微弱陣痛は大変です!その3
前回は、いざ分娩が開始して、ご自身が微弱陣痛の泥沼に足を取られないようにするためには、(不可抗力のこともありますが、そればかりではないこと)妊娠中から取り組めることがありますよ~ということを書きました。
ただ、その時出来ることを精一杯してみても、どうにもならない場合は、産婦人科ドクターの登場となります。
自然陣痛による経膣分娩を希望されていても、ある程度子宮口が開大(かいだい)し、柔らかくなり展退(てんたい)し、赤ちゃんの頭も下がってきている(=分娩進行している)のに、微弱陣痛が改善せず、モタモタしているうちにおなかの赤ちゃんの心音が低下して来た場合、救命が最優先になります。
つまり、分娩終了を迅速化させる必要性が急激に高まるわけですから、恐らく陣痛促進剤を使用することになるでしょう。場合によっては吸引分娩となったり、緊急帝王切開になることさえあるでしょう。
予定帝王切開や完全なる無痛分娩ではない限り、殆どの産婦酸が経験するであろう陣痛。
「では、最初から陣痛促進剤を使って、微弱陣痛を免れたら、産婦さんも赤ちゃんもグダグダにならなくて済むから、合理的だし、それでいいのでは?」と思っちゃいましたか?
あ~でもそれは、違うのですね。それを分かり易く説明するために例を挙げると、前回の記事で微弱陣痛の原因として書いた「骨盤が硬い」ということになります。
そもそも、何故「骨盤が硬い」状態になるのかと言いますと、食生活の乱れや服装その他露出が多いことからかなり酷い冷え症になっていることや便秘、それに元々が運動不足であることが大きな要因なのですね。
キツい表現で恐縮ですが、赤ちゃんを産み出すチカラがあまり備わっていない産婦さんに対し、微弱陣痛防止のために、先手必勝とばかりに陣痛促進剤をガンガン使えば、産婦さんのカラダはクラッシュする危険性大なのです。
堂々巡りになりますが、微弱陣痛になりがちなのは、ジワジワ&ユルユルのペースで分娩進行することが、ある意味、赤ちゃんを産み出すチカラがあまり備わっていない産婦さんのカラダのプロテクトになっているのではないかと考えます。
けれども、微弱陣痛のせいで分娩遷延するくらい、心身共に辛いものはないのです。しばしば産婦人科ドクターは、「妊婦さんが妊娠中の自分に対し、出来ることは体重管理だけです。」みたいなコメントをされますが、SOLANINは僭越ながら、それに加えて、「微弱陣痛を来たさない≒赤ちゃんを産み出すチカラを備えたカラダ作りをしていきましょう!」と提唱したいです。
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こんにちは。
今月3歳になったばかりの娘を持つ母です。勿論バリバリおっぱい星人です。
娘が生まれる前から自然卒乳を希望し実現すべく頑張って参りました。
が、やはり皆さんと同じくして夫をはじめ周囲の冷ややかな長期おっぱいへの対応に次第に私も感化され始めてしまい、私までも、おっぱいを止めさせる方向ばかりに気が向いておりました。
また、卒乳出来ない事を悩んでいる上に、娘は夜中、明け方、毎晩のように何度も泣いてはおっぱいを吸うを繰り返し、私もろくに眠れず、娘に当たった事も何度もありました。
夜中の授乳が辛くて夫にボヤくと、だから早く止めろと言ってるだろ!と怒鳴られた後、藁をもすがる思いでネットサーフし、このブログに出会えた時、カフェで一人涙が出ました。
同じ事を、自信を持ってしている人がいる、楽しくしている人がいる。そして、おっぱいをあげている時間が、自分にとってどんなに心癒され愛おしい時なのか、改めて実感しました。
娘はやはり周りからの影響か、3歳になったらおっぱい止めるの!と自分で周囲に言い回っていましたが、お誕生日前日になり意図も簡単に今までの発言をひっくり返し、3歳になってもおっぱい止めない!と180度変わってしまいました。勿論現実も何も変わらぬままです。
最近娘は、「やっぱりママのおっぱいが一番大好き、一番大切なのー」と泣きながらおっぱいをせがむ事があります。
こんなにも大切に思ってくれているおっぱいを止める事が、娘にとってどれだけ不安な事なのか、容易に想像がつきます。
世間的に言う、物心ついてからの卒乳は面倒だ、は、確かに正論かもしれませんが、とにかく、本人の意思を尊重しつつ、日々卒乳に向かってのんびり2人で歩んで行こうと決心しました。
周囲の視線がなんだ!
夜中の授乳がなんだ!
ママのおっぱいが、一番大好きなんだ!!
ママもおっぱいしている時間が、幸せなんだ!!
気付かせてくださった皆様に心から感謝します。
投稿: 小の実 | 2013年8月 4日 (日) 01時13分