3時間以上間隔を空けないように気をつけて搾乳していきます。
搾乳は哺乳瓶ではなく、スプーン・スポイド・小さめのカップ・シリンジなどで飲ませます。(廃棄したら勿体ないですからね。)

直母再開したら、そのラッチオンとポジショニングで良いのか、必ず確認とアドバイスを助産師にしてもらってくださいね。

搾乳回数を2回から1回に減らした時のリスクと対策について。

<ご相談内容>
いつも楽しみに読んでいます。
ソラニンさんのおかげで泣きながらやっていた母乳育児も楽しくなって続く限り卒乳目指してます(^^)/
ですが、ずっと質問したいことがありまして読者登録しました。
産後2ヶ月で仕事復帰したので昼間は搾乳器必須な生活をして、一人娘も3ヶ月半になります。
フルタイムなので搾乳器で午前午後1回ずつ片乳5分ずつの合計100程度です…
なのですが、いつまでもこの搾乳をするのは仕事場に迷惑をかけてしまってる気がして…
でも、母乳を続けたいので乳房トラブルや分泌が減るのが怖くて3~4時間ごとに搾乳をしています。
過去記事にあったように分泌維持のためにちょいちょい乳頭刺激をするようにしていたら、乳腺炎になり搾乳だけに変えました。
もし昼間1度の搾乳にしたら、いくら夜間に頻回直母していても、乳房トラブルや分泌減少しますか!?
ソラニンさんが大好きでハッキリした口調でズバッっと言ってくださるので他の助産師さんではなくソラニンさんにアドバイスして欲しかったんです(>_<)
お忙しい中にスイマセンがお答頂けたら嬉しいですm(__)m

<SOLANINの回答>
昼間の搾乳を2回⇒1回に減らしたら、夜間頻回授乳しても分泌が低下するかどうかについてのお問い合わせですが・・・う~む、どうなんだろう?。
減少しないとは断言できないですが、現状と同様、仮に1回100ml搾乳するのであれば、分泌減少は最小限に食い止められると考えられます。

分泌維持のためには乳頭刺激した方が効果的なのですが、乳房トラブルに見舞われたとのことですから、少なくとも今はされなくても良いかと思います。
(恐らく初産婦さんで産後2ヶ月という早い時期の復帰なので、乳汁うっ滞が助長されてしまったのではないかと推察します。)
乳房トラブル予防については、1回に減らしてしばらくはパンパンに張る恐れがありますから、そういう場合は服の上からの圧抜きをされては如何でしょうか?
あと、お食事の内容や摂り方に注意しましょう。
それから、お迎えの際、自家用車であれば車中で直ぐに授乳してください。
(電車なら授乳ケープ装着されて授乳しましょう!)
夜間は頻回授乳でと仰るものの、お仕事復帰されてますので夜間の睡眠による休養は自宅に居られる方よりも必要です。(←当たり前ですが、仕事中には昼寝出来るチャンスがないから。)
夜間は2~3時間毎にはおっぱいをあげるようにされたら良いのではないかな?と思います。
もちろん、お休みの日は無条件におっぱいにぶら下がらせてあげてくださいね!

6ヶ月以降の赤ちゃんの水分補給は?

・・・基本的にはおっぱいでいいのですが。
6ヶ月以降といえば離乳食がスタートですね。
以前、「おっぱい星人の赤ちゃんには食べる前におっぱいをあげてください。」とも申しました。
で、水分。
離乳食を食べた「後」に、お茶やお水をスプーンやコップであげてください。迷惑そうな表情だったら無理強いしないでね

お水やお茶を飲まなければ、体調を崩すわけぢゃないですから。
(そうそう、食べている途中にお茶やお水をあげると、食欲旺盛な赤ちゃんであっても、離乳食の食べっぷりが悪くなるから止めときましょうね。
そういう理由があるから「後」なんですね。)「コップぅ~?」なんてビックリしないでね。

新生児だって、がっついている時は、10mlの搾乳を小さいコップに入れたら、7口で飲んでしまいますよ。カプカプカプカプカプカプカプ・・・ごっつあんです。
また、これから赤ちゃんは口腔機能が発達してくる時期なのに、敢えて哺乳瓶の練習させるのはナンセンスだと考えます。

ストローで吸いあげるには少しトレーニングが必要です。
紙パック入りのお茶をお母さんが持って、赤ちゃんのお口にストローを咥えさせます。
そうして、お母さんが紙パックをそうっと押して赤ちゃんのお口の中にお茶が入るようにします。
その繰り返しで、ストローで吸いあげることができるようになります。
いきなり、ストローマグに入れても、赤ちゃんには吸いあげるという概念がないから、出来ないと思います。

果汁はどうしてもあげなくてはならないものではありませんが、スイカ・メロン・もも・ブドウ・ナシ・リンゴなどの果物の汁を搾ってから2~3倍に薄めてあげても良いですね。
かんきつ類はウンチが緩くなりやすいので、もう少し月齢が大きくなってからあげた方がいいと私は思います。
それから、100%果汁のpHは2~3と、酸性度が高いです。
酸性度が高いということは、虫歯になりやすいということですから、100%果汁は絶対に哺乳瓶でクチュクチュさせながら飲ませないでくださいね。
量はあくまで、おっぱいや離乳食を妨げない程度にとどめてくださいね

2013年5月 5日 (日)

うんちがムース状。(生後2週間)

<ご相談内容>
こんばんは。はじめまして。
生後2週間、新生児の女の子のうんちについての相談です。
現在、完母を目指して、1日10回くらいの母乳と、夕方に40mlのミルクで育てています。
数日前から、うんちがムース状になってしまっています。

うんちをした瞬間がわかるくらい、じゅわじゅわ~と聞こえます。

回数も1回の授乳で3回くらい分けてします。
何か病気でしょうか?
ゲップが足りないのかなぁと思って、ゲップをさせようとしているのですが、あまりしてくれません。1日2回くらいです。
このままでは、お腹にガスがたまって苦しいのでは、と心配しています。
ゲップが原因ならば、良いさせかたを教えてください。

<SOLANINの回答>
新生児のうちはげっぷはあまり出ません。

特に哺乳瓶で飲むことのない(相談者さんは1回補足ありですが)赤ちゃんは1回の授乳では、少ししか空気を飲みこまないことが大半だからです。
でも、げっぷをせず、うんちがムース状であると、心配なのですね。

新生児で完母でガブ飲みでない赤ちゃんのうんちは液状です。
ムース状になるのはげっぷで出なかった若干飲み込んだ空気が、うんちと一緒に排出されたことを意味しています。
だから、ある意味生理的というか、決して悪い兆候ではないと思われます。

おなかが張って苦しそうであれば、過去記事にもあるように少し圧を加えて、ホホバやスウィートアーモンドなどのンベビーマッサージに使える質の良い植物性のエッセンシャルオイルで「の」の字マッサージをしたり、肛門に綿棒刺激をしたりしてガスが排出しやすいように配慮してあげてくださいね。

また、お母さんの食べたものがおっぱいに変わるのですから、お食事を見直して和食系でスパイス控えめにされるのもよろしいかと存じます。

乳頸部の咬み傷痛には「乳首リング」で冷罨法を!

