乳汁滞留のう腫って何?
いわゆる“おっぱいが詰まった”とか“乳腺炎”によるしこりは、乳房の炎症性疾患により生じるものです。
そうではない乳房のしこりにはどんなものがありますか?
悪性だったら乳がんですね。(まぁ、これは非常に稀ですが・・・)
良性だったら線維腺腫という妊娠前からあるしこりが代表的なものですが、他にあるとしたらタイトルにあるような乳汁滞留のう腫という可能性も有ります。
炎症性の疾患の治療を受けて完治したにもかかわらず、妊娠前には無かったしこりがあるとしたら、この疾患の可能性は高いです。
名前の通り乳汁が溜まっているだけですから基本的に切開などは不要ですが、万一必要だとしても局所麻酔で十分対応可能なものです。
乳汁滞留のう腫か否かは超音波検査や、マンモグラフィー等の検査で直ぐに判断できるものです。(マンモグラフィーの際は直前に赤ちゃんにしっかりと授乳し、乳房内に出来るだけ乳汁を残さないように努めましょう。)
穿刺吸引検査というものもありますが、検査のついでに中の乳汁を出来る限り吸引してしまうこともあるそうです。
ちなみにこのような検査は乳腺外科を受診することが必要です。
また、乳房マッサージは助産院や母乳外来で助産師が行うものです。
乳腺外科で乳房マッサージはしませんし、助産院や母乳外来で乳汁滞留ノう腫の検査や治療は出来ませんから、くれぐれも受診先を間違えないようにしてくださいね。
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