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2013年5月29日 (水)

乳頭損傷が起きる理由は?

乳頭損傷には、様々な段階があります。
発赤→水疱・血疱→痂皮形成←亀裂&出血。
(この中で痂皮形成は水疱・血疱や亀裂&出血が回復してくる時の段階です。)

何故乳頭損傷が起きるのか?と言う理由を述べます。
1つ目は妊娠中のお手入れが不充分であったということですが、出産された方にしてみたら、過ぎてしまったことなので、どうしようもありません。(涙)
妊婦さんがこの記事をお読みであれば、「頑張ってお手入れしよう!」と決意され、実行してください。
2つ目は初っ端から添い乳で長時間吸わせたり、きちんと座って授乳しても、結果的に浅い吸いつき方をさせていたということです。
3つ目はどうやら赤ちゃんが下手っぴちゃんであるということ、吸啜トレーニングを続けるしかないので、速攻で回復を期待するのは難しいです。
4つ目はお母さんの乳頭形態や乳輪の大きさ等の理由が挙げられます。
出産された方はどうにもならないですが、生まれ持ったモノであっても、妊娠中から乳頭・乳輪ケアをしていけば改善は可能ですし、赤ちゃんが吸いつき易くなるよう努力すれば重症化しにくいです。

産後でも予防が効くのは、2つ目です。
カンガルーケアをしていると、出産の達成感や高揚感が湧きあがります。
普通なら考えられないくらい、初っ端から例えば30分間(!)とか、ぶっ通しで吸わせ続けても、その時はあまり痛みを感じないのです。
しかし、きっと人生でそれほどまでに長時間おっぱいに吸い付かれる経験は、初産婦さんであればまず無いと思います。
いわゆる「吸われ負け」(剃刀負けみたいな感じです。)になって、ヒリヒリするし、その日のうちに発赤してしまうのですね。
カンガルーケア中は何処の病産院でも、気配が分かるくらいの距離で、助産師が母子を見守っていると思います。
ほどほどの時間が経てば、左右チェンジしてあげてくださいな。
それから、「浅飲み」(ぶら下がり飲みのようなな感じです。)にならないように、必ずクッション等をカマしていただきたいです。

きちんと座って授乳しても、結果的に浅い吸いつき方をさせていたというのは、助産師の目が行き届いていないということです。
忙しくて、ずっと手を添えられなくても、「赤ちゃんがすっぽんみたいに吸いついていても3分くらい経てば取り敢えず左右交代してね。」「3分以内でもヒリヒリしてきたら、それは浅飲みでNGだから、速やかに赤ちゃんのお口を外してね。」だけは伝えてください。
あ、もちろん外す時は、乳房を押さえる(お雑煮の餅を引っ張っているような行為。)のではなく、「赤ちゃんの口角に思い切ってぐっと指を入れて上歯茎と下歯茎が離れるように、丁度二枚貝の隙間を抉じ開けるようにしてください。」と、1回はやって見せて、教えてあげてください。
(指はお母さんのやりやすい指でいいです。)

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