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2013年7月の記事

2013年7月31日 (水)

ほぼ毎日添い乳をする方に気をつけてほしいこと。

赤ちゃんの寝かしつけに添い乳をマスターすると、夜間いちいちお蒲団から出て抱っこして授乳しなくても済むので、大変助かります。
通常添い乳は、お母さんの傍らに寝かせてお互いに横向きのまま飲ませることになりますが、添い乳をして一番スッキリするのは、乳房基底部に近い外側~下側方向にかけての部位です。
おっぱいの分泌量が多めの方や乳房が大きめの方であれば、いつも授乳前になんとなくゴリゴリしたり溜まった感じがする部位です。
一般的に外側~下側部位がスッキリする授乳方法はフットボール抱きなのですが、実は、添い乳はフットボール抱き以上の効果があると言っても過言ではありません。

その代り、気をつけてほしいことがあります。
それは、フットボール抱きの時よりも、乳房基底部に近い内側~上側方向にかけての部位が、残り易いことです。
イメージ的に添い乳をすれば、内側~上側の部位の流れが良くなるような印象があるかもしれませんが、実際は逆なのですね。
おっぱいトラブル回避のためには、乳管開通の「死角」を作らないことです。
具体的に対応策として申し上げますと、夜間添い乳をした回数だけ、昼間フットボール抱きで授乳していただくことです。
ところが、新生児の頃はともかく、月齢が進むと授乳の際、フットボール抱きをされる方は少なくなり、殆どの方は斜め横抱きばかりになるようです。
夜間は添い乳で過ごし、昼間は斜め横抱きばかりになると乳管開通の「死角」が出来てしまうので、おっぱいトラブルの危険度がアップします。

「でも、普段は面倒くさいから斜め横抱きでいいのでしょう?具合が悪くなりそうだったらフットボール抱きで授乳すればいいのよね?」と呟くあなた、考えが甘いですよ。
赤ちゃんは何ヶ月もフットボール抱きをしないと、「これはおっぱいの飲むときの体勢のひとつである。」ということをすっかり忘れてしまい、新手の遊びが始まったのかと勘違いしてしまい、ニヤニヤ笑って一向に飲みついてくれないことは普通にあります。
そのために、おっぱいトラブルの回復が遅れるという事態になる方は結構いらっしゃいます。
赤ちゃんに付け焼刃は効かないのです。
ですので、毎日昼間の授乳では、赤ちゃんに、「これはおっぱいを飲む時の体勢のひとつである。」ということを忘れられないようにフットボール抱きで授乳してくださいね。

搾乳器で搾るから乳腺炎になるって?(6ヶ月)

<ご相談内容>
1日の直母回数は新生児の頃と大して変わらない(平均10回/日)6ヶ月の赤ちゃんの母です。
月齢相当の発達をしていますし、体重はグラグの真ん中辺りをキープしています。
離乳食はまだ始まったばかりで、数口お粥を食べている程度です。
私は釣鐘型の乳房で、下とか脇の辺りが残り易いタイプなのですが、最近ウチの子はちょくちょく遊び飲みをするので、乳房がスッキリしない時(頻度としては2~5回/週)限定で、手持ちのメ○ラ社のハ○モ○ーを使って40~50ml/回の搾乳をしています。
以前は10日に1回のペースで酷いうっ滞性乳腺炎を繰り返していましたが、最近はそういうことはめっきり少なくなり、おっぱいをあげるのが漸く楽しくなってきて、自分としては良い感じだと思っていました。
ところが先日、そのことを育児サークルで世話役の助産師さんに話したら、「そんなことをしているから乳腺炎を繰り返していたのよ。だいたい、搾乳器なんて使うもんじゃないわよ。やるのだったら手で搾りなさい。」とえらい剣幕で叱られました。
手搾りの方法は別の助産師さんに教えてもらったことがあり、出来なくはないですが、元来私は不器用なので、物凄く時間が掛かるし、肩凝りで腱鞘炎になりかけなので、到底続けてはできないと思います。
私のような搾乳スタイルは乳腺炎の元なのでしょうか?

<SOLANINの回答>
乳房のコンディションをみながら搾乳器で搾ったら乳腺炎になるのか?という質問のようですが、結論から言えば、違うと思います。
そりゃあ、吸引圧がべらぼうに強い搾乳器で、分泌過多が明白な乳房コンディションで、授乳の度に昔の人の言ったように「乳房がカラになるまで搾る。」ようなことをしたら、アカンでしょうね。

また、搾乳器を使って痛く感じたり、不快な感じがするのであれば、乳管に負荷が掛かり過ぎている目安になりますから、中断すべきです。
しかし、そういうことはなさそうですね。
メーカーはメ○ラ社ですし、機種はハ○モ○ーですからね。
寧ろ、たまに搾乳をすることで、乳房コンディションを整えられるようになったのですから、SOLANINとしては、相談者さんは逆に上手な使い方ができているのでは?とお見受けしました。

手で搾れたらそれで良いと思いますが、得手の善し悪しもあるでしょうし、あまり上手くできないのに無理に頑張ってするものではないと思います。

搾乳器を使うとホントに乳腺炎になるのだとしたら、理論的には全国のNICU/GCUに赤ちゃんが居て、搾乳や冷凍母乳を届けていたり、仕事復帰が早くて搾乳器を使っているお母さんたちの殆どが、乳腺炎を繰り返しているってことになりますやん?
でも、そんな話は聞いたことが無いですよね?
ご理解いただけましたか?
注)助産師の中には搾乳器アレルギーなのか、何故か極端に搾乳器を使うことを嫌う方達が居るようです。

お勧めしたいコミック本 『玄米せんせいの弁当箱4』

私の歯科・口腔ケアに関する知識の95%くらい(或いはそれ以上?)伝授してくださっているのは、月2回のペースでお仕事をご一緒させていただいている、歯科衛生士のMさんです。
暫く前にMさんの旦那さん(歯科のドクターをしておられます)からの預かり物で、「是非読んでほしい。」と、コミック本をコピーしたものを渡されました。
おっぱい関係のお話でした。
私は普段はあまりコミック本は読みませんが、気に入って読み始めると、一気読みをしてしまいます。(最近は『仁-JIN-』を2日で全巻読破しました。)
分かり易いし、エンディングはホロリとくるものがありました。
文字を読むのが苦手な方でも、コミック本ならば読めることもあるのでは?

さて、当ブログの読者さんであれば、既によ~くご存知かもしれませんが、そのコミック本のタイトルは、『玄米せんせいの弁当箱4』(画:魚戸おさむ&脚本:北原雅紀子 by ビッグコミックス)です。
4

 食育関係のコミックとしても有名だそうですね。
短編9編から構成されていますが、その中の7食目「おいしいおっぱい<前篇>」と、8食目「おいしいおっぱい<後編>」です。
過去記事の「新米ママに食べてほしいカレー、キムチ、魚のフライ」で、私は母乳育児中のお母さんのお食事について、某育児雑誌の内容に異議を唱えましたが、あの記事の追記というか、金森あかねドクター(国際認定ラクテーションコンサルタントで、ラ・レーチェ・リーグのリーダーにして7児の母で産婦人科医で著書多数のご高名な方です)の仰ったこととは対極的な内容です。

でも、主人公(?)の梨香さんと、同じ目に遭ったお母さんは少なくないと思います。
まだ読んだことがない読者さんは、是非ともご一読ください。
そうそう、コミック本のコピーでは、もう1篇、「乳と血」というのがありました。
これも良いお話でした。
男性向けのコミック本にありそうな画風でした。
ただ、原典が分かりません。
もしかして、どなたかご存知でしたら、教えていただけませんでしょうか?
価格は税込み540円(頁数224)

要チェックです。
密林でも販売しているようです。

化膿して熱が出て…こんなおっぱいホントに飲ませて大丈夫?

化膿も酷くなれば、外科受診して、切開⇒排膿ということになりますが、フツーおっぱいが痛くなればそこまで放置するお母さんはおられないでしょう。

お薬の助けが必要になりますが、カバサールはNGですよ!
(カバサールの出てくる記事は過去にあります。ご存知ない方は記事一覧のページから『ぎっくり腰を治してほしかっただけなのに』をクリックしてご参照くださいね。)

抗生物質、ダーゼン、鎮痛剤あたりは産婦人科のドクターが処方されます。
指示通りに内服しましょう。
じゃが芋湿布も貼ってみましょう。
その他見直すことは以前に申した通りです。

さて、それにも増して、お母さんが気になるのはそんな炎症症状のキツイおっぱいを飲ませても、赤ちゃんのカラダに支障はないか?ということではないでしょうか?

トラブってるおっぱいを飲ませると、いつもより、うんちがユルイ感じがします。
でも、そのせいで、赤ちゃんにおっぱいのばい菌や毒素が移行するわけではないので、安心してね。

どんなおっぱいでも気にせず、のんでくれる赤ちゃんもおられますが、大抵は「にや~っと笑って飲まない」「寝たふりをする」「小言を言いながら渋々飲む」「じたばたと暴れながら飲む」「すぐに乳首をぷいっと放す」「横目でガン見する」「ため息をつく」「乳首を引っ張り飲みする」などのいつもとは違うそぶりを見せます。
・・・などなど、喜んで飲んでいる風ではなさそうです。
やはり美味しくないからでしょうね。
赤ちゃんにだって味覚くらいありますからね。

しかし、「じゃ、ミルクに切り替えて。」というのは大間違いですよ。
できる限り搾って捨てて、赤ちゃんにきちんと謝ってお願いしておっぱいを飲んでもらえば格段に早くきれいに治ります。

そうそう、抗生物質内服すると、しこりはすぐ小さくなって、痛みもラクになるから、すぐに治った気分になっちゃいますが、排乳しておかないと、すぐにぶり返します。
お母さんは大丈夫と思っても、再診して必ず助産師にチェックしてもらってね。
助産師はお母さんから再診キャンセル希望があっても、念のため診てくださいね。
慢性化しちゃうとヤバイので!

2013年7月30日 (火)

喋るおっぱい星人は、おっぱいの味が変わると教えてくれます。

おっぱい星人で喋ることが出来る場合、お母さんが尋ねたら、おっぱいの味の感想を喋ってくれますよ。
普段の美味しいおっぱいの時は、「美味しいね。」とか「○○の味(=そのお子さんの好きな食べ物。例えば葡萄とか林檎など・・・)がするね。」と好意的なコメントです。

しかし、一旦乳腺炎になると、「しょっぱい。」とか「辛い。」とか「不味い。」とクレームが付きますのでご注意くださいませ。

先日は、弟さん(4ヶ月)とタンデム授乳中のお兄ちゃん(3歳)が、乳腺炎になってしまったお母さんのおっぱいを、頑張って飲んでくれていたのですが、ちょっと飲んでは休み・・・の繰り返しで、相当困惑した表情だったそうです。
お母さんも気になり、「何の味がするの?」と尋ねたら、北●康●選手のように「何も言えない。」とのたまったそうです。(汗)
かなりひどい味だったのか、3歳児のボキャブラリーには無い味だったのか・・・

ちなみに弟さんは小言ばかり言って、真面目に飲んでくれなかったので、お兄ちゃんに飲んでくれるようお願いされたそうです。
お兄ちゃんは義理堅い性格なので、お母さんからのお願いだから、何とかしようと頑張ってくれたのですが、どうにもならなかったのかなぁ・・・

乳腺炎の予兆というか、微妙な味の変化は(もちろん例外もあるのでしょうが)大抵は2~3日前には、起こるようです。
おっぱい中のお子さんの表情を見落とさず、思い当たるフシのある場合は、こまめにモニターさんのご意見を伺ってくださいね。
乳腺炎も初期だったら、自力回復出来ると思います。

どんな方でも乳腺炎になると、分泌低下します。

赤ちゃんの性別、体重、授乳回数、月齢その他ありとあらゆる条件に関わらず、お母さんが乳腺炎になると、おっぱいの分泌機能は低下します。
普段から分泌過多傾向で、赤ちゃんの体重増加度が標準ペースの2倍3倍のお母さんであっても…です。

只でさえ乳腺炎になると、おっぱいのお味が悪くなるので、グルメな赤ちゃんの場合、哺乳意欲がガクンと低下することもありますから、更に困ったことになります。

暫く前におっぱいの分泌が伸び悩み、赤ちゃんの体重増加度があまりに低調で、止むを得ずミルクの補足をせざるを得ないお母さんが居られました。
元々お母さんが極度の冷え症で、おっぱいがガチガチでほぐれにくいことに加え、赤ちゃんが下手っぴちゃんだったのです。
こういう母子の組み合わせの場合、お食事には人一倍気を付けて貰わないといけないパターンなのに、こともあろうにおばあちゃんが「お餅を食べたらおっぱいが張るから、しっかり食べなさい。」と、強く勧められたので、1日2~3個ずつ食べて、3日目におっぱいが赤い岩石化し、熱発したそうです。(当たり前ですが…)

おっぱいは滲むような出方にまで低下しました。
赤ちゃんはおっぱいを近付けても仰け反って嫌がります。
以前から少なかった体重増加度、はそれまでの半分強程度に下落して、惨憺たる結果です。
赤ちゃんに沢山おっぱいを飲ませてあげたい気持ちは痛いほどよく分かりますが、だからこそせめて、こういう方の場合、乳房トラブルを起こさないように自己管理することこそが、最重要課題なのですね。

乳腺炎はおっぱいが痛くなったり、おっぱいの味が不味くなるだけではないのです。

ドロドロのおっぱいは飲み辛いです。

乳腺炎になって、助産師のマッサージを受けている最中、「おっぱいがドロドロですよ。」と叱られた方、いらっしゃると思います。
それに至る理由は各自異なるのでしょうが、ひとつ言えることは、ドロドロのおっぱいが不味いだけではなく、吸啜するのに、物凄く難儀な代物だということです。

どれくらい大変か?
みなさんは、黒酢ドリンクって飲まれたことありますか?
あれに添付されているストロー、メッチャ細いですよね?
未熟児さんのケアをされている看護師さんであれば、4Frくらいの栄養チューブってご存知ですよね?
・・・まぁ、どっちにせよ、やたらと細い管です。

あれで、マ●ク●ェ●クを吸い上げられますか?
無理ですよね?
お茶であってもスイスイとは吸い上げられませんよね?
搾乳器を使っても、ドロドロのおっぱいはそう簡単には出てきやしませんよね?
まさに、ドロドロのおっぱいを赤ちゃんに吸啜してもらうのは、図らずもそういうことをさせているということです。

お母さんが乳腺炎になると、痛くて大変ですが、赤ちゃんだって大変なのですよ。
美味しいおっぱいがもらえると思っていたら、必死に吸啜してもなかなか出て来ないし、やっと出てきたと思いきや超不味いし・・・
でも、いつも以上に吸啜してもらわないと、治るものも治りませんし。
SOLANINは、母乳育児中だから24時間365日ストイックなお食事をしてくださいとは申しませんが、暴食気味のお母さん、ちょっと踏みとどまってやってくださいな。
お願いします。

2013年7月29日 (月)

体重増加度は問題ないのに、補足増量指導ってどういうこと?

赤ちゃんが早産児だったり低出生体重児だったりすると、哺乳力がそれなりにあるものの、若干不安定と言うか、飲みムラがあるし、くたびれ易いので、ミルクの補足をすることがあると思います。

在胎週数にもよりますが、生後1~2ヶ月で、3500~4000gくらいになれば、哺乳力はかなりしっかりしてきます。
勿論、体重が増加した分に比例して、発育に必要な哺乳量は増えますよ。
だからと言って、例えば生後1~2ヶ月の赤ちゃんで、生まれてこのかた体重増加度が30g台/日を維持しているのに、今以上に体重増加度を高める(40~50g/日くらいにする)ために(?)小児科ドクターが少しずつミルクの増量を指示するのは如何なものでしょうか?
30g台/日のどこがいけないのでしょうか?
立派に育っていらっしゃるとSOLANINは思いますけどね。
(ちなみに、赤ちゃんのお母さんは完母を目指している方なのだそうです。)

先日電話でそういう内容のお話しを伺う機会がありました。
抜き打ちで1回哺乳量を測定しても、20g→40g→60g→80g・・・とアップしてきているのに・・・ですよ。
僭越ながら、その小児科ドクターって、もしかしたらおっぱいの分泌量は産後3ヶ月頃迄は、頻回直母or定期的に7~8回以上/日のペースで搾乳をしているのであれば増加するという基本的なことをご存知ないのかもしれません。

しかも、赤ちゃんの哺乳力が高まれば、乳頭刺激の効果も高まり、おっぱいの分泌ペースもググッと増えることもご存じないのかもしれません。

その小児科ドクターにしてみたら、早くor小さく生まれたことを挽回させてあげたい親心なのかもしれません.
ですが、受診するたび、少しずつではあってもミルクの増量を指示され続けたら、お母さんは不安になると思います。
「やっぱり私は母乳だけじゃ育てられないのかな?」と悲しくなると思います。
モチベーションダダ下がりですな。(汗)

栄養方法にかかわらず、おっぱいタイムを楽しみ、1日でも長く続けることは、尊いことです。
しかし、赤ちゃんの伸びゆくチカラを信じ、「もうそろそろミルク減量して、完母に移行出来るようにシフトしようかな?」と思った矢先に、「大きくなったから、ミルク増量してね。」というのは、勘弁していただきたいですな。
おしっこやうんちも沢山出て、活発に動き、あやすと笑い(←早いっ!)、決して育て難いわけじゃないそうです。

こういう指示ってどんなメリットがあるのでしょうね。
小児科ドクターも色々だということなのでしょうかねぇ。

乳房にしこりができた3

乳房のしこりの原因は色々ですが、下着の選び方もそれなりの比重があります。
過去の記事でも締め付けるタイプやワイヤー入りは良くないと書きましたが、そういう圧迫で乳管の詰まりを来たし、乳汁がうっ滞することがあります。

何も付けないわけにはいきませんが、ソフトブラ(スポーツブラとか、カシュクールタイプのブラとか、乳帯とか)がいいです。
産前産後用ブラは大抵の方が産後乳腺組織が拡張するとサイズが合わなくなりますし、ワイヤー入りですから、お買い求めにならない方がベターです。

乳房にしこりができた2

一般に、乳栓とか白栓とか呼ばれるものが出来ると、乳房の一部にしこりが出来ます。
これは、乳汁が変化して固形化したものと考えてもらっていいです。
(正確には、皮脂なども混じっていますが・・・)
ちょうど、シャンパンのコルク栓のように、出口を塞いでしまいます。

乳管が詰まってしまいますから、飲ませてもラクにならないし、しこりもどんどん大きくなります。
必死に飲ませていたら、栓が抜けて噴水のようにおっぱいが噴き出してきます。
自動で、噴出するさまは圧巻です。
でも、自力ではどうにもならないこともあります。
その場合は助産院か母乳外来で、乳房マッサージを受けてください。