お母さんは乳首の付け根を咬まれると、物凄く痛いですよね。
それでも、歯茎しかない時代の咬み傷はまだマシです。
乳歯が生えた後、常態的に咬まれると、その部位が抉れてしまい、出血することもあります。
乳頭保護器を使用してはどうかですって?
月齢の進んだ赤ちゃんは、いきなりそんなモノをお口に突っ込んでも吸ってくれませんよ。

赤ちゃんがお母さんの乳首を咬むのには理由があります。
一つ目は乳歯の生え始めに歯茎がムズムズして痒くて、本能的に咬むことでムズムズ感を緩和しようとしている生理的欲求の場合。
二つ目はおっぱいが美味しくない場合。
お母さんの食生活が乱れて、ジャンクフードや甘いものや脂っこいものを食べると、おっぱいの味が悪くなるから、驚きのあまりついついガブリと咬んでしまうのです。
考えてもみてください。
赤ちゃんは唯一絶対の好物(=おっぱい)を毎日飽くことなく飲んでいます。
だけど、赤ちゃんは何も分からないのではありません。
赤ちゃんを馬鹿にしちゃあいけませんよ。
赤ちゃんにだって味覚くらいあるのです。
ある日突然唯一絶対の好物の味が豹変したら、そりゃあ誰だって驚きますよ。
どんな赤ちゃんでも喜んで飲むのは「薄味で、さらっとして、ほんのり甘い。」味なんです。
それがお母さんのお食事が乱れると、「マタ―リ味で、ドロッとして、しょっぱい。」味に変わってしまうのです。
赤ちゃんの想いをを代弁すれば「そりゃあないでしょう!」ってトコロでしょうか。

これから酷い乳腺炎に移行する前触れにお母さんの乳首を咬むことは充分に想定されます。
また、おっぱいの味が美味しくないうちは、繰り返して咬むことも想定されます。

根本的に問題を抱えているのならまずそれを改善しましょう。
そうして美味しくなるよう戻るまでの、咬み傷痛の緩和としては、以前にも記事にしたかと思いますが、ティッシュペーパーを1/3位の幅に裂いて、水に濡らしたモノを固く搾り1cm幅に折ります。
その帯状のティッシュペーパーをラップで覆い、使用するお母さんの乳首のサイズに輪っかになるようにカタチ作ります。
(端っこはセロテープなどで止めてね。)
リング状になったモノを冷凍庫で凍らせます。(以下乳首リングと称します。)
哺乳直前に乳首リングを患部に当るように嵌めます。
そのまま3分間待ってください。
その、下準備が終了してから直母をすると・・・?
痛くありません!
かなりの痛がり屋さんでも十分に耐えられる筈です。
もちろん、歯茎時代であっても、乳頸部の咬み傷痛には、この「乳首リング」による冷罨法は効果絶大です。
繰り返して使用できるのでエコでもあります。(使用前40分間くらい冷凍庫に入れておけば、カチンコチンに凍ります。)

仕事復帰してもおっぱいを続けています。(9ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
わたしは、産後4ヶ月という早期に仕事復帰しました。(保育士です)
娘は職場とは別の保育所に入所しました。
現在、復帰後5ヶ月たち娘は9ヶ月になりましたが、SOLANINさんのブログに出会っていたおかげで、今も おっぱいを続けられています。
家庭では完全母乳、おっぱいトラブルも無しです!
離乳食も順調に進み、丸々と太った娘は本当に可愛くて愛しいです。
おっぱいを諦めなくてよかったと心底 思っています。
この幸せを教えてくださり、本当にありがとうございました。
お忙しいとは思いましたが、どうしても感謝の気持ちをお伝えしたくてメッセージを送らせて頂きました。
返信は不要です!
どうぞこれからも、お体を大切に がんばってください。
わたしたちも がんばります。

<SOLANINが感じたこと>
私の子どもたちは3人とも、未満児のうちから保育園にお世話になっています。
なので、保育士さんには足を向けて眠れません。(爆)
私が困難な家庭環境に中でも、まがりなりにも仕事を続けて来られたのは、私の子どもたちをお世話してくれた保育士さんが居てくださったからです。
居られなかったら今の私(=SOLANIN)は存在しませんでしたから。

昔ほどではないものの、仕事復帰までに断乳したらラクだよ的な発言がまだまだ多くて残念な中、頑張っておられるご様子をお知らせいただき、大変嬉しく思いました。

特に赤ちゃんから預かってくださる保育士さんというお仕事は、ご自分の育児体験がその後のお仕事の肥やしになります。
以前もカナハナさんという保育士さんが早期の仕事復帰をされるにあたり、私の尊敬する大下ユリ子先生にお知恵をお借りして、頑張っておられるご様子を教えていただき、希望を感じられたお母さんは多く居られました。

お仕事復帰されたら、時間的には一緒に居られる時間は短くなります。
それでも、おっぱいには、まだお母さんと多くのスキンシップを求めたいという赤ちゃんの欲求やお仕事復帰による時間のハンデを乗り越えられる魔法(≒絆を強める働き)があると思います。
1日でも長く、可能であれば、お嬢ちゃんが「もうおっぱい無しでも大丈夫だよ。」と言われるまであげてもらえたら・・・と思いました。

季節性乳腺炎★こどもの日乳腺炎。

みなさんは、2ヶ月ほど前に女の子のお母さんに多発する、ひなまつり乳腺炎について記事にしたのを憶えておられますか。
新しい読者さんはご存知ないかと思われますので、ブログテーマの「妊婦さんから読んでね」の中を検索のうえ、ご参照くださいね。

今回は端午の節句ということもあり、男の子のお母さんに多発する危険性があります。
そうです。「ちまき」「柏餅」「端午の節句ケーキ」「筍料理」「出世魚料理」などのご馳走が目白押しなのです。
それに加えてこどもの日ということで、「カレー」「ハンバーグ」「オムライス」などのお子様系メニューを作るご家庭が多く、いつもより摂取カロリーがハイパーになりがちなのですね。
そしてとどめの一発が「菖蒲湯」です。

じっくりとカラダを温めるのはいいのですが、うっかりおっぱいを飲ませる前に入浴されると、「まぁ、大変」というくらいに乳房がパンパカパンになってしまい、収拾がつかなくなります。

