連休中に断乳するから何とかしてですって?冗談じゃないっ!
個々人の事情といえばそうなのでしょうが、連休中の数日間、遠方からお母さん側のご実家に帰省するのを機会に断乳という方、今年もいらっしゃいました。
で、乳房がパンパンになり、痛くて自分ではどうにも処理できないから何とかしてくれと。
無茶です。
連休中は、総合病院だろうと個人の産婦人科クリニックだろうとスタッフの人数は少ないです。
入院患者さんのケアで手一杯です。
開業助産院(例えばO式とかT式とか)であっても、殆どはお休みされていると思います。
断乳に対処した乳房マッサージはとても時間が掛かるし、数日間で完了するようなヤワなものじゃございません。
乳腺炎を併発して中断せざるを得ないことだってあるのです。
少なくとも、1ヶ月くらいはいつでも通院出来る態勢でいて貰わなくては、責任ある対応は不可能です。
それをいきなり電話してきて、「帰省中の数日間で何とかして!」ですって?
SOLANINだって、そんなことできませんよ。
痛くて痛くてどうにもならなくなって☎して、「申し訳ないですが、連休中なので、対応できません。」とアテにしていた全ての病産院の母乳外来や助産院で断られたら・・・なんて、想定外でしょう?
世間がお休みの時は、病産院も助産院も大抵お休みなの!
何故そんな基本的なことが分からないかなぁ?
・・・自己チューの人はこれだから困る。
そもそも、断乳には無理があるのです。
(何故SOLANINが断乳に反対しているかについては、過去記事をご精読いただければ、ご理解いただけるかと存じます。)
しかも状況的に、遠方のご実家に帰省中の数日間に何とかしようとするなんて・・・
考えてもみてください。
お母さんにとっては居心地の良いご実家であっても、お子さんにとっては、生まれてこのかた数えるほどしか会っていない遠方の祖父母宅に連れて行かれるのですよ。
ご実家では、そりゃあ歓待してくださるでしょう。
お母さんがリラックスできる相手≒祖父母は怖い人じゃない・・・と感じても、普段出会わないオトナにワ~ッと囲まれたら乳幼児でなくても緊張します。
しかも長時間の移動でぐったり疲れています。
そして、唯一頼りにしているお母さんはご実家に足を踏み入れるや否や「娘モード」に切り替わり、いつもと雰囲気が変わります。
そんな心細い状態で、「はい。今日からおっぱいはナシね!」と宣告されたら、おっぱい星人はたまったものじゃありませんよ。
断乳の辛さで我が子が号泣しても、ご自身の乳房が張り過ぎて、まともに抱っこできなくても、祖父母が何とかしてくれるし、母乳外来や助産院に泣きつけばいいんでしょう?的なお考えなのでしょうね。
でも、それって安易過ぎるから。
それでもどうしても断乳したい場合は、連休中(や帰省中の数日間)を外すのは言うまでもないことですが、予め助産師にご自身が何故断乳したいのかという事情を説明し、相談に乗ってもらって、断乳後のマッサージを請け負ってくれるという約束を取り付けてからにしてください。
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