開通部位は放置すると、乳口炎になることがありますから、過去の記事を参照して、ケアをしてくださいね。

乳房にしこりができた1

おっぱいが張り易いお母さんであっても、赤ちゃんにおっぱいを飲ませた後は、乳房がフワフワになりますよね。
それが、ある日突然にしこりが出来たら、それだけでブルーになってしまいがちですね。

しこりが出来るには理由がありますが、どのような場合に起きるのか、知っておくことは大事だと思います。

一番多いのは、おっぱいの飲み残しです。
毎回のおっぱいで、抱っこの仕方が同じですと、同じ乳腺の部位に飲み残しが出来易くなり、積もり積もってしこりになります。
これは、乳管が詰まってしまったわけではないので、抱っこの仕方を色々変えてみることや、押さえ飲みをすることで、大抵は解消します。

いつもより、授乳間隔を詰めて飲ませると、早くラクになります。

2013年7月28日 (日)

食べた脂はおっぱいに出ますよ。

先日、2歳になられるお子さんのお母さんが2日間の暴飲暴食の果てに、酷い乳腺炎になり、SOLANINの勤務先の母乳外来を受診されたそうです。
「~そうです。」…という伝聞的な表現をする理由は、他の助産師が対応したことを後日伝え聞いたからです。

何でも、2日間バーベキューで焼き肉・ホルモン等たらふく食べまくったそうです。
アルコールは控えられたそうですが、ソフトドリンクもたっぷり飲まれたとか。
海水浴をして、浜辺でバーベキュー♪
夏の思い出。
家族そろって楽しかったろうと思います。
楽しむなとは言いません。
でもねぇ。

そのお母さんは乳房が痛くて、発熱して、どうにもならなくて駆け込んで来たそうです。
担当した助産師は私に
「最初、乳汁が茶色っぽくてで獣臭かったんです。1時間以上頑張ってマッサージして、淡オレンジ色から初乳の色くらいまでになったんですけどそれでよかったんですかね?っていうか、その時はそれ以上(の改善)は無理だったんですけど。しかも、炒め物をした後のフライパンにお湯を入れた時みたいに、乳汁の表面に脂が浮きまくっていたんですよ。凄かったです。あんな酷いのは初めて見ました。」と、報告してくれました。

私もかつて何度も遭遇したことがありますが、動物性脂肪を含むものを過剰摂取したお母さんの乳汁はホントに獣臭がしますし、茶色っぽくて、脂が浮いています。
見た目も臭いも酷い代物ですし、味も最悪です。
お子さんが嫌がって、なかなか飲んでくれなかったとしても、止むを得ない状態のおっぱいです。
なので、お母さんは深く反省し、お子さんに心から謝って、拝み倒して飲んでもらわないと先に進まないわけで・・・
「何をどんだけ食べようとも、おっぱいの味なんて変わりゃあしないわよ!」という説を垂れる方々にホントお見せしたいくらいの酷さでした。
しかし・・・最近ここまで極端な暴飲暴食系のお母さんはトンとお見かけしなかったんだけどなぁ。
恐らくこのお母さんは、「何をどんだけ食べようとも、おっぱいの味なんて変わりゃあしないわよ!」と過信していたのか、油断していたのかでしょうなぁ・・・(滝汗)

バーベキューしたらイケナイとは言いません。
楽しむなとは言いません。
「私のこの飲食のペースって、暴飲暴食と違うか?」と、一旦踏みとどまって考えてほしいだけです。
あなたの可愛いおっぱい星人のために。
お願いします。

5ヶ月間も放置した乳房のしこりからは、排乳できません。

先日SOLANINの勤務先で2歳2ヶ月のおっぱい星人のお母さんであるKさんが受診されました。
コレまで何度か乳腺炎になったものの、自力で治してきたとのことでした。
しかし、5ヶ月くらい前に出来たパチンコ玉大のしこりが消失せず、気になって受診されたのです。
痛みは全く無いそうです。
もちろん、副乳ではありません。
触らせていただいたところ、印象としては乳汁貯留したものでした。
とても念入りにマッサージをしましたが、肝心の乳管開口部からは、全く排乳されません。
パチンコ玉大のしこりはそのままです。
恐らくこの5ヶ月くらいのうちに、このしこりに繋がっている乳口開口部が閉鎖したようです。
ただ、母乳外来ですから、エコーもレントゲンもありませんから、悪いものではないと思うけれど、念のため乳腺外科の受診を勧めました。

1ヵ月後、Kさんからお電話がありました。
「乳腺外科のクリニックを受診したら、やはり古くなったおっぱいが溜まったものだと言われました。気になるようなら、来月にでも、局所麻酔して、取ってしまいましょうとドクターに言われました。人気のクリニックなのでなかなか予約が取れず、1ヶ月待ちで漸く診ていただけました。不安だったけど、受診してよかったです。気に掛けてくださっていたので、報告しようと思って・・・」とのことでした。

無事でよかったです。
ただ、今回の事で、しこりを放置したら、場合によっては排乳できなくなることもあるということを、改めて実感しました。
読者のみなさんもお気をつけくださいね。

しこりがある際の自己搾乳の注意点。

<ご相談内容>
先日、扁桃腺が腫れて40度の熱を出した夫が入院しました。
しかも娘が風邪を引きました。
散々な状態で、夫が退院してから疲れが出たのか右胸が完全に詰まり、脇の下に向かってお皿型に岩盤が出来、近くのO式助産院を受診しました。
先にじゃがいも湿布等していたので割と早く軽快しましたが、私が触ってわかるシコリはリンパの腫れだといわれました。
詰まったシコリとリンパの腫れのシコリの見分け方はあるのでしょうか?
詰まりのものだと思い、搾乳で刺激し過ぎてリンパが余計に腫れている人が多いという話もされ、困惑しています。
もし何かありましたら教えてください。
いつもすみません。

<SOLANINの回答>
ううむ。
詰まりとリンパの見分け方ですか?
となると、まず解剖の知識が必要ですね。
ちょっとそれを文章化するのは・・・難しいかな。(汗)
助産師でも、おっぱいに明るくない方は、あまりよく分かってないかもしれないし。

私の勤務先にはO式の免許皆伝の助産師はいませんが、乳房トラブルで受診の際、まず電話で症状を話してもらい、受診までに自己対応していただく項目をお話していますが、やはり自己搾乳は指導しないですねぇ。

というのも、素人の方で乳房トラブルの際に自己搾乳したら、結局問題ない乳腺組織に連なる乳管からしか分泌しないリスクが9割くらいありますからです。

強いてそれでもと仰るならば、しこりの外側(恐らく乳房基底部であることが殆どでしょうが)に親指と人差し指でL字型を作り、それをしっかり当てて搾乳することですかね。
私たちも自己搾乳は指導しませんが、頻回直母とポジショニングの指導はします。赤ちゃんがおっぱいを飲む際に、しこり自体を揉みほぐそうとするお母さんが多いので、「看護師が血圧測定する際にゴム球をシュポシュポしますけど、くれぐれもああいう風にしこりを揉んだら絶対にダメですよ。」と牽制しますね。
それくらいしこり自体を揉むことはNGなのですよ。

自分が診させていただいていないので、あくまで想像ですが、リンパの過剰刺激って、しこり自体を揉みほぐそうとされていたからではないでしょうか?
そんなことをしたら物凄く痛かったと思いますが・・・
セルフケアは大事ですが、乳房トラブルの際は、自分で何とかするよりも、助産師の手を借りた方が良いと思いますね。

2013年7月27日 (土)

1~2ヶ月の赤ちゃんに直母回数が1日6回?

完母であっても混合栄養であっても、1~2ヶ月の赤ちゃんに1日の直母回数が6回/日と言うのは、有り得ないです。
そんなことをやらかしたら、完母の方であれば、うっ滞性乳腺炎への特急列車に乗車したのも同然です。
若しくは、1回に沢山哺乳出来ても体重増加度が思ったよりも小幅になってしまうでしょう。
下手すると、小児科ドクターから発育不良orネグレクトの疑いの烙印を押されてしまいます。
混合栄養の方であれば、通常1回の授乳で直母の後にミルクを補足するパターンだと思いますが、授乳回数が6回/日というのも理解し難い回数です。
(完ミの方であれば、ミルクの缶蓋にそう書いてあるから、それでいいかもしれませんが・・・)
特に「おっぱいの量を増やしたい!ゆくゆくは完母になれたら・・・」と願っていらっしゃる方であるなら、尚更です。
授乳回数が少ないまま経過していると、おっぱいの量は増えませんし、お母さんの想いとは逆に、おっぱいの量は確実に減ってしまいますよ。

出産の疲労(例えば遷延分娩だったとか出血多量だったとか)があったとしても、それが、1~2ヶ月経っても授乳回数に響くほど続くというのは、体力の個人差を考慮しても・・・それはないでしょう。
最近のように暑い時期は、多少夏バテもあるかもしれませんが、エアコン使って室内で過ごしているのであれば、それほど深刻(例えば受診が必要)なレベルではないと思います。
(腰痛や尿漏れについては、授乳回数とは直接関係ないので、この記事では割愛させていただきます。)

「授乳回数を増やしましょう。」と助産師からアドバイスされても、一向に実践出来ない方は、ご自身がこの先、おっぱいを続けたいのか、もう辞めたいのか、ホントのトコロはどうなのか、一度よ~く胸に手を当てて考えて、結論を出してくださいね。

しこりの位置が移動した?

乳腺炎になると、患部の皮膚が発赤したり、熱感がみられたり、硬結(=しこり)が出来たりしますね。
硬結が出来るということは、その乳腺体に連なる乳管の何処かに狭窄若しくは閉塞部位があると考えられます。
そして、その硬結が移動するということは、狭窄若しくは閉塞部位も移動していることが考えられます。
通常、硬結の位置の移動は、徐々に乳輪・乳頭方向に向かっていく感じです。
乳輪・乳頭方向はおっぱいの出口ですから、硬結の位置の移動は、軽快しつつある吉兆と見做して差支えないと思われます。

乳腺炎対策は過去記事にもたくさん書いていますが、中々軽快していないように思えても、硬結の位置が移動しているのであれば、先行きは明るいのですから、挫けずに前向きに頑張りましょうね!

左のおっぱいだけ、厭がってギャン泣き(涙)

<ご相談内容>
左側のおっぱいだけ抱っこした瞬間にギャン泣きして厭がって飲んでくれません。
先日地域の母乳育児相談で、助産師に診てもらいましたが、「乳頭・乳輪はトラブルなし。」「マッサージもしてもらったけど、分泌良好。」「この時は横抱きで授乳し、姿勢も見てもらって大丈夫だったし、さほど嫌がらなかった。」「軽い向き癖はある。右向きを好むけど、左も向かないわけではない。」・・・とのこと。

最初のうちは混合栄養で1か月を過ぎてから徐々に完母になって嬉しいのに、2カ月を過ぎて急に嫌がり、ギャン泣きするようになったのです。
お食事も特に問題ないと思います。
なのに、右を飲んだ後、左に切り替えてもギャン泣きするのです。
せっかく楽しくなってきた授乳がこれでは悲しくて、どうしていいか分からなくなりました。


<SOLANINの回答>
う~ん。
これは難しいですね。
母乳相談でしっかりと診てもらえたのに・・・
なぜ急にそうなったかは、なんとも言えません。

ただ、おっぱい自体に問題が無ければ、向き癖が関与しているとしか、考えられません。
たまたまかもしれませんが、母乳相談の時に横抱きで授乳された時はぐずらなかったならば、それが合っているのでしょう。

抱っこの向きを変えられるのが嫌いな赤ちゃんもおられます。
となると、右のおっぱいをフットボール抱きで飲ませて、そのまま平行にスライドさせて、左側が横抱きになるように授乳してはいかがでしょうか?

お家と、母乳相談の時、条件が異なることはありませんでしたか?
例えばお家ではソファで、母乳相談の時は、畳の上だったとか。
頭が下がって苦しかったとか、その逆にクッションを使っていたけどお尻が下がっていたとか。
お母さんの手の位置が、赤ちゃんの頸を支える時、赤ちゃんの痛いトコロに当たっていたのかもしれません。

当面は寝ボケ眼(=まなこ)の時は左から飲ませて、意識が清明な時は右から飲ませるようにしてみましょう。

あとひとつ、大事なこと。
それは、赤ちゃんに語りかけることです。
「左側も泣かないで飲もうね。」(飲んだ後は)「いい子だね。」と、赤ちゃんの目を見て語りかけてくださいね。

熱し易く、冷め易い乳房って?(産褥早期)

年齢に関係なく、産褥入院中乳房がパンパンに張り、熱感が強く、寝返りしても痛いくらいで、試しに哺乳量を測定したら3日目なのに50gとか80gとか、ビックリするくらいの分泌量のお母さんに遭遇することがあります。
体質的に冷え症のお母さんはおっぱいの分泌が軌道に乗るのは遅めなのですが、稀に例外的に産褥入院中に乳房が活火山のようにフィーバーする方が居られます。

赤ちゃんがガッツリ系であれば、そのまま分泌が維持出来るのですが、下手っぴちゃんだったり、低出生体重児や早産児、眠り姫や眠り王子であると、良く出るおっぱいをしっかり吸啜して哺乳するのではなく、ほぼ毎回1クール出来るかどうかの流し込みで飲み下す状態が続いてしまいがちです。
そうすると、早ければ産褥10~14日頃には、初産婦であっても乳房の緊満が完全に消失して、おっぱいの分泌がガクンと低下します。
産褥早期は授乳間隔が2~3時間空いていれば、それなりの乳房の張りがある筈なのに、おっぱいを飲ませると柔らかくなる・軽くなるというのではなく、いつも「ぺっしゃんこ」のままなのです。
ジンジンするくらい熱感のあった乳房の皮膚表面が、温かみすら消失し、冷たい汗でじっとりしている感じに変貌します。
何故こんなことになるのでしょうか?
効果的な乳頭への吸啜刺激が得られないため、生産量が急降下するからです。
お母さんにしてみたら、痛くて堪らない乳房パンパン状態を離脱出来て良かったね~と思ってらっしゃるのでしょうが、助産師の立場として良かったね~とは言い難い事態に陥ることがあります。
赤ちゃんの体重増加度も不良になったり、ギリギリOKであっても・・・ねぇ。

そのような事態にならないためには、お食事内容や食べ方に配慮して、下半身を冷やさないことと、毎回の授乳で左右ともしっかり吸啜させることです。
どうにも乳頭への吸啜刺激が少ない時は搾乳をしてください。
熱し易く冷め易いおっぱいには注意が必要です。

2013年7月26日 (金)

急に片方のおっぱいだけ嫌がる!

何度も記事に書いていると思いますが、お母さんの食べたものでおっぱいの味は変わります。
そうして、赤ちゃんには味覚があります。
向き癖や利きおっぱいとは別の理由で、急に赤ちゃんが片方のおっぱいだけ嫌がるようになることがあります。
「咥えても直ぐにプイッと離す。」「ニヤニヤ笑って真面目に飲まない。」「手足バタバタさせながら飲む。」「小言を言いながら飲む。」「溜息をつく。」「横目で睨む。」「歯が生えるとかでないのに噛みつく。」・・・思い当たるフシはありませんか?

これらの赤ちゃんの振る舞いは、「お母さん、何だかおっぱいの味がいつもと違うよ。おかしいよ。」という乳腺炎になりかけの時期のサインなのです。
もちろん、バリバリの乳腺炎になっても同様の振る舞いをしますが、赤ちゃんは予兆を知らせてくれているのです。
まだ、お母さんがしこりも痛みも何も感じない時から。
やけに左右差が露骨な飲み方をするなら気を付けてくださいね。
見逃さないでね。
万一、そういう予兆が見られたら、適切な対処(これも過去記事にわんさか書いてますね?)をして、乗り切ってくださいね。

片乳しか飲まず、残った方がカチカチ。

<ご相談内容>
乳口炎になり、こちらのサイトに辿り着きました。
今ではすっかり良くなりましたが、私はおっぱいが過分泌のようです。
なので、今でも赤ちゃんは片乳で満足してしまい、残った方の片乳はカチカチに張ってしまい、困っています。
飲まなかった片乳は、搾乳した方が良いのでしょうか?
またトラブってしまいそうで怖いです。
どうしたらいいでしょうか?

<SOLANINの回答>
月齢が不明ですので、最大公約数的な回答になりますが・・・
過分泌の方でなくても1回の授乳で片乳で終了することが続くと、乳房トラブルに見舞われ易いです。
考えてもみてください。
仮に3時間片乳飲んで眠って・・・というパターンを繰り返しているのなら、片乳は6時間乳房中に貯蔵されるということが常態的に行われていることを意味します。

出来立て直送が美味しいのはスー○ド○イだけぢゃないのよね。
どうせなら、美味しいおっぱいをあげてほしいし。

乳房トラブルの原因として考えられる要素として、授乳間隔が空き過ぎているということが挙げられます。
まして、今回は乳口炎からの病み上がりでしょう?
例えば5分片乳で満足する赤ちゃんであれば、3分1クールに持っていけないかチャレンジして、どうしてもだめなら搾乳して乳房緊満をコントロールしましょう。
過分泌の方は果てしなく搾乳出来るけど、ほどほどにセーブしてください。
残った片乳の搾乳量の上限は50~100ml/日に留めておいてくださいね。

片方から漏乳続きますが、対策は?(6ヶ月)

<ご相談内容>
産後6ヶ月、完母で赤ちゃんを育てています。
いまだに漏乳が収まりません。
以前ほどは大量に漏れなくなったのですが、3時間ほど授乳間隔が空くと、ツーンとしてポタポタと滴下してきます。
片方を授乳していると、反対側から漏れてきます。
過去記事で、「健康な乳房からは漏乳しない。」と書いてありましたが、漏乳しない方法というのはあるのでしょうか?
なお、漏乳でカブレないようにするためには、紙製の母乳パッドはNGなので、ガーゼを畳んで当てています。

<SOLANINの回答>
片方だけの漏乳ですね。
6ヶ月か…長いですね。
恐らく、分泌過多でもあると思うのですね。
ですので、キホン的に乳房は冷やすものではありませんが、こういう場合、特例ですので、漏乳が起きる方だけを冷罨法していただいて、乳房を宥めてやりましょう。
乳汁産生を若干制御する必要があります。
いきなり漏乳ストップとはいきませんが、かなり効果があると思います。
若しくはペパーミントのエッセンシャルオイルをバス用乳化剤に規定量溶かし、さらにお水に溶かしたうえでガーゼを浸したものを搾り、ペパーミント湿布をするのも乳汁産生の制御に有効と言われています。

授乳間隔が空く時や、深夜プロラクチン濃度が高くなる時は、保冷剤の小さいのをガーゼに包んで乳房に当ててください。
溶けたら凍らせるまではOFFにしてもいいです。
もちろん24時間持続で冷やすまではしないでください。
漏乳による皮膚のケアは今やってらっしゃるのを続けてください。

2013年7月25日 (木)

離乳食が増えてきたら気を付けること。

おっぱいが始まり、軌道に乗って来ると、それまで小食だった方も、かなり召し上がる量が増えるものです。
「おなかが空いて堪らない。」とか「おっぱいをあげるようになってから部活帰りの育ち盛りの子どものように食べてしまう。」と日々実感していらっしゃる方は少なくないと思います。

周囲の方も「こんなにたくさん食べる人だったっけ?」と感じつつも「授乳中のお母さんにお食事を減らせと言っておっぱいの出方が悪くなったら責任問題に発展するから、そっとココロに仕舞っておこう・・・」という配慮がはたらくためか、特に何も仰らない傾向が強いです。

しかし、赤ちゃんの離乳食が進み、それもかなり食べるのが好きな赤ちゃんの場合、別バラ機能が作動せず、おっぱいを飲む量が減って来ることがあります。
そうすると、しばらくは同じペースでおっぱいは造られますし、お母さんの食欲をセーブしないとおっぱいがダブつき、結果うっ滞性乳腺炎になることがあります。

しかも「溜まったから搾っておこうか?」とのんびり構えていられない状態、そう、それは乳管内で乳栓を形成し、乳房がボコボコの岩のように硬くなり、搾っても飲ませても症状改善しなくなる事態になることさえあります。

先日も8カ月の完母の赤ちゃんのお母さんがたった8時間のうちにまさしくこの状態に陥り、受診されました。
乳頭は綺麗で乳口炎所見は全く無し。
でも明らかに詰まっているんです。
1時間マッサージをして、ようやく乳栓が浮いてきて、次の1時間マッサージを続けてそれが弾き飛んで、出るわ出るわの射乳(1本だけ)が15分間。
タオルに吸い込んだおっぱいが片乳房で約180g!