ゴールデンウィーク明けの頃から、「おっぱいが痛いよ~」というお母さんが増えてこないことを、切に願う今日この頃のSOLANINでした。

1ヶ月健診にお邪魔します。

SOLANINの勤務先では、毎週某曜日の午後は乳児健診です。
月齢の大きな赤ちゃんも来られますが、殆んどは1ヶ月健診の赤ちゃんです。
以前は赤ちゃんの計測のお手伝いや実習学生の付き添い等もしたことがありますが、私が乳児健診に行く役割は専ら待合いのお母さんとお話することです。

毎日の赤ちゃんのお世話の中で、「何とかならないかな。」「これって大丈夫かな。」「ドクターから◎◎って言われたんだけど・・・」という何気ない会話から、「こうしてみたら。」「これは心配ないですよ。」「これはこういう意味ですよ。」・・・という具合にギモンの答えたり、説明の補足をしたり、アドバイスしたり。

お母さんやお家の方も、以前にお出会いしていますから、SOLANINには話しかけやすいようです。
もちろん、赤ちゃんの成長を入院中~2週間健診などの場で見守ってきておりますので、その成長ぶりを一緒に喜んでいます。

体重が増えにくかった赤ちゃんのカルテには1ヶ月健診までに、赤ちゃんの外来カルテに経緯を記入し、小児科のドクターの理解を促すように下準備をしているのは言うまでもありません。

傍から見れば「あの職員は暇なのか?それともサボりで油を売っているのか?」という印象を受けるかもしれませんが、これも業務なんですね

2013年5月 4日 (土)

乳糖不耐症とミルクアレルギーは違いますよ。

時々ごっちゃになっている方がいらっしゃることに気がついたので、違いについて説明しておきます。

乳糖不耐症というのは、乳糖を消化するための酵素が先天的或いは後天的に不足して、下痢を起こす病気です。
検査の結果診断がつけば、「ミルラクト®」等のお薬が処方されることもあります。
また、離乳食開始前では、おっぱいであってもミルクであっても乳糖は含まれますから、ややもすれば小児科ドクターから乳糖を含まないタイプの
調整乳や完全に乳糖を分解したタイプの調整乳を勧められることもあります。
それが指示量分哺乳出来たら体重増加が改善することもありますが、大抵は試飲させたらあまりのゲロ不味さに赤ちゃんが哺乳拒否することも多々あります。
手を拱いていると、哺乳量に不足は無い筈なのに、体重増加不良⇒発育不良を来たすことがありますので、注意が必要です。

それに対し、ミルク(牛乳)アレルギーというのは、免疫に関する病気の一種であり、身体がミルク(牛乳)そのものを受け入れられない状態のことですね。
重度の場合、生命に関わるアナフィラキシーショックを起こします。

暫く前に、避けなくてはならない食材を含むメニューを給食で誤って食べてしまい、アナフィラキシーショックを起こして死亡した小学生女児の事件はまだ記憶に新しいと思います。

ご理解いただけましたでしょうか?

新生児の頃からうんちが出にくいです。

<ご相談内容>
生後47日目のベビーですが、生後21日目くらいからウンチが出にくくなりました。
3~4日出ないので、綿棒浣腸してやっと出たのですが、それ以来、なかなか自力でうんちが出ません…
オナラは臭いし、夜中寝てるときに気張って苦しそうだったり、おっぱい飲んでる時に気張ったりすると、機嫌が悪くなり暴れて大泣きしてしまいます。
母乳とミルクの混合で、1日2~3回朝と夜(たまにお昼)、おっぱいの後に50~60ミリ、ミルクをあげてます。
1ヶ月健診の時に便秘の相談をしたのですが、砂糖水も効果があると言われました。

なに良い方法を教えて頂けたらと思って。
よろしくお願いします!

<SOLANINの回答>
まず、一般的にですが、混合栄養や完ミの赤ちゃんは新生児期の途中からうんちが出にくいというかまとめて出す傾向が強いです。

完母の赤ちゃんで、体重増加も順調であれば、新生児期はおっぱいの度のチビリうんち主体で、ドカンと出るのはそのうち3回前後/日です。

え~っと、相談者さんは混合栄養ですね。

体重の推移が書いてないから、「どの程度おっぱいが飲めているのか?」「ホントにミルクを補足しなければならない状態なのか?」イマイチ分かりませんが・・・
完母で行けそうなくらい順調なおっぱいならば、ミルク止めたらチビリうんちに変化するかもしれません。

(少し話が逸れますし、相談者さんは違うかもしれませんが)これは経験的に言えることなのですが、切迫早産で『ウテメリン®』『ルテオニ®ン』『リドトリン®』というような、いわゆる子宮収縮抑制薬をお母さんが使用された経験のある場合(点滴>内服)(長期>短期)は充分な完母であっても、便秘傾向が強い赤ちゃんが多いです。

若しくは便秘傾向に1ヶ月経つか経たないかくらいの早期に便秘傾向に陥ることが多いような印象が強いです。

さて、便秘対策ですが、出来ればベビーマッサージ用のオイル(ベビーオイルは止めてね!)を使用して、赤ちゃんのおなかに当てる手に少し圧を掛けながら「の」の字マッサージを1回3分毎回授乳前にすることや、綿棒刺激がベーシックでいいと思います。

「綿棒刺激は癖にならないよ。」ということは過去記事でも書いてますからね。
安心してね。
普通サイズの綿棒で2cmは挿肛しても大丈夫です。
こよりを撚るようにして、刺激を2~3分与えます。ブリブリ出てくる筈です。

あ、でも、するタイミングは3~4日ぢゃあ待ち過ぎ!
そりゃあ、機嫌も悪くなるし、おならも臭くなって当然です。(汗)
この時期、24時間まともにうんちがお出ましにならなければ、綿棒刺激、速攻してほしいくらいです。

つかまり立ちが出来るくらいに運動神経が進化したら、逆に綿棒刺激をしても出なくなるからこのワザは期間限定ですからね。
お母さんのお食事内容を見直してみるのも良いですね。
野菜をたっぷり摂っていますか?
野菜ジュースやβ-カロテンのサプリメントで誤魔化していませんよね?

そうそう、ドラッグストアにて販売されている、『マ○ツ○キ○®』が合う赤ちゃんもいらっしゃるから試してみてね。

乳頭亀裂ではないけれど、乳首が痛い時の対処法は?

