微弱陣痛は大変です!その2
前回、SOLANINは、微弱陣痛を成敗すれば、母乳育児のスタートが変わるのではないかと睨んでいる・・・と申しました。
そのためには、微弱陣痛の原因を知らねばならないと思いますので、出来るだけ分かり易く説明したいと思います。
原因を大まかに分ければ、原発性と続発性があります。(念のために申し添えますが、原発性というのは、原子力初腺書とは関係ありません。)
頻度や順番に関係なく、次々に挙げて行きますね。
原発性の微弱陣痛というのは、陣痛の開始直後から、微弱ということで、その原因として、「陣痛開始前からの疲労・睡眠不足」「陣痛開始前からの栄養不良」「陣痛開始前からの過度の緊張」「骨盤のカタチが歪(いびつ)である」「骨盤が狭い」「至急発育不全」「合併症妊娠(糖尿病・腎炎・貧血・筋腫等)」「膀胱の充満や便秘」「子宮筋が硬い(高年齢・若年齢)」「双子」「逆子」「巨大児」「羊水過多症」「太り過ぎ」等々が考えられます。
続発性の微弱陣痛というのは、分娩進行途中で陣痛が弱くなったり、停止することで、原因としては、「骨盤が狭い」「軟産道が強靭」「「陣痛開始後の疲労蓄積」「陣痛開始後の食事や水分摂取が儘ならない」「回旋異常」等々・・・ が考えられます。項目の中には、例えば、「骨盤が狭い」「双子」「羊水過多症」「子宮発育不全」等は、産婦さんが努力して改善を図ろうにもどうしようもない項目だと思われます。
しかし、それ以外の項目は、努力により充分改善が期待できるのではないでしょうか?
例えば、「陣痛開始前からの疲労・睡眠不足」は、早寝早起きの生活リズムを整えていくことで、克服できます。
「陣痛開始前からの過度の緊張」は、ラマーズやソフロロジー等の呼吸法の練習やイメージトレーニングに打ち込むことを通して、徐々にココロをほぐしていけばいいのです。
「骨盤のカタチが歪(いびつ)である」は、整体を受けられたり、トコちゃんベルトを装着することで改善可能です。
「便秘」は普段からお食事を見直し、適度の運動をして、排便コントロールをしておくことで改善可能ですね。
「逆子」は、逆子体操をしたり、おなかの張りを抑えたり、場合によっては回転術や鍼灸のお世話になることも有効です。
「太り過ぎ」は、一にも二にも体重コントロールに尽きます。
適度なウオーキングやヨガやスクワットをマタニティライフの中に取り入れたり、食べる量と運動量のバランスが大崩れしないようにすれば良いのです。
「陣痛開始後の食事や水分摂取が儘ならない」は、喩えバナナ1本でもいいから食べてみる。
可能であれば、出されたお食事を陣痛の合間に摂取することで、ホントにチカラが湧いてきます。
ストロー付きの吸い口をペットボトルに装着して、いつでもこまめに水分摂取を心掛けることも、忘れてはなりませんね。
ちなみに、陣痛が強くなってきたら、飲食したものを嘔吐される産婦さんはちょくちょくいらっしゃいますが、逆に微弱陣痛で、飲食したものを嘔吐される産婦さんって殆どいらっしゃらないように思います。
微弱陣痛を吹き飛ばすことは、妊婦さんのうちからの生活スタイルの見直しで、不可能ではないのです。
では、続きを待たれいっ!
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
現在、生後八カ月の娘がいます。初産です。
結論から言うと、もっとはやくSOLANINさんの存在を知りたかったです…。
このブログを見つけて、昨日の夜からずっと記事を読んでいます。目からウロコのことばかりで、パソコンの前から離れられない自分がいます。子どもと遊んであげなければいけないのですが。。このままでは育児に専念できないので、今、考えたことをコメントさせてください。すみません長くなります。
できれば母乳で育てたいと思っていましたが、結局出産後からずっと混合(ミルク>母乳)で、六か月から完ミとなってしまいました。理由は歯が生え始めて噛まれるようになったことと、添い乳で寝ていたのがしなくても寝れるようになったこと、混合だったので哺乳瓶に抵抗が全くなくむしろミルクの方を好んでいるようだったことでした。きっと母乳が美味しくなかったんでしょうね…搾乳の仕方もいつするかも知らず、きっと古いまずいおっぱいを飲ませていたと思います。深く反省…娘ちゃんごめんね(><)
はっきり言って、自分は母乳育児の間違った知識しかなく、思いっきり失敗した環境にあったと思っています。もちろん、勉強不足の自分が悪いのですが、どうして全ての産院でSORANINさんのような助産師さんがいないのか、技術・知識が普及していないのかが疑問です。
記事にある通り、微弱陣痛で生まれるまで時間がかかりました。
母子手帳には分娩所要時間25時間と書いてありますが、その前日の夜から陣痛があり昼間におさまり、また夜から再開という形でした。記事から見ると、寝不足が原因だったのかと私は思います。幸い、お腹の赤ちゃんは元気で心配ないと終始言われていました。