乳栓が出てからは嘘のようにフワフワの乳房になりました。
たまたま予約患者さんが少ない日だったから長時間マッサージ出来たけど、通常だったら1回で抜けなかったと思います。
ヤバかったです。

赤ちゃんが離乳食食べるようになったら、お母さんのお食事の量も減らすことを考えてね。

飲みっぷりのピークが過ぎたら、油断するとヤバいですよ。

一般的におっぱい星人のお食事は進みがゆっくりで食が細い傾向があります。
(もちろん何事にも例外がありますから、ドンドン進んでガッツリ食べるおっぱい星人もいらっしゃいますけどね。そういう場合はラッキーだったと思っていただいたら結構ですよ。)
それもあってか、月齢が進んで、何を食べても、授乳間隔が空いて回数が8回未満/日になっても乳房トラブル知らずの幸せな状況が続き、たまにヤバいことがあっても、必死に飲ませたら危機的状況を脱出というパターンもよく聞かれます。

しかし、おっぱい星人とはいえ、いつか必ず食べるスイッチが入る日が来ます。
食べるスイッチが入ると、食前におっぱいを飲まなくなっても、お食事がそこそこ入るようになります。(この段階では、食後のおっぱいは別バラで飲んじゃいますが。)
もっと強力なスイッチに切り替わると、お食事の後は、おっぱいをさほど飲まなくなります。(そして、更に強力なスイッチに切り替われば、食後のおっぱいを全く飲まなくなります。)
このようにおっぱいの飲みっぷりのピークが過ぎたのではないかという兆候が、徐々に顕れてきているのに、ご自分の乳房を過信されると、一気に乳房トラブルが発生します。

「いつも、いつまでも私のおっぱいはトラブル知らずで大丈夫!」だなんて、油断召さるるな。
特に授乳回数が増やせそうにない場合は、お母さんは兎に角ご自分のお食事内容や量を見直してください。
トラブル回避のためには、それは必須ですよ。

産後9ヶ月にして血乳が!

出勤するなり深夜勤務の助産師から、「R市から里帰り出産されてたKさんから電話があって、おっぱいが痛くてどうにもならない。近くの国立病院系の母乳外来は今日は休診らしく、診て貰えない。受け入れてくれますかという電話がありました。でも、午前中の規定予約枠はいっぱいです。」とのこと。

そうこうしていると、Kさんから電話があり、「今、高速で実家に帰って来ました。いつ診て貰えますか。」とのこと。
止むを得ないので、イレギュラーな時間に対応することになりました。

早速マッサージを始めました。
しこりはあるけど、一見触診的には酷くはなさそうです。
でも、異様な熱感があるので検温すると、患側だと39℃を超えています。
患部を押さえると痛みがキツクなります。
もしかして・・・
マッサージを始めると、黄色のマッサージ用タオルに薄茶色の乳汁がシミのように付きました。
白色の紙ガーゼに薄茶色に見えていた乳汁を吸い取らせると、何と赤味がかったピンク色ではありませんか。
丁度、イチジクの果肉の真ん中の色に近い色なんです。
おっぱいに血液が混入しているのですね。
そう、俗にいうところの「血乳」です。

もちろん、外傷性でないことは言うまでもありません。
今回の場合は、炎症症状に陥ったことに伴い、乳管が拡張して毛細血管から血液が漏出したのです。
約1時間マッサージをして、ようやく乳汁色はノーマルとなりました。

因みにKさんの授乳パターンは5回/日で、離乳食は2回/日。
ここのところ、21時がその日最後のおっぱいで、ノンストップで眠り続け、翌朝6時起床もすぐには飲まず、7時過ぎてから飲ませるとか。(授乳間隔空け過ぎ)

しかも、昨夜のお食事がコロッケ4個(油もの)、胡瓜の漬物3本(夏野菜・・・カラダが冷える)、お茶代わりにコーラを飲み(糖分の取り過ぎ)、ご飯を食べたそうです。

お食事でトドメを刺してしまいましたね。
今までトラブルにならなかったのが不思議というか、運が良かったというか。
実母さんも一緒に来院されたので、授乳の基本をお話しました。
あああ・・・

2013年7月24日 (水)

乳汁滞留のう腫って何?

いわゆる“おっぱいが詰まった”とか“乳腺炎”によるしこりは、乳房の炎症性疾患により生じるものです。
そうではない乳房のしこりにはどんなものがありますか?
悪性だったら乳がんですね。(まぁ、これは非常に稀ですが・・・)
良性だったら線維腺腫という妊娠前からあるしこりが代表的なものですが、他にあるとしたらタイトルにあるような乳汁滞留のう腫という可能性も有ります。

炎症性の疾患の治療を受けて完治したにもかかわらず、妊娠前には無かったしこりがあるとしたら、この疾患の可能性は高いです。

名前の通り乳汁が溜まっているだけですから基本的に切開などは不要ですが、万一必要だとしても局所麻酔で十分対応可能なものです。

乳汁滞留のう腫か否かは超音波検査や、マンモグラフィー等の検査で直ぐに判断できるものです。(マンモグラフィーの際は直前に赤ちゃんにしっかりと授乳し、乳房内に出来るだけ乳汁を残さないように努めましょう。)
穿刺吸引検査というものもありますが、検査のついでに中の乳汁を出来る限り吸引してしまうこともあるそうです。

ちなみにこのような検査は乳腺外科を受診することが必要です。
また、乳房マッサージは助産院や母乳外来で助産師が行うものです。
乳腺外科で乳房マッサージはしませんし、助産院や母乳外来で乳汁滞留ノう腫の検査や治療は出来ませんから、くれぐれも受診先を間違えないようにしてくださいね。

乳房神経痛(?)って?

心臓病や肋間神経痛等、乳房の痛みを感じるような基礎疾患は全く無く、もちろん乳房にうっ積やうっ滞に伴うしこりや熱発等の所見は全く無く、なのにうずくまって動けないくらいに唐突に乳房が痛くなることがあります。
ズキンズキンと拍動するような痛みです。

このような、他の疾患を全て否定できる状態の場合、乳房の神経痛(?)と言われることがあります。
原因は定かではなく、いきなり襲ってくる痛みは恐怖ですが、悪性のものではないので、痛みが鎮まるのを待つしかありません。
お守り代わりに鎮痛剤を処方してもらう方もおられます。
血液循環が悪いと起こり易いという説も有りますので、その場合は基底部マッサージや温罨法をして循環の改善を図るという対処法も有ります。

そのような対処をしているうちに「あれれ?治ったかな?」ということもあるようです。
私もこれまで乳房神経痛ではないか?という方には2名しか遭遇したことがありません。
なので、これ以上の詳しい説明は出来ませんが、まぁ、こういうこともあるかもしれないという知識だけでも持っていてくださいな。

乳房の大きさが左右で違い過ぎる!(7ヶ月)

<ご相談内容>
このブログのおかげで陥没乳頭ながら完母で7ヶ月になりました。
今は離乳食もしっかり食べてくれますが 相変わらずのおっぱい大好きちゃんです。赤ちゃんの体重増加も順調です。
これまでおっぱいトラブルもなく、自分で言うのもなんですが いいおっぱいです。(笑)
ただひとつ、困ったことは、最近 あきらかに左右の乳房の大きさが違います。(汗)
これは小さい方を積極的に飲ませるべきか…
でも大きい方が張ってる気がするので 大きい方から飲ませるべきか・・・
考えれば考えるほど、どっちが良いのか、分からなくなりました(。汗)
服を着た上からでも違いがわかるので少し焦りメールさせていただきました。

<SOLANINの回答>
さて、乳房の大きさですが、差を縮めたければ、小さい方からあげてみてください。
でも、小さいほうばかりスタートすると大きい方がトラぶります。
小さい方・大きい方交互スタートが無難です。
小さい方からスタートするなら1クール半(3分・5分・3分)大きい方からスタートなら1クール(5分・5分)で行ってみてください。
( )の分はあくまで目安です。

なお、体積的に乳房がアンバランスであっても、最終的におっぱいを飲まなくなったら、左右差は縮まります。

2013年7月23日 (火)

おっぱいの圧迫痛について。

<ご相談内容>
7ヶ月の娘はずりバイや伝い歩きをします。
運動量も活発で、自由自在に動いて遊んでおります。
私が寝転んでいると、物凄い勢いで私の体をよじ登ってきます。
おっぱいも欲しいし、じゃれあいたいのもあるのでしょうが…上に乗られると痛いんです。
肉離れを起こすんじゃないかと思うくらい…全体重でおっぱいをグーっと押してバランスをとっていて。

授乳している・いないに関わらず、大抵の女性は胸を圧迫されると痛いと思いますが、授乳していると、乳腺も発達しているから敏感なのでしょうか?
また、マッサージでも痛いのはやめたほうが良いという過去記事もありましたが、同様に、赤ちゃんがよじ登ってきて痛かったら赤ちゃんをすぐにどけたほうが良いのでしょうか?
言い聞かせして、おっぱいを圧迫しないようにお願いしたほうがいいのでしょうか?

分かりずらい説明ですが…アドバイス頂けたら幸いです。
よろしくお願い致します。


<SOLANINの回答>
乳腺炎ではなく、乳房の圧迫で痛みが発生しているのであれば、乳腺組織を傷める恐れがありますので、赤ちゃんはどけてもらった方がいいですね。
その際に「このままではお母さんおっぱいが痛いから、向きを変えるからね。」という意味の声掛けをしてあげてくださいね。

同じような別件で、先日SOLANINの勤務先の母乳外来にも、3歳5ヶ月の双子ちゃんのお母さんがお見えになられました。
「超アクロバティックなポジショニングで双子ちゃんがおっぱいを飲むので、乳房が押されたり、引っ張れたりして痛いがどうしたものか?我慢すべきか?」との質問がありましたっけ。
その際も「痛いのは乳腺組織を傷める恐れがあるので、痛みを感じないポジショニングで飲ませてください。」とお話ししました。

酷い場合は外傷性血乳(?)が分泌する恐れがありますから、くれぐれも無理はしないでね。

乳房の循環不全とは?

乳房の循環不全って、聞いたことがありますか?
出産を終えると胎盤から分泌されていた「プロゲステロン」の抑制(魔法)が解けて、「プロラクチン」がドドーンと出てくるようになります。(魔法が解けるまで個人差はあり平均3日間はかかります。)
「おっぱい作るぞ~!」という号令が掛けられるのですね。
おっぱいは血液から作られることは、みなさんご存知だと思いますが、乳房内に血液が大量一気に流れ込んでくるのです。
しかし、生産されるおっぱいの量は、この段階ではまだまだちょっぴりなのですね。
でも、徐々に溜まってきます。
すると、乳房内圧が高まり、圧迫が強くなるので、乳腺組織に浮腫を来たすことになります。
ここからまたも、「鶏が先か?卵が先か?」になってしまいますが、この浮腫は乳房内の血管・リンパ管・乳管を圧迫します。
そうなると、おっぱいの通り道である乳管はさらに生産されたおっぱいは更に排出されなくなり、もっと浮腫が酷くなります。
ドンドン乳房内圧が高まり、「張るわ」「痛いわ」「出ないわ」の三重苦の状態が、乳房の循環不全なのですね。(乳房うっ積の酷いのが、)

これを起こさないようにするには、乳房がパンパンに張る前に、しっかりおっぱいが飲めているかをチェックして、効果的な頻回直母をすることです。
当たり前ですが、暴飲暴食は慎みます。
それと、過去記事にもあるように褥婦さんが叫び声をあげてしますような、ゴイゴイ系の超痛い乳房マッサージをしないこと大事です。
・・・要注意です。

うつ乳を甘く見てはいけないよ!

うつ乳(=乳汁うっ滞)は何故起きるのでしょうか?
もちろんケースバイケースではありますが、単純に考えて生産量よりも哺乳量が少ないことが常態的に起こっているからです。

その母子に合わないポジショニングであれば、当然ラッチオンも不適切になります。
客観的に見て、分泌過多(=過分泌)であることも一因です。
かといって、後搾りをすれば、余計に分泌過多を助長することになりかねませんから、安易な後搾りは止めましょう。

赤ちゃんのキャラにもよりますが、よく眠る赤ちゃんや、咥えても1クールするかどうかの段階で直ぐにくったりする赤ちゃんの場合、いつもハフハフしたり、ガツガツ飲む赤ちゃんと比較して、危険度が高いです。
1回の哺乳量が少なめだからです。

授乳間隔も大事です。
眠っているからと授乳間隔を3時間以上空けると危険です。
初産婦さんで特に産後3ヶ月以内であると、いつもよりもおっぱいが溜まった状態ですから、爆弾の導火線に火を付けたようなものです。

そういう状態で、甘いモノや脂っこいモノを何の気なしに食べてしまうと、決定的な銃爪を引いてしまうことを意味します。

ただでさえ、産後は抵抗力が低下していますから、このような条件が重なると、「痛い!これって乳腺炎なの?(汗)」という展開が待っています。
逆に条件が重ならなければ、無事で過ごせる可能性は高いわけです。
条件が重ならないようにする努力をすることは、トラブルの無い楽しいおっぱいライフに繋がります。
なので、セルフメンテナンスは重要なのですよ。
「私と私の赤ちゃんはどうだろうか?」と、1日1回は振り返ってみてくださいな。
ヤバい時の対処方法ですか?
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2013年7月22日 (月)

お母さんが頑張ってくれないと、このうつ乳は治らないですよ。

もちろん生理的(一時的)うつ乳というのは、どのお母さんにもあります。
前回の授乳から2~3時間間隔が空けば、乳房が温かく、重くなった感じがするアレです。
でも、それであれば、哺乳後は乳房は柔らかくなり、軽くなった感じがします。
乳房の殆どがスッキリして、爽快感さえあります。
助産師がモノの喩えに、「双子ちゃんでも養っていけるおっぱいね。」というレベルで、赤ちゃんの体重増加も極めて良好です。

O式のセンセイに言わせると、「おっぱいが不味いゆえ、飲みつかないから起きる。」そうです。
確かに、硬結を形成して乳房マッサージのために受診された方の乳房から排出される乳汁は、黄白色で、マーブル状であることが多いです。
1時間くらいかけて乳汁を排出させるべく乳房マッサージをして、どうにかこうにか乳房がフワフワになります。

授乳間隔を空け過ぎないように気をつけていても、哺乳後の乳房がちっともスッキリしない、重たい感じや緊満感が残るのは、飲ませていても飲めていないからです。

正常新生児の赤ちゃんで、哺乳テクニックが下手っぴちゃんな「だけ」であれば、うつ乳については定期的に搾乳でコントロールしていけば、大抵は1ヶ月健診を少し過ぎる頃にはしっかり飲めるようになりますから、慢性的(病的)うつ乳問題は解決します。(定期的搾乳も止めても、乳房の状態は差し支え無くなります。)
しかし、それに加えてお母さん自身が不器用である場合は、慢性的(病的)うつ乳が長期化することが多いですね。(乳腺炎の一歩手前の状態が続くのですね。)

具体例を挙げると、2ヶ月近く経ってもラッチオンがまともに出来ず、突出した乳頭なのに乳頭痛のため乳頭保護器を使わねばならない方、そもそも、哺乳中のポジショニングを保つのが怪しい方の場合等です。
哺乳出来る時もあればそうでない時もあるという、まるでギャンブルのような哺乳状況の場合、2ヶ月を超えようとも、慢性的(病的)うつ乳対策として、定期的搾乳は必須です。
こういう慢性的(病的)うつ乳の場合、赤ちゃんの体重増加は一向に振るわず、標準的な増え方の半分レベルくらいに留まることもしばしばなので、基本的に搾乳は飲ませます。

但し、私たちも力になりたいのですが、助産師は1回毎の授乳が上手く出来ているか否かを自宅まで評価しに行くことは出来ません。(当り前か)
お母さん自身が、自分で乳房緊満のレベルを把握し、横着せず、「これでいいのか?」という評価をしてくださいね。
なぜなら、この慢性的(病的)うつ乳の評価は、お母さんに見極めていただくしかないからです。
「助産師任せ」ではイカンということですな。

過分泌のお母さんが乳房マッサージを受けると・・。(改訂版)

乳房マッサージそのものには、乳汁分泌作用はありませんが、開通状態を改善しますし、おっぱいの出方は良くなると思います。

しかし、誰かにあげたくなるくらいのおっぱいの出方のお母さんが、トラブルでもないのに、乳房マッサージを受けると、過剰刺激になり、さらにおっぱいの生産量が増加します。

なんでもかんでも、乳房マッサージというのは、いかがなものかと思います。
もちろん、出過ぎていつもトラブル寸前なので、分泌を抑制するマッサージをするならいいと思いますが、テクニカルな面で誰にでも出来るとは限らないので、よく考えてからマッサージを受けられてはと思います。

甚だ僭越ではありますが、幾つかの乳房ケアセミナーを受講し、この方面に興味を持ち始め、「よ~し!この患者さんの乳房トラブル、私が何とかしてあげよう!」的な意識を持ち始めたレベルの助産師諸姉、気をつけてください。
やり過ぎは厳禁ですぞ!

土用の丑の日といえば・・・?

