おっぱいは吸わせれば出るんです。
おっぱいの分泌のメカニズムで言えば、「出るから吸わせる」ではなく「吸わせるから出る」なんですね。
吸うことでおっぱい製造工場が立ち上げられ、起動し、製造ラインが稼働するんですね。
赤ちゃんが吸えば吸うほどおっぱいの分泌は高まるのです。
これは極論ですが全てのお母さんは程度の差はあれ、最初は母乳不足なのです。
仮に生まれたての赤ちゃんのお母さんが生後1カ月頃の赤ちゃんの哺乳する量のおっぱいが分泌していたらどうなるか分かりますか?
胃の体積の数十倍のおっぱいを飲めるわけがないですから、赤ちゃんは吐き戻しを繰り返しつつ、お母さんは重症のうっ滞性乳腺炎になる・・・という結末になります。
「ほんの少しおっぱいが足りないかも?」という状態は、赤ちゃんとお母さんの持てる力を引き出すための原動力になるものなんです。
赤ちゃんは成長のスパートがかかる時はやたらとこまめにおっぱいを欲しがるのは、おっぱいの分泌量のギアチェンジ(もちろん加速)ですよという過去記事を書きましたよね?
赤ちゃんが泣いたら欲しがったら飲ませる・・・それが母乳育児の基本中の基本なのですよ。
また、成長のスパートがかかる以外にも赤ちゃんのキャラにより、やたらとこまめにおっぱいを欲しがることもあります。
思いつくままに挙げますと、①大食漢の赤ちゃん(いつもガツガツしている赤ちゃん)②1回量は少しでもいいから、ちょこちょこ飲みが好きな赤ちゃん③おっぱいを飲むこと自体が楽しいと感じる赤ちゃん④とにかくお母さんに抱っこされたがる赤ちゃん⑥ゆっくり飲みたい赤ちゃん等はお母さんが不安に陥り易いのですが、体重増加に問題が無ければ、決しておっぱいが足りなさ過ぎて泣いているのではありませんからね。
くれぐれも誤解しないようにしましょう。
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コメント
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良かったです。やっぱり吸わせたらほとんどの方は出ますよね。周りに出なくなったって方が多いので謎でした。
投稿: りさ | 2013年6月 5日 (水) 01時06分