でも、今思うと、陣痛中ずっとベットの上でした。階段の上り下りやスクワットをすすめられたら、素直に行いましたが、そのようなアドバイスがなく、後悔が残ります。動いていたら、きっともっと早く生まれましたよね…夜11時過ぎに生まれて、案の定、次の日の自分のへとへとに加え、娘もほとんど眠ったままで授乳どころではありませんでした。ちゃんと吸えたのも三日目でした。産後30分以内に吸わせるというWHOの十カ条がありましたが、生まれたら抱っこするくらいでした。
四日目でおっぱいが張って痛かったですが、乳腺が開いていなく、(妊娠中にお手入れをもっとしっかりしていればよかったですね)若い助産師さんが少し乳首を触ってくれて一つ乳腺が開いた程度で、五日目には退院でした。「おっぱいが張って痛い時は、保冷材で冷やしてね」という言葉を受けての退院。。そして、医院長からの一言。
「おっぱい出る人も出ない人も一度はパーンと張るから!母乳不足はミルクで解決するから!」とキッパリ言われました。
しかもその産院は24時間母子同室でなく夜は預けるという形でした。母親の体の回復ということでしょうが、母乳育児からすると、考えられないことですよね!?退院の一日前だけは一緒に夜もすごしました。最後に食事について書かせてください。産院で出る食事はきっと母乳いい物だろうと思ってましたが、カロリーはかなりあるだろう牛ロースステーキに、おやつに生クリームのケーキは出るはコーヒーは付くわ…こんなの食べていいのか?いや産院で出てるんだから大丈夫でしょと口にしてしましました。
もちろん、病院のせいにはしたくないけどブログを読んでいて、あまりにも自分が置かれていた環境が悪かったのかと思い、いてもたってもいられなくなりました。
このブログを読んでどうして母乳育児ができなかったのか、よく分かった気がします。
かわいい娘ちゃんに申し訳ないですが、この失敗を生かして二人目、三人目・・・?で母乳育児頑張っていきたいと思います。
長い文章、読んでいただきありがとうございました!!
投稿: ono | 2013年7月16日 (火) 15時36分
はじめまして。
つい2ヶ月前に出産をした新米ママです。
私の場合、10分間隔の前駆陣痛が4日前から始まりました。間隔が延びたりもしながら前日夜にやっと入院。少しでもと思って食べた食事は陣痛の痛さで二度嘔吐。それ以上痛みが強くならないので翌朝促進剤を打ち、夕方に低体重の女児を出産。正期産でした。
SOLANINさんの仰る通り、娘は翌日から呼吸障害で転院しました。ただ幸いなことに母乳はすぐに出ていて(妊娠前から分泌はしていました)搾っては届けていました。
さらに乳首は仮性と真性の陥没なので、退院後は授乳をどうするか悩む毎日でした。しかし義母に乳腺の発達をと促され、吸てつ練習を続けていました。すると仮性の方は割れて形成され本来の形になり、授乳が可能に。そして諦めていた真性の方は、保護器を経て娘の吸引力を信じ、今月は乳首の形成まで辿り着き、直母ができました。今まで見たことのなかった自分の乳首にも感動です!
本当に最近まで、咥えさせた乳首には脂汗をかくような痛みが走るし、直母をあげられない不安とも戦ってきたので、こちらのブログを知らなかったらきっと娘は粉ミルクで育っていました。
娘の呼吸障害についても産後すぐは自分ばかりを責めてしまっていたので、それが微弱陣痛の関係していると知って少しホッとしています。私はソフロロジーのイメトレをしてしましたが、臆病な性格が微弱の原因だったのでしょうか。
SOLANINさんに感謝を伝えたくコメントさせていただきました。今後も拝見させていただきます(^ω^)
投稿: HANHAN | 2013年7月16日 (火) 16時59分
お返事が遅くなり済みません。
今日は第22回母乳育児シンポジウムで東京に居ます。
コメントを読み、胸が痛くなりました。
そうですよね~なんで日本中の病産院で、等しく母乳育児支援ができないのか?
私もそう思います。
BFHになっていなくても、それに準ずる対応ができるのであればともかく、そうではない病産院が圧倒的に多いのが現状ですからね。
でも、ミルクだけになってしまった今は、母乳育児に対して残念な気持ちはあるかもしれませんが、ミルクという名のおっぱいをあげているつもりで、気持ちを前向きに持ってくださいね。
また、次の赤ちゃんについて書かれていましたが、時間のある時でいいので、ちょこちょこ当ブログを覗いてください。
やはり、知ってるのと知らないのとでは、それだけで違うモノがあります。
次の赤ちゃんの時は上手く行きました~という読者さんは大勢居られますからね。
蔭ながら応援していますよ。
投稿: SOLANIN | 2013年8月 3日 (土) 23時07分