今年も稚魚のシラスが不漁だとかで、信じられないくらい価格が高騰している鰻ですが、土用の丑の日ですね。

蒲焼き、白焼き、肝吸い等々、暑気払いになるし、とても美味しいですが、くれぐれも食べ過ぎにご用心くださいね。

SOLANINが出会った乳腺炎患者さんで今まで最も一気に大量に鰻を摂取をした方は、1日に特大サイズの蒲焼き2匹という記録があります。(汗)

鰻の蒲焼きって、同じグラム数として比較すると、豚ヒレ肉の2倍、鶏砂肝の2.7倍のカロリーがあるのですが、読者のみなさんはご存知でしたでしょうか?

鰻の油は魚の脂だからいいのかな~?という気もしますが、恐らくここまで一気に大量に食べると、カロリー的に高過ぎてダメなのだと思われます。
それからえ~っと、土用餅っていうのですかね、あんころ餅を食べる方もいらっしゃいますよね。

暑気払いと称して、カラダを冷やし、カロリーの高過ぎるものを一気に大量摂取するのは、乳腺炎という泥沼に自ら足を踏み入れるようなものなので、ご注意くださいね。

2013年7月21日 (日)

大学病院が変われば・・・

数年前に始まった研修時制度以来、大学の医局制度は、なかば崩壊しているとか、特に産婦人科志望のドクターは減少する一方でと言われて久しいですが、日本の母乳育児が、今イチ進まないのは、やはり教育現場(ハッキリ言いましょう、大学病院です。)が母乳育児に熱心でないことが、大きな要因だと思います。

勿論、大学病院によっては、NICUや新生児科ドクターは熱心なところもありますが、助産師達が「これ以上業務を増やされてはかなわない。」と反対していたり、助産師は頑張っているけれど、小児科ドクターは母乳育児には興味がないとか、産婦人科ドクターが無関心で話が進まないとか、まぁ様々なパターンがあるらしいです。(涙)

でも、大学病院って教育の場ですよね?
次世代のドクターや助産師や看護師を育てるところですよね?
人間誰しもそうですが、自分が経験していないことや専門的に学んでいないことを次の世代に教えたり伝えたりすることは出来ないとSOLANINは思います。

母乳育児を推進しても、直接的には病院経営には影響無いかもしれません。

でも、間接的に、「出産で入院した時、希望していた母乳育児について充分にサポートしてもらえて嬉しかった。」というお母さん一人一人の経験は大きなクチコミになるし、そうなると、「じゃあ、このまま子どももお世話になろうかな?」「おじいちゃんやおばあちゃんが病気になって、大きな病院に行きなさいと言われたら、あの病院にしようかな?」という信頼感を持つ方は決して少なくないです。

また、お金に汚いことや業者との癒着を嫌うご時世ですから、「ミルク屋さんとズブズブの関係ではない。」ということは、イメージとしても実態としても非常にクリーンで潔いです。

今年は8月3日と4日に東京の品川で母乳育児シンポジウムが開催されます。
現時点で、国内の大学病院で、BFHに認定されているのは、旭川医科大学と横浜市立大学だけです。
母乳育児シンポジウムは母乳育児に関心のある医療者はどなたでも参加できますが、もしも大学病院の方が大挙して参加され、「よっしゃ、ウチもBFH認定を目指すとすっか!」とアクションをスタートされたら、そしてBFHに認定がなされた暁には、きっとその大学の関連病院にも母乳育児推進のウェーヴは波及する筈です。
それこそ、あたかもオセロの黒白がひっくり返るように、それまで及び腰だった関連病院も変わわざるを得なくなるのではないかな?
そうなれば、きっと日本の母乳育児の未来は、今よりも明るくなるのではないでしょうか?

そのために何かできることがあるとしたら、まずは大学病院でご出産されるお母さん一人一人が、「私は母乳育児をしたいので、サポートを宜しくお願いします!」と入院中対応してくれるスタッフに言い続けることだと思います。
どんな些細なことでも、希望することは意思表明しなきゃ相手には伝わりませんからね♪

そこで勤務する医療者に「お母さんたちはこんなにも熱心に母乳育児をしたいと願っていらっしゃる。自分たちにその知識とスキルが無いなら、これからは母乳育児支援を学ぶしかない。医療者としてお母さんたちの期待に応えて行かなくては!」と気づいてもらうことが第一歩ではないかと考えます。
大学病院で勤務する方は、教育や研究のエキスパートですからね。
学ぶことや教えることが大嫌いでは、大学病院では務まらないでしょうからね。

常識的に考えられないこと。

何人出産しても、何を食べても乳腺炎とは無縁のままでおっぱいライフを過ごせる母乳育児中のお母さんはどのくらいの割合で存在されると思いますか?
SOLANINの経験値では、そういうお母さんははやはりとても稀な存在です。
100人中2~3人居られるかどうかというトコロです。

かく言う私も、2人目迄はまさに何を食べても大丈夫なお母さんのひとりでしたが、油断し過ぎのため、3人目にして物の見事に墓穴を掘りました。
酷い乳腺炎になって痛い目をして、大反省した過去があります。
乳口が詰まった時の痛さも、頑張って飲ませているのになかなかしこりが取れなくて焦る気持ちも、このまま治らなかったらどうしよう?と冷や汗がダラダラと出る恐怖感も経験済みです。

私は基本的に授乳中のお母さんの食事指導で、常時なんでもかんでもストイックにしていきなさいとは申しません。(O式の先生から見れば、私の食事指導なんて緩すぎだとお叱りを受けるレベルです。)
けれども、前の週から乳口炎になり、明らかにおっぱいのコンディションが悪いことを助産師から指摘されていて、局部及び全身のケアについて具体的に指導を受けている・・・そんな状態のお母さんは・・・普通お餅は食べませんよね?

でも、居たんです。
おっぱいのコンディションが悪いのに、1日に23個もお餅を食べたお母さんが。
私はそれを聞いて何かの聞き間違いかと思いましたが、そうではありませんでした。
仮に小学校低学年のお子さんがが聞いたって、「それっておかしいよ。1日に23個も食べたら太るし、おなかが痛くなっちゃうよ。」と意見したくなるレベルです。
百歩譲って乳腺炎でも乳口炎でも無かったとしても・・・常識的に考えて、1日23個は無いでしょう?

一応、この方、SOLANINの勤務先でご出産されています。(汗)
SOLANINの勤務先では退院指導の際、必ず「頻回且つ多量に食べないようにしてくださいね。」と、助産師が注意喚起する食べ物のひとつにお餅があります。
念のため退院指導で言った言わないにならないように、パンフレットをお渡しして、☆印を付けてあります。
退院指導以外でも、例えば訪室した際にベッドテーブルに注意喚起する食べ物が置いてあれば、もちろん言います。
2週間健診でもお母さんの産後検診でも、口頭で説明します。
産後は記憶力が低下しているのかな?というお母さんもチラホラ居られますが、最低限知っておいて頂かないとお母さんが困られることなので、このようにして複数回説明しています。
なのに、お餅を1日で23個食べちゃったこのお母さん、言うに事欠いて「お餅がおっぱいに良くないって全然知りませんでした。」とのたまいました。
私としては、「よくもまぁ、いけしゃあしゃあと、そんな見え透いた嘘が言えたもんだ。」と、呆れてモノも言えませんでした。

無知を通り越して嘘をついてまで、ご自分のやらかしたことを正当化する方に、おっぱいケアをするのは、心情的に御免蒙るでございます。

どうしても強烈に乳房を冷罨法する必要があるならば。

ジャンル分けで乳房トラブルにしましたが、これはハッキリ言って断乳時の対処方法です。
基本的に乳房は強烈に冷やすものではありませんが、「車は急に止まれない!」状態の断乳時は、氷浸けにするくらいの勢いで冷罨法をするしかない場合もあるかと思います。

その際は、お刺身やケーキ等の運搬時に使用する保冷剤の登場です。
乳房内に熱いおっぱいが沢山溜まってジンジンして痛くてどうにもならないでしょうからねぇ。
また、分泌のセーブには冷罨法は効果的ですからねぇ。

その際の注意点ですが、必ずガ―セハンカチで包んでから使用してください。
包むとジンワリと冷えてくれますが、イラチの方は、きっとかったるくて、直に乳房に保冷剤を当てたくなるかと思います。
でも、それはやっちゃ駄目ですよ。
それはですね~下手をすると、凍傷になりかねませんからね。
冷やし過ぎて気持ち良いを通り越すと、ビリビリと皮膚が痛くなります。
しかも、乳房の皮膚の色がサツマイモの皮のような色に変色して元に戻らなくなったら大変ですからね。
大昔、一人だけですが、やった人を見たことがあります。
それから、保冷剤の溶けたものは凍らせて再使用できますが、その間は別の保冷剤を持ってきて、お休み無しに乳房を強烈に冷やすのも駄目ですよ。
アイスノンで冷やす?
15分間くらい両脇に抱えてみれば分かりますが、炎天下でも南極にいるような体感温度になってしまいます。

皮膚表面だけではなく、深部までダメージを与える恐れがありますからね。
過ぎたるは及ばざるが如しですぞ!
そういう荒くたい冷罨法だけは、決してしないでくださいよ。 

どうにかしてくださいと言われても。

SOLANINの勤務先の母乳外来では、「おっぱいのことや赤ちゃんのことで心配なことや困った時やおっぱいがトラぶったらいつでも連絡して受診予約を取ってくださいね。」と、赤ちゃんのお母さん達にお伝えしています。

しばらく前ですが、直母困難で搾乳併用中でフォローアップしているKさんからお電話がありました。
「お宮参りの日(昨日)からおっぱいが赤くなってちょっと痛いんです。どうしたらいいですか?」というヘルプコールでした。
Kさん曰く、両家揃っての中華の会食後から乳房がおかしくなってきたとのこと。
乳房がおかしくなってきたのが分かっていたのに、赤ちゃんが眠っているからと直母も搾乳もしなかったとのこと。
「はぁ?そんなん、アカンに決まってますやん!」と、思わず言ってしまいました。

受診枠がいっぱいに近く、捻り出した時間帯は、「都合が悪くて行けないです。」とのこと。
よく聞けば、運転免許を持っていないし、自宅はバス路線から遠く、電車に乗るにも小1時間歩かなくてはならないとのこと。(汗)
対処方法については口頭で説明しましたが、週末にかかるという要素もあり、「Kさん大丈夫かな?」と、こっちがハラハラします。
仕方がないので、訪問出張してくださる開業助産院を紹介しましたが、当院よりも若干価格が高い(出張交通費も要するため)ということを伝えると、微妙に難色を示されました。(泣)

でもね。
キツイことを言うようだけど、痛いのはKさんの乳房なのよね。
コスト的なことを論じている場合じゃないと思いますけどね。
これまでの受診の際、どうしたら良いか悪いかを私は伝えてきています。
アカンことをやってしまったのはKさん自身です。
SOLANINの勤務先の母乳外来に受診できないなら、対処方法と、代替え助産院をご紹介するしかないのですが、これ以上、私にどうせよと仰るのでしょうね。
もしかして仕事が終わったら、無償でKさんの自宅に出張せよと?
・・・そりゃあないですよね。
困った時に頼りにしてもらうのはいいのですが、頼られ過ぎというか、頼る方向が違うのではないかと思ってしまいました。

2013年7月20日 (土)

母乳育児をしたいと思うなら、哺乳瓶は安易に使わないで!

乳頭混乱はどんな赤ちゃんにでも、何ヶ月でも起こり得る危険性があります。
或る日突然・・・ということだってあるのです。
なかには、どこのどんなゴムの乳首を使って何ヶ月もミルクや搾乳を飲ませ続けても、是々非々で直母も両立出来る器用な赤ちゃんもいらっしゃいますよ。
でも、正直言って、それはたまたま大変ラッキーだっただけのこと。
普遍的に多くの赤ちゃんに当て嵌まることじゃないのです。
何せ、赤ちゃんのお口の中はとてもデリケートですからね。

先日、とても残念なことがありました。
お母さんが超扁平乳頭で、直母困難が予想され、妊娠中からお手入れを必死に取り組んで、どうにか直母のみで退院された母子がいらっしゃいました。

分泌は標準以上にあるお母さんでした。
お父さんが赤ちゃんに搾乳を飲ませたくて堪らなかったらしく、リクエストに応えようということで、何気に「母○実○®」というP社のゴム乳首の付いた哺乳瓶を購入し、で50~80mlを数回飲ませたそうです。
そうしたら・・・直母が全く出来なくなってしまったのです。
まだ2週間も経っていない赤ちゃんですよ。

勿論、私の勤務先では、安易なゴムの乳首の使用は止めるように指導しています。
でも、中には私たちの指導を聞いてくれない方もいらっしゃるのですね。
少なくとも私が携わった母子で、「母○実○®」のゴムの乳首の付いた哺乳瓶でミルクや搾乳を飲ませていて、直母が上手になった方は居ません。

乳頭混乱で克服するのに何ヶ月もかかって茨の道を歩むか、諦めて完ミになっちゃった方は何人も居ますけどね。

百歩譲って未熟児ちゃんで、口腔機能の発達がこれから(鼻注から瓶哺乳への段階)の赤ちゃんであれば、もしかしたら大丈夫なのか?・・・ということもあるのかもしれませんが、私の知る限り、少なくとも健常新生児の直母が出来る赤ちゃんにアレは使ってはいけないと思います。

他社のゴムの乳首だったらいいのか?とは言いませんけれど。
ホント、院内に写真入りで「使うな!」と張り紙をしたいくらいです。

乳頭混乱の赤ちゃんのお母さん、克服するために再診の予約は入れてくれたけれど、ドタキャンされました。

取り敢えず搾乳補足時は同じP社の「母○相○室®」に切り替えてもらいましたが・・・

やはり、大変だから挫けちゃったのかな?(涙)

2013年7月19日 (金)

感染性乳腺炎になっても。

感染性乳腺炎というのは、文字通り、乳腺組織が、何らかの細菌感染により炎症が起きた状態を指します。

従来は、授乳禁止とされてきました。
汚染されたおっぱいだから、飲ませてはいけないと。

しかし、昨今では、別に授乳を継続しても、赤ちゃんが感染症になるわけではないので、気にせず授乳継続可能と言われて久しいです。

もしも、未だに「感染性乳腺炎だから授乳はしてはいけないよ。」的なことを仰る方がいらしても、決して真に受けず、眉つばして、スル―しちゃってくださいね。

SOLANINの記憶が確かなら、アメリカ小児科学会感染症委員会から、「感染性乳腺炎であっても、お母さんに抗生剤などを投与し、治療をしながら授乳継続可能である。」という勧告を出していましたぞ!

そうそう、これ間違いない情報です!

赤ちゃんは眠たくなると機嫌が悪くなります。

赤ちゃんは・・・と書きましたが幼児についても眠たくなると機嫌が悪くなります。
赤ちゃんの場合はグズグズ泣きがなかなか止みません。

「きみ、そのグズグズ泣きしている間に眠れるのではないかい?」といいたくなるくらいグズります。
一見眠ることに全力で抵抗しているようでもあります。

おとなしいお母さんですと、
「何が気に入らないんですか?」
「あとは何をさせてもらったらいいんですか?」
「私の(対応の)どこがいけないの?」と呟いておられることもあるかもしれません。

寝ぐずりは手強いですよ。
本能で生きている赤ちゃんのさらに本能の核心部分が露出した状態ですから、お母さんや周囲に気遣いなんてカケラもありゃあしませんから。

かつてSOLANINも次男の寝ぐずりがあまりに続いたので、「窓から投げてやろうか。」と思ってしまったことがあります。
(もちろん、思っただけで実行はしていないので、彼は今でも元気に過ごしていますが・・・)

眠ってくれたら一安心と言いたいところですが、夜泣きがあります。
夜泣きも「とほほ」ですよね。

でも長くても1歳半~2歳頃にはなんとか決着は付きますよ。
「お母さんおやすみなさい。」とご挨拶してひとりでネンネしてくれる日は必ず来ます。
おっぱい星人であっても、お母さんが留守の夜は、仕方なくお父さんやおばあちゃんと一緒に、おっぱい無しでも入眠できるようになりますよ。(在宅時はおっぱい無しでは、到底入眠できないと思われますが・・・)

大人になってるから忘れてるだけで、きっと私達も赤ちゃんの頃、寝ぐずりや夜泣きで自分のお母さんを手擦らせたんでしょうね。

でも、こうして赤ちゃんの寝ぐずりに夜毎お付き合いしているということは、自分のお母さんが自分のことを窓から投げたりしなかったからですから、こういうことって、順送りなんでしょうね。

子宮頸部がん検診っていつ受ければいいの?