乳頭亀裂や乳口炎になったら『デスパコーワ®』の塗布をしてラップをすることを推奨する記事をこれまでに何本か書きました。
亀裂までは行かなくても、乳頭が発赤していたり、皮膚が薄くなってるようならば、おっぱいの後、乳頭・乳輪にラップをしてください。
次のおっぱいまで当てっぱなしでいいです。
ラップは1日くらい使いまわしても大丈夫です。
ラップでガードしてから母乳パッドやミニタオルなどを当てブラジャーを付けてくださいね。
痛みがラクになりますよ。
何かのおまじないのように思えるかもしれないけど、効果は大きいです。
必要な方はレッツチャレンジ♪

仕事復帰に備えて授乳回数をどうするか?(生後10ヶ月)

<ご相談内容>
私には、10ヶ月になる男の子がおり、出産後ずっと、完母で育てております。
現在、三回食の離乳食をあげておりますが、おっぱいが大好きなのか、母乳の間隔があまりあきません・・・
1時間ごとに欲しがる事も多々あります。
9月から仕事復帰するのですが、このままで大丈夫なのか心配です。
ブログを拝見して、「仕事をしていても継続していて大丈夫!」と書いてあったので続けようかと思っていますが、私が仕事復帰すると、家を朝6時から夜の20時まで帰れません。
その間、実母にみてもらいます。
そのため、今から母乳の回数と減らしたほうがよいのでしょうか?
それとも、欲しがるだけあげ続けていいのでしょうか??
とても悩んでおります。
何か良いアドバイスあればお願いします。

<SOLANINの回答>
赤ちゃんと離れる時間が長くてビックリですが、実母さんにお世話になれるのは、有り難いですね。
実母さんへの保育料、弾んであげてください。(爆)

冗談はさておき、授乳回数はチャラ飲みも入れたら1時間毎があっても不思議ではないですよ。
離乳食は渋々のおっぱい星人は、まぁ、こんなものです。
搾乳かミルクをコップやストローであげることになるのでしょうが、お母さんが居られないと、回数はそれなりに落ち着きますよ。
今から回数を少なくしたら、情緒不安定になるかもしれないから、今は堪能させてあげましょう。
その代わり、いつも私は言ってるのだけど、赤ちゃんに言い聞かせを怠らないでね。
とかく復帰が近くなると、ご自分のことで手一杯で、赤ちゃんへの説明や周囲への協力依頼がバッサリ抜けてしまうお母さんが実に多いから。
予告は一番大事です。
「おばあちゃん家で過ごすこと。」「おばあちゃん家では、ご飯を食べること。」「お仕事が終わったら帰ってきて直ぐにおっぱいあげること。」「お母さんもみんなのためにお仕事頑張るから、○●ちゃんもおばあちゃん家で元気に遊んでね。」「お休みの日は今まで通りだよ。」等々、耳にたこが出来るくらい呪文のように語りかけてくださいね。
お仕事中、1回は搾乳し、乳房トラブルを来さないように、気を付けてください。
圧抜きの記事もしっかり読んで実行してくださいね。

10ヶ月断乳という発想は過去の遺物ですよ。

ひと昔ふた昔前は母乳育児をしているお母さんであっても、その殆んどの方が判で押したように《10ヶ月》で断乳していました。
その理由はいくつかあって、伝聞と自分の経験を踏まえて当時を振り返ると、
★」「10ヶ月健診でC4(=カリエスフォー)の写真を見せられて、おっぱいは虫歯の元ですから、続けていると、こういう風に歯が溶けて大変なことになりますよ~と歯科衛生士さんに脅されたから。」

★「1歳を過ぎると、おっぱいに執着して、何日も大泣きさせないと、止められなくなるし、今ならさほど執着しないから止め時っていうか絶好のチャンスなのよね~と保健師さんに言われたから。」

★「早くおっぱいを切り上げないと、子宮や卵巣が干からびて次の子を授かりにくくなるし、次の子を希望していなくても女性ホルモンが出にくくなるから、それは問題だとおばあちゃんに忠告されたから。」

★「次の子を授かって、授乳していたら、流産の恐れがあるぞ~と産婦人科ドクターに凄い剣幕で叱られたから。」・・・などなどです。

しかし昨今では、10ヶ月はまだまだお母さんとの繋がりが必要な時期であり、早めの断乳は早い自立とは無関係だと言うことが分かってきました。

お母さんが傍にいてくれたら、暫くは「一人遊び」が出来ますが、お母さんの姿が見えないと大声で泣き叫んだり、探しまわったり、普段接触しない人に対する警戒心(=人見知り)が激しくなる・・・といえば、思い当たるフシがあるのではないでしょうか?

赤ちゃんだって凹む時がります。
怖かった時、寂しかった時、痛かった時、眠かった時、不安だった時・・・はお母さんに抱っこされておっぱいをもらうことで、凹んだことがリセットできるのです。

また、頑張るぞチャレンジするぞというモチベーションが湧きあがるのです。
ということは、この時期に断乳をすることは、赤ちゃんのココロの拠り所を取り上げることで、本来受けなくてもよかったストレスを受けることになりますから、赤ちゃん主体に考えると、間尺に合わないことと言えます。

赤ちゃんはお母さんに守られることで、自分の力を養い、自立への意欲が高まります。

なので、『たまたま赤ちゃんが自然におっぱいを欲しがらなくなる』という、自然卒乳ということでなければ《10ヶ月》だから、周囲の妄言に振り回されての断乳は止めときましょうね。

2013年5月 3日 (金)

離乳食開始して、下痢に気がつくか心配です。(5ヶ月)

<ご相談内容>
もうすぐ5ヶ月になる男の子のママです。完母です。
5ヶ月になって早々に離乳食を始めようと思っていますが、未だうんちの回数がバラバラで『下痢ぎみなのかな?』と思う日が度々あります。
まとまったものが2~3回の日や少量のものを含めて5回くらいの日もあり、まちまちです。
5回となると、ほぼオムツ替えの度にうんちをしているような印象です。
離乳食を始めて食品を食べた時の変化として、湿疹や下痢の症状など。。と聞きますが、
今の状態では正常なのか下痢なのかの区別がつかないため、何かアドバイスを頂けたら。。と思いプチメをしました。
過去記事の中で離乳食を食べて下痢になる事は稀。。とありましたが、
今のままでは子供の変化に気付いてあげられないのではないかと心配しています。
宜しくお願いします。

<SOLANINの回答>
下痢・・・大人であれば直ぐに分かると思いますが、赤ちゃんの下痢ってどんな風になったら下痢なのか?・・・確かに分かりにくいと思います。
特に完母であればなおのこと。
ユルユルの水っぽいうんちで普通ですし、月齢が進んでもチョコレートかカレールーが半溶けしたようなドロンとした状態で普通ですし。
ただ、過去記事にも書いたような気がするのですが、うんちがジェル状だったら、注意は必要ですね。
臭いについては完母であっても離乳食をスタートさせたら大人同様の臭いに代わると思います。
逆に、離乳食を開始したのに、酸臭がするというのも、注意が必要ですね。
でも、お尻が荒れることも無く、機嫌も良く、体重も月齢相当に増えていればまず問題ありません。
それでも下痢が心配であれば、果汁はカラダの冷えを助長させるので、無理に飲ませることは避けましょう。
(もうみなさんよくご存知だとは思いますが、カラダの冷えは下痢を悪化させる恐れがありますからね。)
「あわや!」といううんちが出始めたら主菜や副菜は控えめにして炭水化物中心の離乳食にすれば、大抵はうんちの性状は復旧してきますよ。
でも色々工夫しても下痢が長引くようであれば、小児科受診して下さいね

産後気がつきにくい乳管の詰まりとは?

