産後9ヶ月にして血乳が!
出勤するなり深夜勤務の助産師から、「R市から里帰り出産されてたKさんから電話があって、おっぱいが痛くてどうにもならない。近くの国立病院系の母乳外来は今日は休診らしく、診て貰えない。受け入れてくれますかという電話がありました。でも、午前中の規定予約枠はいっぱいです。」とのこと。
そうこうしていると、Kさんから電話があり、「今、高速で実家に帰って来ました。いつ診て貰えますか。」とのこと。
止むを得ないので、イレギュラーな時間に対応することになりました。
早速マッサージを始めました。
しこりはあるけど、一見触診的には酷くはなさそうです。
でも、異様な熱感があるので検温すると、患側だと39℃を超えています。
患部を押さえると痛みがキツクなります。
もしかして・・・
マッサージを始めると、黄色のマッサージ用タオルに薄茶色の乳汁がシミのように付きました。
白色の紙ガーゼに薄茶色に見えていた乳汁を吸い取らせると、何と赤味がかったピンク色ではありませんか。
丁度、イチジクの果肉の真ん中の色に近い色なんです。
おっぱいに血液が混入しているのですね。
そう、俗にいうところの「血乳」です。
もちろん、外傷性でないことは言うまでもありません。
今回の場合は、炎症症状に陥ったことに伴い、乳管が拡張して毛細血管から血液が漏出したのです。
約1時間マッサージをして、ようやく乳汁色はノーマルとなりました。
因みにKさんの授乳パターンは5回/日で、離乳食は2回/日。
ここのところ、21時がその日最後のおっぱいで、ノンストップで眠り続け、翌朝6時起床もすぐには飲まず、7時過ぎてから飲ませるとか。(授乳間隔空け過ぎ)
しかも、昨夜のお食事がコロッケ4個(油もの)、胡瓜の漬物3本(夏野菜・・・カラダが冷える)、お茶代わりにコーラを飲み(糖分の取り過ぎ)、ご飯を食べたそうです。
お食事でトドメを刺してしまいましたね。
今までトラブルにならなかったのが不思議というか、運が良かったというか。
実母さんも一緒に来院されたので、授乳の基本をお話しました。
あああ・・・
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