まず、最初に申し上げたいのは、何歳であっても、最初に妊娠の疑いで産婦人科を受診した際、頸管スメア(=子宮の入り口のがんの検査)をされてから2年経てば、もう1度頸管スメアを受けてほしいということです。
つまり、赤ちゃんが生まれてから1年経てば受けてくださいませ。

もしかしたら、この記事を読んでいる方の中には「私、妊娠初期に子宮がんの検査なんて、ドクターに頼んでないし、受けた覚えないんだけど・・・結果なんて聞いてないけど?」というお母さんがいらっしゃるかもしれません。

でも、妊娠しているかもしれない女性が産婦人科を受診して、子宮頸部がんの検査をしないなんて絶対にありえないのです。

どうしてかって?
それは、妊娠というものがお母さんのカラダに与える影響が物凄く大きいからです。
妊娠というものは、ざっくり説明すると、卵と精子が受精して、着床することですね。

受精卵の大きさって知っていますか?
尖った縫い針で突いたくらいです。
そんな受精卵が最終月経初日から約280日かかって、3000g前後にまでおなかの中で育まれるのです。
途方もない大変化なんですね。

当たり前ですが、旦那さんは、入籍していても、どんなに愛していても生物学的に他人です。
受精卵が着床しても、半分は自分(=お母さん)ぢゃないものを、おなかの中で時間をかけて育まないと胎児として進んでいけないんです。

ここで思い出してほしいのは、臓器移植など自分以外の臓器が生着するには、免疫抑制剤などを投与して、「新しい臓器は異物じゃないよ。自分の臓器として稼動するんだよ。」とカラダに言い聞かせて拒絶反応を押さえ込んでいるから、成立するんですね。

ということは、お察しの通りです。
妊娠はお母さんのカラダの免疫力を自然に低下させることで、成立するんですね。
大したものです。

しか~し、感心ばかりしちゃいられません。
免疫力が自然に低下しているということは、感染る病気に罹りやすくなっているし、もうひとつ、もしも「がんの芽」がお母さんのカラダにあれば、妊娠の経過と共にアウトブレイクしちゃうってことを意味します。

果たしてこの妊娠を続けても良いのかどうかを知るために頸管スメアはどうしてもしなくちゃいけない検査なんです。

医療全般に穿った見方をされる方は、妊娠の疑いのある方に頸管スメアをすることに、「病院がファストフードのセットのように、儲けようとしてルチン化しているんじゃないか?」とか「費用対効果として、適切なのか?」と、言われます。

それらはとても残念な発言です。

数年前、代理母問題で話題になった、タレントの向井亜紀さんのことを思い出してくだされば、きっと理解してもらえると、思っています。

2013年7月18日 (木)

微弱陣痛は大変です!その4

微弱陣痛って、言葉のイメージでは、痛みのレベル的には大した痛みではないような印象ですが、実際はそうではないと思います。

あまりに痛くてベッドで横になっていたら、「寝転んでいちゃ駄目ですよ。そんなんじゃお産が進まないから、頑張って歩きましょう。」と助産師に叱咤激励された方もいらっしゃるでしょう。

微弱陣痛の性質(たち)の悪いトコロは、1にも2にも、産婦さん自身は涙枯れるくらい痛く感じるのに、残念ながら、お産を進めるチカラとしての有効性に乏しいということです。(泣)
微弱陣痛の特徴は、産婦さんはかなり強く痛みを感じるものの、冷静に観察すると陣痛の間隔が一向に縮まらないし、陣痛そのものは強くならないことです。
例えば、「こんなに痛かったらもう子宮口全開近いかな?」と思いきや、産婦人科ドクターや助産師に内診されて、「う~ん、まだまだかなぁ?3cmしか開いてないですからね。」と言われてガックリ項垂れた方も相当数いらっしゃるでしょう。
骨折り損のくたびれ儲けというヤツです。

しかし、いざ本陣痛が始まったら、痛みのレベルがグ~ンとアップしますから、「あぁ、やっぱり違ったんだわ。」と気がつくかと思います。

こうならないためには、これまで提案させていただいた様々な項目の実践と、それ以外にもうひとつ、「トコちゃんベル®」トを装着することも良いと思います。

「トコちゃんベル®」トの装着は、妊娠何週からでもOKです。
妊娠初期から装着したからといって、効果が薄れるとかそういうものではありませんので安心してくださいね。
微弱陣痛の要因となる回旋異常は骨盤の歪みも大きな要因です。
妊娠中から骨盤を「挙げて」「支えて」「調える」ようにしていきましょう。

そうそう、盲点となるのが、幼少期より尻持ちを何度もついてしまったことによる骨盤の歪みもありますからね。

また、「トコちゃんベルト®」は正しく装着しないと、違和感があったり、気持ち悪いことがあります。

お近くの母子フィジカルサポート研究会(旧名:母子整体研究会)の会員や整体の先生に相談・確認したうえで装着しましょう。

2013年7月17日 (水)

うかっりしがちなこと。

うかっり(←おいおい!“うっかり”やがな。)しがちなことですが、乳房トラブルの際、しないでほしいことがあります。
それはですね~、患側(かんそく・・・具合の悪い方)乳房の添い乳です。
「ええっ!知らなかった!どうして?」ですって?
では、説明します。

一般的に添い乳は、お母さんの身体を側臥位(そくがい・・・つまり横寝ですな)にして、身体の下側の乳房を飲ませますよね?
そうすると、下側になる乳房にモロにお母さんの体重が掛かってしまい、敷き布団との間でかなりの圧迫を生じます。
添い乳すると、お母さんもそのまま眠っちゃったりするでしょう?
そうすると、その圧迫が長時間になるって訳です。
只でさえ、乳房トラブル時は乳房の血液循環が悪くなっているので、患側の乳房で添い乳をすると、それに拍車をかけることになってしまうからです。

早い話、治りが遅くなっちゃうのですな。
ですので、止めておきましょうね。

勿論、乳房トラブルに無縁の場合は、誰憚ること無く、通常通り添い乳しちゃってください。
また、片方が乳房トラブルになっても、健側(けんそく・・・反対側の乳房トラブルを起こしていない側)での添い乳はしても大丈夫ですから安心してください。

微弱陣痛は大変です!その3

前回は、いざ分娩が開始して、ご自身が微弱陣痛の泥沼に足を取られないようにするためには、(不可抗力のこともありますが、そればかりではないこと)妊娠中から取り組めることがありますよ~ということを書きました。

ただ、その時出来ることを精一杯してみても、どうにもならない場合は、産婦人科ドクターの登場となります。

自然陣痛による経膣分娩を希望されていても、ある程度子宮口が開大(かいだい)し、柔らかくなり展退(てんたい)し、赤ちゃんの頭も下がってきている(=分娩進行している)のに、微弱陣痛が改善せず、モタモタしているうちにおなかの赤ちゃんの心音が低下して来た場合、救命が最優先になります。

つまり、分娩終了を迅速化させる必要性が急激に高まるわけですから、恐らく陣痛促進剤を使用することになるでしょう。場合によっては吸引分娩となったり、緊急帝王切開になることさえあるでしょう。
予定帝王切開や完全なる無痛分娩ではない限り、殆どの産婦酸が経験するであろう陣痛。

「では、最初から陣痛促進剤を使って、微弱陣痛を免れたら、産婦さんも赤ちゃんもグダグダにならなくて済むから、合理的だし、それでいいのでは?」と思っちゃいましたか?

あ~でもそれは、違うのですね。それを分かり易く説明するために例を挙げると、前回の記事で微弱陣痛の原因として書いた「骨盤が硬い」ということになります。

そもそも、何故「骨盤が硬い」状態になるのかと言いますと、食生活の乱れや服装その他露出が多いことからかなり酷い冷え症になっていることや便秘、それに元々が運動不足であることが大きな要因なのですね。

キツい表現で恐縮ですが、赤ちゃんを産み出すチカラがあまり備わっていない産婦さんに対し、微弱陣痛防止のために、先手必勝とばかりに陣痛促進剤をガンガン使えば、産婦さんのカラダはクラッシュする危険性大なのです。

堂々巡りになりますが、微弱陣痛になりがちなのは、ジワジワ&ユルユルのペースで分娩進行することが、ある意味、赤ちゃんを産み出すチカラがあまり備わっていない産婦さんのカラダのプロテクトになっているのではないかと考えます。

けれども、微弱陣痛のせいで分娩遷延するくらい、心身共に辛いものはないのです。しばしば産婦人科ドクターは、「妊婦さんが妊娠中の自分に対し、出来ることは体重管理だけです。」みたいなコメントをされますが、SOLANINは僭越ながら、それに加えて、「微弱陣痛を来たさない≒赤ちゃんを産み出すチカラを備えたカラダ作りをしていきましょう!」と提唱したいです。

2013年7月16日 (火)

微弱陣痛は大変です!その2

前回、SOLANINは、微弱陣痛を成敗すれば、母乳育児のスタートが変わるのではないかと睨んでいる・・・と申しました。

そのためには、微弱陣痛の原因を知らねばならないと思いますので、出来るだけ分かり易く説明したいと思います。

原因を大まかに分ければ、原発性と続発性があります。(念のために申し添えますが、原発性というのは、原子力初腺書とは関係ありません。)

頻度や順番に関係なく、次々に挙げて行きますね。
原発性の微弱陣痛というのは、陣痛の開始直後から、微弱ということで、その原因として、「陣痛開始前からの疲労・睡眠不足」「陣痛開始前からの栄養不良」「陣痛開始前からの過度の緊張」「骨盤のカタチが歪(いびつ)である」「骨盤が狭い」「至急発育不全」「合併症妊娠(糖尿病・腎炎・貧血・筋腫等)」「膀胱の充満や便秘」「子宮筋が硬い(高年齢・若年齢)」「双子」「逆子」「巨大児」「羊水過多症」「太り過ぎ」等々が考えられます。

続発性の微弱陣痛というのは、分娩進行途中で陣痛が弱くなったり、停止することで、原因としては、「骨盤が狭い」「軟産道が強靭」「「陣痛開始後の疲労蓄積」「陣痛開始後の食事や水分摂取が儘ならない」「回旋異常」等々・・・ が考えられます。項目の中には、例えば、「骨盤が狭い」「双子」「羊水過多症」「子宮発育不全」等は、産婦さんが努力して改善を図ろうにもどうしようもない項目だと思われます。

しかし、それ以外の項目は、努力により充分改善が期待できるのではないでしょうか?

例えば、「陣痛開始前からの疲労・睡眠不足」は、早寝早起きの生活リズムを整えていくことで、克服できます。

「陣痛開始前からの過度の緊張」は、ラマーズやソフロロジー等の呼吸法の練習やイメージトレーニングに打ち込むことを通して、徐々にココロをほぐしていけばいいのです。

「骨盤のカタチが歪(いびつ)である」は、整体を受けられたり、トコちゃんベルトを装着することで改善可能です。

「便秘」は普段からお食事を見直し、適度の運動をして、排便コントロールをしておくことで改善可能ですね。

「逆子」は、逆子体操をしたり、おなかの張りを抑えたり、場合によっては回転術や鍼灸のお世話になることも有効です。

「太り過ぎ」は、一にも二にも体重コントロールに尽きます。

適度なウオーキングやヨガやスクワットをマタニティライフの中に取り入れたり、食べる量と運動量のバランスが大崩れしないようにすれば良いのです。

「陣痛開始後の食事や水分摂取が儘ならない」は、喩えバナナ1本でもいいから食べてみる。

可能であれば、出されたお食事を陣痛の合間に摂取することで、ホントにチカラが湧いてきます。

ストロー付きの吸い口をペットボトルに装着して、いつでもこまめに水分摂取を心掛けることも、忘れてはなりませんね。

ちなみに、陣痛が強くなってきたら、飲食したものを嘔吐される産婦さんはちょくちょくいらっしゃいますが、逆に微弱陣痛で、飲食したものを嘔吐される産婦さんって殆どいらっしゃらないように思います。

微弱陣痛を吹き飛ばすことは、妊婦さんのうちからの生活スタイルの見直しで、不可能ではないのです。

では、続きを待たれいっ!

2013年7月15日 (月)

歯磨き嫌いにならないようにするための地道な方法とは?

それはですね、ズバリ申し上げますが、新生児のうちから(この記事を読まれているあなたの赤ちゃんが新生児でない場合、出来るだけ月齢の若い&最初の歯の萌出していないうちから)、毎日微笑みながら歯茎マッサージをすることです。
お母さんでもお父さんでも結構ですので、綺麗に手指を洗い、撫でるような優しいタッチで、歯茎をマッサージするのです。
微笑みながらすることは、赤ちゃんに恐怖感を与えないようにするために重要です。
おっぱいや自分の拳骨以外のモノをお口に入れられても拒否感の少ないうちから慣らして行くのです。
ガジガジ噛まれるかもしれませんし、涎がダダ~ッと出てくるかもしれませんが、ビックリしないでね。

そうそう、歯茎マッサージの際は、うっかり上唇小帯を触らないように充分注意してね。
そこは、赤ちゃんにとっては触るとめっちゃ痛い部位なので、ある種鬼門のような存在ですからね。(笑)
歯茎マッサージも前でも後でも良いですが、頬っぺたもマッサージしてあげてください。
勿論、微笑みながらです。

微弱陣痛は大変です!その1

普段、直接介助をする機会のないSOLANINが言わせてもらうのもナンですが、産婦さんにとっても、おなかの赤ちゃんにとっても、付き添う家族にとっても、助産師や産婦人科ドクターにとっても、「これって大変だよね。」と思わずにはいられないのが、微弱陣痛というヤツです。
微弱陣痛だから分娩が遷延し、長丁場のお産に関わった方全員、分娩終了後は寝込みそうになるくらい疲労困憊してしまいます。

しかも、ほぼ漏れなく出血多量がセットで付いてきます。
えっ?
「微弱陣痛と母乳育児って関係があるの?」ですって?
SOLANINは、特に母乳育児のスタートに於いて、大いに関係ありと睨んでいます。
長年の(?)経験から見て、微弱陣痛で苦しんだ褥婦さんのおっぱいの立ち上がりは、ハッキリ言って遅い。
理由ですか?
そりゃあ、決まってますやん!

第一⇒褥婦さんはグダグダですもの・・・ベッド上で座ることもままならず、お手洗いにも歩いて行けず、おしっこの管を入れられることを余儀なくされることもあります。

つまり、頻回の乳頭刺激をしようと思っても、体力的に難しいということです。

第二⇒赤ちゃんはグダグダですもの・・・体力を消耗し尽くしていますからね。

出生間もなくから呼吸障害で小児科入院とか、そこまで行かなくても、正期産でそこそこ大きな赤ちゃんであっても、おっぱいに吸いついたと思いきや2~3回クチュクチュしただけで体力の限界に到達し、即昏睡状態(?)という体たらくです。

つまり、効果的な乳頭刺激を与えられない状態が続くわけです。

第三⇒出血多量になれば、褥婦さんの循環血液量は、出産前よりも確実に大幅に減少しているということはご理解いただけますよね?

つまり、読者のみなさんは既にご存知のように、おっぱいはお母さんの食べたものが血液になりつくられるのに、出血多量ということは、おっぱいの元手が減ってしまうことを意味しているのです。

⇒⇒⇒そんな困った理由が3つも揃った状態で、母乳育児のスタートが上手く行くわけないですやん!

∴この百害あって一利無しの微弱陣痛を成敗できたら、SOLANINは母乳育児のスタートが、変わるかもしれないって思えてならないのです。

なので今後、誠に勝手ではありますが、暫く微弱陣痛について、色々な角度から検証して記事を書いてみようと思います。

続きを待たれいっ♪

2013年7月14日 (日)

離乳食を食べてくれるのに、体重が増えません。(7ヶ月)

<ご相談内容>
我が子はおっぱい星人の割には離乳食よく食べてくれる方だと思いますが、体重は増えずに伸び悩んでいます。

現在まだ7キロもなく、周囲から、「おっぱいが足りないんじゃ?」と今更ながらに言われて、気にしてしまいました。

どう解釈すればいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
これまでの体重の変化についての経緯が記載されていないので、何とも言えないですが、一つ確かなことは、7ヶ月で7キロ無くても(ということは6キロ台後半くらいでしょうか?)充分にパーセンタイルグラフ内ですので、男児でも女児でも懸念するようなことはないと思われます。

体重増加度の目安は過去記事にも書いてますから、よくご存じだと思います。

増え方が少ない時でも、運動機能の発達がみられ、頭囲が順調に増えていれば、心配ないと思われます。

赤ちゃんの目がキラキラして動きも活発で、機嫌もまずまずではないですか?

もちろん、体重増加がこの先どうなってもいいとは申しませんが、気になる場合は月イチくらいのペースで母乳育児に熱心な小児科のドクターに「経過観察」ということで診ていただくことも一手ですよ。

幸い、おっぱい星人でありながら離乳食が入るのですから、この段階で敢えてミルク補足する必要性は無いと思います。

おっぱいセールスに励まれ、離乳食の回数や量や食べさせ方に工夫すればいいと思いますよ。

もしかしたら、お父さんかお母さんのどちらかか、どちらもが幼少時にスリム体型だったのではありませんか?

であれば、赤ちゃんがご両親に似た体型でもそれは個性のうちですよ。

2013年7月13日 (土)

食欲不振、離乳食の中弛みの解消法は?(10ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は10ヶ月になります。
3ヶ月迄は混合栄養で、以後は完母です。
離乳食は6ヶ月から開始し、まずまずの量を食べ、ここまで意外と順調に進んできました。

しかし、3回食に進んだ2週目に入った頃からなのですが、急に食欲不振になってしまいました。
そのせいか、おっぱいの回数は8回/日だったのが10回越え/日になってきています。
「最近は毎日暑いからバテているのか?」とも思いましたが、室温調整をしっかり行った8畳のリビングで1日中好き放題にハイハイしていますし、特に病気はしておりません。
機嫌も悪くありません。
運動量が少ないことによる食欲不振は考え難いのですが、そうなると、これは離乳食の中弛みってヤツでしょうか?

<SOLANINの回答>
そうですね~。
お話しを伺った限りでは、夏バテではないでしょうし、運動量はあるからおなかが空いていない訳は無いと思いますし、相談者さんの赤ちゃんの食欲不振は、いわゆる離乳食の中弛みってヤツかもしれません。

ただ、どうしてそうなってしまったのかが、気になります。
相談者さんの場合は違っているかもしれませんが、これまでSOLANINが知っている同じような状況の赤ちゃんで、睡眠サイクルが後倒し(←前倒しの逆の意味ですが、こんな日本語無かったよなぁ?)になってから食欲不振に陥ってしまったパターンというのをかなり経験しています。
例を挙げると、就寝時間がそれまで20時30分頃だったのが、23時過ぎという宵っ張りになってしまったため、起床時間も7時30分だったのが、10時過ぎという超朝寝坊になってしまった・・・とゆう感じです。(勿論、この間に何度か添い乳はしています。)
誤解の無きよう申し添えますが、就寝時間が後倒しになったのは、オトナ達の生活リズムのせいであり、それに赤ちゃんが付き合わされたためです。)
一見何の関係も無さそうに思えるかもしれませんが、遅寝遅起きモードが赤ちゃんの食欲不振、ひいては離乳食の中弛みを誘発していることだってあるのです。

思い当たるフシがあるようでしたら、是非オトナ達の生活リズムを見直して、早寝早起きモードに復旧してください。
重症の場合、1~2ヶ月を要するかもしれませんが、食欲不振ひいては離乳食の中弛み脱却には効果大だと思いますよ。

妊娠してから上の子のジェラシーが大変!どうすれば?

池川明ドクターのセミナーで学んだこと第6弾です。
子どもの感受性はオトナの想像以上で、例えばお母さんよりも早く妊娠に気がつく幼児は、34.7%も居られるそうです。

凄いですね。
教えてくれる場合もありますが、態度で示すこともあるようです。

例えば、すっかり自立したと思っていた上の子が、まとわりつくような甘え方をするようになり、「何でだろう?」と不審に思っていたら妊娠していたことが判明したというような場合です。

そうこうしていくうちに、悪阻、上のお子さんの度重なる抱っこ要求、おなかの張り、まとわりつくような甘え方への対応等で、「こんな子ぢゃなかったのに、大変だわぁ。」という嘆きともぼやきともつかない独り言がちらほら口の端に上がってきます。

お母さんは無意識のうちにおなかの赤ちゃんを守ろうとしますから、うっかりであっても上の子からおなかを叩かれたりするようなことがあれば、「おなかの赤ちゃんが痛いから止めて!」と言ってしまい、その一言が上の子のジェラシーに火を付けることになり、余計におなかに攻撃を受け・・・ということも、しばしば耳にします。

どうすればいいのでしょうか?

