授乳をすっ飛ばしてまで寝たいだけ寝かせるのは毒です。
早産児や低出生体重児には、眠り王子や眠り姫が多いです。
健常新生児でも眠り王子や眠り姫はちょくちょく出現しますから、「ウチは早産でもないし、2500g以上だから関係ないな。」などと他人事のように油断してはいけませんよ。
眠り王子や眠り姫の特徴は、おなかが空いても眠りこけることが標準仕様ということです。
つまり、眠りこけているうちに、無く力も失せ、下手をすると脱水気味になることすらあります。
元々の吸啜力も弱いし、スタミナは欠片(カケラ)程度なので、ちょっとしか直母していないのに、すぐに疲れ果ててしまうのです。
目覚めて起きても、ギャン泣きをするでもなく、くったりしていることが多い印象が強いです。
けれども、おじいちゃんやおばあちゃんは、眠り王子や眠り姫のリスクは露ほども想定していらっしゃいませんから、往々にして無責任なことを仰います。
「おなかが空いたら、赤ちゃんは泣く。そしたら授乳すればいい。」
「寝ているのにわざわざ起こして授乳するのは可哀想!」
「寝たいだけ寝かせてあげなさい。寝る子は育つって昔からの言い伝えよ。」などなど。
こういうアドバイスを真に受けるお母さんは、SOLANINの近辺でさえ、残念ながら毎年後を絶たないのが現実です。
するとどうなるか・・・ですか?
退院時から体重増加不良、酷い場合には体重減少を来たし、衰弱傾向に陥ることもあります。
退院後に黄疸値が急上昇して、光線療法をせねばならないこともあります。
母子ともに元気で退院した筈なのに、この体たらく。
退院後にこんなことになるのは、尋常ではありませんよ。
労しいし、悲し過ぎます。
キツい表現で恐縮ですが、良かれと思いアドバイスしたことが、結果として、可愛いお孫さんの健康や発育にダメージを与えてしまったら、祖父母としてどう責任取りますか?
取れませんよね?
確かに眠り王子や眠り姫を起こすのは大変です。
でも、こういうキャラの赤ちゃんに対し、寝たいだけ寝かせてしまう行為は健康や発育を阻害する毒のようなものです。
起こして促して授乳させることは、健康や発育を促進するために何よりも重要なのです。
勿論、眠り王子や眠り姫であっても、月日が経ち、体重が増えれば、毎回の授乳に自らせがむようになりますが、それがハッキリ分かるようになるまでは、決して気を緩めないでくださいね。
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