産後順調におっぱいが飲めていて、何の問題もなかったのに、急におっぱいを飲む量が減ってくることもあります。
満腹中枢が形成し、頸が据わる頃ですと、『キョロちゃん』ということもありますが、そうでもないし、断食もしてないし、何だろう?ということがあります。

そういう時は乳管が詰まってないかチェックしましょう。
「えっ、乳管が詰まると、乳腺炎でしょ?痛いから気が付くのでは?」と思った画面の向こうのあなた、甘いですよ。
部分的に詰まることがあるのです。
もうちょっと分かり易く説明すると、乳管の内側にカスが溜まって、乳管の内径が狭くなっているのをイメージしてください。
完全にルートが遮断されたわけではないから、さして痛くならないし、発熱もしないから気がつきにくいのです。

これは普段からのセルフチェックが大事です。
どのようにチェックするかと申しますと、乳輪を摘まみます。
ゴリゴリしてたり、若干でも摘まんだ以上に痛い感じがしたらそれが『部分的に詰まっている』という状態です。

対処は簡単です。
おっぱいがパンパンになった時、先ほぐしをしますね?
あの要領で、乳輪に溜まったおっぱいを出してしまいます。
上手く出来たら、マシュマロか焼きたてパンのようにふんわりして痛みが無く、おっぱいがスムーズに出てくるようになります。
(ジワジワくらいしか出なかった状態だったのに、詰まりを取り除けばタラタラからビュービュー飛ぶくらいに変わります。もちろん摘まんだ時の痛みもなくなります。)
左右両方のおっぱいが詰まった方に片方の詰まりを取り除いてあげると、あまりの違いにビックリされます。
まさに劇的ビフォーアフターですよ。
目を閉じて自分の乳輪を触って貰うと、半信半疑だった方も「あ~。こういうことだったんですね!}とみなさん仰います。
それくらい違います。
浅飲み(←赤ちゃん要因)やジャンキー喰い(←お母さん要因)を続けると部分詰まりになり易いです。
さぁ、チェックしてね。

来年の保育園入園について。(産後2ヶ月)

<ご相談内容>
5月に女の子を出産して不慣れながらも育児&仕事&家事をこなしてます。

SOLANINさんの過去ブログを読み漁り頻回授乳をひたすら頑張って、1ヵ月健診でミルク会社の人もセールスそっちのけで誉められたくらいおっぱいもよく出て体重も増えました☆(3132g→3050g→4234g)
ありがとうございます(*^□^*)

そして質問と言うか相談なんですが…
7月に入って仕事復帰しました。
父の経営する会社なので今は子供と一緒に出勤しています。
来年4月には保育所に預けようと思ってました。
(知り合いの方に頼むので待機なしです)
ですが、11ヶ月の頃は離乳食がどれだけ進んでて、どれだけおっぱいを欲しがるか見当がつきません。
まして哺乳瓶を嫌がるので搾乳したおっぱいをまともに飲み切るのに非常に時間がかかります…。
それか1年見送って保育所に入れようか迷ってます。

もし来年入園させるとしたらこれから気をつけた方がいいこと、やるべきことは何でしょうか?
長文な上、分かりづらい文章で申し訳ありません。
アドバイスをよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
11ヶ月になられる赤ちゃんが保育園に入園されたとして・・・ですね?
そうですね~、恐らく離乳食の進みがゆっくりで、小食だったとしても回数的には2回食にはなってる筈です。
離乳食の進みの早い子だったら3回食で、おっぱいに執着しない子だったら、自然卒乳しているかもしれません。
1歳までに自然卒乳してしまう子は20%くらいの割合ですがおられますので・・・

気になるのは、入園予定の保育園が、2回食だったとしてもそういう赤ちゃんに離乳食を食べさせてくれるのか?ということです。
「ええっ!そんなの当たり前でしょう?」とみなさん思うでしょう?
でも、公立の乳児専門の保育園でもない限り、3回食にならないと、離乳食はお給食ではいただけないというパターン、結構あるんです。
一般的な私立の保育園で、月齢の若い乳児(2ヶ月~とか、6ヶ月~とか)を受け入れておられるパターンですと、6ヶ月以降で離乳食の時期に入っても、離乳食のお給食はありませんというトコロは結構あるんです。
結構あるというよりも、割合的にはそっちの方が多数派と言っても過言ではないのですね。
「じゃあ、3回食でない月齢の若い赤ちゃんの栄養摂取はどうなるの?」という疑問が出てきますよね?
それはミルクです。
あ、もちろん搾乳・冷凍母乳を与えておられる保育園も最近は増えてきていますよ。
1回食・2回食は基本的にお家で食べさせてくださいってスタンスなんですね。
一度、その点を確認されることをお勧めします。

次に、搾乳を受け入れてくれたとしても、哺乳瓶ではなかなか飲めなくて・・・というのは、おっぱい星人の赤ちゃんであれば、あって不思議でないです。
乳頭混乱を起こして、直母が出来なくなる赤ちゃんだって、居られますから。
でも、これにしても、過去記事をお読みいただければ分かることなのですが、赤ちゃんの口腔機能は徐々に発達してきます。
11ヶ月の入園に備えて早い時期(例えば今からとか。)から哺乳瓶に慣らす・・・というのはナンセンスです。
コップやストローでお茶を飲むわけですから、搾乳を哺乳瓶に入れて無理やり飲ませる必要はないわけで。
現時点では勤務先に理解があるのですから、可能な限りおっぱいを続けて行き、入園前は赤ちゃんと一緒に何回も保育園見学に行き、「保育園ってこんなところだよ。お友達が大勢居るよ。楽しいよ。いろんな遊びをするよ。お昼寝もするよ。お母さんはお仕事だけど必ずお迎えに来るからね。お迎えしてその時まだおっぱいが欲しかったらあげるからね。心配ないよ。」と、赤ちゃんに何度も何度も呪文のように説明してあげてください。
それが一番重要です。
その他の詳細についてはカテゴリー「☆仕事復帰との両立」「☆搾乳・冷凍母乳」の章を熟読しておいてくださいね♪

