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2013年8月19日 (月)

カンガルーケアの最中のおっぱいの注意ポイントとは?

カンガルーケアの際、最初はお母さんのおなかに赤ちゃんを乗せます。
もぞもぞと這い上がり(場合によっては、助産師が手伝い)赤ちゃんはお母さんのおっぱいに吸いつきます。

その際、赤ちゃんが無事生まれてくれた嬉しさで、天にも舞い上がりそうだとは思いますが、気をつけてほしいことがあります。
赤ちゃんに吸わせる時間と、吸わせ方です。

時間というのは、赤ちゃんによっては決してお母さんの乳首を舐める程度にとどまらず、あたかもすっぽんのような勢いで20分でも30分でも吸いつきっぱなしということもあります。
そうではなく、(先に述べましたように)乳首というものは赤ちゃんが舐める程度であったとしても、長時間お口に含んでいるだけで、ふやけてしまいます。

また、お母さんがLDRベッドに横たわった姿勢で吸いつくわけですから、いわゆる引っ張り飲みのように、浅飲みがちになります。

経験のない妊婦さんには分からないのは当然ですが、「長い時間吸いつかせること」+「浅飲み」=乳頭損傷という公式が成り立ちます。

妊娠中頑張っておっぱいケアしたのに、「乳首が真っ赤になって痒くなった。」・・・くらいならまだマシな方なのですが、カンガルーケア中のおっぱい一発で「乳首に亀裂が入り、痛くて吸わせられない。」・・・なぁんてことにならないように、赤ちゃんにカンガルーケアでおっぱいに吸いつかせる際は、赤ちゃんが吸いたいだけ吸いつかせるのは避けた方が良いです。
ましてやアトピー等で皮膚が元々弱かったり、切迫早産で妊娠中のおっぱいケアがまともにできなかったお母さんであれば、言わずもがな・・・ですな。

あっ、もちろん、赤ちゃんの吸いつきたいという欲求は満たしてあげたいですから、「左右短時間(せいぜい3分、長くて5分程度)に交互にお代り制であげる」というのはOKです。
もちろん、赤ちゃんによっては咥えてちょこっと吸いついただけで満足してふぅ~っとなって眠ってしまうこともしばしば有り得ることです。
そうであれば、お母さんの傍で眠らせてあげてくださって結構です。
その後、赤ちゃんが目覚めて泣き出したら、改めて吸いつかせてあげればいいのですから。

えっ?「どうやってお代りさせてあげるのか?」ですって?
最初はもちろん助産師に頼んでみてください。
赤ちゃんにどうやって乳首を含ませるのか、外すかというスキル的なモノは会得しなければ出来ませんから、「すみませ~ん、教えてください。」「ちょっと手伝ってもらえませんか?」と、助産師に声掛けしてください。
カンガルーケア中は、助産師は母子の様子・気配が感じられる近辺で、見守りつつ、分娩セットの片づけをしている筈ですから。

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