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2013年8月18日 (日)

母子異室の病産院は、ミルクをあげることが前提です。

母子異室の病産院の場合、お母さんが直母のためにおよそ3時間毎に授乳室に通うというスタイルで、1日の授乳回数が最大8回というトコロが、最大公約数です。
下手をすると、「夜間はお母さんの疲労回復のために授乳室に通うのはお休みいただきます。」と、スタッフ対応が困難なことを隠して、親切そうな甘い言葉で1~2回減らしているトコロもあります。
母子異室の病産院は、残念ながら育児用粉ミルクをあげることを前提にしていることは否定できません。

ちなみに、当ブログの読者さんは既によ~くご存知かとは思いますが、ミルクの消化時間は3時間ですから、それを目安にしているとも言えます。
(逆にいかなる理由があろうとも、ミルクの授乳間隔を詰め詰めにすることは、胃の中で消化しきっていない先に飲ませたミルクの上に、次のミルクを投入することを意味します。それだけは、幾ら何でも赤ちゃんのおなかに負担がかかるから、避けましょうということなのですね。)

1日の授乳回数が8回迄ですから、日々赤ちゃんの胃が徐々に大きくなることを勘案しても1回の哺乳量を増やしていかないと、追いつかなくなります。
特にミルク屋さんとの癒着が激しいトコロであればあるほど、生理的体重減少を許さないとというか、5日目前後の退院日に赤ちゃんの体重が生下時に戻っていないと気の済まないドクターも少なくないのが現実です。
哺乳瓶でミルクをあげることは、哺乳力がこれからの段階の新生児に確実に沢山のミルクを飲ませる手段として有効です。
提供されたミルクをたくさん消費した方が、ミルク屋さんと病産院の友好関係は育まれますから・・・
過激な物言いで気を悪くされる方が居られるかもしれませんが、百歩譲っても、「母乳育児を推進しています。」と言いながら、赤ちゃんのお母さんの見えないところであっかんべぇ~をしているようなものですからね。

ですので、巷の母子異室の病産院では毎回の哺乳量にノルマ(推奨量?必要量?とも呼ばれています)があります。
日にち(+1)×10ml/回とか、そういう設定が多いです。
例えば生後3日目であれば3(+1)×10ml/回ですから、1回に30mlとか40mlというべらぼうなノルマが設定されています。
生後5日目であれば5(+1)×10ml/回ですから、1回に50mlとか60mlも飲まされます。
酷い病産院になると、授乳予定時間よりも赤ちゃんが早く泣き出したら、お母さんを呼ぶのではなく、先にミルクを与えてしまうトコロだってあるそうです。
お母さんにしてみたら、張り切って授乳室に来た頃には、赤ちゃんは哺乳意欲のカケラも無い状態で眠りこける・・・ということだってあるのです。
もたもたしているうちに授乳時間はあっという間にタイムオーバーで、お母さんは授乳室から追い出されます。

(アメ二ティー重視が駄目だとは申しませんが、その前段階で産科医療に大事なのは安全性を重視した自然分娩と母乳育児だと私は考えます。)
その昔、ミルク育児全盛期に母乳育児が出来た方のことを、私は過去記事で「母乳育児の猛者」と命名しました。
そういう方が現代にも居られないとは申しませんが、ごく僅か、ほんの一握りであることは容易に想像が付きます。
母子同室を謳う病産院でさえ、「なんちゃって母子同室」がまだまだ多いのに、母子異室の病産院で、母乳育児を推進し、サポートしますと仰られても、どの程度なのかな?と甚だ疑問です。

余談ですが、以前1人だけ、当ブログの読者さんでもある助産師さんから、「ウチは院長の方針で母子異室ですが、母乳育児を推進しています。赤ちゃんが泣いたら一人ずつでもお母さんを授乳室に呼び出して、助産師が付きっきりで介助します。ミルクの補足は日にち×10ml/回なんかではなく、もっと少量です。」というお話を聞かせていただいたことがあります。
日本中必死に探せば、そういう病産院あるのでしょうが、それはかなり稀有な存在でしょう。
そこまでされるなら、その院長先生、何故いっそのこと、母子同室に切り替えられないのかな?と、不思議に感じました。

母子異室の病産院でご出産される方の不安を煽るつもりは毛頭ありませんが、何の根拠もなく、「おっぱいは自然に出て、赤ちゃんは勝手に飲んでくれるもの」と、楽観されているなら、それは大間違いです。
花畑妊婦から足を洗って、正しい知識を身につけて、今日から出来る限りの準備をしましょう!
産後の母乳育児に大変な時があっても、それを乗り越えて行けるしなやかさを身につけていくためにも。

そして、そういう病産院の多くは、母乳育児を推進していますと言いながら、毎日のようにケーキバイキングがあったり、退院日のランチがフレンチでワイン付きで、お部屋が有名デザイナーのデザインで・・・と、アメ二ティー重視なもんですから、結構人気があったりするのですね。(悲)

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