大学病院が変われば・・・
数年前に始まった研修時制度以来、大学の医局制度は、なかば崩壊しているとか、特に産婦人科志望のドクターは減少する一方でと言われて久しいですが、日本の母乳育児が、今イチ進まないのは、やはり教育現場(ハッキリ言いましょう、大学病院です。)が母乳育児に熱心でないことが、大きな要因だと思います。
勿論、大学病院によっては、NICUや新生児科ドクターは熱心なところもありますが、助産師達が「これ以上業務を増やされてはかなわない。」と反対していたり、助産師は頑張っているけれど、小児科ドクターは母乳育児には興味がないとか、産婦人科ドクターが無関心で話が進まないとか、まぁ様々なパターンがあるらしいです。(涙)
でも、大学病院って教育の場ですよね?
次世代のドクターや助産師や看護師を育てるところですよね?
人間誰しもそうですが、自分が経験していないことや専門的に学んでいないことを次の世代に教えたり伝えたりすることは出来ないとSOLANINは思います。
母乳育児を推進しても、直接的には病院経営には影響無いかもしれません。
でも、間接的に、「出産で入院した時、希望していた母乳育児について充分にサポートしてもらえて嬉しかった。」というお母さん一人一人の経験は大きなクチコミになるし、そうなると、「じゃあ、このまま子どももお世話になろうかな?」「おじいちゃんやおばあちゃんが病気になって、大きな病院に行きなさいと言われたら、あの病院にしようかな?」という信頼感を持つ方は決して少なくないです。
また、お金に汚いことや業者との癒着を嫌うご時世ですから、「ミルク屋さんとズブズブの関係ではない。」ということは、イメージとしても実態としても非常にクリーンで潔いです。
今年は8月3日と4日に東京の品川で母乳育児シンポジウムが開催されます。
現時点で、国内の大学病院で、BFHに認定されているのは、旭川医科大学と横浜市立大学だけです。
母乳育児シンポジウムは母乳育児に関心のある医療者はどなたでも参加できますが、もしも大学病院の方が大挙して参加され、「よっしゃ、ウチもBFH認定を目指すとすっか!」とアクションをスタートされたら、そしてBFHに認定がなされた暁には、きっとその大学の関連病院にも母乳育児推進のウェーヴは波及する筈です。
それこそ、あたかもオセロの黒白がひっくり返るように、それまで及び腰だった関連病院も変わわざるを得なくなるのではないかな?
そうなれば、きっと日本の母乳育児の未来は、今よりも明るくなるのではないでしょうか?
そのために何かできることがあるとしたら、まずは大学病院でご出産されるお母さん一人一人が、「私は母乳育児をしたいので、サポートを宜しくお願いします!」と入院中対応してくれるスタッフに言い続けることだと思います。
どんな些細なことでも、希望することは意思表明しなきゃ相手には伝わりませんからね♪
そこで勤務する医療者に「お母さんたちはこんなにも熱心に母乳育児をしたいと願っていらっしゃる。自分たちにその知識とスキルが無いなら、これからは母乳育児支援を学ぶしかない。医療者としてお母さんたちの期待に応えて行かなくては!」と気づいてもらうことが第一歩ではないかと考えます。
大学病院で勤務する方は、教育や研究のエキスパートですからね。
学ぶことや教えることが大嫌いでは、大学病院では務まらないでしょうからね。
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コメント
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おはようございます。はじめまして。
以前から覗かせていただいております(^^)
質問があって、こちらで良いのか迷ったのですが・・・
簡単に。
7月31日で2歳になったおっぱい星人の息子がいます。
夜、産まれてからずっと頻繁に起きるため、辛く、お盆あたりに卒乳を・・・
と思い、先月から言い聞かせているのですが、そのたびに「やだ」と言っております。
一度は、言い聞かせただけで号泣してました(^^;
私にべったりで、日々のごろつき具合もなかなかすごいです(もともとです(^^;)
もうちょっと止めるのを延期すべきか・・・迷ってます。
完母で、まだ飲むぐらいは母乳も出ているようです。
こんな質問でアドバイスいただけるようでしたらお願いします。
投稿: なお | 2013年8月 6日 (火) 06時17分