10ヶ月健診の思い出。(長女編)

この年になっても子どもの健診のことは不思議とよく憶えています。
なんとなく、振り返りたくなったので、長女のことを書いてみます。
3人共、運動機能の発達は早く順調でしたが、群を抜いていたのが長女です。
10ヶ月の時の移動手段は「トコトコ歩く」で、既に「這い這い」はしなくなりました。(4ヶ月の頃には、達者にずり這いをしていました。)
物おじしない性格でしたが、老若問わず男の人が超苦手で、抱っこされようものなら号泣していました。
「マンマ」「あーちゃん」などの単語も出てきました。
公園から帰る時はお友達に「バイバイ」していました。

さて、これから受けられる方に予備知識としてお知らせしましょう。
10ヶ月健診の時は小さいものを指先でつまむというチェック項目があります。
チェック項目は問診表だけではなく、保健師さんの前で実演しなくてはなりません。

当時の長女は、いつもなら簡単に出来るし、褒めると繰り返しいつまでもやって見せますが、健診は寝起き直後でした。
生憎、長女は寝起きの悪い子で、その時もムスっとして反応が悪く、保健師さんを睨みつけています。
(因みに長男と次男の10ヶ月健診は長女が受けたのとは違うまちに住んでいたため、小さい鈴をつまんで透明のガラス瓶に入れるやり方でした。)
とても小さいものを指先でつまむ芸当など出来そうにもありません。

それで、私も困ったなと思っていたら、保健師さんは徐にお懐紙の上にコロコロとボーロを出されました。
そして、「どうぞ。」と、長女に勧めてくれたのです。

当時、ボーロが好物だった長女は(普段は滅多に食べさせませんよ。特別な時しか与えません。)保健師さんをガン見していたのに豹変し、にっこりしながらいつも通りに指先でつまんで、口にボーロを入れました。

しかも、愛想笑いをして暗に「もっとちょうだい。」と目で訴えていました。

保健師さんの前での実演によるチェックは無事クリアーし、ほっとしました。
でも我が子ながら、長女は何て現金な奴だろうかとも思いました。(汗)

2013年5月 2日 (木)

分泌過多か否かのチェックポイントと注意点。

入院中であれば、授乳室か病室に赤ちゃん用の体重計が設置してありませんか?
母子異室の病産院の場合、授乳間隔が3時間以上空くことが普通なので何とも言えませんが、少なくとも終日母子同室で、産後お母さんの経過に問題が無く、健常新生児であれば、頻回直母は出来ている筈ですね?
で、3日目に授乳間隔が前回の授乳終了時から1.5~2時間程空いた時が測定のチャンスです。
赤ちゃんはかなりおなかが空いているので、ヤル気を見せて飲んでくれる筈です。

3000g前後の標準的な体重の健常新生児で、左右トータル20分程度の吸啜で10g台哺乳出来ていれば、おっぱいだけでおしっこの回数も目安回数は出るでしょうし、体重が増えてくることもほぼ確定ですから、5%糖水やミルクの補足は不要ですなという感じ。
それ以上、例えば左右トータル10分程度の吸啜で、20~30g台(以上)哺乳であれば、ほぼ間違いなく分泌過多でしょう。
また、3日目迄にそのような状態に達していたら、搾乳や冷罨法でもしないと乳房がパンパンで耐えられないことが多いようです。
となると、100%分泌過多でしょうな。

退院後であれば、2クール目を哺乳させると吐乳することが多いとか、2クール目になると口角からダラダラおっぱいを溢すし、おしっこやうんちの回数が授乳回数を越えるとかの場合も同様でしょう。
そういう場合は特例的に、1回の授乳で(3~)5分2クール出来なくても結構です。
ただ、そういう方は、SOLANINがみてきた限りでは、
全体の10(~15)%程度ですから、ご自身が該当しなくても気に病む必要はありませんぞ!

分泌過多の方は母乳不足の心配はないので、憧れるお母さんは多いですが、反面、うつ乳を来たし易いので、トラブル回避に注意を払う必要性が高いので、それはそれで大変です。
2クール目が出来ない場合は、乳房のコンディションをみながら、赤ちゃんがさほど欲しそうでなくても、「お母さんがあげるっていった時は飲みましょうね。遠慮は要らないわよ♥」と、授乳間隔が空き過ぎないように配慮しながらおっぱいを勧めていくとよいでしょう。

生後7ヶ月の便秘。

<ご相談内容>
いきなりの質問失礼かと思いますが、どうしても気になるので教えてください。
うちには生後7ヶ月の息子がいますが6ヶ月の頃に離乳食を初めてから便秘がちになりました。
お腹のマッサージなどをして3日に1回出るようになってたのですが、ポリオ接種で1週間くらいは快便だったのですが、それが収まるとまた出にくくなりこの間は6日も便秘でした。

さすがにマズイと思い病院も開いていなかったので通っているO式で相談したら「赤ちゃん用の浣腸をしてあげて。」ということで、それでなんとか出ました。
しかし浣腸以来また出ません。

「3日で出なければ浣腸してあげた方がいい。」と言われましたが、お腹が張ってもいないし機嫌も普通なので、あまり頻繁にしすぎるのも癖になるのではと思っています。
離乳食はあまり食べない方ですが、最初から完母で出過ぎなくらいらしく今でも飲み過ぎなくらいらしいので水分不足ではないと思うのですが…
プルーン果汁をあげたり食事でも改善するよう努力してますがやはり出にくいようです。便秘はずっと続くのでしょうか?

<SOLANINの回答>
過去記事のカテゴリーの「☆おしっこ・うんち」は完読しましたか?

さて、意外かもしれませんが便秘の原因は母乳不足だけではなく、母乳過剰充足でも起こり得るものなのですよ。
機嫌が良ければ良いのかとも思えますが・・・
しかし、6日はいかんせん長いですね。(汗)

プルーン等の果汁を飲ませる方法もありますが、ガスが溜まり易くなって臭いおならをしばしば放出されているのに、うんちは出ないのであれば、相談者さんの赤ちゃんには合わない方法かもしれません。

おなかの「の」の字マッサージをしたり、24時間うんち出ないならば綿棒刺激をするのがベーシックですが良いと思います。
綿棒刺激は赤ちゃんの時のみに使える期間限定の技なので、癖になるとか気にしなくてもいいです。

綿棒刺激のやり方はそれこそ過去記事をご参照くださいね。
それでもダメなら離乳食に「オリゴ糖」を使用しては如何でしょうか?
腸内のビフィズス菌のエサになる糖分ですから、おなかにやさしいですよ。
試してくださいね。

乳首の噛み傷が酷い時の授乳対策!