池川明ドクターは、こう仰っています。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんはおなかの赤ちゃんの通訳さんになってもらってください。」と。
例えば、「赤ちゃん、今何をしているの?」とか、「赤ちゃん、今なんて言っているのか、お母さんは教えてほしいなぁ。」とか、本来聞こえる筈のない声ではありますが、

真剣に頼んでみてください。
頼んでみたら、意外と「よし来た!」と張り切って、おなかの赤ちゃんの通訳さんになってくれる気の良い兄姉はかなり居られます。
中には自分の希望を述べるという、“高等戦術”を駆使される兄姉も居られますが、「嘘おっしゃい!」と責め立
てたりしないでね。
ホントにおなかの赤ちゃんの代弁者になれる兄姉も居られるのですから。

そうやって、おなかの赤ちゃんの通訳さんになってもらうことで、お母さんの役に立つ自分を誇らしく思え、自尊感情が芽生えてくるきっかけになることだってあるのです。

兄姉にしてみたら、弟妹は可愛くない筈がないのです。
でも、現実には取っ組み合いの喧嘩をしたり、どちらかが泣く羽目になるのは、お母さんを巡ってライバルでもあるからです。
お母さんを独占したいという衝動がどの子にもあるのですよ。

そうですよ。
貴女を愛しておられるのは旦那さんだけではないのです。
お子さんたちもそれぞれに愛しておられるのです。
毎日愛され過ぎて辛いですか?(笑)
でも、考えようですが、これって人生最大のモテ期かもしれませんよ。

池川明ドクターのお話を聞いて、「おなかの赤ちゃんの通訳になってもらう。」という発想は素晴らしいなと感嘆したSOLANINでした。

2013年7月12日 (金)

慣らし保育直前にミルクアレルギーが発覚!(10ヶ月)

<ご相談内容>
1年の育児休暇の明ける1ヶ月前から、年度途中にも拘わらず、奇跡的に半日の慣らし保育で入園させてもよいと保育園から連絡が来ました。
第一希望の保育園だったし、以前から園庭解放の際はしばしばお邪魔して、保育方針にも共感できるところが多々あり、保育園側の申し出を有り難く思っていました。

ウチの赤ちゃんは10ヶ月で、離乳食もムラがあるものの、そこそこ食べてくれます。体重増加は良好と、かかりつけでも褒めていただいています。

おっぱいは今でも7~8回/日は欲しがりますが、保育中に搾乳を飲むとしても哺乳瓶でというのは、今更な気がして、コップで搾乳を飲む練習をすることにしました。
何回かしてみましたが、1回には多くて50mlくらいしか飲めませんでした。
また、私自身搾乳することに慣れていないので、時間がかかり、ちょっと億劫になり、今まで完母でしたが、何となくフッと1回、ミルクをコップであげてみたのです。

すると、飲んで10分もしないうちに、胸腹背中と、蕁麻疹が出始めました。
体をくねらせるようにして泣き出しました。
顔も真っ赤になってきて、腫れたみたいになってきて、尋常ではないことは直ぐに気が付きました。
おっぱい以外の乳製品を摂取して、おかしくなったことは、生後6ヶ月の時、ヨーグルトを2匙食べさせた時以来でした。

あの時は、時期的に早くあげ過ぎたのかな?という反省もあり、直ぐに受診したものの、アレルギー反応は何故かの検査上はマイナスでした。
暫く乳製品は避けた方が良いでしょうと言われたものの、その時の蕁麻疹は直ぐに収まったので、結果的に今日まで乳製品カットで様子見のような状態でした。

今回はさすがにまずいと思い、即受診して乳製品アレルギーの検査をしてもらいましたが、まだ結果は出ていません。
でも、状況証拠的に黒いと思います。
困ったのは、保育園の先生に相談したところ、「まだ1歳未満ですし、粉ミルクがあげられない可能性が高いとなれば、搾乳を冷凍して持参してください。」と言われてしまったことです。
この月齢で、飲むか飲まないか分からない搾乳をしなくてはならないのが、心身共に負担です。

保育園では離乳食をいただいて、お家でしっかりおっぱいを飲んでいけばいいと思うのですが、それではいけないのでしょうか?

現在1日のほとんどを子どもにかかりっきりで、寝ている間に食事の準備をしているので、搾乳をする暇なんてありません。

いつまで搾乳をするのか?
1回にどのくらいの量を搾ればいいのか?
1日に何回くらい搾ったらいいのか?
アレルギーはいつまで続くのか?
・・・考え始めたら不安で眠れなくなりました。
どうしたらいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
ミルクアレルギーが出ているかどうかは、検査結果待ちですから軽々しいことは言えませんが、赤ちゃんの様子から察するに、私も状況証拠は黒色という意見です。

保育園でもアレルギーがあるものを飲食させるわけにはいきませんから、搾乳を冷凍して持参してくださいと仰ったのでしょう。
至極真っ当な依頼だと存じます。
また、相談者さんが搾乳を飲むのに哺乳瓶に慣らすよりも、コップで練習するという風にされたことも賢明だと思います。

ただ、半日の慣らし保育に入る月齢が11ヶ月で、午前中のおやつをいただくとして、離乳食もそこそこ食べてくれる段階の赤ちゃんに、果たしてそんなに搾乳が必要なのか?と、疑問に思われる気持も分からなくはないです。

搾乳を持参するつもりで、やってみたものの、不慣れゆえ上手く搾れなかった、頑張って搾って、飲んでくれるかと思いきや、さほど飲んではくれなかったとなれば尚更でしょう。
では、どうすればいいでしょうか?

保育園の先生は、恐らく念のためというスタンスで、搾乳を冷凍して持参してくださいと仰ったのではないかと思います。
と、申しますのも、相談者さんの赤ちゃんは、離乳食が始まっていない赤ちゃんとは状況が違いますからね。

ですので、この月齢で搾乳を何回飲ませるか?ということを確認されたらいいと思いますが、恐らく半日なら1回、夕方までの保育になっても2~3回あるかどうかではないでしょうか?
となると、搾乳はしても2回/日で、1回量も50mlくらいでパックすればいいと思います。

もしも赤ちゃんがコップで搾乳を飲むことに慣れてきて、もっと欲しがるようであれば、もうひと頑張りは必要ですが・・・

今からボチボチ作っていけばいいのではないでしょうか?

冷凍したらご家庭のフリーザーでも1ヶ月は品質保持出来ますからね。

古い日付けの分から順番に保育園に持参すればいいのです。

また、搾乳は時間がかかるとしんどくなりますから、どういう風にして搾るのか?ということを、母乳外来や助産院等で指導を受けられたら如何でしょうか?

2013年7月11日 (木)

離乳食を食べてくれず、体重がグラフ下限ギリギリ!(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
1歳2ヶ月になる我が子は、完母ですが未だに離乳食を全く食べません・・・
現在70cm、7850g。ここ2ヶ月間体重が増えていません。身長はわずかに伸びています。

小児科で相談したら、あかんべえをして瞼の裏が赤いから貧血にはなってない。
栄養状態は今のところは大丈夫。

でも、授乳の間隔をあけてくださいと言われました。
そして虫歯の原因にもなるから、1歳半までに断乳すること。
またお風呂上りに白湯か麦茶を与えること。
もう一歳過ぎているから固めのものを与えても大丈夫。
骨と筋肉の発達にかかわるから、とにかく食べさせることと言われました。

けれども、食材を変えてもイヤイヤばかりで食べてくれず行き詰っております。
授乳もチョコチョコ飲みに来るので間をあけるのが難しいです。
発達は、歩けないのですがつかまり立ちはできる程度です。
田舎に暮らしており、小児科が1件しかないのが痛いところです。
この先、どのように対応したらよいでしょうか?

<SOLANINの回答>
え~とですね

多分、食べない1歳児の記事は過去に幾つか書いたと思うので、それをご参照いただけたら有り難いのですが・・・(汗)
まぁ、当事者のお母さんにしてみたら、毎日のことですし、悩ましいこととお察しします。
少食というのであれば、個人差なので、「お母さん気にしないで!」と言えるのですが、全く食べないというのは・・・気懸りですね。
確かに一生食べない人は居ませんし、一生おっぱいを飲んでいる人も居ませんし、おっぱいを飲んでいる≠虫歯なので、そんな理由で断乳はする必要はありませんよ。
特に虫歯については、どうすれば予防できるか、授乳との両立の方法についても、沢山過去記事に泣いてあるから、参考になさって、ブレないでいてください。
白湯や麦茶については、「こういうものもある」ことを知らしめるためにあげるのは構いません。
口唇を閉じてゴックンと飲み込むことは口腔機能的に出来る筈なので。
沢山はあげなくていいです。
スプーン一杯程度で充分です。

貧血と栄養状態については、普段からお世話になっている小児科ドクターが診察の上「大丈夫。」という評価をされているのですから、相談者さんのお子さんは、その点はあまり気にされなくてもいいのではありませんか?

ただ、鶏が先か卵が先かの論戦になりそうですが、ちょこちょこ飲みに来れば、全くおなかは空きませんので、このままでは“食べる意欲を育む”ことは困難です。
体重については、月齢相当あれば、余裕ぶっこいてもいいかもしれませんが、相談者さんのお子さんは、2ヶ月横這いで、パーセンタイルグラフ下限ギリギリということもあり、量はさて置き、“食べ物に馴染む”ように仕向けてほしいと思います。
口腔機能的については、先に書きましたように、ゴックンすることは出来る筈なので、“食べたくなる環境作り”に取り組んで頂きたいです。

まずは敢えてちょこちょこ飲みは止めてみてはどうでしょう?
その上で、お食事見学会は開催されているとは思いますが、少しでも興味を持った食材は何か、観察してみてください。
胡瓜スティックでも、スルメでも、おしゃもじに付着したご飯粒でも何でもいいです。
ちょっとでも口に持っていき、舐めるようなら脈アリですよ。
お散歩したり、公園までお出かけして、非日常、例えばピクニック気分で持参した食材を食べさせてみるというのは如何でしょう?
食べてくれなかった時のショックの大きくなるような、凝った料理は作らなくてもいいです。

可能であれば、祖父母やお父さんにも協力していただき、お母さん抜きの状態を作り出し、お食事を食べさせてもらうのも一手です。
その際、ひとくちでもゴックンしてくれたら、激賞してくださるよう、予めお願いしておいてださいね。

直ぐには上手くいかないかもしれませんが、この3つの“ポイント”を地道に続けていれば、きっと道は拓けて来ますよ。
(私の個人的及び職業的経験上ですが)この3つのポイントを続けていけば、自分の足で歩き、手掴みが出来、奥歯が生える頃には、少しずつではありますが、食べてくれるようになりますね。
お母さんが出来るだけのことはしてあげて、焦らず辛抱強く「待つ」ということを忘れないでくださいね。

冷蔵したのに搾乳が変質?

搾乳を速やかに冷蔵保存して、さて飲ませようかという時に、ヘンな臭いがしたり、味が悪くなってるような気がするということを見聞きし、心配ですというお母さんの声を聞きましたので記事でお知らせしようと思いました。

勿論、搾乳は24時間以内のモノです。

折角搾乳しても、変質してたら赤ちゃんには飲ませられないですね。

かといって、そうなると、「おかしいな、冷蔵しているうちに変質したのかな?」
「捨てるのは勿体ないけれど、捨てざるを得ないのかな?」って思いませんか?

それはですね、たまたま脂肪分解酵素のリパーゼが多く含まれると、搾乳中の脂肪を先に分解してしまうという現象が起こってしまったということです。
決して冷蔵中に腐ってしまった訳ではありませんからね。
なので、もちろん赤ちゃんに飲ませてあげて大丈夫です。

2013年7月10日 (水)

1歳を過ぎての哺乳瓶の使用について。

混合栄養及び完ミのお母さんにとって、1歳過ぎての哺乳瓶使用はおっぱいをあげるよりもある意味、風当たりが厳しいものです。
「1歳を過ぎると止めにくくなるのか?」と言えばまぁ、そうではあります。
何とか大泣きさせずに、止めれないものか?と模索しておられることでしょう。

私も哺乳瓶卒業(?)には携わったことが無いので、大したことは言えませんが、こういう場合は「言い聞かせ」が良いと思います。

もちろん、簡単ではありませんが、そのままということはやはりよくないですからね。

特にミルク以外のものを、哺乳瓶に入れて飲ませようとすると、虫歯発症の引き金になってしまいますからね。
ミルクのpHは搾乳同様6.8前後です。
pH5.5より酸性になれば、歯が溶けます。

既にご存知かとは思いますが、炭酸飲料・イオン飲料・スポーツ飲料・乳酸菌飲料・清涼飲料・100%果汁全てphは2~3と強酸性なんですね。

乳幼児の虫歯予防を本気で取り組んでおられるなら、哺乳瓶卒業までの時期であっても、こういった飲み物を哺乳瓶に入れて赤ちゃんに飲ませるのはお母さんとしては絶対にしてほしくないことです。

こういった飲み物は普段からあげないのが一番です。

止むを得ずあげてもストローかコップで一気にあげて、後で速攻でお茶を飲ませるとかして、ショ糖がお口に残らないように配慮してくださいね。

2013年7月 9日 (火)

おおっ!あの部位はそういう呼称だったのね!

当り前のことですが、人に名前があるように、ヒトの身体の部位にも名前があります。
SOLANINもこの年齢(一応アラフォーの端くれですかな?)になって初めて知ったヒトの身体の部位に関する単語があります。
読者のみなさんはご存知でしょうか?

それはですねぇ~ジャジャジャジャ~ン♪
“Bicher(ビシャ)の脂肪床(しぼうしょう)”です。
別名:sucking pad(サッキングパッド)という呼称もあります。
「ん?それって何処にあるの?」
はいはい(笑)
それはですな、赤ちゃんの頬っぺたの内側にあります

左右両方の頬っぺたの粘膜下にある、脂肪組織によってできた膨らみのことです。
これは哺乳時に必要な吸啜圧を形成するために必要な部位なのですな。(吸啜圧を形成するには、Bicherの脂肪床の他に、舌と吸啜窩(きゅうてつか)という口蓋の中央にある窪み、別名:sucking fossa(サッキングフォッサ)が必要です。)
このBicherの脂肪床という呼称って、SOLANINにとっては、「へぇ~!」だったけれど、この呼称って、歯科・口腔ケア領域に従事されている方には、ポピュラーなのでしょうかねぇ?

健常新生児の場合、Bicherの脂肪床はフツーにありますが、早産児や低出生体重児の場合、Bicherの脂肪床が些か薄いというか膨らんでいないので、代替え策として(?)頬っぺたを凹ませて(←頬の筋肉を使うということでしょうな・・・)吸啜しようとしますが、残念ながらなかなか上手くいかず、下手っぴちゃんやわぁ~という認識になりがちです。

そういえば、改めて振り返る迄もなく、確かに早産児や低出生体重児で、頬っぺたがプクプクの子は・・・居ませんなぁ。
それとは逆に、大抵は耳の辺りから顎のラインまで、シュッとシャープな感じです。
ふむふむ。
早産児や低出生体重児が上手に哺乳出来るようになるまでに時間を要するのは、そういう理由があったからなのですなぁ。

結果が同じに見えても、理由が違えばそれはやはり違うのです。

完母で行きたかったけど、何らかの事情で、混合若しくは完ミになってしまったという話はちょくちょく聞きます。
SOLANINとしましては、母乳育児の推進とその支援をライフワークにしていますので、「惜しいな。何とかならなかったのかな?」という風な想いにとらわれることはあります。


勿論、それに至った理由の全てがお母さんのせいというわけではありませんよ。

例えば、
病産院のパンフレットやホームページや某社から発売されている全国版の産婦人科クリニック紹介ムックでは「母乳育児を応援します!」なぁ~んて書いてあったのに、実態は真逆だったという詐欺のような話。
勤務する助産師の数が少ない(=分娩介助で手一杯な)ため、授乳介助迄は到底手が回らなく、母乳育児が上手くいくための知恵も技術も何もレクチャーしてもらえなかったという話。
地域的に産婦人科は1施設しかないので、そもそも選択の余地がないという話。
授乳禁止のお薬を服用しないと病状的にどうしようもなく、諦めざるを得なかった話。
・・・つまりですね、「したくても出来なかった。」という不可抗力だった方について、SOLANINが意見がましいことを申すことは有り得ません。
そうではなく、「出来るのにやりたくないからやらない。」というのは、如何なものか?ということが申したいわけです。

『クラブやカラオケ等で遊びたいから』
『預けるのに便利だから』
『酒やタバコを心置きなく楽しみたいから』
『夜中寝てくれそうだから』
『自分の仕事のキャリアにはおっぱいはブレーキだから』
『仕事復帰が早いから』
『乳房が垂れるらしいから』
『家庭内の役割を完全に夫婦平等化しているので』
『夜中寝ないと肌荒れが・・・』
『乳首が痛いから』

・・・・・等々、私だけではなく母乳育児中の読者のみなさんが読まれたら気分が悪くなるような理由を平気で言い出す人が居たのです。
混合や完ミに至る理由や過程はそれぞれです。
結果だけで、判断するのではなく、理由や過程をしっかり振り返る姿勢が大事だと考えます。
記事のタイトルで申し上げたかったのは、そういうことです。

貴女のためだといわれても・・・(困)

実母さんや義母さんとの人間関係(パワーバランスを含めて。)が如実に顕れるのが娘さんやお嫁さんの妊娠・出産・育児だと言われています。

例えば家事の段取りが実母・義母さんとは異なっても、気立ての良い?娘・嫁さんは結構合わせておられるかと思います。

私もかつて、(昔も今も別居の)義母とは米の研ぎ方から靴下の干し方、風呂掃除のやり方に至るまで何もかも違い、結婚当初は戸惑いましたが義母の家に滞在している間は全面的に義母のやり方・手順に合わせればいいと割り切ってからは波風立たずに過ごしておりました。

けれども、こと妊娠・出産・育児になると、基本方針が全く異なるため、到底受け入れ難い&合わせられないことが多々ありました。
特にSOLANINの場合、事情があり、産後直ぐには自分の実家には帰ることが出来ず、旦那の居ない旦那の実家で母子共々お世話になったので、今思い返しても・・・苦しかったです。


自分の生んだ子どもをどのように育てるかという決定権は、義母<私だと思いますので、妥協できることはもちろんしましたが、容認できないことは厳重抗議してきました。

ただ、わたしの意見はなかなか聞き届けてもらえず、基本的に旦那は義母の味方で、それが私のストレスとなり・・・という状態が10年くらい続きましたかねぇ。
その中でも一番厄介だったのは義母の「貴女のためだから。」「〇〇[孫の名前]が可哀想だから。」という善意の押し売りでした。

義母に悪気は無かったと思います。
でも、到底私が容認出来ない義母のやり方をどんどん押し付けるパターンだったので、当然私も抵抗するわけです。
しっかし、義母は義母のやり方を私が頸を縦に振るまで、実行に移すまで執拗にリフレインを利かせながら、迫るタイプだったのです。

誰かひとりでも1回でも、「子育ての基本方針はお母さんのやり方を尊重していくのが当然で、頼まれもしないのにあれこれ指図をするのはおかしい。頼まれたことを手伝うのが、周りの人の役割だ。」と言ってくれる人が居てくれたら、心模様が落ち着いてきますよね?
SOLANIN
の場合、実母がそう言ってくれたので、救われた部分も大きかったです。

が、それが難しい場合(つまり、実母・義母共に、同じようなキャラである場合)は「貴女のためと言われ勧められることが、申し訳ないが今の私には一番苦しいです。」「もし本心から、貴女のためにと案じてくださるなら、どうか本人の希望を聞き入れてやってください。」「多分一生のお願いです。」と周囲に他の家族が居る場所で、土下座せんばかりの迫真の演技力でお願いしてみましょう。
険しい道を切り拓き貫き通すには、ふたりぼっちの時に頼むのは一番拙いやり方です。
特に産後はメンタル面がデリケートになっているので、お互いが許容できる範囲までじっくり話し合うとか、そういうの無理ですから。
ベタかもしれませんが、公開お願い作戦が良いのではないかと思います。

2013年7月 8日 (月)

止むを得ず母乳育児中に母子分離になったら?

