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2013年6月 8日 (土)

生後2週間以降の黄疸について。

<ご相談内容>
初めまして☆現在1ヶ月半の男の子を完母で育てています。
初めての育児なので分からないことや、不安なことがいっぱいなので、色々情報が得られたら、と思っていますm(._.)m

初っ端から質問をして申し訳ないのですが、黄疸について教えて下さい。
うちの息子は未だに顔と眼球に黄疸が残っています。
1ヶ月健診の時に血液検査をしてもらいましたが、数値が少し高いくらいで問題はないとのことでした。

今以上に色が強くなるなら病院へ…だそうです。

不安ならミルクにして、とも言われましたが、一切あげずに母乳だけです。
ウンチの色は黄色で、顔の色は良くも悪くもなっていません。
お聞きしたいのは、このまま母乳だけで育てても大丈夫なのか、またもし今までに似たような子がいたら、どれくらいで治まったか・・・です。

長文、乱文になりましたがどうぞよろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
赤ちゃんの黄疸は症状の見られる時期的な違いから生後2週間までの「早期黄疸」とそれ以降の「遷延性黄疸」に分類されます。

「早期黄疸」の殆んどが「生理的黄疸」です。

「早期黄疸」のうち「病的黄疸」に入るのが「溶血性黄疸」や「出血性疾患による黄疸」で、光線療法等の治療の対象になります。
さて、相談者さんの赤ちゃんは生後1ヵ月半ということですから、時期的な分類でいえば「遷延性黄疸」になります。
では「遷延性黄疸」の全てが治療対象になるかといえばそうではありません。

相談者さんの赤ちゃんは完母ですね?
ということはまず考えられるのは「母乳性黄疸」であろうということです。
「母乳性黄疸」の原因は、母乳中に含まれる女性ホルモンが関与していると言われています。
なので、程度の差こそあれ、これはあってもおかしくはないものです。
(従って完ミの赤ちゃんには「母乳性黄疸」は無いということになります。)

相談者さんの赤ちゃんは恐らくこの「母乳性黄疸」ではないかと考えられます。
少し話し外れますが、赤ちゃんの頭に今でもブヨブヨしたタンコブのようなものがありませんか?
これは、出産時に出来ることがあるもので、「頭血腫(ずけっしゅ)」といいます。
「頭血腫」のある赤ちゃんは黄疸の引くのが遅いようです。

過去記事にもありますように、母乳栄養の赤ちゃんであればビリルビン値は2週間時で14~15mg/dl、1ヶ月時で8~9mg/dl程度の値は想定内で、治療云々というレベルではありません。

相談者さんの赤ちゃんの場合この近似値だったのでしょう。
何日頃までに消退するかはひにち薬ですから、徐々に・・・としか言えません。

また、体重増加に問題ないのであれば、もちろんこれからも完母でOKです。
「母乳性黄疸」には特別な治療は必要ありませんし、ミルクに切り替える必要性もありません。

唯一例外があるとしたら、赤ちゃんが早産児・低出生体重児であったり、ビリルビン値が25mg/dl以上と極端な高値であれば、光線療法を施行したり、一時的にミルク補足をすることがありますが、あくまで補足であって、母乳中止ではないです。

うっかりな早合点しないようにね。

「遷延性黄疸」で特に注意を要するものは「母乳性黄疸ではない黄疸」です。
代表的疾患名を挙げれば「先天性胆道閉鎖症」です。
いつもぐったり、活気が無く、体重増加不良で、うんち全体が白っぽい(徐々に白っぽくなることもある)場合は危険です。
早急にそのうんちが付着したおむつを小児科に持参し、ドクターに鑑別してもらいましょう。
「先天性胆道閉鎖症」か否かの鑑別に必要な物証ですからね。

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