ずいぶん以前に乳首の噛み傷にはデスパコーワ(病産院で処方してもらえる口内炎のお薬)を塗布してバンドエイドを貼って授乳したら痛みがマシになるといいう記事を書きました。
その時、コメント欄にいいことを書いてくださって読者さんの素晴らしい知恵を今一度記事にした方がいいのではないかと思いつきました。

乳頭保護器というものがありますが、月齢が進むと嫌がります。
下手すると乳頭混乱になるから使用には慎重になってくださいね。
7ヶ月以降ですと搾乳してストローやコップで飲ませる手もあります。
でも正直言って定期的に搾乳していなければ上手く出来なかったり邪魔くさかったりします。

もちろん、赤ちゃんが乳首を噛んだら『低い声で叱る。』『速やかにお口から乳首を離す。』は言うまでもないことです。
これは赤ちゃんであってもしちゃいけないことがあるという躾ですからね。
噛むことを許したり、キャ~と甲高い声で叫ぶと赤ちゃんはお母さんが喜んでくれたと勘違いします。
そしてお母さんを喜ばせるためにニヤニヤ笑いながらわざと噛み続けるようになります。(赤ちゃんのお口が凶器に見えてきます。)

そう、噛み癖がついてしまうから噛み傷が悪化してしまうんです。
悪い癖がついてしまっても諦めないで。
根気よく「噛まないでください。」と言い続けて、2週間を要しましたが完璧に噛み癖を離脱した赤ちゃんをSOLANINは何人も知っています。

で、痛みがマシどころかラクに飲ませられる方法ですが、デスパコーワは塗布せずにキズパワーパッドを患部に貼るのです。
経験者のお母さんによると、大体丸1日は粘着は維持出来るそうです。
キズのケアはドライでなく、モイストでいくほうが早く良くなります。

追記:キズパワーパッドの添付文書には「動物や人の噛みキズには使用しない。」という注意書きがあります。
ですので、最終的に使用されるか否かについては、各人添付文書をお読みいただき、その上で判断してください。
これまで実際に見てきた限りでは、貼付前に患部に付着したよだれを拭きとったり洗ったりしてからという常識的な対処の後にされてますので、感染兆候の所見は見たことがありません。
キズパワーパッドは商品の性質上、剥がれるまで数日間貼付可能のようですが、私は赤ちゃんが咥えることを考え1日1回は貼り替えるようにお勧めしています。

産後3ヶ月の仕事復帰と母乳育児。

<お母さんからのお便り>
先日、仕産後3ヶ月という早期の仕事復帰について相談させてもらった者です。
SOLANINさんに、大下ユリ子さんを紹介して頂いて、相談に乗っていただきました。

今日、勤務先の保育園に行く機会があったので、SOLANINさんと大下ユリ子さんのブログを熟読して、出来る限りの知識を身に付け、大下ユリ子さんに頂いたアドバイスのもと、授乳について話をして再度園長にお願いをしました。

すると、昼の授乳時間に母乳をあげてもいいと言っていただきました。(喜)
保育園に居る間は、今の授乳の流れで行くと、10時、13時、17時と授乳があるので、13時の時に母乳をあげられることになりました!!

哺乳瓶の練習は担任の先生に任せちゃうことにして、ミルクの練習も止めちゃって、保育園が始まるまでの後1ヶ月弱は、哺乳瓶の事なんて忘れてゆったりと母乳育児を楽しもうと思います☆
SOLANINさんに出会えてよかったです!本当にありがとうございました☆

<SOLANINの解説>
産後3ヶ月という早期の仕事復帰。(汗)
まともに育児休暇が取得できない環境で、軌道に乗ってきたおっぱいを、勤務先の保育園の方針であげられないという保育士さんから、「もう、どうしたらいいのか・・・(涙)」というご相談を受けました。
育児時間や時短等の制度の活用が難しく、おっぱいを止めるなんて考えられず、でも、おっぱいを受け入れてもらえず、搾乳も難しいと言われ、八方塞だったのですね。
保育士さんだからこそ、ご自分の母乳育児体験が仕事に活かせるのに、なんと厳しい保育園なんだろうと、切歯扼腕&頭を抱え込む状態でした。
「どうしたものか?」と、私も大いに悩んだのですが、私がブックマークに掲載している稀少な方、そう、保育士さんでもある大下ユリ子先生にご相談するようおススメしたのです。(←雨風呂時代の話です。)
もちろん、きちんと読者登録をされて、大下ユリ子先生の記事を拝読してから、ご相談してねとお願いしました。
きっと大下ユリ子先生のアドバスが良かったのだと思います。
保育園側との交渉の席では、これまでの経緯では考えられないくらい、このお母さんにかなり有利な条件で園長先生からの回答が得られたそうです。

仕事復帰が早いから、おっぱいは諦めて・・・というのが昔からの考え方でしたが、私は逆だと思います。
仕事復帰が早いからこそ、なんとかして一口でも多く、一日でも長く、おっぱいを続けて行ってほしいのです。
だってね、おっぱいはお母さんのカラダにくっついていますけど、赤ちゃんのモノなんですからね。

保育の現場で、「母乳育児を継続することが母子にとってどれほど大切なことか!」という認識が深まれば、早期の仕事復帰を余儀なくされるお母さんと赤ちゃんの母乳育児は変わると確信します。

7ヶ月もの乳糖不耐症との闘いに勝利した赤ちゃん。

1ヶ月健診のあたり迄は何の問題もなく順調におっぱいだけで育っていたものの、4ヶ月健診の時点でで体重増加不良を宣告された赤ちゃんで、SOLANINの勤務先の母乳外来に駆け込んでこられた方のうち、何人もの赤ちゃんが検査の結果『乳糖不耐症』だったということが判明しています。

残念なことに“体重増加不良=母乳分泌不足”とステレオタイプの診断で一刀両断される小児科のドクターは未だちらほらおられます。(涙)

便クリニテストをするのが面倒なのか・・・

体重増加不良の赤ちゃんのお母さんに「せめてそれだけでも調べてもらえませんか?とドクターに頼んでみたら。」とお伝えしても「意味がないからしないと言われた。」というお返事をいただいたことも一度ならずあります。

コーカソイドよりもモンゴロイドには乳糖不耐症は多いのですが。

そんな面倒臭いことをしなくてもミルクをガンガン足していけば、多少は体重も増えるだろうってことですかね?