未熟児さんで、赤ちゃんが搬送されて母子分離された時はお母さんが抱っこしてお家に帰ることが出来るようになるために、定期的に搾乳をして分泌の維持をしていくことと、退院前には同室入院させてもらって、直母が出来るように努めていただきたいのですね。

同室入院を受け入れてくれないならば、入院受け入れの対応をしてくれる助産院にお世話になるのも一手です。

そうではなく、たまたまお母さんの病気で赤ちゃんを置いて入院加療(手術を含め)が必要になったら・・・

とてもじゃないけれど、おっぱい星人のお母さんにとっては頭が痛いと思います。

生後半年までくらいなら、おっぱいしか飲めないので赤ちゃんの同伴入院を受け入れてくれる病院もあるでしょうが、歩けるくらいのお子さんですと、どうしたものかと悩んでしまいますよね?

「断乳なんて絶対したくない。」というお母さん、良い方法がありますよ。

言い聞かせ卒乳の逆バージョンをすればいいのです。
1ヶ月前くらいから「仕込み」をします。

「お母さんは病院に入院してバイ菌マンと闘うから、〇〇ちゃんと、一緒にいられなくなっちゃうよ。」「その間はおっぱいないけど、お父さん(おばあちゃん?)とネンネすることになるよ。」「その間は寂しいけどいい子で待っててね。」「お母さんが段々元気になったら、ここに(←壁を指差して)アンパンマンがやって来るよ。」「アンパンマンがやって来たら、お母さんのお迎えにお父さん(おばあちゃん)と一緒に来てね。そうしたら、おっぱいは必ずあげるからね。」「おっぱいは必ず元通りにあげるから、必ず待っててね。」と言い聞かせます。

万一に備え、入院日数分くらいの搾乳を冷凍しておいてください。

1日に1回は「おっぱいの味」が楽しめるよう、溶かして温めてコップかストローでお子さんのお世話をする方が飲ませてあげてくださいね。

直母が無理でも、違うカタチでも「おっぱいの味」が楽しめたら、お子さんも精神的に落ち着けます。

量は多くなくてもいいです。

心細くなる夜眠る前に、飲ませてあげます。

「明日も元気に遊んで御飯食べてたらネンネの時にもらえるからね。」と予告して、お子さんに希望を与えてくださいね。

お母さんの退院のお迎えには必ずお子さんを連れて行ってあげてくださいね。

お母さんの入院中にいい子で我慢していたお子さんには最低入院日数分くらいは甘えさせてあげてくださいね。

一杯抱っこをせがんでも、御飯を食べさせてとねだっても、目に余るほどでなければ、大目に見てやってくださいね。

2013年7月 7日 (日)

ケータイ灰皿の口を開くような向きで咥えさせてね!

記事タイトルを見て、「ピ~ン!」ときた方は少ないかもしれません。
正直言って、「なんのこっちゃ?」だと思います。
この記事でSOLANINが申し上げたいのは、「裂状乳頭のお母さんの乳首を赤ちゃんに含ませる場合、必ず裂け目が開く向きで、ラッチオンしてください。」ということです。
例えば裂け目が時計の針の3時ー9時方向つまり横裂だったら、横抱きに、0時ー6時方向つまり縦裂だったら、縦抱きにしてほしいということです。

そのようにラッチオンした方が、つくられたおっぱいが効率良く出て来てくれるからです。

開口部がパカッと開きますからね♪
特に、搾乳だったら哺乳に必要な量が確保出来るのに、直母だとガクンと量が減る場合は、今一度乳頭形態をチェックしてみてください。
赤ちゃんの吸啜力がさほど弱いわけでもないし、舌の異常も無いのに何故飲めないのだろう?という場合は、現在のポジショニングが合わないために量が飲めないことが少なくないようなので。

給食のデザートの葛饅頭を食べてもいい?(産褥4日目)

<ご相談内容>
只今入院中です。
産後4日目の初産婦です。

今日は七夕なので、献立表を確認するためナースステーション前の掲示板を見に行ったところ、なんとデザートが葛饅頭でした。
母子同室のクリニックで出産し、1日に直母は10回以上あげています。
赤ちゃんはおしっこもうんちも頻回に出していて、昨日から直母のみで体重増加しています。
乳房は、結構張ってきています。
先程試しに哺乳量を測ったら、急に飲めるようになり、28gも飲めていました。

お聴きしたいのは、私みたいな状態の者は、葛饅頭を食べるべきではないのでしょうか?
それとも入院中の給食に出てくる一品なので、食べても良いのでしょうか?
ちなみに差し入れのシュークリームやケーキは涙をのんで家人に持ち帰ってもらっています。
入院以降、甘味に対してはストイックです。
ただ、葛饅頭が大好物なので、ちょっと頭がクラっとしています。(汗)

<SOLANINの回答>
ううむ。
私も葛饅頭好きです。

七夕だし、食後のデザートは、おっぱい合宿のような入院生活のささやかな楽しみですからね。
つい、クラっとしちゃう感覚、理解出来ます。(苦笑)
葛饅頭は、あくまで入院中の給食メニューのデザートとして書いてあったんですよね?

と言うことは、少なくとも、栄養士さんがカロリーその他、計算しての上での葛饅頭なのだと思われます。

SOLANINも直接に相談者さんの乳房を触らせて貰ったわけではないので、断言はできませんが、鬱積は殆どしていないのでしょうかね?
4日目で直母量を測定し、28gも飲めているのであれば、うっ滞もあまり起きていないということですよね?

尚且つ、デザートのタイミングが昼食時で、葛饅頭1個限定ならば、口にしても大丈夫かと思います。
万一、「おぉ、こりゃあヤバいぞ!」という事態が発生しても、超頻回直母で何とか逃げ切れると思いますので。

しかし、これが夕食時だったら、どうなっちゃうのかしら?
急にしっかり飲めるようになってきたと言うことは、今宵は飲んだら3時間くらいグッズり眠る確率が高いです。

お母さんのカラダがある程度休まると、おっぱいの分泌はアップしてきます。

産科入院中で、赤ちゃんがネンネしている夜中に、ひっそり夜なべ仕事をしているお母さんは居ませんからね。
(んなもん、バタンキューに決まってますやん!)

更に、夜間は昼間よりもおっぱいをつくるホルモン「プロラクチン」が2倍多く出ますからねぇ。
おっぱいの生産量自体もっと増えそうです。
そういうシチュエーションで葛饅頭を食べるのはやはり危険かな?と思います。

一応食べる前に、最終的に担当助産師に、確認してみましょう。
それが無難ですな。
どっかからの差し入れではないから、助産師も叱責したりはしないと思いますよ。
だって、クリニックの給食のデザートだもの。
根本的にNGならば、出すことは有り得ないでしょう。

2013年7月 6日 (土)

赤ちゃんがお母さんを選ぶというお話

不思議系のお話なので苦手な方はスルーしてくださいね。
SOLANINの勤務先の母乳外来で赤ちゃんのお母さんから聞かせてもらったお話です。

一人目のお子さん(男の子)が生まれて6年目で二人目のお子さん(男の子)を出産されたKさんの体験談です。

お兄ちゃんが3歳の頃のある日、二人で手をつないで散歩をしていたそうです。

丁度下校時間帯で中学生がワラワラと大勢歩いて来るのに出会った時、何の前触れもなく、いきなり「お母さんはいつも僕のことを生んだって言うけどね、僕がお母さんを選んで生まれてきたんだよ。」と、喋り出したそうです。

Kさんは軽い気持ちで「あぁ、そうなの?ふ〜ん。でもどうやって選ぶのかな?」と聞いてみたそうです。

そうしたら、お兄ちゃんが「僕はいつも飛んでいたんだよ。誰の子どもになるか、お母さん(になる人を選ぶために)、探してたんだ。」と答えました。

Kさんは「いつ頃の話?その時お母さんは何してたの?」と重ねて聞いたそうです。

お兄ちゃんは「お母さんがああいう(と、指さしながら制服姿の中学生の女の子を見ながら)服を着て、お友達と歩いていた時、見つけてお母さんの子になるって決めたんだ。」と、断言したそうです。続いて「でもね、お母さんって何回も呼んだのに、お友達とばかり喋ってて、僕のことが分からないみたいだった。」と言ったそうです。

Kさんは「どうしてお母さんに決めたのかな?」とさらに聞いたそうです。

お兄ちゃんは「だって一番可愛いかったから。」とぼそっと言ったそうです。

お兄ちゃんが3歳の頃、何回も聞かされてきたお話だそうですが、その頃は「変なことを言う子だな。どういうつもりなのか?」と、聞き流していたそうです。

時は流れ、二人目の赤ちゃんを出産した後、お兄ちゃんはこう言ったそうです。

「お母さんはお父さんと仲良くなかったでしょう?あれ、困ったんだよ。○○(←赤ちゃんの名前)ちゃんが生まれられなくなるかと思って、僕は困ったんだ。順番は決まってるのに、生まれられなくなったらどうしようって心配だった。」とも言いました。

Kさんは一人目出産後、二人目を授かるまで流産したり、旦那さんとは不仲になる一方で、離婚を考えていたこともしょっちゅうだったそうです。

二人目を授かった時は、「生みたいが生んでもいいものか?」と悩んでいたそうです。

実際には二人目を授かってから、旦那さんが気を遣ってくれるようになり、家庭内が上手く回ってくるようになったそうです。

旦那さんと言い争いになった時、いつもお兄ちゃんが、泣いたりおどけたり、悪さをしたり吐いたり熱を出したりしたのは、両親を別れさせないための「作戦だった。」と打ち明けられたそうです。

子どもの方が一枚「うわて」なのでしょうか?

母乳育児の世界的後退〜母乳育児サークルだより第51号より〜

母乳育児が後退した理由として都市で暮らす家族が増えたこと、働く女性が増えたこと、そして人工栄養で育てることの方がより近代的でよる知的だとお母さんに信じさせるための宣伝が増えたことが挙げられる。・・・とユニセフの1992年世界子ども白書は指摘する。粉ミルクは質的に劣っているうえに貧困家庭にとって都合の悪いことが多い。

貧しいために充分な粉ミルクを買うことができない。

読み書きが出来ないために粉ミルクの缶に書かれた説明を読むことができない。(宗教上の理由で、女児の就学が制限される国や地域が未だあることを、読者のみなさんはご存知ですよね?)

そのような多くの家庭で粉ミルクを非常に薄めて使っている場合が多い。

また、きれいな水が手に入らないために、あるいは哺乳瓶を消毒できないために、ミルクを保存する冷蔵庫も哺乳瓶を煮沸する燃料がないために、赤ちゃんはしばしば汚染された水、薄く溶いた粉ミルクを未消毒の哺乳瓶で飲ませられている。

その結果、貧しい地域では人工栄養で育てられた赤ちゃんは、完全に母乳で育てられている赤ちゃんに比べて下痢で死ぬ率が15倍、肺炎で死ぬ率が4倍になっている。

もし全てのお母さんが赤ちゃんを生後6ヶ月は完全母乳で育てると毎年100万人以上の幼い命を救うことが出来るとWHOは推定している。

貧しいほど人工栄養の危険は大きくなる。・・・としている。

2013年7月 5日 (金)

離乳食の進み方とミルクの減らし方の兼ね合いについて、教えてください!

<ご相談内容>
ランキング1位おめでとうございます!!
いつも、大変お世話になっております。

早速ですが、ご相談させてください。
10ヶ月になる子(35w6dで出産)を離乳食(2回)と混合栄養で育てています。

出産当初は、切迫入院でおっぱいケアをしていなかったのと、出産時の出血量で全く出ませんでした。
退院時で、やっと6g哺乳できる程度だったので、混合で今まで育ててきました。

現在は、おっぱい10回/日とミルク3回/日(120ml/回)をあげています。
おっぱいは、自分からあまり欲しがらない方なので、おっぱいセールスをしています。
ミルクは、ここ数日から20~30mlほど残したりするようになりました。

来週あたりから3回食にしていこうと考えているのですが、ミルクの量とおっぱいの回数をどのようにしていけばよいか悩んでいます。

アドバイスをよろしくお願いします。

<基本データ>
0day(2702g、身長47.0cm、頭囲31.0cm)
31day(3820g、身長50.0cm、頭囲35.5cm)
60day(4450g)
90day(4950g)
127day(5048g、身長58.8cm)
162day(5412g)
176day(5610g、身長61.1cm、頭囲41.7cm)
211day(5930g)
243day(6410g)
248day(6520g、身長64.0cm、頭囲43.0cm)
272day(6960g)
300day(7590g)
308day(7780g、身長67.9cm)

<SOLANINの回答>
おおっと!
来週から3回食って・・・期日的にお返事が遅れまして済みません。
大勢の方が相談されますので、順番に読ませていただいたら、今日になってしまいました。
ともあれ、急いでお返事させていただきます。

修正月齢的には9ヶ月ってことですよね?
おっぱいとミルクの混合栄養で、しっかり育ててこられたのですね。
離乳食が進んでも、おっぱいの回数は減らさなくていいですよ。
おっぱいを自分からあまり要求されない赤ちゃんゆえセールスをしていらっしゃるので、どうなのかな?という悩みなのでしょうが、こういう場合、先に減らすのはおっぱいの回数ではなく、やはりミルクの回数ですね。
ミルクにつきましては、これまで体重増加度的に順調のようですし、3回食になれば、通常は2回に減らしてもらって差支えないですよ。
量的に完ミの赤ちゃんだったら、1回に240mlとかかなり大量に哺乳されるケースもありますが、相談者さんはおっぱいもあげていらっしゃるし、ここ最近ミルクのお残しをするのであれば、取り敢えず、1回に準備する量は100mlでいいのではないかと思われます。

今後のミルク減量の見通しですが、本に書いてある位の量を3回しっかり食べられるようになれば、近い将来止められると思います。
そこからは、おっぱいとお食事で育っていかれることになるのでしょうね。

当ブログの読者さんであれば、いわゆるおっぱいライフの第2章、ご存知ですよね?
近い将来、発育のプレッシャーから解放されて、純粋におっぱいライフを楽しめる日が来ますように。
蔭ながら応援していますよ♪

おっぱいやめろコールその1★産婦人科にて

1歳2ヶ月児のお母さんの実体験です。
かれこれ1年以上子宮がん検診をしていなかったので出産をした自宅近くの産婦人科クリニックを受診されたそうです。

そのクリニックでは問診票があって、「現在授乳中ですか?」「月経はまだですか?」という質問があったので正直に「はい」に○をつけて看護師さんに渡したそうです。

そうしたらすごい剣幕で看護師さんがすっ飛んできて「ウチの先生は1歳で断乳するのが当たり前だといつも仰っているのを知らないんですか?まずいなぁ、こんなトコロに○をつけたら先生が怒り出すのは決定だわ。あ~どうしよう?」と、イラつきながら言われたそうです。

そのお母さんはSOLANINの勤務先の母乳外来に何度も受診されたことがあって、SOLANINとも何度かお話したことのある方でしたので「でも、嘘を書かなくちゃならないってのはおかしいし、私は何も悪いことをしているのではないですから。」と、きっぱりと伝えられたそうです。

でも、さすがにドクターと対峙すると、さっきのやりとりがあったことから、身を固くしていたそうです。

そうして問診票をチェックしたドクターは案の定「まだおっぱいをあげているの?お子さんはごはんを食べてるんでしょう?だったら栄養学的に大きな意味はないし、そんなに長くあげてたら子宮や卵巣が干からびるよ。いいかげんに止めないとね。」と、口元は笑いながら目は睨みつけるようにしながら(←怒鳴られるよりもある意味怖っ。)仰ったそうです。

まぁ、この産婦人科ドクターは物の喩えで「子宮や卵巣が干からびるよ。」と仰ったのでしょうが、生きている人間の体の中にある臓器が自然に“乾物”になることはありません。

エコーで診ると小さくなっているように見えますが、妊娠が出来ない状態になったわけではありません。

だいたい、その産婦人科クリニックで出産したからといって、そこのドクターの意向に合わせて授乳の期間云々を決めなくてはならないのはおかしいんです。

看護師さんに至っては外来診療中にドクターの機嫌が悪くなると、仕事がやりにくいからドクターに気を遣っているだけで、患者さんのことなんか眼中にないからこういう不適切な言動をしちゃうのよね。

『最強母乳外来・フェニックス』の読者さんの中にも1歳代前半のおっぱい星人のお母さんは大勢おられるでしょうが、もしもこのような状況になっても、凹むことないですからねっ。

自信を持っておっぱいをあげてくださいね。

2013年7月 4日 (木)

乳腺炎と気が付かず、QQに罹ったら?

乳腺炎になっているのに、気が付かないお母さんがおられます。
乳房が痛くなるのに乳房トラブルに気が付かないというのは信じ難いのですが、かつてSOLANINは、「てっきり風邪かと思った。」なんてのたまう、職業:助産師の新米お母さんに遭遇したことがあります。

平日だったら迷わず産婦人科外来や母乳外来、助産院に駆け込まれる筈ですが、夜間や休日はQQに罹られることもあるようですね。

そこで一悶着起こることがありまして。
出産経験のない看護師さんと、他科のドクターの組み合わせで、QQ患者さんの対応をしておられると、おっぱいをあげているお母さんなのに乳腺炎というキーワードが入力されていないらしく、「熱発・倦怠感・食思不振など。」の症状があると、点滴をなさることがあるようです。
点滴ということはダイレクトに水分とビタミン・ミネラルなどが、血管内に注入されるということです。
となると、考えられる転帰は「さらに乳房パンパン状態」なんですね。

どうにもならなくてQQに罹ったのに、余計に酷くなるという困った状態に陥ってしまいます。
頓珍漢な治療にならないよう、受診時には必ず「授乳中です。」と忘れずに言いましょうね。

何かが出来る前は、たくさん欲しがります。

ある日突然に、赤ちゃんが『おっぱい飲みの神様が降臨したのかなぁ。』というくらい、ひっきりなしに、おっぱいを欲しがることがあるかもしれません。

例えば、それまで、9~10回/日くらいのペースでおっぱいを飲んでいた赤ちゃんですと、いきなり、14~15回/日くらいのペースに増えてきます。

お母さんにしてみたら、乳房の張る時間がないので、こういう状況に陥ると、ほぼ100%のお母さんは「おかしいなぁ。急におっぱいが足りなくなったのかなぁ。」と不安になってきます。

しかも、この『おっぱい飲みの神様降臨状態』は超短くて3日間、通常7~10日間、超長いと14日間くらいは続きます。

何の知識も持ち合わせていないと、お母さんは自信喪失しちゃいかねません。
そう、これが母乳不足感の元凶なんですね。

おっぱいは、その時、赤ちゃんの欲しいだけは出ているのです。
それは間違いありません。

では何故、赤ちゃんは突然に頻繁におっぱいを欲しがるのかという理由が、この記事のタイトルなんですね。
例えば生後3~4週目に来る第一波は、体重増加のペースのギアチェンジ期にさしかかったことを意味します。

それまでもよく増えていた赤ちゃんも、イマイチだった赤ちゃんも、加速をつけてくるときは、それこそ「ガツガツ」とか「すっぽん」という表現がぴったりと当て嵌まることでしょう。

そうして、ひと段落つけば、また元のペースに落ち着いてきます。

その次は6~8週目に来る第二波は、早い赤ちゃんですと、あやすと笑うようになります。
「あーあー」「ウックン」などのおしゃべりが始まったりします。
出来るようになると、おっぱいの回数は減ってきます。
一般的に女の子のお母さんは、「あまり分からないなぁ。」仰ることが多いです。
男の子のお母さんは、「そういえば、そうだったかも。」と仰ることが多いです。
この傾向のある赤ちゃんは、ずっとこれを繰り返します。
その次は、満腹が分かる・・・かな。
その次が頸が据わる・・・かな。

『おっぱい飲みの神様降臨状態』になったら、焦らず、びびらず、「次は何だろうね。」と、興味を持って赤ちゃんを観察してください。

2013年7月 3日 (水)

離乳食を切り上げる時間とは?

