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2013年6月 1日 (土)

赤ちゃんの貧血予防対策。

おっぱいの鉄分の吸収率は粉ミルクとは雲泥の差なので、基本的に貧血の心配は無いはずなのですが、時として、「検査をしたら赤ちゃんの貧血が発覚して治療をすることになりました。」という赤ちゃんがいらっしゃる旨のご連絡を受けることがあります。

最初に申し上げておきますが、鉄欠乏性貧血になりやすいと予測される赤ちゃんがいらっしゃいます。
それはですね、率直に申しますと、お母さんが妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・鉄欠乏製貧血である時、生まれてきた赤ちゃんが早産児・低出生体重児であるときは、かなりの頻度で生後半年以内であっても赤ちゃんが鉄欠乏製貧血になりやすいことが予測されます。

 

勿論、そのようなリスク因子が無いのに、なってしまうこともあります。
乳児の鉄欠乏性貧血は、徐々に進行していくことと、自覚症状を訴えることが出来ないのでお母さんが気が付きにくいのが難点です。
確かに3ヶ月以上続いていると、赤ちゃんの胃の粘膜が縮んで栄養素の吸収が悪くなることと、精神運動発達の遅れが認められるという由々しき報告もあるので、注意が必要です。

 

しかし・・・では、どうすればいいのでしょうか?

 

上記のリスク因子の無い赤ちゃんの場合、好発時期は生後半年以降とされていますので、丁度離乳食を開始する時期でもあります。
その理由は、おなかの中でお母さんからもらった鉄分(=貯蔵鉄)が少なくなってくる時期であるからです。

 

予防が第一なので、離乳食が進めて行って、鉄分を多く含む食材を活用したメニューを取り入れることです。
動物性食品の鉄の方が吸収率は良いです。
植物性食品の鉄の方は吸収率が悪いですから、少しでも吸収率を上げるには、ビタミンCを同時摂取すると良いです。
検査結果(=貧血の程度)によっては、『インクレミン®シロップ』などの鉄剤が処方されますから、ドクターの指示通りに内服させましょう。

 

精神運動発達の遅れが認められるというコメントには、お母さんとしては心を痛められるでしょうが、多くの場合気がついて直ぐに治療を開始すれば、心配ありません。

 

言うまでもないことですが、母乳を止めてフォロ-アップミルクに切り替える必要性は全く無いです。

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コメント

家の息子も、インクレミンで治療してました。未だになぜ貧血になったのか解らなかったんですが…。
2ヶ月(高熱のため血液検査)の時点で貧血気味だったらしく、6ヶ月(アレルギー反応みたいなのがでて検査)治療開始になりました。
私自体も、妊娠経過は良好で40週ゆっくり居てくれたし、2,685とまずまずの大きさで、妊娠中の貧血の数値は10前後で出産にいきつけたんですが…母乳育児だし…謎でした(´・ω・`)たまにイレギュラーもあるってことなんですかね?(^_^;)

我が子もインクレミンシロップで治療しました。
38週で3200gでスポンと産まれ、完全母乳で6ヶ月で10kgを越えて居ましたが、8ヶ月ごろ離乳食全く受け付けず、熱がでたときに検査したら貧血でした。
小児科の先生のはなしでは、体格がいいのに離乳食たべないから鉄分が不足しやすいとのことでした。
インクレミンシロップは好きだったようでよくのんでくれて助かりましたが、妊娠中に私がひどいつわりで常に治療が必要な貧血の一歩手前だったのが原因かなぁ…と思ってます。

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