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2013年6月21日 (金)

産後の貧血と母乳育児。

出産後の出血量500g以上を「出血多量」と言います。
概算ですが産後の出血が400~500gあれば、ヘモグロビンが1g/dlは減少します。

ちなみに、産後の出血が500g以上あれば、お母さんの血が薄くなっていることは間違いありません。

参考までに申し添えますが、女性の場合、ヘモグロビン値が11.0g以上/dlあれば、貧血ではありません。

産後はあくまで経験値としてですが、ヘモグロビン値が11.0g/dlを割り込んでいても8.0g以上/dlあれば、日常生活(=身の回りのことは自分ですること)や授乳(=おっぱいの立ち上がりが遅れるのではないかという懸念)に関しては特に問題は無いようです。
また、出血多量による貧血状態で母乳育児をさせたら、お母さんの貧血が酷くなると思い込んでおられる方が居られるようですが、それは根拠のないことです。

確かにおっぱいはお母さんの血液から造られます。
しかし、血液中の赤血球などの成分は通常、おっぱいには出てきません。(だからおっぱいは白いのです。)

仮にお母さんの血液=おっぱい・・・だったとしたら、母乳育児中のお母さんは数日の内に体内の血液が空っぽになってしまいます。
赤ちゃんは吸血鬼ではありませんから、いくら何でもそれはないでしょう?出血多量でお母さんが貧血になったとして、必要があるとドクターが診断されたら鉄剤の処方(注射や内服薬)がなされますので、日に日に改善していきますよ。

何年か前に産後出血多量でヘモグロビンが2.9g/dlまで下がったお母さんがに私は出会っています。

さすがにベッド上から起き上がれず、おしっこはWCに行けませんからバルーンカテーテルが留置され、授乳は毎回、全面的に助産師が介助(添い乳)してました。

で、貧血の治療を行いながら経過待ちしていたわけですが、徐々に回復され、日常生活も授乳も問題なくこなせるようになられ、無事14日目に退院されました。
(ちなみにこのお母さんは入院中も退院後もずっと完母です。)

貧血の治療はされたものの、実は無輸血で14日目のヘモグロビン値は7.0g/dlに上がるという、驚異的な回復をされています。
産後ならではのお母さんのカラダの不思議を感じます。

不謹慎な比較ですが、男性陣で出血多量による貧血の方が居られたとして、たった14日間でここまで(=数値的にもですが、特にADL的に)回復出来ないのでは?と思います。

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