SOLANINの勤務先の小児科ドクターはドクターが必要と認めた場合、便クリニテストをされます。
ただ、場合によっては治療を開始しても、直ぐに軽快するとが限りません。長い闘いになることもあります。

乳糖不耐症と診断されて内服治療を始めたTくんは、7ヶ月かかって最悪4+だった検査結果が先日±になったと、お母さんが喜びの報告をしに来てくださいました。
なかなか増えなかったTくんの体重は、漸く挽回モードになってきたのです。
小児科ドクターも「内服一旦オフにしましょう。」と言ってくれたそうです。ホントに良かったです。(笑)
先が長いと1人では心が折れそうになることもあるかと思います。
辛い想いをしているお母さんと赤ちゃんをSOLANINは支えていきたいと思います。

2013年5月 1日 (水)

離乳食開始時期とうんちの性状について。(6ヶ月)

<ご相談内容>
こんにちは。
もうじき6ヶ月 になる赤ちゃんがいます。

3ヶ月迄は混合栄養でしたが、O式のマッサージにも通い、一般の育児書には書かれていない母乳育児の秘訣が沢山書かれている『最強母乳外来』を熟読したお蔭で、以後は完母で現在に至ります。

教えていただきたいことがあります。
以前、SOLANINさんのブログで、「赤ちゃんのうんちのツブツブは、脂肪とカルシウムが結合したもので、消化機能が未熟な月齢の若い赤ちゃんに見られるもの。」との記事を拝見したのですが、うちの娘は6ヶ月になろうとしているのに、未だにツブツブうんちのままなのです。

そろそろ離乳食を始めようかとも思っているのですが、うんちにツブツブが混ざっているということは、まだ消化機能が未熟なままなのでは?と思い、開始を見合わせている状態です。

脂肪も分解吸収しきれないようなら、タンパク質などは当然無理なのでは?と思うのですが、このようなうんちはたいていどのぐらいまで続くものなのでしょうか?

また、ツブツブうんちでも離乳食を開始してしまっても問題はないのでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですが、お時間のある時で結構ですので、教えていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

<SOLANINの回答>
紆余曲折を経て、完母になられたことを、先ず、お喜び申し上げます。

また、完母になられるにあたり、『最強母乳外来』が微力ながらお手伝いできたことは大変嬉しく思います。
さて、うんちの粒々ですが、長期にわたり出ておられるので、消化機能が未熟ではないか?離乳食を進めても差し支えないか?と、心配なのですね。
確かにあれは、脂肪とカルシウムの塊です。

6か月になられるのに出ているということは、若干長い印象があります。
しかし、機嫌も良く、体重増加が順調であれば、お気になさらなくても大丈夫かと思います。

但し、ご指摘の通り、脂肪を分解する酵素がまだあまり出ていないから出るとも考えられます。

幸い、離乳食のスタートは野菜や穀類ですから、脂肪とは無縁の内容ですね。
たんぱく質や炭水化物を分解する酵素はそれぞれ脂肪を分解する酵素とは別物ですし、それらは出ていると思います。
なので、離乳食はスタートしても差支えないと考えます。

乳輪に傷が付いて放置すると・・・?

2歳7ヶ月の男の子のお母さんが自然卒乳されました。
乳房の緊満も気にならないくらいで、最初は何ともなかったとのことです。
ただ1箇所噛み傷があったのですが、その時点では痛くないしもう吸わせないからとケアをしておられなかったそうです。
間の悪いことにそこから細菌感染を起こしてしまい、卒乳2日後に左側の乳輪の内側半分がビー玉くらいに腫れ上がり、痛くて眠れないくらいになられました。
車で3時間もかかるご実家の近隣にある♡病院にまでわざわざ来られました。
産婦人科のドクターにも一緒に診てもらったのですが、局部の感染に間違いなく、もしかしたら近日中に自壊するかもという状態でした。

乳輪が痛いので触ることも出来ないので、抗生物質と痛み止めの処方を受け、帰宅されました。
卒乳時ではないものの、以前にも何らかの感染で乳輪の一部が腫れ上がったお母さんに出会ったことがありましたので、今回も3~4日かかりそうですが、治ると思います。
次の再診は1週間後に産婦人科外来であるそうなので、どのように治っておられるかできれば一緒に見せてもらうつもりです。

仕事復帰されたお母さんからの嬉しいお便り。(5ヶ月)

<お便りの内容>
現在5ヶ月の男の子ママですが、4月より保育園に預けて職場復帰する予定です。
私の住む地域は保育園激戦で、認証保育園に陳情の末入園が決まりましたが、搾乳は受け付けていませんでした。
しかし、最強母乳外来で培ったパワーで、入園の書類にサインしたあと(笑)要望書を作成しました。
要望書はSOLANINさんから頂いた知識を最大限に盛り入れ、厚生労働省の保育所保育指針を上げ、超大作に仕上げました!
そうしたら、園長も私の必死のお願いを聞き入れて下さり、会社に掛け合い、冷凍母乳を受け入れてくれることになりました!
ほんとにうれしくて涙がでました。

このブログに出会えていなければ、母乳育児にここまで喜びを見つけられていたかな?こんなに頑張って保育園に掛け合うことまでできなかったかも、と思います。母は強しですね。
それを教えていただいたSOLANINさんに感謝してます。
毎日ブログの更新大変でしょうが、頑張って下さい。

<SOLANINの感想>
産後5ヶ月での復帰、様々な不安があると思います。
「せめて保育園にお世話になっている間は搾乳をあげたい。」というお母さんの熱意が園長先生を、そして制度を動かしたのですね。
何事もそこで初めてのことをお願いするというのは勇気が要るし、易々とは聞き届けて貰えないと思います。
でも、悶々としているだけでは先には進みませんからね。
そういう場合は相手を説得するのではなく、相手を納得させればいいのです。
『最強母乳外来』で培った知識が赤ちゃんとお母さんのためになり、良い結果をもたらしてくれてSOLANINとしても大変うれしいお便りでした。

母乳育児は山あり谷ありですが、何とかお仕事と母乳育児を両立させていけるように、SOLANINはいつも応援しています。

5年振りの出産をされたお母さんとの再会。

カンの強い赤ちゃんというのはある一定の割合で出現されるようです。
正確に計算はしていませんが、2~3割くらいは抱っこしなくては眠ってくれない赤ちゃんはおられます。
特に重症になると、お母さんが育児ノイローゼになってしまうくらいです。
5年前にも一人、そういう赤ちゃんがおられました。
僅か1か月で、おっぱいを止めてしまわれたお母さんがおられました。

その方が数日前に出産されました。
今度の赤ちゃんのキャラが気になりましたが、生憎母乳外来が忙しく、授乳室に行く時間が持てません。
昨日午後、ようやく授乳室に行けたので、暫く待っていたら、その方がコットを押して来られました。
「お久しぶりですね。赤ちゃんの飲みっぷりはいかがですか。」と私。
「わあ。覚えてくれていたんですか。あの時は大変でしたけど、今回は大丈夫なんです。」と表情も明るく答えてくれました。

どうも別キャラのようで、お母さんは育児ノイローゼとは一番遠いトコロにおられるようでした。良かったです。

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