<ご相談内容>
去年、双子の女の子を出産し現在は9ヶ月、離乳食は最近3回食になりました。
母乳よりの混合で育てています!!
初めての育児、しかも双子なのに母乳をあげ続けられていられるのは最強母乳外来のおかげです。
ありがとうございます。
2人とも小粒でキョロちゃんなのでこちらからおっぱいセールスしつつ2人に母乳をあげていると私の身体も持たないので、ミルクもあげつつ何とか大きくなってきました!

さて、離乳食について質問させて下さい。
「満腹中枢ができあがってないから、離乳食はあげればあげるほど食べるから10分ほどで切り上げて母乳やミルクをあげると良い」とよく本に書いています。
うちは双子同時に離乳食をあげるためどうしても1対1であげるより
スプーンのペースがゆっくりで量も同じ時間あげても少なくなってしまいます。
それでも10分ほどで切り上げて母乳やミルクでいいのでしょうか?
今は20分ほどで切り上げています。
時間をかけすぎているのか悩んでいます。
ちなみに授乳回数は昼間は6~8回、夜中に1回くらい、ミルクは一日に2から3回、計100~300ミリリットルです。
過去記事やコメント欄にあったら申し訳ありません。
お時間のあるときにアドバイスいただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
双子のお嬢ちゃんのお世話はとても大変だと思いますが、ミルクの助けも借りつつ、おっぱいを続けて来られた努力に感服いたします。
と、同時に、双子ちゃん達が乳頭混乱に陥らず、お母さんのおっぱいとゴムの乳首を是々非々で使い分けが出来るとは運が良かったし、幸いでしたね。
きっと二人ともおっぱいが好きなのでしょうね。

さて、離乳食を食べさせる時間というか、いつ切り上げるかですが、1人のお母さんが2人に食べさせているわけですから、当然そのくらいの時間は掛かりますよ。
特に食べ過ぎというような量を平らげるわけじゃないでしょうし、食べ疲れしている様子もないのであれば、現状続行で差支えないですよ。
気にしなくて大丈夫ですよ♪

一点だけ、「ん?」と感じたのが、「満腹中枢ができあがっていないから・・・」の箇所ですが、通常、離乳食を開始している月齢の赤ちゃんは、満腹中枢は形成していますが。(汗)
はてな?どこかで混線しちゃったのかしら?
そこは違うと思うので、誰かから何か言われてもスル―してくださいな。(笑)

おんぶ紐の肩紐の位置大丈夫?

赤ちゃんの頸が据わったら、前抱っこ派のお母さんであっても、家事などの際は後ろおんぶをされることもあると思います。
日々大きくなる赤ちゃんですから、重量級の赤ちゃんですと難しいこともありますが。

最近は色々なタイプの商品が販売されていますが、注意すべきはどんな時でも、お母さんの乳房の内側を圧迫しないことです。
危険な肩紐はズバリ、お母さんの胸の前で肩紐がバッテン(=クロス)になることです。
胸椎の外側面を圧迫すると、この部位の循環不良になりますから、硬結が出来やすくなります。
(ちなみに添い乳をしているお母さんもこの部位は残りやすく、硬結が出来やすいのは過去記事でも書いてますから、憶えていらっしゃるお母さんもおられるかと思います。)

胸の前でバッテンになるおんぶ紐をご使用されておられるお母さんは、出来れば肩紐を中○彬さんがスカーフでしておられるように、ネジネジしてください。
肋骨の下縁くらいの長さになるよう、ネジネジします。
そうして最後に結んで固定します。
これでOK。

リュックサック(ランドセル)式のものでしたら、腋の下がヤバいですから、おんぶの後は、腋を押さえて飲ませるとかの工夫をしてトラぶらないようにコントロールしましょうね。

夜間断乳をしたお母さんに出会いました。

夜間赤ちゃんが頻回におっぱいを求めれば「添い乳」で対応することがスタンダードという風に私は考えていますので、夜間断乳というのは如何なものか?という見解でしたが、ふとしたことから、夜間断乳されたお母さんとお話しする機会がありましたので、その時にインタヴューしたこと(=体験談)を書きますね。

Qきっかけは?

A夜毎の30分〜1時間間隔の添い乳が何カ月も続いて、体力的にしんどくて。
もともと虚弱体質で細身だったのが、産後さらに激やせしたこともあって、朝も起きられない状態で、家事をこなすにも支障をきたしている有様でした。
でも、おっぱいをあげること自体は楽しいので、止めるつもりは無いです。
子どもはおっぱいが大好きなので、自然卒乳が良いと思っています。
ずいぶん考えて悩んで、決行しました。

Qお子さんは何ヶ月?

A1歳1ヶ月です。

Q離乳食は?

A一応3回食べています。
食は細いですが、夜間断乳してから少し食べてくれる量は増えたようです。

Q具体的には?

Aその日の最後のおっぱいはあげます。
寝る前のおっぱいをあげないパターンもあるらしいのですが、私自身はそれは辛くなかったので、今もあげています。
堪能するまで飲ませてあげます。
で、寝かしつけは自分か旦那さんのトントンで寝かせます。
数日間号泣しながら寝付いていました。
自分の体力的なことで踏み切ったので、可哀想で。

Q途中で泣いて起きたりしませんか?

Aこれも数日間、3〜4回くらいは起きてきました。
必死にトントンで寝かし付けました。
その後は、夜間は大体1回しか起きなくなりました。
1回だけならトントンも苦になりませんし、体力的にも大丈夫です。

Qおっぱいの状態は?

A朝イチのおっぱい(大体朝6時頃)の張りが凄かったけど、2週間くらいで、パンパンではなくなりました。
その頃から分泌量は徐々に落ちてきたと感じます。
分泌が悪くてミルクを補足しなくては・・・という段階まで低下したとは思いませんが。

Qお昼間のおっぱいはどうしていますか?

A欲しがるままにあげています。
昼間のおっぱいの回数は増えました。
夜間眠ってくれてるので、昼間は夜間の埋め合わせだと思っています。

2013年7月 2日 (火)

乳腺炎になったら授乳中止と言われた!

非常に稀ですが、未だに「乳腺炎になったから授乳中止ですね。」と言われるドクターがいらっしゃいます。
そんなことはありませんので、どうぞ赤ちゃんに“おっぱいを飲んでもらって”ください。
いつものように“飲ませてあげて”と書かない理由はひとつ、不味いからです。

おっぱいを飲む行為自体が大好きなお子さんは不味くても不問に付してくれるのですが、舌が敏感で自己主張のハッキリしたお子さんは、「こんなモノ飲めるか~。」(☆一徹サンがちゃぶ台ひっくり返すのをイメージしてください。)と言わんばかりに拒否したり、そこまでいかなくても「ニヤニヤ笑う」「直ぐに口から離す」「手足をばたつかせる」「ため息をつく」「小言を言いながら飲む」「寝たフリをする」「ひたむきに飲まない」などのボディーランゲージでシグナルを送ってきます。

“飲んでもらって”ラクになったら、乳腺炎が再発しないように基本的なこと(授乳間隔・お食事など)に気をつけてくださいね。
そうそう、赤ちゃんに「有難う」を忘れずにね。

言い聞かせ卒乳には早いですか?(1歳1ヶ月)

<ご相談内容>
1歳1ヶ月になる我が子は、生まれてこのかたずっと完母ですが、さほどおっぱいに執着していません。
お食事も三食がっつり食べますし、兄姉の皿のおかずまで掠め取ろうとします。

おっぱいの回数は離乳食が軌道に乗ってからも3時間毎なのですが、これも私が乳腺炎体質で、トラブル回避のためにお願いして飲んでもらっているためです。

それでも1歳までは、勧めればわりかし真面目に飲んでいましたが、それ以降は、ほぼ遊び飲みかしゃーなしに飲むかで、昼寝の前とその日の最後のおっぱい以外は常に母親の私が傍に居るにも関わらず、全くおっぱいを欲しがりません。(汗)

特に兄姉が在宅している時は、そちらを追いかけ回すのに忙しく、完全におっぱいを忘れています。

たまたま私が不在の日中、旦那がトントンしていたら昼寝ですがすんなり眠ってしまったことが、1歳以降に何度もあります。
ひとり歩きは1歳からできます。

言葉は「マンマ」だけですが、こちらの言うことは、簡単なことは理解できるので小間使いをこなせるレベルです。
なのでいっそ、言い聞かせ卒乳をしようかと思うのですが、時期尚早でしょうか?

<SOLANINの回答>
ううむ。

相談者さんのお子さんは、1歳児で完母であることに間違いありませんが、キャラ的にいわゆるおっぱい星人のお子さんとは、少し異なる印象を受けます。
上手く言えませんが、隠れおっぱい星人ともちょっとニュアンスが違いますね。

発語が未だこれからなのが懸念されますが、最低限の意思疎通ができているのだとしたら、近い将来徐々に授乳回数を減らす形で、言い聞かせをしつつ、卒乳に向けた方向で進めていくのは可能かもしれませんね。

暑さ寒さの厳しい時期、例えば猛暑日や熱帯夜が続いている時期は避けてほしいですね。(底冷えのする日や寒波襲来中も避けてくださいね。)
母子ともに体調を崩し易いし、外遊びで気分転換を図ろうにも、炎天下では日射病になりかねませんからね。(外気温が低く、空気が乾燥する時期は、様々なウィルスが跳梁跋扈して、家族中伏せってしまうこともありますからね。)

梅雨や時雨の頃は、外遊びが困難ですから、そういう時期も外しましょう。
お住まいに地域にもよるのでしょうが、開始するとしたらせめて気候の穏やかな時期、つまり、春になってからか秋に入ってからにしていただけませんか?

次に、これは申すまでも無いことですが、現時点での相談者さん自身のおっぱいトラブルはどうなのでしょうか?
乳腺炎になっていないですよね?
トラブル中は、断乳も言い聞かせ卒乳も実行したらアカンですからね。
それから、実家に帰省してる最中とか、旅行中とか、非日常(≒環境が激変する期間や場所)は避けてください。

くれぐれも無茶を承知の強行突破をしないようにしてくださいね。

2013年7月 1日 (月)

上の子への授乳がしんどい。(妊娠悪阻中)

<ご相談内容>
1人目の妊娠時もかなり妊娠悪阻(つわり)がしんどかったのですが、今回(2人目)も相変わらずです。
ウチのおっぱい星人は1歳7ヶ月なのですが、ご飯はそこそこ食べるのに、いまだおっぱいは別腹で所望します。

身体がしんどい時は、無理せず休み、「お母ちゃんはしんどいから、ネンネするね。」と言ったら、傍で健気に一人で遊んでくれたりして良い子なのですが、どうしてもおっぱいが欲しくなったら、懐に入り込んで勝手に飲み始めます。
ただ、妊娠悪阻自体は、現在4ヶ月なので、もうすぐ収まるのではないかと思うのですが、とにかくしんどくて、妊娠前から4kg痩せてしまいました
「多分このままだとタンデム授乳になるのかな~?」と今から心の準備はしています。
それはまだ先のことなので置いておくとして、現時点で困っているのは、授乳中に吐気が強くなりがちで、苦悶することが、しばしばあることです。
哺乳中の子どもの口を引き剥がして、WCに駆け込んだことも、一度ならずあります。
妊娠悪阻が収まるまで、どうすればいいでしょうか?

<SOLANINの回答>
妊娠悪阻で心身ともにしんどい状況の中で、お子さんに授乳されていること、尊敬と共に、懸念します。
子どもを育てていくには、ある程度の自己犠牲が必要ですが、妊娠前から体重が4kg減少したということは、客観的に観て妊娠悪阻の程度として決して軽くはないからです。

この方面はきちんとした研究やデータが少ないので、あくまで経験知としてのお話ですが、妊娠悪阻は空腹であればあるほど症状は強くなるようで、それはホルモンのせいだそうです。
たまたまかもしれませんが、空腹で授乳されると、マジで吐気が抑えられずに、お子さんの頭部を吐瀉物まみれにさせてしまった方もいらっしゃいます。(その様子に愕き、お子さんは飲まなくなったという後日談もあります。)
ですので、哺乳中のお子さんのお口を引き剥がしてWCに駆け込むのは止むを得ないというか、適切な対処とも言えます。
出来れば授乳前は何か口に入れておき、空腹状態というのを避ければ、吐気の程度が軽いかもしれませんよ。

いきなり断乳となると可哀想ですが、しんどそうなお母さんを見て、自ら身を引くお子さんもいらっしゃいますし、どうにもこうにもしんどいのであれば、せめて回数を減らしてもらう方向で根気強く言い聞かせをした方がいいかと思います。
後は、妊娠悪阻が収まる迄は意識的に、授乳時間を短くしてしまうとか・・・

言い聞かせは難しいと仰る方もちらほらいらっしゃいますが、これから先、タンデム授乳になれば、赤ちゃんの次に・・・という風に、上の子は順番を待つことを経験していきます。
これは大事な躾でもあるので、一時的には泣くこともあるでしょうが、「お母ちゃんはしんどいから、今は勘弁して。今はおっぱいもお休みしているの。」というのは、アリだと思います。
妊娠悪阻が収まり、心身に少し余裕が出来たら、おっぱいを求められたら応えてあげるというスタンスが取れると、母子ともに一番望ましいかと思います。
旦那さんが在宅されている時は、旦那さんにも助けてもらいましょうね。

乳腺炎になり易いのは右側?左側?

「利き手」「利き足」があるように、「利きおっぱい」があることは、このブログの読者さんは既にご存知ですよね?
「利きおっぱい」は出産の度毎に左右が入れ替わる方もおられれば、毎回同じ方もおられ、流動的なものです。
「利きおっぱい」は飲ませやすい方、乳汁の分泌が多い方のおっぱいです。

注)少人数ですが両利きの方もおられますから、特に「利きおっぱい」はなく、左右同じだと思う方がおられることは、折り込み済みです。

さて、乳腺炎は左右どっちの乳房に多いのか?
まだ統計までは取ってませんが、感触としては今のところ「利きおっぱい」側がトラブルになり易いように思います。
特におっぱいの分泌に左右差が大きいほど、「利きおっぱい」側がトラブルになり易いようです。
それだけ乳汁がうっ滞しやすいからなのでしょうか?
でも逆におっぱいの分泌に左右差が小さければ、「利きおっぱい」側でもトラブルにはなりにくいわけで。

乳腺炎になったことのある方に伺います。
①あなたの「利きおっぱい」は右側?左側?
②トラブルになり易いのは、「利きおっぱい」側?「反対」側?
③あなたの赤ちゃんが大きなお口を開けてくれるのは「利きおっぱい」側?「反対」側?(母子整体研究会の先生方の教えによると、向き癖のある方が大きなお口を開けてくれるそうです。向くのを嫌がる方はどうしても大きなお口を開けてくれ難いそうです。)
④あなたが主に赤ちゃんを抱っこする腕は右側?左側?(月齢が小さくて両腕で横抱きする場合は赤ちゃんの頭がある方の側。片腕で立て抱き・スリングも含めて抱っこする方の腕のこと。

もしも人数が揃ったら、何か傾向が掴めるかもしれませんね。
そうなればこのブログ内で報告いたします。

ちょこちょこ飲みを止めさせるべきか?でも脱水が心配。(1歳4ヶ月)

<ご相談内容>
いつもお世話になってます。
我が子は1歳4ヵ月なのですが、ご飯を食べてくれないのと飲み物もあまり飲んでくれないことを悩んでいます。
勿論おっぱい星人で、喉が乾いたら取り敢えずおっぱいなのです。

ねだられたら麦茶などをあげるようにしてはいるのですが、おっぱいくれと喚きます。
これから暑くなるので脱水とかが心配で…
ご飯はなんとなく大人と一緒のがいいようなので、見た目同じように作ってはいるのですが本人は違うと分かるようで、私のご飯を食べたがります。

体重は今は10㎏越えてるし、運動機能も普通です。
おっぱいは起きてる時は遊びのみがほとんどですがちょこちょこ飲みたがります。(6~7回くらい)
日中の遊びのみを辞めさせて、ご飯を食べるようにした方がいいのでしょうか?


<SOLANINの回答>
季節がらなのか、連日、食べてくれないお悩みが多いようです。
ご飯については、、オトナのと自分のとの違いを見分けるなんて賢いお子さんですね。
生モノとかまだ月齢的に避けた方がいいものはどうにもならないけれど、そうでなければ、「アレルギーもないし、おなか壊さなかったらいいや~」と大目にみて同じものを食べているという一体感・満足感を味わわせてあげて構わないと思いますよ。
1歳4ヶ月のお子さんで10kg。
運動機能面も問題なし。
素晴らしいじゃないですか!
立派におっぱい星人してるんですね♪

特に夏場におっぱいのちょこちょこ飲みをすることは脱水や熱射病予防として、効果ありですから、大きな心で許してあげましょう。
衣替えの頃、つまり涼しくなってきたら、恐らく奥歯も生えてくるでしょうし、そうなれば少しずつ、ご飯>おっぱいになっていくように、仕向けたり言い聞かせをしていきましょう。
可能であれば、休日に旦那さんや祖父母に食べさせてもらうのもいいです。
賢いお子さんなので、お父さんや祖父母にはおっぱいは貰えないことくらい百も承知でしょうから、「しゃあないか・・・」的なスタンスであったとしても、普段よりは食べてくれるでしょうし、旦那さんを褒めちぎったら、次週も食べさせるために協力をしてくれるかもしれません。
旦那さんや祖父母に頼めない日は、お子さんにちょっとした食事作りのお手伝いやお味見をさせてみるのももいいと思います。

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