パワーとテクが向上するまでは。
お母さんの乳頭形態がいかなる状況であっても、それ以外のモノを与えなければ、直母が出来ないということは有り得ないという考え方があります。
ライバルは哺乳瓶のゴム乳首ってことですな。
確かにそうです。
安易にゴム乳首を与えるから、乳頭混乱を来たす赤ちゃんが出現するわけですから。
だけど、乳頭形態が超扁平や陥没の場合、運良く出生当初から哺乳に関するパワーとテクを兼ね備えた赤ちゃんであれば、1ヶ月かそこいらで直母のみに移行可能となるでしょうが、やはり小粒ちゃん・おちょぼ口ちゃん・下手っぴちゃん・イラチちゃん・眠りキャラ系等の場合、最初から直母1本で育てるというのは難しいです。
搾乳やミルクの補足無しには、ギャン泣きで体重激減したり、おしっこが出なくなる事態に陥る危険性がありますので。
また、直母頑張り過ぎると、超扁平や陥没の場合、乳頭がズタボロになり、流血と激痛で立ち往生ということになりかねませんので。
補足方法として哺乳瓶オンリー(特にラクラクタイプの市販品)というのは賛成できませんが、搾乳のみで必要とされる哺乳量を賄えるくらいの分泌があるのならば、直母の練習の前段階として、赤ちゃんが嫌がらなければ、乳頭保護器を使って練習をするのはアリではないかと思います。
超扁平や陥没乳頭のお母さんは、「何故私だけが?」という想いはあるでしょうが、赤ちゃんが哺乳に関するパワーとテクが向上する時期が来るのを信じ、搾乳やミルクの補足が2~3ヶ月続くこともあると予め覚悟を決めて、肩肘張らずに辛抱強く授乳に取り組みましょう。
やがて道は拓けてきます。
「乳頭保護器や直母でどのくらい飲めるようになったかな?」「搾乳やミルクはどのくらい減らしての差支えないかな?」については、定期的に母乳外来や助産院を受診し、担当助産師に確認してもらいましょう。
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はじめまして、1ヶ月半の女の子の母です。
1ヶ月早い出産で1954gで産まれた為に3週間NICUに入院していました。
2日目の1894gが最低体重です。
二人目なのですが、一人目も母乳の立ち上がりが遅く、母乳に関して今度こそはとやる気満々でしたが、保育器に入っていた為に丸三日抱っこはもちろん、直母もできず…
やっと直母と思っても口が小さいのと体力ないのでほとんど吸ってもらえず1日2回の短い面会時間が過ぎる毎日でした。
産後5日経っても必死に搾乳してもせいぜい10ミリ程度。
娘が退院できた3週間後までは本当に切ない日々でした。(この頃搾乳量はこの頃35ミリ、直母は45ミリ程)
退院後は最初なかなかくわえてくれずに苦労したものの、数日でスムーズにくわえる様になりました。
すると私のおっぱいが涌いてくるのがわかる様になりました。
退院から1週間はミルクを1日100ほど足していましたが、母乳のみにしてから1ヶ月検診から2週間で1日47.5gの増加という信じられない数値がでました。
(1ヶ月検診で母乳だけで大丈夫だろうという指導だったので)
今は3700g位になりました。
今でもがつがつ飲むタイプではなくおっとりさんで、1クールで眠る事が多いですが間におむつを変えたりしながら1日に何回かは2クール飲ませたりしています。
過去記事を読みあさり、時に落ち込んだりしましたが、どちらかといえば母乳育児に最初つまずいてしまった私でも、諦めずにとにかく吸わせる事でここまできた事を同じく悩んでいる方に知って頂きたくて書かせていただきました。
ここでたくさん勉強させて頂いたおかげです。
未だに口が大きく開けられず、乳首を含ませるまでにてこずっていますが、
これから娘のテクニックが上がってくればもっと気楽に授乳生活を楽しめそうです。
ありがとうございました。
これからもお世話になります。
投稿: あやこ | 2013年5月22日 (水) 10時01分