喘息性気管支炎と気管支喘息の違い。
喘息性気管支炎と気管支喘息。
似ている名前で紛らわしいけど、実は別の病気です。
喘息性気管支炎は乳幼児に起こる喘息のような症状を来たす気管支炎のことを指します。
乳幼児、特に1~2歳代の乳幼児にしばしば見られます。
風邪すなわちウイルス感染が引き金になって起こるのですが、直ぐにゼィゼィ状態になります。
しかし、気管支喘息とは異なり、呼吸困難やチアノーゼやヒューヒュー状態が出現することは、まずありません。
治療としては対症療法です。
痰が絡めば痰を切るお薬、ゼィゼィが酷いようなら気管支を拡げるお薬、痰を出しやすくするために水分をしっかり摂取することも効果的です。
咳が出るのが酷くなる時間帯は夜中から早朝です。
ちなみに気管支喘息はダニやハウスダストなどのアレルゲンを吸入してしまい、気管支にアレルギー性の炎症が起こるというもので、発作時は呼吸困難やチアノーゼやヒューヒュー状態(専門用語でいえば呼気性喘鳴と言います。)になります。
採血してIgEを測定し高値であったら、状況証拠的に黒いと言えますかな。
喘息性気管支炎はその殆どが3歳くらいまでに治癒します。
しかし、1割くらいの子どもは気管支喘息に進行すると言われています。
ちなみに、お母さんが喫煙者であると、そうでない方と比較して、喘息性気管支炎の発症率は約5倍に跳ね上がります。(受動喫煙の害ですな。)
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