母子分離であれば、なおのこと頻回の刺激が必要です。
おっぱいの生産スイッチを起動させるためには、産後出来るだけ早い時期から、こまめに乳頭刺激をすることは欠かせません。
一番良いのは、産後すぐから母子同室で頻回直母をすることです。
このことは、読者のみなさんは既によ~くご存知ですよね?
では、赤ちゃんがNICUに搬送されてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
頻回直母をしたくても、環境的にどうにもならない状態だったら、母乳育児は諦めなくてはならないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありませんよ。
そりゃあ、産後すぐから母子同室で頻回直母をしているお母さんと比較したら、明らかにハンディはあります。
でもね、たとえ母子分離状態になっても、産後間もなくから“頻回搾乳”をすれば、最初は人一倍の努力や苦労もあるでしょうけれど、大抵は何とかなりますよ。
但し、自己流はよくありません。
やるからにはどのようにすれば効果的な乳頭刺激が得られるのか、また、乳管が開通するかという視点が必要です。
ですので、詳細についてはあなたの傍に居る助産師にお尋ねくださいね。
最初のうち1回の搾乳量は、左右合わせて10〜15分間くらいを要しても、せいぜい1~2mlくらいかもしれません。
よゐこの濱口さん流に表現すれば、「ちねった」ほどの少量ですが、それでもいいのです。
その代り、搾乳回数は最低7〜8回/日は行うこと。
夜中だって起きてくださいよ。
眠りこけている場合じゃありませんぞ!
(もちろん、夜通し起きる必要は無いですが、搾乳のためには、目覚ましを掛けてでも起きてください。)
夜中はおっぱいを作るホルモンが昼間の2倍も出るのですからね。
おっぱいの生産量を増やす絶好のチャンスなのですよ。
そこをみすみす逃しては、あまりにも勿体ない!
どんなことをするにも、タイミングがあります。
碌におっぱいを触ることなく何週間も経ってから、「じゃあ、頑張ってみようかな?」では、正直言って、期待したほどの効果は無いかもしれません。
やはり、こういうことは、「鉄は熱いうちに打て。」が、王道です。
「どうせ私は、母子同室や頻回直母が出来ないから、ハンディがあるから、母乳育児は無理なんだ・・・」と何もしないうちから早々と嘆いて諦めるのではなく、自分の置かれた状況の中で、「どうすればひとくちでも沢山のおっぱいを赤ちゃんにあげられるか?」と考え、行動してみましょうね。
先輩お母さんのお話しを伺うと、出産した病産院に助産師が居なかったり、居てもミルク推進病産院だったりすると、アドバイスを受けるのも期待できない場合もあるようです。
そういう時はどうされたのか?
地域で活躍している助産師と連絡を取り、お見舞客として、紛れ込んでもらうという高等テクニックを駆使された方もいらっしゃるようですよ。
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