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2013年6月 1日 (土)

陣痛の最中に歩けだなんて・・・

産婦さん(特に初産婦さんが多いかな?)で、分娩の進行がゆっくりめの場合、担当助産師から「頑張って歩きましょう!」と指導されるかと思います。
何回も階段登りをさせられた経験のある方もいらっしゃるかと存じます。
産婦さんにしてみたら、「こんなに痛いのに、何故歩かなきゃならないの?廊下でも大変なのに、階段なんて無理無理!」って心境かもしれません。

でも、これは至極真っ当な指導なのですよ。
陣痛の最中に歩き続けると、オキシトシンが沢山分泌してくるからです。
ん?オキシトシンって何か分からない?
えっとですね、オキシトシンっていうのは、乳汁を射出させたり、子宮を収縮させる作用のあるホルモンなのです。
(別名愛情ホルモンとも呼ばれるあのホルモンです。)
つまり、オキシトシンが沢山分泌されれば、分娩進行に弾みをつけてくれるわけ。

反対に、ベッド上にゴロンと横たわり、時計とにらめっこしてウンウン唸っていては、分娩進行はベタ遅れしちゃうってことです。
歩くのを嫌がり寝てばかりの産婦さんは、概して呼吸法も無茶苦茶で、筋緊張も強いから、更にノロノロ状態に陥りがちです。
安静によるオキシトシンの低下~微弱陣痛~遷延分娩・・・の轍を踏まないためには、手すりに摑まってでも歩き続けるのが一番です。
歩かない時間はスクワットしたり乳首マッサージをすれば更に効果的です。

誰だって難産は避けたいものです。
赤ちゃんに出会うためには、「何があってもこの陣痛を全部乗り越えて見せるぞ!」という気概を持っていただきたいですな。
母乳育児のスタートで躓かないためにもね。

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